黄金の風
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『黄金の風』(おうごんのかぜ、LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO Parte5 VENTO AUREO)は、荒木飛呂彦の代表作である大河漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart5(Parte5、第5部)。幽波紋(スタンド)シリーズ・第3弾。弓と矢シリーズ・第2弾。
『黄金の風』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第5部 ジョルノ・ジョバァーナ【黄金なる遺産】」。なお、英語圏ではGolden windという副題で発表されている。
目次 |
[編集] あらすじ
舞台は2001年のイタリア、ディオの息子「ジョルノ・ジョバァーナ」(ジョジョ)が、ギャング「パッショーネ」で憧れのギャング・スターへと登りつめて行く姿と、彼の仲間との逃避行を描いた群像劇。
なお、主人公の本名は「汐華初流乃」(しおばな はるの)だが、イタリアで生活する関係上、発音の容易さで「ジョルノ・ジョバァーナ(Giorno Giovanna)」と名乗っている。それに伴い、これまでのシリーズでは「JOJO」だったローマ字表記が本シリーズのみ「GIOGIO」となっている(JOJOをイタリア語読みすると「ヨォヨォ」となる為)。だが、劇中では「ジョジョ」という呼ばれ方はされず、一貫して「ジョルノ」と呼ばれている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
修正依頼 | この項目は、冗長でまとまりに欠けるため、修正・推敲を広く求めています。 |
[編集] 登場人物
名前の隣に併記されている声優は、プレイステーション2用ゲームソフト『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』での声の出演である。
[編集] ブチャラティチーム
- ジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃(しおばな はるの))(声:朴璐美)
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- スタンド名:ゴールド・エクスペリエンス(黄金体験)、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
- 今作の主人公。15歳(同シリーズの主人公としては最年少)。「DIO」の息子だが、彼の肉体の本来の持ち主であったジョナサン・ジョースターの影響が及び(「首に星型のアザ」というジョースター家の証を持っている)、同家の魂も受け継いだ。「耳たぶを、耳の穴の中に全部入れる」という特技がある。元々の髪の色は黒だったが、自分のスタンド能力に気付いた頃から、急に金色へと変化した。この事をジョルノ本人が「エジプトで死んだ父親の遺伝」と公言し、写真入れに「DIO」の写真を入れて持ち歩いていることから、自分の父親についてある程度は知っていると思われる。幼少期、あるギャングとの出会いで人を信じる心を学び、彼、およびギャングに憧れるようになる。夢はギャングスターとなり、法が取り締まれない不正や悪を正す事。ブチャラティとの出逢いでギャング組織「パッショーネ」に入団し、彼が纏めるチームの一員として行動する。
- スタンドは物質に生命を与える「ゴールド・エクスペリエンス」。この能力で生まれた命は、本体の意思で成長⇒死が自在であり、また受けた攻撃を反射する特性を持つ。後に成長を遂げ、人体のパーツを生成し、負傷や大怪我を修復出来るようになったが、その代償か攻撃の反射が出来なくなった節がうかがえる(ある程度調整できるのかもしれないが)。ラッシュ攻撃の決め台詞は父DIOと同じく「無駄無駄」。
