機動戦士ガンダム0079カードビルダー
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機動戦士ガンダム0079カードビルダー(きどうせんしガンダム ダブルオーセブンティナイン カードビルダー)は、2005年12月に稼動を開始したバンプレストのアーケードゲームである。本作では『三国志大戦』等にある要素の一つであるトレーディングカードとアーケードゲームを融合させたゲームであり、ガンダムシリーズのゲームでは初の試みである。プレイヤーは地球連邦軍・ジオン公国軍の2つの陣営に分かれて戦う。
なおゲーム「ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079」や漫画「機動戦士ガンダム0079」とは直接関係無い。
当項ではアニメ・ゲームとも続編と言える「機動戦士ガンダム0083カードビルダー」(以下区別の為「0079」「0083」と略す)についても説明する。
目次 |
[編集] 登場作品
一年戦争を舞台とした、モビルスーツやキャラクターなどが登場する。武器や部品等のアイテムのみ登場している作品もある。後述の2006年9月のバージョンアップ(以下「ver.2.0」と略す)からは、★印の作品からもキャラクターやメカが追加されている。
- 「機動戦士ガンダム」(TV版、映画版、小説版)
- 「機動戦士ガンダム第08MS小隊」
- 「機動戦士ガンダムモビルスーツバリエーション(MSV)」
- 「大河原邦男コレクションM-MSV」
- 「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」★
- 「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」★
- 「GUNDAM THE RIDE宇宙要塞ア・バオア・クー」
- 「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑」
- 「機動戦士ガンダム ギレンの野望」
- 「機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で」★
- 「ZEONIC FRONT 機動戦士ガンダム0079」★
- 「機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに… 」★
- 「機動戦士ガンダム戦記 Lost war chronicles」★
- 「機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079」★
- 「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」★
- 「M.S.ERA」
[編集] ゲーム開始前の準備
- ゲームを始める際のスターターパック又はICカードにて、連邦・ジオンどちらかを決定する。違う陣営をプレイする際は別途その陣営のICカードが必要。
- 登場作品とは別に、オリジナルキャラとしてゲーム進行役の秘書が登場する(ゲーム展開には影響しない)。秘書は連邦軍、ジオン軍それぞれに女性2名、男性1名登場するが、他にも条件を満たす(階級が大将の時点でICカード更新をする)と、吉崎観音がキャラクターデザインを担当した、隠し秘書が登場する。
- ICカードを入れ、コインを入れると、秘書が「現在までの両陣営の動き」「恩給(戦功ポイントなど)の支給」「本日低いコストで使用出来るカード(後述)」の報告を行う。
- 連邦の秘書
- エリナ・グッドウィル
- セシル・メディチ
- マシュー・ランバート
- レイコ・ホリンジャー(隠し秘書)
- ジオンの秘書
- イザベラ・ルージュ
- シルヴィー・クロフォード
- エメリック
- キャサリン・ブリッツェン(隠し秘書)
[編集] 戦場の選択
次にどの戦場で戦うかを選択する。戦場は以下の3種に大別される。
- 模擬演習区域
- 初心者向けで「模擬演習区域」「模擬演習海域」「模擬演習宙域」の3つがあり、いつも同じ地形。常にCPUとの対戦になる。もらえる戦功ポイントは一番少ない。
- 近コスト対戦
- 中級者向けで、様々な戦場が2種類(無差別級が発動している場合は1種類)登場する。同じ筐体にコストの近いプレイヤーがいれば対戦となるが、いなければCPUと戦う。
