首都圏新都市鉄道TX-2000系電車
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TX-2000系電車(TX-2000けいでんしゃ) は、首都圏新都市鉄道の交直流両用通勤形電車。
2003年(平成15年)3月に先行製作車6両編成1本が、2004年(平成16年)1月から7月にかけて量産車6両編成15本(90両)が日立製作所笠戸事業所にて落成。
つくばエクスプレス線守谷駅以北の交流電化区間でも運用するため、日本では東日本旅客鉄道(JR東日本)E501系電車に次ぐ2例目の交直流通勤形電車となった。最高運転速度130km/hに対応した性能を有している。
同線の全区間で運用されている。
[編集] 特徴
- 共通
TX-1000系の特徴を参照。
- TX-2000系のみ
- 座席…ロングシートが基本だが、3号車と4号車は客用ドア間に左右1個のボックス式クロスシートを配する。第60編成以降は新製時より、第59編成以前は改造により通路側に肘掛け収納式テーブルを装備。
- MT比…4M2T(将来の増結時は4M4T)
- 電源…直流1,500V/交流50Hz 20,000V、自動切り替え機能搭載。
- 集電装置…2号車と4号車にシングルアームパンタグラフを2基ずつ搭載。
- 車両番号表記は赤地に白文字。下二桁は編成番号(51~66)。
- 2160Fは新製時から、ほかの編成は改造により無線LAN機器を搭載。2005年(平成17年)8月24日から2006年(平成18年)7月31日まで列車内無線LAN接続トライアル用に供された。※商用サービス開始(後述)
- 全区間で無線LAN利用可能。車内戸袋付近に専用ステッカーが貼られている。
- 無線LAN接続商用サービス開始の決定により2006年7月31日までにTX-2000系全16編成が無線LAN接続対応となった。商用サービスは同年8月24日に開始し、当初はNTTドコモの「Mzone」と「moperaU「公衆無線LAN」コース」のみが提供されていたが、同年11月9日には東日本電信電話(NTT東日本)の「フレッツ・スポット」も提供が開始された。
※トライアルユーザーに対しては8月24日より1ヶ月間、商用環境の体験キャンペーン等が行われた。
[編集] 車両形式
- TX-2100形…1号車。つくば駅方制御車(CT1)。
- TX-2200形…2号車。電動車(M1)、車椅子スペース。
- TX-2300形…3号車。電動車(M2)、ボックス式クロスシート、弱冷房車。
- TX-2400形…4号車。電動車(M1')、ボックス式クロスシート。
- TX-2500形…5号車。電動車(M2')、車椅子スペース。
- TX-2600形…6号車。秋葉原駅方制御車(CT2)。