- 物語最終盤では「矢」のパワーによって「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」を発現させる。自分の意思を持ったスタンドで、パワーとスピードは大幅にアップしている。従来の「物質に生命を与える」能力に加え、「攻撃してくる相手の動作や意志を、全て無に帰してしまう」という能力を持ち「究極のスタンド」といえる。また、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに殴られた者は、死んだ事さえも無に帰してしまい、何度でも繰り返して死を体験し続けることになってしまう(この能力は、本体であるジョルノ・ジョバァーナでさえも気付いていない)。
- Part6「ストーンオーシャン」には彼の異母兄弟達が登場しているが、「星形のアザ」を除いては、彼ほどジョースターの血統の影響は顕著ではない。
- スタンド名の由来はPrinceのアルバム「The Gold Experience」。名前の由来は、イタリア語で「おはよう、こんにちは」の挨拶を意味する「Buon Giorno」。
- ジョルノは当時、本田技研工業が製造していたスクーターの名前でもある(ディオとは同系)。
- ブローノ・ブチャラティ(声:櫻井孝宏)
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- スタンド名:スティッキィ・フィンガーズ
- 牡羊座の20歳。「組織」のチームリーダーの一人で、ポルポの元部下。ポルポの死後、彼が管理を任されていた隠し資産を組織に献上し、幹部に昇格。子供の頃、父が麻薬密売人らに襲われて送院、止めを刺しに来た追手を返り討ちにした事から、自分と父の保身の為に組織に入団。彼はこの時、組織こそがこの世の正義と信じたが、後に組織が(ブチャラティの嫌悪する)麻薬に手を染めている事を知る。ジョルノとは敵として出逢ったが、彼の夢に賛同しチームに引き入れた。
- その後、ボスの娘「トリッシュ」を裏切り者から警護する役を受け、死闘の果てに成功させたが、トリッシュ殺害を企てていたのはボス自身だと知り、彼と組織に叛逆する。
- スタンドはジッパーで人体や物体を切断・接着し、中に空間を作ることができる「スティッキィ・フィンガース」。能力を利用して他人の体にジッパーで隠れる事や、パンチの飛距離を伸ばす事も出来る。
- ラッシュ攻撃の決め台詞は「アリアリアリ…アリーヴェデルチ(さよならだ)」。
- スタンド名の由来はThe Rolling Stonesのアルバム「Sticky Fingers」。
- ブチャラティは、イタリアの高級宝飾店ブチェラッティ(Buccellati)が語源と思われる。同名の焼き菓子などもある。
- レオーネ・アバッキオ(声:稲田徹)
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- スタンド名:ムーディー・ブルース
- 20歳。ブチャラティの部下であり友人。元は正義感溢れる警察官だったが、社会の矛盾に触れ失望、自らも賄賂等の悪事に手を染めるようになる。チンピラが起こした強盗事件に関わり、同僚が死亡、汚職もばれて身も心も暗黒に堕ち、ギャングとなった。
- 人をあまり信用しない性格で、船上で敵スタンドの攻撃を受けた時も、新入りのジョルノに自らのスタンド能力を見せるのを躊躇していた(その後も、ジョルノには能力を一部しか伝えなかったりと、突っぱねている)。
- スタンドは、ビデオ映像のように現場の記憶を再現できる「ムーディー・ブルース」。スタンドは非戦闘タイプだが、作者によればアバッキオ自身の腕っ節はチーム内で1番強い。
- レオーネはイタリア語でライオン、アバッキオはイタリア語で子羊の事。スタンド名の由来はイギリスのバンド「The Moody Blues」。
- グイード・ミスタ(声:伊藤健太郎)
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- スタンド名:セックス・ピストルズ
- チームのムードメーカーで18歳。女性を暴行していたチンピラを射殺し、裁判で禁固15年~30年を言い渡されたが、この裁判の記事を読み射撃の才能を見抜いたブチャラティが手を回して釈放。「試験」を受けて組織に入団した。性格は常に快活で直情的。ブチャラティを除けば、チーム内で新入りのジョルノに一番早く協力する姿勢を見せた。数字の「4」を不吉と信じ、「4」が絡むと途端に弱気になる。