- 無差別級
- 上級者向けで、30秒に一度登場する。また戦場の種類は、連邦とジオンの攻勢により変化する。もらえる戦功ポイントは一番多い。
[編集] カードの設定
[編集] 地球連邦軍
ガンダム各種、ガンキャノン各種、ジム系統、戦闘機、陸戦型ガンダム等を主戦力とする。汎用性の高い機体が多く、初心者でもプレイしやすい陣営である。またスターターパックに最初から封入されているジム先行量産型ですら、ビーム兵器を装備可能なので、序盤でほぼ同じコストのジオン軍モビルスーツを相手にするときは、若干有利に戦いを進めることができる。
[編集] ジオン公国軍
ザク系統、グフ系統、ドム系統、ゲルググ系統、水陸用モビルスーツ(ズゴック、ゴッグ等)、モビルアーマー等を主戦力とする。局地戦に重点を置いた機体が多く、コストは高いが高性能なモビルアーマーなどが多数存在するため、使用できるコストが多くなるにつれて有利になっていく。
[編集] 種別
それぞれにレア (R)、アンコモン (UC)、コモン (C)というレアリティがある(レアは背景が金箔になっている)
- メカニック
- モビルスーツや飛行機などの機体。5連装スリーブの一番右に挿入する。
- ウェポン
- 武器や防具。右から2番目と3番目に挿入する。
- カスタム
- さまざまな特殊効果を起こす。右から4番目に挿入する。
- キャラクター
- モビルスーツ等のパイロット、または母艦の艦長となる。「パイロット」と「艦長」それぞれにA~Eのランク付けが記されており、Aに近いキャラクターほど、パイロットや艦長としてのスキルが高い事を意味する。5連装スリーブでは一番左に挿入する。
[編集] 部隊編成
- 三国志大戦同様、筐体のボードの上にカードを5連装スリーブに入れてセッティングする。メカニック最大2枚、カスタム最大1枚、ウェポン最大2枚、パイロット最大2枚の組み合わせから、最大5枚のカードを5連装スリーブに入れたものを1ユニットとして使用(例 キャラクターシャア、メカニック:シャア専用ゲルググ、ウェポン:ゲルググシールド、ビームライフル、カスタム:人の革新)、これは「デッキ」とも呼ばれる。カードの挿入については例外もあるが、詳しくは後述。
- 戦闘時は5連装スリーブを折りたたんで、メカニックカードを一番上にするとされているが、プログラム処理上はキャラクターカードを判定して動かしている。この為5連装スリーブを外しても、使用したキャラクターカードのみでデッキを動かす事が可能である。
- カスタム以外のカードにおいては連邦・ジオンという陣営がそれぞれあり、原則として始めに決めた陣営のものしか使用できない。鹵獲(ろかく)兵器というカスタムカードを使った場合のみ、ウェポン及びメカニックで相手陣営のものも使用することができる(例 カスタム:鹵獲兵器カードを使用すれば、ジオン陣営でもガンダムが使用可能等)。またキャラクターカードでも、連邦とジオン両方で使えるカードが若干存在する。
- メカニックカードによってはウェポンカードによらず、固定装備として使用可能な武器も存在する(例 ガンキャノン・ガンタンク等のキャノン砲等)。
- キャラクター・メカニックは組として必須であるが、メカニックカードのうち一部飛行メカにはモビルスーツを載せることができ(=メカニックカードを2枚使用することができる)、また1つの機体にパイロットカードを2枚使うこともできる。
- メカニックに「○×専用機」(○×はキャラクター名)という記載があるものについては、○×以外のキャラクターにおいても使用可能(例 シャア専用機にガルマ・ザビが搭乗することも可能等)。
- メカニックには宇宙専用機等の制限があるものがあり、制限以外のマップでは使用できない。また、メカニックにより装備できないウェポンが存在する。これらの使用条件はカードに記載されている。
- 母艦にキャラクターを乗せる場合、5連装スリーブとは関係なく、ただカードをボードに置けばよい。それぞれのキャラクター毎に、出撃する全デッキに対する修正能力(回避率、補給速度など)が「↑」「↑↑↑」など矢印で表示される為、これを使う事により、全デッキの能力を高める事が出来る。
- これらのカードにはコストが設定されており、決められたコスト内で部隊を編成する必要がある。なお、たとえレアリティが異なっても、同じ編成の中で同じキャラクターを使用することはできない。戦闘を重ねて部隊レベルが上がることでコストの上限が上昇し、より多くの部隊や強い武器を使用することが可能となる。
