風雲黙示録
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『風雲黙示録』(ふううんもくしろく)は、SNKからネオジオ基板で1995年4月に発売された対戦格闘ゲームの名。メインタイトルの後に『格闘創世』というサブタイトルがあり全体では『風雲黙示録 格闘創世』となるが、省略して『風雲黙示録』、あるいはさらに略して『風雲』と呼ばれる事が多い。
海外版のタイトルは『SAVAGE REIGN』だが、その海外版のタイトル画面でも「SAVAGE REIGN」というロゴの奥に大きな文字(日本版のタイトル画面にあるロゴとはまた違った字体である)で「風雲」とある(具体的にはen:Fu'un seriesを参照されたい)。
家庭用へはネオジオ(ROMカセット版)とネオジオCD版に移植されている。
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[編集] 概要
本作は各キャラが武器を装備しているいわゆる“武器格闘ゲーム”であるが、「剣道」や「槍術」といった普通の武器を使う武道の使い手は一人もおらず、素手の格闘技を習得した上で武器を用いる独自の格闘スタイル(例えば主人公のハヤテは「空手+ブーメラン」という組み合わせ)を持っている。武器は離れた敵めがけ投げつけるなどして手放してしまう事も多々あり、武器が手元に戻るまでしばらく素手で戦うなどの状況が珍しくない。
システムは『餓狼伝説』シリーズに似た2ラインバトル制。だがその奥側のラインは例えば中央で途切れていたり、通常の足場ではなくパイプ(立つのではなく両腕でぶら下がる)だったり、果ては稼動中のローラーコースターのレール上であったりと多様性がある。また『龍虎の拳』シリーズ、『サムライスピリッツ』シリーズのようなキャラどうしの間合に応じた画面の拡大縮小もとりいれている。なお『龍虎の拳』からは脱衣KOという要素も受け継いでいるが、キングやユリといった女性キャラの服が破れた『龍虎の拳』とは反対で、服が破れるのは本作では男性キャラの方である。
同じSNKの『餓狼伝説』と『龍虎の拳』の世界に繋がりがある様に、本作もまた他の格闘ゲーム系作品と世界が繋がっているらしく、登場キャラの一人、中白虎(チュン・パイフー)は、若い頃に“伝説の狼”(公式には明確にされていないのだが、ファンからはおそらくテリー・ボガードであろうと目されている)と呼ばれた格闘家から帽子を貰っており、それを現在も大切にしている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
時代は未来、21世紀前半。世界は20世紀とは全く違う姿になっていた。ジパングシティーにて、謎の男『獅子王』により突如開催を継げられた格闘大会、その名も『獣神武闘会』。その優勝者には富と最強の栄誉がおくられるという。世界各地からそれぞれの思惑を胸に強者達が集まるのだった。
[編集] 登場キャラクター
[編集] プレイヤブルキャラクター(五十音順)
- キャロル・スタンザック 武器:ジムナス・ボール(声:大島榎奈)
- 本作の紅一点。親が勝手に承知してしまった獅子王との婚約を破棄すべく、獣神武闘会でその相手本人を倒してしまう事を決めた。合気道の技と新体操のボールを武器にする「ジムナスアーツ」を格闘スタイルにしている。
- ゴードン・ボウマン 武器:スタン・トンファー(声:東尚徳)
- ジパングシティーの制服警官。病に冒された娘カンピーのための治療費を獣神武闘会の優勝で得ようとする。
- 牛頭(ゴズウ) 武器:カギ爪(声:林健一)
- 馬頭とは兄弟。殺された弟・鹿頭(カズウ)の仇をとるため獅子王の命を狙っている。忍術で炎を操り戦う。
- 獅子王(ししおう) 武器:ソード・オブ・レオ(声:中塚勝久)
- 『獣神武闘会』主催者である謎の男。その格闘スタイルはボクシングの動きに剣を組み合わせている。普通に使用が可能なキャラだが本作の中ボスでもあり、対CPU戦ではかならず最終ボス戦の1つ手前で戦う事になる。
- ジョーカー 武器:マジック・アイテム(声:小久保武志)
- ピエロのような笑い顔のメイクをした男だが、職業は盗賊団「マジカル・ヒポポ」のリーダー。獅子王のカリスマ性を憎んでおり、目立ちたがりやの彼は獅子王を倒し自ら世間の注目を浴びる事を目指し獣神武闘界に参戦する。大道芸の道具で戦う。
- ショー・疾風(-ハヤテ) 武器:ブーメラン(声:林健一)
- 本作の主人公。父の編み出した実戦空手にブーメランを融合させた新格闘技「風雲拳」の継承者。優勝して自分の風雲拳の最強を証明すべく、獣神武闘会への出場を決めた。
- 中白虎(チュン・パイフー) 武器:炎の杖(声:丹波文雄)
- かつて無敗の格闘家だったが今は仙人をやっている老人。“伝説の狼”と呼ばれた格闘家からもらった帽子をかぶっており、試合中にその帽子を飛ばされると激怒する。武器の杖から不思議な力で火炎弾を発射する。