- スタンドは、拳銃の弾丸の軌道を操る「セックス・ピストルズ」。ピストルズは6人で1チームとなっており、それぞれ自意識を持っている(No.1はリーダー格、No.2はお調子者、No.3は暴れ者、No.5は泣き虫、No.6は冷静、No.7はまとめ役。ミスタ自身のジンクスから「No.4」はいない)。スタンドなのにイタリア人の生活習慣を持っており、食事や昼寝をさせないと、機嫌を損ねて働いてくれないことがある。
- スタンド名の由来は、イギリスのバンド「Sex Pistols」。
- ミスタ(Mista)はイタリア語で「混ぜた・ミックスした」の意。イタリア料理のメニューでフルッタ・ミスタ(Frutta Mista)とあれば「フルーツの盛り合わせ」となる。
- ナランチャ・ギルガ(声:瀧本富士子)
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- スタンド名:エアロスミス
- しし座生まれの17歳。ミスタと特に仲が良い。早くに母を亡くし、父には愛されず、信頼していた親友に強盗の罪を着せられて少年院へ。人生に絶望し浮浪者となっていた所をフーゴに拾われ、ブチャラティチームの介護を受ける。その時に自分もギャングにして欲しいと伝えるが、猛反発を受けて家へ帰される。しかし彼への憧れは消えず、恩に報いるため秘密で「試験」を受け組織に入団する。
- 満足な教育を受けていないのを気にしており、教養・知識の無いことを馬鹿にされると、キレてナイフを振り回す。父親(ボス)に殺されそうになったトリッシュに共感して、ブチャラティらと共に組織を裏切る。年齢よりも無邪気で、少年らしい性格。
- スタンドは、生物の吐き出す二酸化炭素をレーダーで検知して追跡、機銃や爆弾で攻撃するプロペラ機の「エアロスミス」。搭乗者の名前は「スミス」。ラッシュ攻撃の決め台詞は「ボラボラボラ…ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな)」。
- ナランチャはイタリア語でオレンジの事。スタンド名の由来はアメリカのバンド「Aerosmith」。
- パンナコッタ・フーゴ(声:三浦祥朗)
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- スタンド名:パープル・ヘイズ(紫の煙)
- 16歳。チームのブレーン。IQ152の天才で、13歳で大学に入学できるほど。普段は紳士的だが、実はキレやすい。教師に対する暴行事件をきっかけに道を外れ、ギャングとなる。チームでは仕事の傍ら、ナランチャの教育係をしている。
- スタンドは、拳に搭載されたカプセルから殺人ウィルスをばら撒く「パープル・ヘイズ」。このウィルスに感染すると、およそ30秒ほどで全身が腐り死んでしまう。本体であるフーゴも、このウィルスに感染すれば死亡してしまう。フーゴ自身が能力を制御しきれない為に、使いたがらない(事実、登場したのはマン・イン・ザ・ミラー戦のみ)。拡散したウィルスは光に弱く、ライトの光数十秒ほどの照射で殺菌される。スタンド自体はかなり凶暴で、キレやすいフーゴの性格を体現している。
- 組織を裏切ることを決意したブチャラティに対し、組織に対する恐怖から彼に与せずチームを離脱。以後の登場は無い(小説版では組織側の人間として再登場したが、密かにジョルノ達の手助けをしていた)。
- なお、彼が戦線を離脱した制作側の理由として作者は、能力が強力かつ凶悪で使いどころが難しすぎたと述べている。
- パンナコッタは、イタリア語で「焼いた牛乳」という意味の菓子パンナコッタ、フーゴ(フラーゴレ)はイタリア語で苺の事。スタンド名の由来はThe Jimi Hendrix Experienceの楽曲「Purple Haze」。
- トリッシュ・ウナ(声:夏樹リオ)
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- スタンド名:スパイス・ガール
- 1986年4月19日生まれ。15歳。ボスの娘。ボスが組織に君臨する以前に出来た子供で、最近までボス自身も存在を知らなかった。ボスを知るための鍵と思われ、組織内の抗争に巻き込まれたがブチャラティに保護される。初めは潔癖性で高飛車だったが、ブチャラティ一行との逃避行が彼女を成長させ、もともと強かった芯がより強くなって性格も丸くなった。当初スタンド能力は無かったが、数々の敵との戦いの中、能力を覚醒させた。
- スタンドは、どんな物質もゴム状に柔らかくできる「スパイス・ガール」。意思を持ったスタンドで、普段は敬語で喋るが、戦闘になると段々ガラが悪くなり、トリッシュ本来の激しい気性が露呈してくる。
- 名前の由来はスーパーモデルのトリッシュ・ゴフ。スタンド名の由来はイギリスの女性アイドルグループ「Spice Girls」(攻撃時の台詞「WANNABEEEE--!」も楽曲「Wannabe」に由来)。
[編集] 暗殺チーム
ギャング組織「パッショーネ」の暗殺専門部隊。総員は9名。 仕事の性質上、ボスから「信頼」が得られず冷遇されていたため、ボスを暗殺し組織の麻薬ルート乗っ取りを図る。彼らはボスの正体を暴くために、血縁者トリッシュを拉致しようとした。
- ホルマジオ(声:岸祐二)
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- スタンド名:リトル・フィート
- 暗殺チームの一人。「しょ~がねえなぁ~」が口癖。スタンドは「リトル・フィート」。人差し指の刃で切りつけた相手の身体を、どんどん縮小させていく。また、自分自身を自由に縮小させる事も可能。
- ナランチャを拷問して情報を吐かせようとするが、返り討ちにあい敗北、死亡する。
- 名前の由来フォルマジオ(formaggio)とはイタリア語でチーズの事。スタンド名の由来はアメリカのバンド「Little Feat」。
- イルーゾォ(声:根岸朗)
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- スタンド名:マン・イン・ザ・ミラー
- 暗殺チームの一人。別名“鏡のイルーゾォ”。スタンドは、「鏡の中の世界」を作り出し(移動もできる)、入ることを「許可」した人間やスタンドだけを引きずり込む「マン・イン・ザ・ミラー」。ポンペイの遺跡でジョルノらに襲い掛かり、フーゴやアバッキオを窮地に追い込むが、ジョルノの覚悟とパープルヘイズの殺人ウィルスにより敗北、死亡。
- イルーゾォとはイタリア語で幻影(イリュージョン)の事。スタンド名の由来はMichael Jacksonの楽曲「Man in the Mirror」。
- プロシュート(声:うすいたかやす)
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- スタンド名:ザ・グレイトフル・デッド(偉大なる死)
- 暗殺チームの一人。目的のためなら大量殺人も厭わない冷酷さを持つ。スタンドは、周囲の生物を無差別に老化させる「ザ・グレイトフル・デッド」。フィレンツェ行き特急内で、ブチャラティチームを列車の乗客ごと始末しようとする。ブチャラティの反撃で車外に放り出されそうになるが、力を振り絞って列車に取り付き、瀕死になりながらも絶命するまで攻撃を続けた。弟分のペッシに対しては「マンモーニ(ママっ子)」と叱り付けつつも、成長することを望んでいる。
- 「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」などのParte5指折りの名台詞を放ち、人気も高いため、ペッシ同様、ファンからは「兄貴」と慕われている。
- プロシュートとはイタリアのハムの一種(生ハムプロシュット)。語源のプロシュガーレには「乾燥させる」という意味がある。スタンド名の由来はアメリカのバンド「The Grateful Dead」。
- ペッシ(声:西村朋紘)
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- スタンド名:ビーチ・ボーイ
- 暗殺チームの一人。チームでは一番の下っ端で、プロシュートからは「マンモーニ」と叱咤されている。スタンドは釣竿状で、釣り糸を壁や床などの物体に垂らして敵を探し、内側から切り裂く「ビーチ・ボーイ」。その釣り糸は、攻撃を伝線させて本人に反す。
- 瀕死の状態でも、なお攻撃を止めないプロシュートの壮絶な「覚悟」を見て己の未熟さから脱し、冷酷な暗殺者に成長。ブチャラティと死闘を繰り広げるも敗北、死亡した。
- ペッシはイタリア語で魚(料理)の事。スタンド名の由来はアメリカのロックバンド「The Beach Boys」。
- メローネ(声:木内秀信)
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- スタンド名:ベイビィ・フェイス
- 暗殺チームの一人。口癖は「ディ・モールト!(非常に)」。スタンドは、対象を細分化して別の物体に再構成する「ベイビィ・フェイス」(女性の身体を媒体にして生まれる)。実体化した遠隔自動操縦タイプだが、学習次第では精密な動作も可能となる。
- ブチャラティの血を組み込んだ「ベイビィ・フェイス」で一行を追跡させ、ブチャラティとトリッシュを捕らえ、一度はジョルノも瀕死にまで追い込んだ。しかしその能力からヒントを得て、新たな力に目覚めたジョルノに「ベイビィ・フェイス」は返り討ちにあい、本体のメローネ自身もジョルノが放った毒蛇に噛まれて死亡。
- メローネはイタリア語でメロンの事。スタンド名の由来はアメリカのシンガーソングライター「Babyface」。
- ギアッチョ(声:西村朋紘)
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- スタンド名:ホワイト・アルバム
- 暗殺チームの一人。スタンドは、自らの身にまとって極低温を操る「ホワイト・アルバム」。気が短く、言葉の言い回しや使われ方の矛盾に異常にこだわる性格。ヴェネツィアに向かうジョルノとミスタが乗った車を襲撃、2人を追いつめるも、ミスタの捨て身の覚悟とジョルノの蹴りラッシュで、首を鉄柱の破片で貫かれ絶命した。
- ギアッチョはイタリア語で氷の事。スタンド名の由来はThe Beatlesの「The Beatles (通称:The White Album)」。空気を凍らせ壁を作る技「ホワイトアルバム ジェントリー・ウィープス」も同アルバム収録の「While My Guitar Gently Weeps」に由来する。
- リゾット・ネエロ
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- スタンド名:メタリカ
- 暗殺チームのリーダー。シシリー生まれの28歳。スタンドは、鉄分を磁力により操作する「メタリカ」。血液中の鉄分を操作、刃物等に作り変え、内部より相手を切開することも可能。この攻撃は同時に標的の体内の鉄分を減らし、酸素欠乏症に陥らせる。
- サルディニア島でブチャラティチームを追跡中、ドッピオと遭遇。死闘の末、片足を斬り飛ばされながらも追い詰めるが、主人格であるディアボロの策略でエアロスミスに攻撃され、死亡した。
- 名前の由来「リゾット・ネロ」はイタリア語で「黒いリゾット」=イカ墨のリゾットのこと。スタンド名の由来はアメリカのヘヴィメタルバンド「Metallica」で、スタンドが発する鳴き声(?)「ロォォドォォ」はアルバム「LORD」から。
- PS2ソフト「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」(カプコン)では、尺の都合と、主人公側が直接関与しない戦闘であることからか出番がほとんどカットされているが、実はソフト内に未使用のボイスデータが存在している(声:根岸朗)。
- ソルベ
-
- スタンド名:不明
- 暗殺チームの一人。ジェラートと気味が悪いくらい仲が良く、2人でボスの正体を探ろうとしてボスに逆襲され、体を輪切りにされて「処刑」される。ソルベはイタリア語でシャーベットの事。スタンドは劇中に登場しない。
- ジェラート
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- スタンド名:不明
- 暗殺チームの一人。ソルベと気味が悪いくらい仲が良く、2人でボスの正体を探ろうとしたために一緒にボスに捕まる。目の前でソルベが惨殺される光景を目の当たりにし、猿轡を飲み込んで窒息死。ジェラートはイタリア語でアイスクリームの事。スタンドは劇中に登場しない。
[編集] ディアボロ直属親衛隊
- スクアーロ(声:木内秀信)
-
- スタンド名:クラッシュ
- パッショーネのボス、ディアボロの親衛隊の一人。ティッツァーノと共にヴェネツィア市内でブチャラティ一行を襲撃する。スタンドは、水から水へ瞬間移動し相手を攻撃する「クラッシュ」。