[編集] 部隊編成後の操作
[編集] 人気投票
- 部隊編成が終了すると、最初にキャラクター、次にメカニックが8種類づつ(どちらも連邦とジオン4種類づつ)画面に表示されるので、任意のキャラクターやメカニックに投票する事が出来る。
- この中間結果はデモ画面にも棒グラフで表示される。
- 翌日は最も投票数の多かった連邦のキャラクター、連邦のメカニック、ジオンのキャラクター、ジオンのメカニックが、通常より低いコストで使用出来る(ただし現バージョンではオンライン仕様でない為、この結果反映はそれぞれの店毎で異なる)これはゲーム開始前にも表示される。
[編集] 出撃
出撃を選択すると、秘書の敬礼と「全機、出撃!」の台詞と共に、ゲームが開始される。なおこの時既にCPUとプレイしている他プレイヤーと対戦状態になった場合、他プレイヤーはそれまでの対CPU戦が打ち切られ「敵部隊接近」のメッセージおよび秘書の台詞が出て、戦闘のやり直しとなる。またver.2.0からは同陣営同士の対戦も可能となり、この場合はシミュレーターとして解釈されている為、メッセージと台詞は「シミュレーター発動」になる。
[編集] その他の機能
これまでの戦闘成績を見たり、部隊配置が気に入らなかったり時間が無かった場合の、部隊の再編成が出来る。
[編集] ゲーム進行
ユニットは筐体上に置いた位置及び方向に応じて、戦艦はトラックボールにより移動する。筐体の上にセットしたユニットに、選択したマップ及びプレイヤーの階級ごとによって、異なる母艦を操作する。なおICカードを初使用する場合、丁寧な説明の着いたチュートリアルがプレイ出来る。プレイしなくともよいが、最低一度はプレイしないと、いつまでたってもチュートリアルの選択が出続ける。
[編集] 攻撃方法
- ユニットには方向という概念、ウェポンカードには射程範囲の概念がある(武器により扇形、円形、横長長方形、縦長長方形などがある)。敵を一定時間射程範囲にとらえ続けると「ピピピ…」という音と共にロックオンが始まり、攻撃する側は円弧を描き、攻撃される側は攻撃される側に直線が伸びる(このロックオン速度は勿論様々な条件により、早さが異なる)途中でボタンを押したり、敵が遮蔽物に隠れると、ロックオンは中断してしまう(ただし遮蔽物越しに攻撃可能な武器もある)また複数の武器で敵をロックオンしたり、一つの武器で複数の敵をロックオンすると、ロックオン位置には「×2」「×3」等の表示が出る。この場合一つの武器で一つの敵をロックオンするより有利な攻撃となる。
- ロックオン完了後、攻撃ボタンを押すことにより攻撃が成立し、回避(はずれ)か命中か、命中ならどれ程のダメージやどんな特殊効果(ほとんどがカスタムカードによるもの)があったかが表示される。なお一部のメカは防御重視で攻撃すると、攻撃でなく特種能力を発揮するものもある。
- 出撃時と攻撃時にキャラクターの顔が表示され、台詞を喋る(口は動かない。ただし秘書はver.2.0から口が動く)台詞は攻撃時や被弾時でも、優勢や劣勢によって何種類も存在する。いわゆる名台詞は極力採用されている他、特定のキャラやメカで原作に登場した特定のシチュエーションが発生すると、特別な映像や台詞が発生する事がある。これまでに音声入りメディア化されている原作からは、極力同じ声優を採用しているが、脇役には違う声優によるものもある。なお最も人気の高いキャラの一人であるセイラ・マスは、担当声優の井上氏が物故者であるが、代役でなく、過去の音声から再録したものを使用している。
- 敵のHPがゼロになると破壊され、その後の展開によって再出撃待ち(コストが高いほど再出撃までの時間が長い)、再出撃不可能で完全退場、一部のメカニックカードの特長である脱出機能を使って脱出メカに変形(例:ガンダム→コア・ファイター、マゼラアタック→マゼラトップ)等が行われる。
[編集] 弾切れと補給
武器である以上、殆どの武器には弾数が設定され、攻撃時に画面の左上に「残り弾数/最大弾数」が表示される(ただし母艦の武器と、モビルスーツの格闘兵器には上限が無く「∞」と表示)残り弾数がゼロになると「弾数ゼロ」と表示され、その武器ではもう攻撃出来ない。母艦の周囲まで移動して暫く留まると、弾が補給され、再度攻撃可能になる。補給の進行は画面のグラフィックや、秘書の台詞で判別可能。ただし補給中はこちらから攻撃出来ない。
