狭山市駅
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狭山市駅(さやましえき)は、埼玉県狭山市にある西武鉄道新宿線の駅である。
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[編集] 駅構造
- 相対式2面2線ホームを持つ地上駅。2005年2月にホーム改修工事が終了。
- 2線だが折り返し機能をもっており、平日早朝に始発電車があり、緊急時(本川越駅浸水など)には終着駅となる。また、南入曽車両基地で車両フェスティバルが催される際、当駅止まりの電車が運転されることがある。
- トイレは下りホームにある。多機能トイレは設置されていない。
- のりば
1 | ■新宿線 | 本川越方面 |
2 | ■新宿線 | 所沢・田無・高田馬場・西武新宿方面 |
[編集] 駅周辺
- 狭山市の市街地にある。
- 西口は、狭山市駅西口周辺再開発中。(2015年完成予定)
- 東口切符売り場横に、狭山市役所狭山市駅市民サービスコーナーがあり、住民票・印鑑登録証明書交付等の業務を行っている。
- 西友狭山市駅前店
- 西武狭山ステーションビル
- 埼玉県立狭山工業高等学校
- 埼玉種畜牧場(サイボクハム)
- 霞ヶ関カンツリー倶楽部
- 西武池袋線稲荷山公園駅と近く、近隣住民の中にはその行き先によって両駅を使い分ける人も少なくない。
[編集] 路線バス
いずれも西武バス
当駅発着のバスは広範囲に及び、他市から通勤に利用する住民もいる。
[編集] 西口
- 狭山20系統 狭山グリーンハイツ 行(新富士見橋・根岸新道経由)
- 狭山21系統 サイボクまきばの湯 行(新富士見橋・西武柏原入口経由)
- 狭山22系統 日生団地 行(新富士見橋・つつじ野団地中央経由)
- 狭山22系統 日生団地 行(新富士見橋経由)
- 狭山22-1系統 武蔵野学院大学 行(新富士見橋・つつじ野団地中央・日生団地経由)
- 狭山22-1系統 武蔵野学院大学 行(新富士見橋・日生団地経由)
- 狭山24・狭山28-1系統 西武柏原ニュータウン 行(新富士見橋・西武柏原入口経由)
- 狭山25系統 飯能駅北口 行(新富士見橋・根岸新道・下川崎・聖望学園入口経由)
- 狭山26系統 飯能駅北口 行(新富士見橋・根岸新道・笹井・東飯能駅東口経由)
- 狭山27系統 入間市駅 行(狭山病院前・鵜の木経由)
- 狭山28・28-1系統 稲荷山公園駅 行(狭山市役所入口経由)※狭山28-1系統は、2007年3月6日に廃止予定
- 狭山29系統 智光山公園 行(新富士見橋・つつじ野団地中央・日生団地経由)
- 狭山29-1系統 狭山営業所 行(つつじ野団地中央・日生団地経由)
- 深夜バス 西武柏原ニュータウン 行(つつじ野団地中央・日生団地・狭山営業所経由)平日・月曜~金曜深夜のみ運行
[編集] 東口
- 狭山30系統 狭山台団地 行(井戸窪・西武狭山台ハイツ経由)
- 狭山30-1系統 新狭山駅南口 行(井戸窪・西武狭山台ハイツ・狭山台団地経由)
- 狭山31系統 狭山台団地 行(狭山台南経由)
- 深夜バス 狭山台団地 行(井戸窪・西武狭山台ハイツ経由)
[編集] 歴史
- 1979年(昭和54年)3月25日 狭山市駅に改称。
- 2007年(平成19年)3月6日 ダイヤ改正により、長らく多くの利用者から要望のあった快速急行が停車するようになった。これにより全種別が当駅に停車するようになったが、何故か新しい停車案内では駅名が大きく表示されずに快速急行の青丸が追加されただけになっている。
[編集] 隣の駅
- 西武鉄道
- 新宿線
[編集] ダイヤ
2線ながら早朝に始発列車(各停)が設定されている。すべての種別が停車するが、2面2線構造であること、本川越方に車両基地がないことおよび本川越付近の単線区間などの影響であまり本数は多くない。尚、安比奈線と安比奈車両基地の動向次第では増発が可能となるために、狭山市はこの計画に積極的に名乗りをあげている。(詳しくは安比奈線の記事を参照の事)
[編集] 利用状況
1日あたりの平均乗降客数
- 2004年度:47,648人
- 2005年度:46,263人(西武鉄道全92駅中20位)
人口のピーク時には1日5万人以上の乗降があったが、少子高齢化、駅開発の遅れなどの影響で減少。しかしながら4万6千人という数字は現在、池袋線で都心からの距離がほぼ同等かつ主要駅の入間市駅や飯能駅よりも1万人以上多く、本川越駅とほぼ同数になっている。にもかかわらず、1時間あたりの発着本数は、追い越し機能がないことや本川越付近の単線区間などの原因でそれらの駅よりも少ない。2007年3月のダイヤ改正より快速急行が停車するようになるが、今後さらに改善が望まれる。 なお特急電車の利用者は、乗降客数では同規模の本川越駅よりも遙かに多い。これは、快速急行が通過していたこともあるが、主な原因として考えられるのは、川越市街地周辺の住民が、東京への通勤路線としては東武東上線を主に利用するからであり、西武線を使う客は埼玉西部・東京多摩地区への移動の目的が多く、比較的乗車区間が短距離になることが挙げられる。またその逆として、本川越へ向かう客の多くは、埼玉西部・東京多摩地区から買い物またはJR・東武への乗り換え目的であって、短距離の移動であることが多い。名前こそ「小江戸」だが、観光目的であっても所要時間の短い東武東上線・JR埼京線が選ばれる傾向にある。以上の理由から、本川越では大きな特急利用者数は期待できず、狭山市・所沢で特急電車を埋めている状況である。
[編集] 駅周辺再開発事業
駅周辺開発の遅れで商業の衰退が際立って目立つ為、狭山市は駅周辺の大規模再開発に着手し、人口減少へ歯止めをかける期待が寄せられる一方、開発反対派との軋轢も生じている。 どちらにしても、中心駅として利用し易い駅施設が望まれるところである。
- 狭山市駅西口地区整備事業
- 狭山市駅西口周辺は、ロータリーが未整備で歩道も確保されていないため危険であり、現在、整備事業が計画されている。しかし、行政や施行予定者となった都市再生機構に対し、地権者や市議会議員を含んだ市民から見直しを求める運動が起きており、このまま計画を進めることができるか、予断を許さない状況となっている。市民団体は狭山まちづくりネットワーク(ちなみに推進派の市民団体としては狭山市駅西口再開発事業を推進する会がある)が中心となっており、そこに複数の団体が所属している。見直しの主な要求は、予算規模の縮小。その中で2006年1月23日、地権者71名によるとする見直しを求める意見書が提出されたが、後に明らかになった名簿では実際には地権者は21名であり、物議を醸すこととなった。
- 狭山市駅東口周辺の区画整理事業
- 狭山市駅前東口周辺は区画が非常に入り組んでおり駅までのアクセスが悪いとされ、市の顔にふさわしい駅前を創出するべきとして、区画整理事業が長年に渡って議論されている。 立ち退きに難色を示す住民と行政の対立があったが、現在事業は進められており、道路の建設が始まっている。