竹原直隆
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竹原 直隆(たけはら なおたか、1980年4月21日 - )は、千葉ロッテマリーンズ所属のプロ野球選手。ポジションは外野手。背番号は25番。豪快なスイングが魅力で、そのスイングはアレックス・カブレラのスイングを彷彿とさせる。
2007年現在日本のプロ野球に所属する選手の中で、「左投げ右打ち」である唯一の日本人野手である(外国人や投手にまで枠を広げれば計6人いる)。本人は「気付いたら左投げだった」と語っているとのこと。
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[編集] 来歴
城西大学時代に日米大学野球、世界大学野球で日本代表として活躍するも、4年次に故障してシーズンを棒に振り、ドラフト指名はされなかった。その後三菱自動車岡崎に入社。
三菱自動車岡崎では1年目にアマ日本代表で5番打者として活躍し銅メダル獲得に貢献するも、その翌年本社の不祥事発覚で三菱自動車岡崎も活動自粛を余儀なくされ、2年目はほとんど実績を残せずに終わる。
このアマ球界の経歴から、ドラフト指名時には「悲運のスラッガー」とも呼ばれていた。
2005年、ファームにてイースタン・リーグの本塁打王に輝く。ファーム日本選手権では優秀選手賞を受賞し、チームのファーム日本一に大きく貢献した。更に打率・打点共に3位以内に入るなど2軍では格の違いを見せ付けた。これほどの成績を残しながら1軍に中々呼ばれなかったのは豊富な選手層とボビー・バレンタイン監督の「1軍で中途半端に試合に出すよりファームで経験をつませたい」という思惑があったからである。
マリーンズ待望の和製大砲として同期入団の大松尚逸と共に将来のクリーンナップを担う逸材と言われている。ファンの期待も大きく、2005年アジアシリーズにて代打で出場した際、ファンから大歓声が送られた。結果はライトライナーに倒れたがその思い切りのいいスイングと、追い込まれてからチームメイトのベニーのようにバッティングスタイルをミート重視に変え、痛烈なライトライナーを放つ、などといった点に多くのファンから拍手を浴びた。
2006年のオープン戦の際には、再び力んだ大振りが目立ちはじめ大きな活躍はできなかった。結果開幕1軍は果たせず、大松の様に1軍定着はならなかった。しかし、ファームでは2年連続の本塁打王とさらに打点王も獲得した。さらに、9月後半からは来季以降へ向けて1軍に呼ばれ、プロ初安打も放った。
2006年シーズン途中には専用の応援歌が作られ、士気を鼓舞するようなメロディーは中々好評である。
2007年初の開幕1軍メンバーに名を連ね、タイムリーを放つなどしたが、登録の都合上3月31日に抹消されてしまった。(その後再度一軍登録される)
[編集] プロフィール
- 身長/体重 183cm/88kg
- 投/打 左/右
- 出身地 岡山県岡山市
- 血液型 O
- 球歴・入団経緯 関西高-城西大-三菱自動車岡崎-千葉ロッテ(2005~)
- プロ入り年度/ドラフト順位 2004年/4巡目
- 推定年俸 1130万 (2007年)
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 背番号 | 試合 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 三振 | 四死球 | 犠打 | 盗塁 | 打率 |
2005 | 千葉ロッテ | 25 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | .000 |
2006 | 8 | 19 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | .105 | ||
通算 | 10 | 23 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | .087 |
[編集] 記録
- 初出場 - 2005年6月10日対中日戦(ナゴヤドーム)、「7番・レフト」
- 初安打 - 2006年9月19日対オリックス戦(千葉マリン)、5回裏・デイビー投手から
- 初打点 - 2007年3月30日対ホークス戦(千葉マリン)、2回裏・神内投手から
- ファーム本塁打王 2005年(23)、2006年(13)
- ファーム打点王 2006年(66)
[編集] 関連項目
00 代田建紀 | 0 荻野忠寛 | 1 大嶺祐太 | 3 サブロー | 5 堀幸一 | 7 TSUYOSHI | 8 今江敏晃 | 9 福浦和也 | 10 大松尚逸 | 11 神田義英 | 12 藤田宗一 | 13 浅間敬太 | 14 小宮山悟 | 15 柳田将利 | 16 久保康友 | 17 手嶌智 | 18 清水直行 | 19 マット・ワトソン | 20 薮田安彦 | 21 内竜也 | 22 里崎智也 | 23 大塚明 | 24 平下晃司 | 25 竹原直隆 | 27 古谷拓哉 | 29 小野晋吾 | 30 小林雅英 | 31 渡辺俊介 | 32 根元俊一 | 33 橋本将 | 35 三島輝史 | 36 黒滝将人 | 37 林啓介 | 38 中郷大樹 | 39 田中雅彦 | 40 渡辺正人 | 41 小林宏之 | 42 フリオ・ズレータ | 44 早川大輔 | 45 松本幸大 | 46 呉偲佑 | 47 山崎健 | 48 高木晃次 | 49 川崎雄介 | 50 ベニー・アグバヤニ | 51 龍太郎 | 52 塀内久雄 | 53 相原勝幸 | 54 黒木知宏 | 55 神戸拓光 | 56 木興拓哉 | 57 佐藤賢治 | 58 青野毅 | 59 細谷圭 | 60 成瀬善久 | 61 角中勝也 | 62 金澤岳 | 63 青松敬鎔 | 64 藤井宏海 | 65 南竜介 | 66 末永仁志 | 67 新里賢 | 68 早坂圭介 | 69 江口亮輔 | 70 定岡卓摩 | 99 田中良平
2 監督 ボビー・バレンタイン | 78 西村徳文 | 79 井上祐二 | 75 高沢秀昭 | 85 袴田英利 | 88 荘勝雄 | 83 フランク・ランペン | 87 高橋慶彦 | 90 立花龍司 | 71 二軍監督 古賀英彦 | 76 佐藤兼伊知 | 81 園川一美 | 89 佐野嘉幸 | 72 平井光親 | 73 諸積兼司 | 77 吉鶴憲治 |