第1師団 (陸上自衛隊)

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陸上自衛隊

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第1師団（だい1しだん）は陸上自衛隊の師団のひとつ。東部方面隊隷下の政経中枢師団で司令部を東京都練馬区の練馬駐屯地に置く。首都圏（東京、神奈川、埼玉、静岡、山梨、千葉、茨城）の防衛警備、災害派遣を任務とするほか、民生協力及び国際貢献活動を行っている。 旧陸軍に倣って、頭号（第1）師団は師団司令部を東京に置く師団に付された。

師団長は練馬駐屯地司令を兼務。

第1師団は第3師団とともに、政経中枢師団とされている。政経中枢師団は、都市部における市街戦が重視されることから、装備を軽快なものとし、機動力を重視している。そのため、戦車部隊は連隊ではなく大隊と、野戦特科部隊は連隊ではなく特科隊と軽量化されている。

隷下の普通科4個連隊では、それぞれレンジャー課程修了者の中から選抜された隊員が、いつでも対テロ制圧為のゲリラ戦・市街地戦に出動できるよう備えており、彼らは2006年末に中央即応集団に組み入れられる予定である。

一方、第1師団は極左暴力集団及び左翼系の市民団体や労働組合からは「治安弾圧部隊」と揶揄される事もあるが、これは70年安保闘争時に第1師団が治安出動命令によりデモ隊を攻撃するのではないかと恐れられた為である。しかし実際には安保闘争程度のデモ隊鎮圧は警察力のみで充分に対処可能であり、陸自に暴動鎮圧作戦能力が付与されていない。

目次 1 沿革 1.1 第1管区隊時代 1.2 第1師団時代 2 編制 3 司令部 3.1 高級幹部 4 師団長 5 外部リンク

[編集] 沿革

[編集] 第1管区隊時代

• 警察予備隊時代 - 第1管区隊が発足。東北地方南部から中部地方の一部までを担当していた。
• 1954年（昭和29年）10月9日 - 第14普通科連隊（同年9月25日に編成完結）が第1管区総監の指揮下に入る。
• 1958年（昭和33年）6月26日 - 第14普通科連隊が第1管区隊から第10混成団へ移る。

[編集] 第1師団時代

• 1962年（昭和37年）1月 - 第1師団編成
• 1975年（昭和50年） - 第1音楽隊を新編
• 1992年（平成4年）3月 - 後方支援連隊及び高射特科大隊を新編
• 1994年（平成6年）3月　- 第1飛行隊を新編
• 1996年（平成8年）6月 - 第32普通科連隊が市ヶ谷駐屯地で自衛隊初の市街地対テロ訓練を行う
• 2002年（平成14年）3月27日 - 甲師団（定員9千名）から政経中枢師団（定員6600名）に改組された。第1特科連隊及び第1対戦車隊を廃止し、第1特科隊及び化学防護隊を新編。また、第1後方支援連隊が改編され、武器大隊に代わって第1整備大隊及び第2整備大隊が編成された。
• 2006年（平成18年）末　-　一部隷下部隊の中から選抜された対テロゲリラ戦・市街地戦のスペシャリストが、防衛大臣直轄の中央即応集団に組み入れられる予定。

[編集] 編制

練馬駐屯地（東京都練馬区）

• 第1師団司令部および同付隊
• 第1普通科連隊 - 旧陸軍歩兵連隊に倣って頭号連隊は東京に駐屯する（旧陸軍歩兵第1連隊も東京の麻布に駐屯していた。）
• 第1後方支援連隊
• 第1通信大隊
• 第1偵察隊
• 第1音楽隊
• 第1化学防護隊

武山駐屯地（神奈川県横須賀市）

• 第31普通科連隊

大宮駐屯地（埼玉県さいたま市）

• 第32普通科連隊

板妻駐屯地（静岡県御殿場市）

• 第34普通科連隊

北富士駐屯地（山梨県南都留郡忍野村）

• 第1特科隊

駒門駐屯地（静岡県御殿場市）

• 第1戦車大隊
• 第1高射特科大隊

朝霞駐屯地（東京都練馬区）

• 第1施設大隊

立川駐屯地（東京都立川市）

• 第1飛行隊

[編集] 司令部

詳細は司令部#陸上自衛隊の師団の司令部等の構成を参照

[編集] 高級幹部

職名	氏名	階級	就任日	出身校・期	前職
師団長	武田正徳	陸将	2007年3月28日	法政大49期	高射学校長
副師団長（兼練馬駐屯地司令）	塩崎敏譽	陸将補	2006年12月6日	防衛18期	東北方面総監部防衛部長

