首都圏新都市鉄道TX-1000系電車
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TX-1000系電車(TX-1000けいでんしゃ)は、首都圏新都市鉄道の直流通勤形電車。
2003年(平成15年)3月に先行製作車6両編成1本が、2004年(平成16年)3月から2005年(平成17年)1月にかけて量産車6両編成13本(78両)が川崎重工業車両カンパニー兵庫工場にて落成した。
運用は直流電化区間であるつくばエクスプレス線秋葉原駅~守谷駅間に限定され、守谷駅以遠の交流電化区間直通用には、交直流両用車であるTX-2000系が充てられる。両者の外観はほとんど同じであり、車内や側面の銘板が紺地(TX-2000系は赤地)になっている点が一目でわかる相違点である。
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[編集] 特徴
[編集] 共通
- 軌間: 狭軌 (1,067mm)
- 開業時6両編成、将来の増結車組み込み(2両)に対応
- 車体構造: アルミ合金製ダブルスキン構造
- 車体寸法: 全長20,800mm(先頭車)20,000mm(中間車)、幅2,950mm、片側4扉両開き
- 制御:東京地下鉄(東京メトロ)東西線用05系後期車同様、2レベルPWM方式の全電気ブレーキ付きVVVFインバータ制御(IGBT、IEGT素子)
- 台車: 川崎重工業 KW167(電動車)、KW168(付随車)
- 電動機出力: 190kW/h
- ATO支援によるワンマン運転
- ATC装置
- 最高速度 130km/h
- ミュージックホーン搭載
- 車椅子スペース: 2号車と5号車に1箇所ずつ、編成中央寄りに配置
- 客用ドアの客室側上部には現在の位置およびその電車の終点がわかる路線図(東京メトロ銀座線01系・東京メトロ丸ノ内線02系と類似のもの)とLED式案内表示器を交互に配置
[編集] TX-1000系のみ
- 座席: ロングシートのみ
- MT比: 開業時3M3T、増結時4M4T
- 電源: 直流 1,500V
- 集電装置: パンタグラフを2号車に1基(増設可)、4号車に2基搭載
- 車両番号表記は紺地に白文字、下二桁は編成番号(01~14)
[編集] 車両形式
- TX-1100形:1号車。守谷駅方制御車(CT1)
- TX-1200形:2号車。電動車(M1)、車椅子スペース
- TX-1300形:3号車。付随車(T')、弱冷房車
- TX-1400形:4号車。電動車(M1')
- TX-1500形:5号車。電動車(M2')、車椅子スペース
- TX-1600形:6号車。秋葉原駅方制御車(CT2)