- 「トーキング・ヘッド」に取り憑かれたナランチャを利用して、他のメンバーを順次始末しようと計画するが、ジョルノのメッセージを理解したナランチャに正体を見破られ、エアロスミスの機銃に射殺される。スタンド名の由来はイギリスのパンクバンド「The Clash」。スクアーロはイタリア語で鮫の事。
- ティッツアーノ(声:石野竜三)
-
- スタンド名:トーキング・ヘッド
- 親衛隊の一人。スクアーロと共にヴェネツィア市内でブチャラティ一行を襲撃する。スタンドは、対象の舌に取り付き、その者が発しようする言葉の正反対の事をしゃべらせる「トーキング・ヘッド」。ナランチャに取り付いてブチャラティチームを攪乱するが、自分の舌を切り落としたナランチャに正体を見破られ、スクアーロを銃弾からかばって死亡する。
- スタンド名の由来はアメリカのパンクバンド「Talking Heads」。名前の由来はイタリアのルネサンス期の画家「Tiziano Vecellio」。
- カルネ
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- スタンド名:ノトーリアス・B・I・G
- 親衛隊の一人。カルネ自身はミスタによりあっけなく射殺されるも、その怨念のパワーでスタンド「ノトーリアス・B・I・G」を発現させる。「ノトーリアス・B・I・G」は高速で動くものを優先的に追尾し、人間やスタンド、飛行機の燃料などのエネルギーを吸収し成長する。
- サルディニア島行き飛行機内でブチャラティらを襲うが、スタンド能力に目覚めたトリッシュによって海上に投棄される。その後はただひたすら波や通りかかった船を攻撃するだけの存在になる。スタンド名の由来はアメリカのラッパー「The Notorious B.I.G. 」。カルネはイタリア語で肉の事。
- チョコラータ(チョコラート)(声:石野竜三)
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- スタンド名:グリーン・ディ
- ボスの切り札の一人。元医者。医療ミスで病院を解雇になった所を組織に拾われたが、実態は人の死や痛みを観察するのを楽しみとする猟奇的な殺人鬼であり、医療ミスも解雇以前から故意に行なっていた。スタンドは、現在地から少しでも低い所に降りると急激に繁殖して肉を腐らすカビを散布する「グリーン・ディ」。暴走しがちな能力と性格が危険視され、セッコ共々ボスによって封じられていた。
- 全ローマ市民もろともブチャラティ一行を抹殺しようとするが、ジョルノの発現させた樹木に絡め取られ、述べ7ページ半に渡る「無駄無駄」ラッシュを打ち込まれ死亡した。なお、登場話の後期では名前が「チョコラート」と表記される。スタンド名の由来はアメリカのパンクバンド「Green Day」。チョコラータはイタリア語でチョコレートの事。
- セッコ(声:うすいたかやす)
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- スタンド名:オアシス
- ボスの切り札の一人。チョコラータの元患者で、彼の言う事しか聞かない。スタンドは、自らのスタンドを身にまとってあらゆるものを液状化させる「オアシス」。この能力は身体に直接触れていなくても間接的に及ぼすことも可能。これを利用して地中にダイブし、自身の進行上の全ての物を液状化した地面に飲み込む。鋭い聴力がソナーとなって、地中でも方向を誤る事がない。
- チョコラータがジョルノたちに倒されると、ボスを倒してトップになりかわろうと暴走。最後はブチャラティにより聴力を奪われて自滅した。セッコはイタリア語で「辛い(香辛料などの辛さ、酒のアルコール度数が強い)、乾燥した」(英語で言うdry)という意味。スタンド名の由来はイギリスのロックバンド「Oasis」。
[編集] 幹部
- ポルポ(声:岸祐二)
-
- スタンド名:ブラック・サバス
- 組織「パッショーネ」の幹部。とてつもない肥満で巨体。身動きできない自分の身を護る為、ワザと刑務所に入っており、そこから外部に指示を出している。また入団希望者に試験を課す試験官でもある。スタンドは影の中を自在に移動し、捕えた人間の魂を内蔵されたスタンドの才能を引き出す矢で突き刺す、自動操縦タイプの「ブラック・サバス」。才能が無い人間が矢に貫かれると死亡する。ジョルノに課題を与えたが、その途中、無辜の老人の命をブラックサバスが奪った事でジョルノの怒りを買い、彼の能力でバナナに替えられた拳銃を咥えさせられ死亡した。表向きには死因は自殺。スタンド名の由来はイギリスのロックバンド「Black Sabbath」。ポルポはイタリア語で「タコ」のこと。
