首都圏新都市鉄道
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | MIR |
本社所在地 | 110-8554 東京都台東区台東四丁目25番7号 |
電話番号 | 03-3839-7311(代表) |
設立 | 1991年3月15日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 鉄道事業、不動産売買・賃貸など |
代表者 | 代表取締役社長 髙橋 伸和 |
資本金 | 1,850億1,630万円 |
従業員数 | 555人(2006年4月1日現在) |
主要株主 | 東京都、埼玉県、千葉県、茨城県など |
外部リンク | http://www.mir.co.jp/ |
首都圏新都市鉄道株式会社(しゅとけんしんとしてつどう、英称:Metropolitan Intercity Railway Company)は、日本の第三セクター方式の鉄道会社である。常磐新線(現在のつくばエクスプレス)建設の目的で設立された。沿線の地方公共団体と民間企業が出資している。資本金1,850億円。資本金の額では2,000億円の東日本旅客鉄道(JR東日本)に次いで日本の鉄道会社では第2位である。
北総鉄道、埼玉高速鉄道や東葉高速鉄道のようなニュータウン開発型第三セクター鉄道が建設費の利子負担に苦しみ、高額な運賃のため乗客が減少する悪循環を招いていることを教訓として、建設費の大部分を無利子で調達していることが特徴であり、建設費の圧縮やワンマン運転の採用によるコストダウンと相まって他社線や高速バスに対し十分な競争力を持てる運賃水準を実現、高速運転による利便性もあって輸送実績は好調が続いている。
目次 |
[編集] 沿革
[編集] 路線
- つくばエクスプレス線:秋葉原駅~つくば駅 58.3km
[編集] 車両
2004年1月から2005年1月の約1年間で量産車の搬入(土浦駅~つくばエクスプレス総合基地間は深夜陸送)が行われ、2003年3月落成の先行製作車2編成(1101F・2151F)とともに開業前日まで訓練や試運転に使用された。
[編集] 編成
全編成が6両編成で、下り向き先頭(つくば方)が1号車となっている。
TX-1000系(直流専用電車):車両番号標と号車標は藍地に白字、電動車と付随車の構成(MT比)は1:1 (3M3T)。
← 守谷 | 秋葉原 → | ||||
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
CT1 | M1 | T' | M1' | M2' | CT2 |
2号車に1基、4号車に2基のパンタグラフを搭載している。全車両ロングシート車。将来の8両編成化にも対応した設計となっており、2号車と3号車の間にM2-Tが増結可能である。
TX-2000系(交流・直流両用電車):車両番号標と号車標は赤地に白字、MT比2:1 (4M2T)。
← つくば | 秋葉原 → | ||||
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
CT1 | M1 | M2 | M1' | M2' | CT2 |
2・4号車に2基ずつパンタグラフを搭載している。3・4号車はセミクロスシート車で、一部は座席の肘掛けに収納式テーブルを装備しているほかはロングシート車である。8両対応可能となっており、3号車と4号車の間にT-Tが増結可能である。
両編成とも1両につき片側4ヶ所の客用扉を有し、トイレの設置はない。3号車は弱冷房車、1号車は平日朝上りと夜下りのみ女性専用車。パンタグラフは1基がM車1両に対応しているようで、TX-2000系では交流電化区間に入っても2基とも上げたままつくばまで運行している。
基本的にTX-1000系は普通電車に、TX-2000系は区間快速・快速に充当されるが、夜間の区間快速の一部にTX-1000系が充当される。但し、TX-1000系の運用にTX-2000系が入ることも比較的多く見られる。
2007年2月現在(2006年12月改正ダイヤ)、TX-1000系(直流電車)は1日14運用のフル出場、TX-2000系(交直流電車)は1日13運用となっており、予備車は交直流電車のみとなっている。このため、TX-1000系が故障もしくは検査入場する時はそのスジをTX-2000系が代走する。
[編集] 車両番号の振り方
TX-○○○○
- 千の位 … 電気方式:1→直流用、2→交直両用
- 百の位 … 車両番号:つくば方から秋葉原方へ1~6(通称営団方式、号車番号と同じ)
- 十と一の位 … 編成番号:TX-1000系は01~14、TX-2000系は51~66
将来増結を予定している場合、事業者によってはあらかじめ番号を空けている場合があるが、TX-1000・2000系は百の位に欠番はない(東京急行電鉄の5050(東横)・5080(目黒)系と同じ)。
[編集] 特記事項
つくばエクスプレスでは、走行中の車内において地下区間も含む全線で全キャリアの携帯電話の電波が受信できることをメリットの一つとして宣伝している。但し、ウィルコムについてはPHSであるため対象外で、地下の駅間など使用できない区間がある。ドコモPHSは地下駅に基地局が設置されず、圏外となっている。
また、TX-2000系電車の車内において2006年7月まで無線LANによるインターネット接続のモニターテストが行なわれ、8月24日から商用サービスが開始された。
車内の自動放送は、朝夕のラッシュ時に次の駅を放送した後に「(駅名)では、右(左)側のドアが開きます。」というドア開閉方向の放送がなされる。
[編集] 運賃・企画乗車券
[編集] TXカード
TXカード(てぃーえっくすかーど)は、首都圏新都市鉄道が発行した鉄道乗車カード(磁気カード)である。パスネット対応。
[編集] 概要
- 2005年8月24日のつくばエクスプレス開業と同時に発売を開始した。
- 図柄は「パスネット」のみの表記となっており、「TXカード」は表記されていない。
- 自動改札機で直接投入できる他、自動券売機での乗車券の購入や自動精算機での乗り越し精算にも使用できる。
- 自動券売機で購入できたが、記念カードは発売するごとに駅の窓口で購入することになっていた。
[編集] 種類・絵柄
- 種類…5,000円、3,000円、1,000円(パスネットの額面と同じ)の3種類
- 絵柄…自動券売機で発売するレギュラーカードはTXのマスコットキャラクタースピーフィと路線図がモチーフであった。また、違う絵柄が記念カードとして販売されていた。
[編集] PASMO導入による発売終了
2007年3月18日からパスネット・バス共通カードの導入事業者が「Suica」と相互利用ができるICカード「PASMO」が導入されたため、それの引き換えとしてTXカードは発売を終了した。なお、PASMO導入後もしばらくの間はTXカードがそのまま使用できる。
[編集] 外部リンク
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |