AI (歌手)
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AI(あい 本名:植村 愛 Carina(うえむら あい カリーナ) 1981年11月2日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の鹿児島市育ち、日本で活躍する女性R&B歌手。ミドルネームのカリーナは「愛らしい、かわいい」の意味。血液型はB型。
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[編集] 人物・特徴
- バラードはAIの真骨頂と言われ、ハスキーボイスで野太い声に加え、ゴスペルに裏打ちされた確かな歌唱力は日本のみにならず、アジアで高く評価される。LA時代に磨いたラップの技術も高い。しかし、本人はあくまで歌いたいため客演以外ではあまり披露しない。フロウ(ラップの手法やくせ)がミッシー・エリオットに似ている。ラップは独学で3ヶ月程、L.Aのストリートに毎日通い「こいつだ!」と思った男に金を渡して習得したと言う。
- 殆どの楽曲の作詞を行い、稀に作曲制作も行う。歌詞を付けるときには「私が書いた詞で1人の人生が変ってしまうかも知れない」「あなたのことは分らない。でも私はこう思う」という気持ちで書く。「みんながあがっていく音楽」がコンセプト。この思い入れから書かれた歌詞は「押し付けず、決して否定せず」という印象を与え多くの人を共感させ、魅了している。歌詞内には留学した時の辛さ、自身が受けた人種差別を思わせる言葉もある。
- 「歌は生きがい」と語りアルバムタイトルに「MIC-A-HOLIC A.I. (マイク中毒なAI)」と付けた程。明るく、人から何か頼まれると断れない性格。歌が好きなのにラップの客演が多いのもそのためである。
- Def Jam Japanの女性第1号契約アーティストでもある。BMGファンハウスでデビューした楽曲はヒットしなかったことと、日本初のDef Jam Japan契約女性アーティストということで注目されたため、Def Jam Japanから2003年リリースされた4thシングル「最終宣告」をデビューシングルだと誤解されることがある。
- 和田アキ子から歌唱力を認められ、「NHK紅白歌合戦」のインタビューでは「私の子分」と紹介された。ジョン・レジェンドとも交友がある。また、今まで平井堅、安室奈美恵、DOUBLE、AQUARIUS、Char、HI-D、BOY-KEN等と共演した。
- ライブ、音楽番組でのスタジオミュージシャンは日本人以外である。
- 家族はテレビの出演経験がある。母バーバラさんはタップダンサーであり教室の先生である。妹サチさんは「ORIGINAL A.I.」そして「MIC-A-HOLIC A.I. 」に出演している。
- 本人、タモリ曰く、鹿児島弁と英語しか喋れない。因みに口癖は「マチガイナイ!」。
- MTVでUZIとトークをして「ちえいですっ!」という名言が生まれた。ちなみに意味はあいさつ言葉である。
[編集] 代表曲
- 最終宣告
2003年1月29日発売の4thシングル。レーベル移籍後第1弾のリリースとなったシングル。 オリコン初登場・最高位27位、初動約0.6万枚。累計セールス約2万枚。 移籍前はセールスが芳しくなかったのに対し、この曲でオリコントップ50位入りをする。「Story」「Believe」に次ぐ売上枚数。
- Story
2005年5月18日発売の12thシングル。自身初となるオリコンTop10入りを果たす。
オリコン初登場・最高位8位、初動約2.6万枚。累計セールス約27.2万枚。
着うたサイト『レコード会社直営♪』調べで13週連続でダウンロードランキングTop10入りし、ダウンロード件数も250万件を突破した(MUSIC STATIONより)。発売から半年(約25週)たった今でもCDTVなどのランキングのTop50以内を移動しているロングヒット曲でもある。α-stationの番組「J-AC TOP40」では、週間最高位7位ながら年間総合順位では5位とロングヒットならではの記録を残した。また、この曲で2005年の紅白歌合戦にも初出場を果たした。
2006年4月19日発売の13thシングル。前作「Story」に続くバラードナンバーで、「Story」で得た人気をこの曲で確実なものにした。
オリコン初登場・最高位2位、初動約3.9万枚。累計セールス約11.7万枚。
フジテレビ系ドラマ「医龍-Team Medical Dragon-」の主題歌に起用され、自己最高の初動セールスを記録。プロモーション・ビデオでは実妹サチも出演している。
[編集] バイオグラフィー
[編集] 下積み時代
- ロサンゼルス、ホワイト・メディカル・センターで生まれ、日本人の父と、日本人とイタリア人のミックスの母をもつクオーター。妹が一人の4人家族で生まれ育った。父の都合で4歳の頃に鹿児島市に移り住む。その後、渡米した際に出会ったゴスペルに感銘し、1996年にロサンゼルスのパフォーミング・アーツ・スクールのダンスクラスに入学。ダンスだけでなく、歌唱など音楽とパフォーマンスの全般を学ぶ。この頃クワイアのメンバーとなる。
- 1999年ロサンゼルス、ユニヴァーサル・アンフィシアターで行われたメアリー・J・ブライジのライブに参加し、「A Dream」を歌う。同年、ジャネット・ジャクソンのPV「ゴー・ディープ(Go Deep)」のために、受けたオーディションに通過、ダンサーとして出演も果たす。
[編集] ~2001年 歌手デビュー、アジアで活動展開
- 2001年、パフォーミング・アーツ・スクールを卒業。日本でスカウトを受けたので、決まっていたアジア系3人組女性ユニットでアメリカレコードデビューのはなしを断り、帰国。BMGファンハウスより『Cry, just Cry』でデビュー。
- 2002年、1stアルバム『My name is AI』をリリース。2003年にDef Jam Japanに移籍。移籍後第1弾アルバム『ORIGINAL A.I.』をリリース、アルバム・チャート15位にランクインする。同年9月に東京・大阪・名古屋・鹿児島で行われたツアーも全会場ソールドアウトと大成功。そして、2004年の新作『2004 A.I.』はアルバム・チャート初登場3位となりゴールド・ディスクを獲得した。同年7月には韓国ソウルで行われた、“MTV buzz ASIA CONCERT”に安室奈美恵とともに日本代表として参加、8月には、台湾で行われた“TAIPEI MUSIC FESTIVAL”に一青窈、藤木直人らと日本代表として参加、アジアにその活躍の場を広げた。
[編集] ~2005年 『Story』の大ヒット、現在
- 2005年、1月に日本人として初めて韓国のドラマ「怪傑春香」の挿入歌として『ALIVE(English Version)』が起用され話題になる。2月にはカリスマ・ラッパー、DELIを迎えて『365 feat. DELI』をリリース、シングル・チャートで初のトップ20入りを果すヒットとなった。4月には「映画クレヨンしんちゃん」の主題歌『Crayon Beats』を発表し、ファン層を拡大、そして5月にリリースしたバラード曲『Story』は8位初登場の後、売上げ30万枚、ダウンロード200万件と2005年を代表する曲となり、同曲で初の「紅白歌合戦」(NHK)出場を果す。シングル・ヒットを受けて7月にリリースされたアルバム『MIC-A-HOLIC A.I.』は初登場4位となりセールスも50万枚以上(2006/1現在)のヒットとなった。売上げだけでなく『Story』でブラックミュージックファン以外のアプローチに成功した事がなにより大きな成功で、知名度、人気ともに急上昇した。
- 2006年4月に『Story』から約1年ぶりとなる新曲『Believe』をリリース。フジテレビ系ドラマ「医龍-Team Medical Dragon-」の主題歌に起用された事もあり、オリコン初登場・最高位2位、初動セールス3.9万枚と自己最高位、最高の初動セールスを記録した。前作『Story』で得た人気をこの曲で確実なものにした。同年9月にアップテンポ・ナンバー『I WANNA KNOW』をリリース。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- Cry, just Cry (2000年11月22日)
- U Can Do (2001年5月23日)
- Shining Star (2001年9月5日)
- 最終宣告 (2003年1月28日)
- Thank U (2003年6月25日)
- My friend/Merry Christmas Mr. Laurence (2003年10月15日)
- After The Rain (2004年3月3日)
- CX系「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」1月~4月度エンディングテーマ
- E.O. (2004年5月18日)
- TX系「JAPAN COUNT DOWN」5月度エンディングテーマ
- WATCH OUT! feat.AFRA+TUCKER (2004年8月4日)
- 365 feat.DELI (2005年2月9日)
- Crayon Beats (2005年4月20日)
- Story (2005年5月18日)
- テレビ東京「JAPAN COUNTDOWN」6月度エンディングテーマ
- Believe (2006年4月19日)
- フジテレビ系ドラマ「医龍-Team Medical Dragon-」主題歌
- I WANNA KNOW (2006年9月6日)
- PEPSI NEX キャンペーンCMソング
- BRAND NEW DAY (2007年3月28日)
[編集] オリジナルアルバム
- my name is AI (2001年11月2日)
- ORIGINAL A.I. (2003年7月23日)
- 2004 A.I. (2004年6月16日)
- MIC-A-HOLIC A.I. (2005年7月6日)
- What's goin' on A.I. (2006年9月27日)
[編集] ベストアルバム
- FLASHBACK TO A.I. (2004年9月8日)
- LIVE A.I. (2007年3月7日
[編集] 企画アルバム
- Rhythm & Babe (2004年3月3日)
- FEAT. A.I. (2004年12月1日)
[編集] 映像作品
- ORIGINAL A.I. DELUXE EDITION (2003年11月26日)
- MACHIGAINAI (2005年2月23日)
- MIC-A-HOLIC A.I. JAPAN TOUR ’05 (2006年1月18日)
- 日本武道館 A.I. (2007年3月28日)
[編集] アナログ盤
- FLASHBACK REMIXES (2004年9月8日)
- Beautiful feat. Trey Songz (Remix) Too Much feat. Rain (Remix) ~ THE REMIXES (2006年9月6日)
[編集] ゲスト参加作品
