西濃
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西濃(せいのう)は、岐阜県南西部(美濃国西部)の総称である。
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[編集] 地理
西濃は、市町村でいうと、大垣市、海津市の2市、安八郡(神戸町、輪之内町、安八町)、揖斐郡(揖斐川町、大野町、池田町)、養老郡(養老町)、不破郡(垂井町、関ヶ原町)の4郡9町の地域を指す。揖斐郡とそれ以外とに分類されることもある。
北は福井県境の1,000m以上の山岳地帯、西は伊吹山を中心とした伊吹山地等で滋賀県、三重県に接する。南は海抜0m地帯で愛知県、三重県に接する。東は根尾川、揖斐川、長良川、木曽川等の木曽三川を介して、岐阜地区、愛知県に接する。
[編集] 人口
西濃地区全体で、約30万人。うち半分以上が大垣市。
[編集] 気候
揖斐川町の山間部(旧藤橋村、坂内村、春日村)、及び関ヶ原町は、冬場は豪雪地帯。特に関ヶ原町は、東海道新幹線が雪の為、徐行や運休をする事が毎年ニュースとなる、これが岐阜=豪雪地帯というイメージがつきまとう原因となり、積雪が年に数回しか無い岐阜市、各務原市等の濃尾平野の地区も雪が多いという勘違いの原因である。しかし、例えば東海道本線の除雪車が大垣に常備されていることからも分かるように、雪が深いのはあくまでも山間部である。 冬場は伊吹おろしという季節風が吹く。この影響で大垣市等の平野部でも、年に数回、まとまった雪が降る。
[編集] 産業
揖斐川町、大野町、池田町、大垣市は富有柿の産地。海津市は岐阜県最大の米穀地帯。
大垣市には、イビデン、西濃運輸、太平洋工業、大垣共立銀行といった大企業の本社がある。また、西濃地区の企業としては、セリア、日東あられ新社、西濃鉄道、名阪近鉄バス等がある。
[編集] 交通
[編集] 道路
[編集] バス
[編集] 鉄道
JR 東海道新幹線(通過のみ)、東海道本線、美濃赤坂線(通称、正式には東海道本線の支線)、近畿日本鉄道養老線、西濃鉄道(貨物鉄道)、樽見鉄道
[編集] 備考
平成の大合併の際、西濃地区全域で合併し、30万都市を目指す、西濃市が計画された。しかし、広すぎる等の問題があり、実現はしなかった。その後、大垣市を中心とする西濃中部の10市町が合併協議会を結成し、対等合併で「大垣市」とすることまで決まっていたが、調印寸前で安八町の離脱をきっかけに破綻した。結局、実際に合併で生まれたのは、大垣市(大垣市+墨俣町+上石津町)、揖斐川町(揖斐川町+藤橋村+春日村+久瀬村+坂内村)、海津市(海津町+南濃町+平田町)の2市1町である。
また、揖斐郡の3町4村での合併計画も進行していたが、池田町が大垣との合併協議会に参加(後に離脱)、大野町は旧揖斐川町との対立で離脱した為、人口が3万人より少なくなり、市としての合併は出来なかった。
[編集] 参考として
岐阜県は大きく分けて美濃国と飛騨国にわかれるが、美濃国は一般的には大きく4分割される。 しかし、他の分割方法もあるので、以下に記載する。
- 4分割(最も多く使用されている分割方法)
- 5分割(その1)
- 5分割(その2)