- ペリーコロ(声:伊藤健太郎)
- 組織「パッショーネ」の老幹部。ブチャラティの上納金(ポルポの遺産)を受け取りにカプリ島に現れ、彼の幹部への昇進を告げると共に、ボスからの指令「娘の警護」の任務を与えた。スタンド能力はない。組織に忠実で、最後はミスター・プレジデントの中で秘密保持の為に自殺させられた。ペリーコロはイタリア語で「危険」を意味する。
- ディアボロ(声:宮本充)
-
- スタンド名:キング・クリムゾン
- ギャング組織パッショーネを支配する男。ヴィネガー・ドッピオ(声:宮本充)という名前の二重人格者が内在している。
- 詳しくはディアボロを参照されたい。
[編集] その他の構成員
- 涙目のルカ
- パッショーネの組員。以前の喧嘩の後遺症で、常に目に涙が滲むようになった為、涙目のルカの異名を持つ。空港でジョルノに因縁をつけるが、ジョルノが生み出した蛙をスコップで潰そうとして衝撃が脳天に反射され、再起不能になった。後に始末され、彼の眼球や指はブチャラティがジョルノを尋問する時に使われた。後に描写されるブチャラティがミスタ達にルカの事を話した時にはルカの死体は『変死体』で見つかったとの事なので、ダメージ反射後に意識不明になりその後始末された、というのは尋問のための脅しの一環の可能性がある。
- 名の由来はアメリカのミュージシャンSuzanne Vegaの楽曲「Luka」。
- マリオ・ズッケェロ(声:石野竜三)
-
- スタンド名:ソフト・マシーン
- パッショーネの組員。ローマのチンピラ。ポルポの遺産を狙って、相棒サーレーと共にブチャラティチームを追跡した。スタンドは、手にしたレイピアで刺した物体を、空気を抜かれた風船のように萎ませる「ソフト・マシーン」。敗北後、彼がナランチャやミスタ達に拷問されるシーンは有名。ズッケェロはイタリア語で砂糖のこと(また、イタリアのシンガー・ソングライター、アデールモ・フォルナチャーリの芸名でもある)。スタンド名の由来はイギリスのロックバンド「Soft Machine」。
- サーレー(声:木内秀信)
-
- スタンド名:クラフト・ワーク
- パッショーネの組員。ズッケェロの相棒。スタンドは物体を空間に固定する「クラフト・ワーク」。サーレーはイタリア語で塩のこと。スタンド名の由来はドイツのテクノユニット「Kraftwerk」。
[編集] その他の登場人物
- 広瀬康一(ひろせ こういち)
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- スタンド名:エコーズ ACT1、エコーズ ACT2、エコーズ ACT3
- Part4 『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。当初はPart4と同様、語り部としての役割を持っていた。空条承太郎の依頼を受け、ジョルノ・ジョバァーナの動向を調べ、彼の毛髪などからディオの特性を受け継いでいないか調査するためにイタリアへやってくる。尚劇中イタリア語を堪能に喋っているが、これは岸辺露伴の「ヘブンズ・ドアー」の能力でイタリア語を話せるようにしてもらったため。
- 亀(ココ・ジャンボ)
-
- スタンド名:ミスター・プレジデント(T-レックス)
- ボスが娘の保護の為に用意したスタンド「ミスター・プレジデント」を持つ亀。背中のくぼみに「鍵」を取り付けると、鍵内に「部屋」が発生する。部屋にはリビングが用意され、冷蔵庫やテレビまである。が、トイレは無い。
- スタンド名と名前の由来はそれぞれ、ドイツのテクノユニット「Mr.President」とその楽曲「Coco Jamboo」。
- ジャン=ピエール・ポルナレフ(声:根岸朗)
-
- スタンド名:シルバー・チャリオッツ(銀の戦車)
- 詳しくはジャン=ピエール・ポルナレフを参照。
- スコリッピ(声:木内秀信)
-
- スタンド名:ローリング・ストーン(ズ)