[編集] 三すくみについて
「攻撃重視」「機動重視」「防御重視」3種類の状態が存在し、これはすべて三すくみの流れで構成されている。なお攻撃をした直後または受けた直後は、攻撃可能に戻るまで識別カラーが透明、線が白となる。 母艦など一部ユニットは三すくみ効果は無く、モード切替では攻撃範囲・使用武器の変更以外の効果は無い。
- 攻撃重視
- 識別カラーは赤。
- 移動速度は普通で、武器を装備していても固定装備で攻撃可能。
- ロックサイトが伸びるスピードは普通。
- 相手が機動の状態である場合「機動力低下」を起こし、一定時間行動不能にすることが出来る。
- 装備している武器と固定武装で攻撃するため、火力がある。その分弾切れになり易い。
- 射撃範囲が防御重視時に比べ、横に広めで縦には短めの(同じ武器でもそのように変化する)武器が多い。この面でも機動重視を捕らえやすいが、防御重視に対しリーチやロックオン速度で劣るため不利である。
- 機動重視
- 識別カラーは黄。
- 移動速度が高く、機動ボタンを押せばブースト移動が可能。ただし、ブースト移動を1回行うと、しばらく時間が経つまで再び行うことはできない。
- ロックサイトが伸びるスピードは他の2つと比べると遅め。
- 攻撃の際は、固定武装の格闘兵器(ビームサーベル等)や格闘(素手や蹴り等)で近接攻撃する(手持ちの武器が2つとも格闘兵器の場合は固定武装の格闘兵器等は使わない)。飛行機など格闘武器が無い機体は通常の飛び道具で攻撃する。
- 相手が防御の状態である場合「シールド破壊」又は「ガード崩し」を起こし、ほぼ一撃でシールドを破壊するか、シールドが無い場合大ダメージを与えることができる。
- 防御重視
- 識別カラーは青。
- 移動速度が低めで、武器を装備している場合はその武器が弾切れになるまで固定装備で攻撃はしない。
- ロックサイトが伸びるスピードは他の2つと比べて1番速い。
- 相手が攻撃の状態である場合「武器破壊」又は「狙撃効果」を起こし、相手の装備している武器を破壊するか、武器を持っていない場合大ダメージを与えることができる。
- シールドを装備している場合はシールド防御が可能で、ダメージをゼロにできる(ビーム系射撃のみ僅かにダメージとなる)。シールドを持っていない、或いは破壊された後ではガードを行い、ダメージを軽減する。
- 3種類の中で射程が長い武装が多い(同じ武器でも射程が長くなる)が、攻撃範囲の横幅や命中率・火力がやや低め。
[編集] 相性とテンション
[編集] 搭乗機とパイロット
搭乗機とパイロットの相性が良ければ命中率、回避率、クリティカル発生率がわずかだが上昇する。主に原作で搭乗した機体(アムロならガンダム各種、シャアならシャア専用機等)が相性が良いとされている。しかし中には相性の悪い組み合わせも存在し、相性が悪ければ命中率、回避率、クリティカル発生率が低下する(例 セイラは原作でガンダムを上手く操縦できなかったためか、ガンダムとは相性が悪い)。
[編集] モビルスーツと装備する武器
モビルスーツと装備する武器の相性が良ければ命中率が上昇する。こちらも原作で各機体が装備していた武器(ガンダムなら専用ビームライフル、ハイパーバズーカ等)とは相性が良い。シールドに関しては攻撃用の装備ではないため(ただしシールド裏にヒート剣が装備されているグフ用シールドや射撃と防御を両立しているガトリングシールド等は武器なので例外)相性の良し悪しはない。
[編集] 各キャラクター同士の相性
各キャラとの相性が良ければテンションの上昇率が通常よりも高くなり、場合によっては戦闘開始時点でテンションが高い状態になることもある。逆に相性が悪い場合は、テンションの上昇率が通常よりも低い。こちらも原作で仲の良い者同士(同部隊、友人、恋人、家族等)であれば相性は良く、仲が悪い場合は相性は悪い。以下はその例である。
- 08小隊メンバーと07小隊メンバーは原作で仲が悪いため、相性が悪い。
- シャアはザビ家に対し復讐心を抱いていることから、ザビ家の人間全てと相性が悪い(ザビ家側は普通)。
- ホワイトベース隊は同部隊でありながら、それぞれの人間関係の良し悪しがバラバラであるため、全員の相性が良いというわけではない。
[編集] テンション