- ニコラ・ザザ 武器:パワー・フリスビー(声:大島榎奈)
- 自ら開発したプロテクタースーツを着用して戦う、大企業の御曹司でもある天才児。スーツのテストを兼ねて獣神武闘会に出場する。
- マックス・イーグル 武器:ヘラクレス・アックス(声:辰巳邦彦)
- 人気実力ともに頂点を極めるプロレスラー。獣神武闘会の開催をつげるテレビ中継の獅子王の姿が消息不明の兄に似ている事に気づき、直接会って確めるために獣神武闘会への出場を決めた。
- 馬頭(メズウ) 武器:カギ爪(声:林健一)
- 牛頭とは兄弟。殺された弟・鹿頭の仇をとるため獅子王の命を狙っている。忍術で水を操り戦う。
[編集] ノンプレイヤブルキャラクター
- 真・獅子王(しんししおう) 武器:ゴッド・オブ・レオ(声:ジョン・フラトン)
- 影武者である獅子王を倒した後に現れる金色の甲冑をまとった真の獅子王。機械やドーピングによって人工的に作り出した筋肉を持つ。その格闘スタイルは影武者に身につけさせたのと同じものだが、ハンターキラー、キングアッパーなど独自の技を持ち、全ての面で影武者とは比較にならない力を持っている。裏技により対戦のみ使用可能でプレイヤーとしては使用出来ない、本作の最終ボス。
[編集] 家庭用移植版
- ネオジオROMカセット版(1995年5月26日発売 / 29800円)
- 本体がアーケード版と同一規格のマシンなので移植というより同じものであるが、家庭用としてクレジットが4つまでに設定されていたり、難易度のレベルがMVS版に加えて家庭用オリジナル用のものも用意されている。
- ネオジオCD版(1995年6月16日発売 / 8800円)
- 主にライトユーザー向け。ROMカセットよりは数段安価だが、その代わり読み込み時間が非常に長い(本体のドライブの速度が等倍であるため)。BGMはアレンジバージョンである。ちなみに帯には『集え、最強の闘士達。』、ケースの裏には『拳が唸り、武器が飛ぶ―これが、風雲急を告げる近未来格闘!!』というコピーがそれぞれ書かれている。
[編集] 関連作品
- 風雲スーパータッグバトル
- 本作の続編。
- NEOGEO オンラインコレクション
- 本作と『風雲スーパータッグバトル』がセットのプレイステーション2用ソフト『風雲スーパーコンボ』が2007年6月21日に発売予定。
- ネオジオバトルコロシアム
- SNKのネオジオ作品のキャラを始め、他社のネオジオ作品からのキャラも参戦するタッグバトル形式の格闘ゲーム。本作からは獅子王と真・獅子王が参戦している。獅子王が普通のプレイヤーキャラとして使えるのに対し、真・獅子王はアーケード版・PS2版ともにCPU専用キャラである。
- ザ・キング・オブ・ファイターズ XI
- ある条件を満たすと3試合目後にハヤテが乱入してくる。隠しキャラとして使用可能。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 獅子王、真・獅子王が登場している関係で「NBCミュージアム」のコーナーに本作の情報がある。
- ハヤテのプロフィールが見られる。なお『Flash Player』をパソコンにインストールしていないと閲覧できない。
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餓狼伝説 | 餓狼1 - 餓狼2 - 餓狼SP - 餓狼3 - RB餓狼 - 餓狼MOW - 登場人物 |
龍虎の拳 | 龍虎1 - 龍虎2 - 龍虎外伝 |
サムライスピリッツ | 初代 - 真 - 斬紅郎 - 天草 | 零 - 剣客伝 - 登場人物 |
ザ・キング・オブ・ファイターズ | '94 - '95 - '96 - '97 - '98 - '99 - 2000 | 2001 - 2002 - 2003 - NW - XI - XII - 登場人物 |
風雲黙示録 | 風雲黙示録 - 風雲スーパータッグバトル |
月華の剣士 | 月華の剣士 - 第二幕 |
ハイパーネオジオ64 | 侍魂 - 侍魂2 - 新章 - 餓狼WA - 武力ONE |
ADK | ワールドヒーローズ - 痛快GANGAN行進曲 - ニンジャマスターズ |
ネオジオポケット等、携帯ゲーム機 | KOF R - 餓狼FC - サムスピ! - 月華特別編 - 頂上決戦 SNK VS. CAPCOM - KOF EX |
SNKプレイモア・3Dシリーズ | KOF MAXIMUM IMPACT - サムライスピリッツ閃 |
クロスオーバー | SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS - ネオジオバトルコロシアム |
その他 | NEOGEO オンラインコレクション |
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