- 彫刻家。モンテサント広場の花屋の娘のボーイフレンドで、その娘が不可解な自殺を遂げたために花屋の父から調査依頼を受けたブチャラティ達から調べを受ける。近く死ぬ運命にある者の姿(彫刻)となり、その人物を安楽死させるために自動追跡する石型のスタンド「ローリング・ストーン(ズ)」を持つ。
- スタンド名の由来はイギリスのロックバンド「The Rolling Stones」。
- スコリッピという名は、イタリアのポピュラーな肉料理「スカロッピーネ(Scaloppine)」と発音が似ており、これを由来とする説が有力。
- ドナテラ・ウナ
- トリッシュの母親。サルディニア島でソリッド・ナーゾと名乗っていた若い頃のボスと知り合い、トリッシュを出産。トリッシュがブチャラティらと会う2ヶ月前に病気で死亡。
- ドナテラという名はイタリアでは一般的なものだが、イタリアのファッションブランドである「Gianni Versace」の現デザイナー、Donatella Versaceに由来するという説が有力である。
[編集] 用語
- レクイエム(鎮魂歌)
- 「レクイエム」とは、スタンド能力者が再び矢の洗礼を受けて進化したスタンドの事。
- 古代人が弓と矢を作った目的とも思われ、時間と空間を支配するまさに「神の如き存在」。
- Part4のキラークイーン・バイツァ・ダストやPart6のメイド・イン・ヘブンもレクイエムの一種と言える。
[編集] 備考
- 登場人物の名称はイタリア語の料理や食材、スタンドの名称は洋楽のバンド名や曲名、アルバム名などをアレンジしたものが多い。
- 作者も単行本の帯書きで触れているが、イタリア語の場合、元来の「JoJo」という表記では「ヨォヨォ」と発音することになってしまうため、この部のみ「GioGio」と表記することになった。
- ブチャラティがポルポの遺産を回収しに行く時、雑誌掲載時には目的地をタオルミーナと言っていたが、実際に行ったのはカプリ島だった(単行本では目的地を告げる時の台詞もカプリ島に修正)。目的地の変更理由は不明。
- 2002年7月25日にプレイステーション2専用ゲームソフトとして『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』がカプコンより発売された。平面的な絵を3Dで表現する特殊技術「アーティストゥーン」を採用し、原作の絵が持つ魅力をそのままにCGアニメーションとして表現されている。
- Part3『スターダストクルセイダース』と同様に、外伝としてコミックでは描かれていないオリジナルストーリーの小説版が発刊されている。
- このParte5からPart6『ストーンオーシャン』の前半に掛けては、劇中の描写と単行本のおまけページなどで設定に一部異なる部分がある。
- 週刊少年ジャンプ誌上で連載当時、キャラクター人気投票を募ったことがあるが、結果は発表されなかった。
- スタンド名ザ・グレイトフル・デッド(偉大なる死)は「grateful」(感謝するの意)と「great(偉大)+ ful」(間違った英語)を作者が取り違えた誤訳の可能性が高い。grateful deadの本来の意味は「感謝する死者」(よく言われる「安楽死」は誤訳の可能性が高い)。
[編集] 外部リンク
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風(カプコン) - 公式サイト
[編集] 関連項目
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漫画: | ファントムブラッド | 戦闘潮流 | スターダストクルセイダース | ダイヤモンドは砕けない | 黄金の風 | ストーンオーシャン | スティール・ボール・ラン |
ゲーム: | コンピュータRPG| 対戦型格闘ゲーム(未来への遺産) | 黄金の旋風 | ファントムブラッド |
設定: | スタンド |
登場キャラクター: | ジョナサン | ジョセフ | 承太郎 | 仗助 | ディオ | エリナ | スピードワゴン | ツェペリ男爵 | ストレイツォ | シーザー | ポルナレフ | ディアボロ |
その他: | 荒木飛呂彦| 死刑執行中脱獄進行中 |ジョジョ立ち |
カテゴリ: 修正依頼 | ジョジョの奇妙な冒険