自分の攻撃が相手に命中すればテンションは上がり、逆に相手の攻撃が自分に命中すればテンションは下がる。特にテンションが高い場合は「強気」低い場合は「弱気」と表示され、キャラクターの画像も強気・通常・弱気と3種類が存在する。また全てのキャラクターに特種能力が設定されており、大半のキャラクターは特定のシチュエーションでテンションが上昇するか、テンションが最高の状態(←その場合ゲーム中は「テンションMAX」と表示される)に特殊な能力が発揮される。
[編集] ゲーム終了時
相手のユニットを制限時間内にすべて撃破すれば勝利、逆に撃破されると敗北。この撃破の対象には母艦は含まれず、母艦にキャラクターが乗っていても撃破対象コストには影響しない。制限時間切れの場合は武器・パイロット等を含めて、トータルコストの高いユニットを多く倒していた方が勝利となり、詳細は完勝・圧勝・局地的勝利・引き分けなどに分かれる。
[編集] 戦術的結果
戦功ポイントを獲得することにより部隊レベルが上昇し、使用可能コストが徐々に増えていく。また更新時に規定のポイント数があれば母艦のグレードが上がり、階級が1つ上がる。主に戦功ポイントの獲得方法としては以下の2つである
- 戦闘終了後に結果に応じたポイントを獲得
- エンディングを迎えて新たに開戦した際にプレイすると、前対戦の結果とランキングの順位に応じたポイントを獲得可能
また対人戦を行った場合はCPU戦よりも多くポイントを獲得できる反面、各陣営のミリタリーバランスや戦闘終了後の結果によっては、CPU戦より少ない場合もある。
[編集] カード排出
ゲーム終了毎に、1枚づつ袋に入ったカードが排出される。中にはムックや応募キャンペーンでしか入手出来ないカードもあり、是非ともコンプリートしたいと考えるプレイヤーの意欲を掻き立てる作りになっている。
ver.2.0ではカードの入っている袋の色が黒から赤に変わった(店側の旧カード入れ間違い防止とも考えられる)が、新規収録カードは封入率が異様に低く設定されており、異常な高値でトレードされる事態が発生した。とくにコモンながら封入率が低かった連邦軍のノエル・アンダーソンやミユ・キタザワが顕著で、アンコモンだったジオン軍のクスコ・アルに至っては1万円以上の値で取引されていた(ちなみに全員女性キャラ)。
[編集] 戦略的結果
そのゲームセンター内の同じ陣営の勝敗の積み重ねで自陣営・敵陣営の作戦が成功し、両陣営の勢力が変動して行く事によって、最終的に完全勝利・局地的勝利等、異なる条件のエンディングを迎える。エンディングの結果はデモ画面にもナレーション付きで表示される。
[編集] 戦法
[編集] ロングレンジ戦法
LRと略す。主に連邦軍でロングレンジ・ビームライフルや180mmキャノン等の長距離射程の武器を使って相手を近づかせずに撃破する戦法。基本的なデッキは「射撃値の高いパイロット、ジム・スナイパーカスタム又はガンダム、Gスカイイージー(いわゆるジオンのドダイに該当するもの)、ロングレンジ・ビームライフル」又は「ジムキャノン又は陸戦型ガンダム、Gスカイイージー、180mmキャノン」といったもの。ジオンでも「ザクキャノン、マゼラトップ砲、ドダイⅡ」等で編成が可能。比較的操作が容易な反面接近戦に弱く、また初心者相手にLRのデッキで初心者狩りをするプレイヤーが多い為、LRだけのデッキを厨デッキと言うプレイヤーが多い
[編集] ゲルクローン戦法
ゲルクロ又はクロと略す。主にジオン軍でゲルググ系MSにシールドを2枚持たせて格闘戦だけで敵機を撃破する戦法。基本的なデッキは「格闘値の高いパイロット、ゲルググ系MS、ゲルググ用シールド×2」といったもの。ゲルググの代わりにドムやグフを使う場合「ドム系MS又はグフ系MS、ゲルググ用シールド、グフ用シールド」といった具合に編成する。連邦の場合クロ向けの機体が無い為格闘戦仕様にする際「ガンダム又は指揮官用ジム、ハイパーハンマー、ガンダム用シールド又はGスカイイージー」という編成が多い。上記のLRに対抗するために編み出された戦法ではあるが射撃武器が無いため(グフは固定装備にフィンガーバルカンがあるため例外)マシンガンやビームライフルといった接近戦用射撃武器を装備した機体に弱い。また3すくみの機動と防御を使い分けなければいけないのでプレイヤーの技術も必要とされる。LRデッキ同様初心者相手にクロのデッキで初心者狩りをするプレイヤーがいる為、クロだけのデッキも厨デッキと言うプレイヤーが多い
[編集] 水泳部