[編集] 師団長

歴代の第1師団長（陸将）

代数	氏名	在任期間	出身校・期	前職	後職	備考
第1管区総監
初代	吉田忠一	1950.10.9 - 1953.12.22	東京帝国大	元埼玉県副知事	退職	警察監 / 保安監
第2代	筒井竹雄	1953.12.22 - 1954.6.30	東京帝国大	第4管区総監	陸上幕僚長	保安監
第3代	大森寛	1954.7.1 - 1957.8.1	東京帝国大	第3管区総監	陸上幕僚副長
第4代	中野敏夫	1957.8.2 - 1959.3.17		幹部学校長	退職
第5代	高山信武	1959.3.17 - 1960.7.31	陸士39期・陸大47期	統合幕僚会議事務局長	北部方面総監
第6代	宮崎舜市	1960.8.1 - 1962.1.17	陸士40期・陸大51期	陸上幕僚監部第5部長	第1師団長
第1師団長
初代	宮崎舜市	1962.1.18 - 1962.3.11	陸士40期・陸大51期	第1管区総監	北部方面総監
第2代	安崎操	1962.3.16 - 1963.3.15	陸士40期・陸大50期	富士学校長	東北方面総監
第3代	野尻徳雄	1963.3.16 - 1964.3.15	陸士41期・砲工38期	第10師団長	東部方面総監
第4代	藤原岩市	1964.3.16 - 1965.7.15	陸士43期・陸大50期	第12師団長	陸上幕僚監部付 →1966.1.1退職
第5代	橋本正勝	1965.7.16 - 1968.3.15	陸士45期・陸大53期	第2師団長	北部方面総監
第6代	渡邊博	1968.3.16 - 1969.6.30	陸士46期・陸大56期	第2師団長	中部方面総監
第7代	齊藤春義	1969.7.1 - 1970.6.30	陸士48期・陸大56期	第7師団長	北部方面総監
第8代	古川義道	1970.7.1 - 1971.7.1	陸士48期・陸大56期	第13師団長	退職
第9代	中島直臣	1971.7.1 - 1973.3.15	陸士50期・陸大58期	高射学校長	西部方面総監
第10代	近藤清	1973.3.16 - 1974.6.30		第5師団長	西部方面総監
第11代	赤森伸治	1974.7.1 - 1976.7.1	陸士53期・陸大60期	調査学校長	退職
第12代	味岡義一	1976.7.1 - 1977.7.1	陸士54期・陸大60期	第8師団長	退職
第13代	酒井次武	1977.7.1 - 1978.7.28		施設学校長	退職
第14代	遠藤健	1978.7.28 - 1980.3.17	陸士57期	施設学校長	退職
第15代	小林正信	1980.3.17 - 1982.7.1		第1空挺団長	退職
第16代	亀井輝	1982.7.1 - 1984.6.30	海兵75期	幹部候補生学校長	富士学校長
第17代	大河内眞一郎	1984.7.1 - 1986.3.17	山梨師範	少年工科学校長	退職
第18代	山本英一	1986.3.17 - 1987.7.6		富士学校副校長	富士学校長
第19代	水野智之	1987.7.7 - 1990.3.16	防大1期	西部方面総監部幕僚長	退職
第20代	冨澤暉	1990.3.16 - 1991.3.15	防大4期	陸上幕僚監部教育訓練部長	陸上幕僚副長
第21代	澤田憲一	1991.3.16 - 1993.3.24	防大3期	幹部候補生学校長	退職
第22代	田中賢一	1993.3.24 - 1994.7.1	防大4期	富士学校副校長	退職
第23代	杉田明傑	1994.7.1 - 1997.3.26	防大7期	東北方面総監部幕僚長	退職
第24代	石飛勇次	1997.3.26 - 1998.6.30	防大10期	陸上幕僚監部装備部長	富士学校長
第25代	福田忠典	1998.7.1 - 2001.1.10	防大11期	幹部候補生学校長	富士学校長
第26代	渡邊元旦	2001.1.11 - 2002.3.21	防大14期	北部方面総監部幕僚長	統合幕僚会議事務局長
第27代	青木勉	2002.3.22 - 2003.12.4	防大14期	幹部候補生学校長	幹部学校長
第28代	矢澤昌志	2003.12.5 - 2006.3.27	防大15期	中部方面総監部幕僚長	退職
第29代	三田克巳	2006.3.27 - 2007.3.27	防大18期	東北方面総監部幕僚長	幹部学校長
第30代	武田正徳	2007.3.28 -	法政大49期	高射学校長

[編集] 外部リンク

• 防衛省
• 陸上自衛隊
• 東部方面隊
  • 第1師団