水陸用MSのデッキ編成のこと。ジオンの水泳部は稼動当初水中ステージで無類の強さを誇っていた。だが連邦でも水中用ガンダムやアクア・ジムといった、シールドを持ちつつ水中用武器を持つことが出来る機体が、水中で強力になったため、現在は若干連邦の方が有利となっている。(ジオンではシールドを持つことが出来る水陸用MSは、ザク・マリンタイプ1機のみ)
[編集] ワラワラデッキ
ワラと略す。高性能機2~3機の編成に対しコストの低い機体4~5機で編成するデッキ。使用コストの限りに多くの機体を出し数で押し進める戦法をメインとする。連邦ではジムや陸戦型ガンダム等、ジオンではザク、グフ等を使い、パイロットや武器は出来る限りコストの低いモノで、カスタムは同一メカの数だけ1機辺りのコストを下げる「量産化計画」、同一メカの数だけ命中率、回避率に補正がかかる「リンクシステム」、部隊コストそのものを上げる「北宋の壷」が多く使われる。数で押す戦法がメインな為比較的操作は容易だが、慣れていないプレイヤーは数が多い為混乱をしやすく、1機撃破されると総崩れをしやすいという弱点がある。
[編集] 発売後の稼動状況
本作はガンダムを題材としたアーケードカードゲームで、稼動当初はガンダムシリーズの『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や『劇場版 機動戦士Ζガンダム』等も話題となっており、ファンから期待の大きいゲームとして注目された。しかし現状はゲームシステムによる初心者狩りが多発し、またアーケードカードゲームにしては珍しく、オンライン対戦が出来ない仕様となっていた。他にもプレイ料金に合わないプレイ時間、数多く確認されたバグ等の問題により、プレイヤーが減少した。[要出典]
バンダイはこれらの対策として下記のバージョンアップを行っており、特に大きな違いが出たものとしては、以下の通り。
- 2006年7月:同軍対戦を可能とし、再出撃機能を追加したことにより、プレイ時間の延長を図る。またゲーム中のパラメーターは徹底的にいじられており、プレイした者は皆「殆ど別のゲームになった」と語った。
- 2006年9月:前述のver.2.0で、新カードの追加。
- 2006年10月:オンライン対戦のロケテストを実施。
またゲームバランスの調整も問題となっている。前述通りある効果的な戦法が編み出されると、次のバージョンアップでその戦法に必要なステータスが弱体化される。すると強化されたカードを使って新しい戦法が編み出され、次のバージョンアップでその戦法に必要なステータスが弱体化されるという具合に、ユーザーとメーカーでイタチごっこが続いている。もっともこうした戦法の多さと、バージョンアップ後に効果的な戦法を見つける事も、当ゲームの魅力の一つである。
[編集] 機動戦士ガンダム0083カードビルダー
「0079」の続編として2006年12月に発表され、ゲームセンターGIGOなどを振り出しに複数店舗でロケテストを行い、一度ロケテ終了後、2007年3月15日から登場した。現在までに確認されている主な変更点は以下の通り。なお「0083」については今後、項目として独立する可能性がある。
[編集] 初回準備
- ICカードは、新規作成ではコスト700から開始。「0079」から引継ぐとコスト900から開始だが、二度目の引継ぎは不可能。なお、引継いだ場合はチュートリアルはない。
- 戦跡、勝率は引継がれる。経験値・キャラクターレベル・母艦は引継がれず一からやり直しとなる。
- 通常秘書に4人目として、アン=マリー・ベルナール(連邦)、ノーラ・ファルケンマイヤー(ジオン)が追加。また隠し秘書は「0079」からの引継ではすぐ、新規作成では400回以上から使用可。
[編集] 出撃前準備
- シナリオは「一年戦争」と「デラーズ紛争」を順番に進めていく。
- 出撃時に以下のモードを選択。
- 全国対戦(「0083」から正式実装された通信対戦の事。中尉以上に昇格するには、全国で勝たなければならない。対戦相手は階級が近い相手からランダムで選択される)
- 店内対戦(人数表示はこれのみ。対戦相手はコストが近い相手からランダムで選択される)
- 一人用(少尉以上でも選択可)を選択し
- 場所は全国から最大4ヶ所(地上、宇宙、水中かコロニー、特殊作戦)、店内と一人用は特殊作戦の場所以外から全てを選択。
- 対戦開始時、両プレイヤーの使用コストが表示される(最大保有コストではない)
[編集] 特殊作戦
「0079」の無差別戦の名称を改めたもので、投票対象もメカ・キャラでなく「次回の特殊作戦のレギュレーション」に変更された。これは戦闘条件を
- コスト制限800
- コスト無制限だが出撃数は2機のみ
- 女性キャラクターのみ
- レアカード、アンコモンカード合計3枚のみ
- コモンカードのみ
- 出撃数1機のみ
- 武器カードなし
- カスタムカードなし
- 初期配置自由
- 敵軍デッキ情報表示なし
- 予備戦力なし
- 補給なし
- 隊長機を破壊すれば勝ち
- 母艦を破壊すれば勝ち
などから絞り込まれた3つのうちユーザーの投票により、多数決で次回の特殊作戦が決定され終戦までこれが続く。
[編集] ステータス
- 少尉の下に二等兵、上等兵、伍長、曹長、准尉等が追加された。
- 階級、コスト、運用母艦は固定対応されている。階級が1つ上がると部隊運用コストが50増える。
- 通り名と呼ばれるニックネームが設定でき、ニックネームの前に稼動店舗の地名も冠される。
- プレイヤー階級や各キャラクターレベルの、次回昇級に必要な経験値が、棒線グラフで表示される。
- 戦功次第でプレイヤーは昇格・降格もある。ただし少尉以下は降格しない。また、「店内対戦」を選択すると昇格戦・降格戦は発生しない。
- 部隊レベルは廃止。
- 終戦時の戦功ボーナスポイントは廃止。
[編集] 戦闘時
- 戦術変更ボタンの押し方により特種能力を使用出来るメカが、若干追加された。
- 「0079」時代からの各カードにおいて、特種能力が変更されたものがある。
- 戦闘中カスタムカードだけでなく、キャラクターカードの特殊能力も表示される。
- テンション上昇条件を満たしていると、攻撃画面のメカの背後にオーラが出る。
- 武器や(格闘攻撃で)盾が破壊されると、貫通ダメージが起きる。
- 武器の射程範囲や特定の地形でのダメージなど、攻撃に関する値も変更。
- 一人用でプレイしている時に条件を満たすと「特殊部隊」と呼ばれる、いわゆる原作の部隊がCPUで現れることがある。
- 戦略兵器としてガンダム試作2号機が登場しアトミック・バズーカも使用可能。威力は絶大だが核は戦闘開始後90秒待たないと撃てない上専用シールドも装備しなければ発射は出来ず、シールドが破壊されると使用不能となる。味方も巻き込んで被害を出す可能性もあるため、使用には注意が必要。
- 攻撃重視・防御重視でも「回避」が出るようになる。
[編集] カード
- 袋の色は青となった。
- デザインも「0079」からの継続カードを含め、背景や枠がリニューアルされた(絵は「0079」最終版と同じ)
- 能力値の上限が25から30に引き上げられた。
- 前述したver.2.0新規カードの問題点を踏まえてか、「0083」では新規カードの封入率も比較的多めのようである。ただし「0083」新規カードはアンコモンやレアが多く、一概に入手しやすくなったとは言えない。またver.2.0で追加されたにもかかわらず「0083」で排出停止になったカードも多い。前述のノエル・ミユ・クスコも排出停止で、トレード価格の高騰に拍車をかけている。
[編集] その他
- プレイヤーのいない筐体は「0079」では青と緑に光ったが、「0083」では黄色に光る。
- 文字や画像の周囲のフレームなど、細かいデザインが変更。全体的に「0079」よりシャープなデザインとなった。
- ランキングは、デラーズ紛争終了時に小計した「前大戦の戦績上位者」と、全戦績を総計した「総合戦績上位者」の二種類を表示。
- 戦績を全国規模で集計。この結果でもゲームの戦略的展開が変化する。
- センターモニターのアニメーションの種類が増えた。一年戦争編では『哀戦士』、デラーズ紛争編では『THE WINNER』のオープニング風アニメが流れる。サンライズ謹製の新規作画アニメで、特殊作戦に準じたデモアニメは大半が新しく収録された。特に『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』関連は各種ゲーム媒体を含めても久々の新規作画である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- GUNDAM CARD BUILDER まとめサイト(ファンサイト)
- GUNDAM CARD BUILDER攻略魂 (ファンサイト)
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