[編集] シングル
- ONE LAST KISS (2001年11月21日) 傳田真央
「ONE LAST KISS feat.AI」 「ONE LAST KiSS ~SBK Remix~」 「ONE LAST KiSS ~SBK Remix~」
- LUV YA feat.AI (2002年10月23日) SPHERE of INFLUENCE
「LUV YA feat.AI」
- "Uh Uh......" feat.AI/Baby be mine (2003年2月5日) SUITE CHIC
「"Uh Uh......" feat.AI」
- Rollin' on (2003年7月30日) DOUBLE
「Rollin' on remix feat.AI」
- GOLD DIGGA (2003年12月3日) MICHICO
「GOLD DIGGA feat.AI」
- VOICE OF LOVE~上を向いて歩こう (2003年12月10日) VOICE OF LOVE POSSE
「VOICE OF LOVE~上を向いて歩こう (ORIGINAL MIX)」 「VOICE OF LOVE~上を向いて歩こう (REMIX)」
- O.P.D. (2004年04月07日) MICHICO
「GOLD DIGGA feat.AI DJ HAZIME REMIX」
[編集] アルバム
- Radioactive (2002年3月20日) Heartsdales
「Baby Shine feat.AI」
- THE INFLUENCE (2002年10月30日) SPHERE of INFLUENCE
「LUV YA feat.AI」
- LIFE is... (2003年1月22日) 平井堅
「somebody's girl」
- WHEN POP HITS THE FAN (2003年2月26日) SUITE CHIC
「"Uh Uh......" feat.AI」
- WHEN POP HITS THE LAB (2003年3月26日) SUITE CHIC
「"Uh Uh......" ~REMIX feat. BIGZAM & P.H.~」
- 51st DIMESION : THE YANG (2003年8月20日) 51-GOICHI-
「Fatal Attraction feat.AI」
- TOKYO'S FINEST (2003年9月18日) ZEEBRA
「GOLDEN MIC (REMIX) feat.KASHI DA HANDSOME,AI,童子-T,般若」
- Sugar Shine (2003年9月25日) Heartsdales
「Baby Shine feat.AI (Deckstream REMIX)」
- E・D・O・C・I・G (2003年11月19日) GICODE
「JOHAN音頭」
- Wonderful (2003年11月19日) DOUBLE
「My friend l'arpege noir mix with AI」
- DIAMOND (2003年12月24日) DABO
「スーパーパックシャン (Yes, Sir)」
- too Wonderful (2004年1月18日) DOUBLE
「Rollin' on remix feat. AI」 「My Friend with AI (R.Yamaki Remix)」
- Heart Attack! ~The Remixes&Video Clips~ (2004年2月25日) Heartsdales
「Baby Shine feat.AI (Deckstream REMIX)」
- 330 more answer no question (2004年4月7日) KAMINARI-KAZOKU.
「THUNDER BREAK BEATS feat.AI,HAB I SCREAM,DABO」
- ASTROMANTIC (2004年5月26日) m-flo
「STARSTRUCK~"The Return of the LuvBytes" loves AI&日之内絵美&Rum(Heartsdales)」
- (2004年6月23日) DJ WATARAI
「Welcome 2 Da Party feat.AI」
- EVERYTHIN' IS EVERYTHIN' (2004年8月4日) BOY-KEN
「エンジェル feat.AI」
- ASTROMANTIC CHARM SCHOOL (2004年9月15日) m-flo
「Starstruck -Sakai, Asuka Savannh Remix」
- No.9 (2004年11月24日) UZI
「HOT SPOT feat.AI」
- JHETT (2005年3月24日) JHETT
「"Uh Uh......" feat.AI/SUITE CHIC" Ver. 2K5」
- The New Beginning (2006年2月15日) ZEEBRA
「Do What U Gotta Do feat.AI,安室奈美恵,Mummy-D」
- Eternal Rain (2006年9月13日) Rain
「Oh yeah! feat.AI」
- THE LEGEND ~Final Live~ (2006年12月20日) Heartsdales
「Baby Shine feat.AI」
[編集] 映像作品
- WHEN POP HITS THE PIX (2003年3月26日) SUITE CHIC
「"Uh Uh......" feat.AI」
- destiny (2003年10月8日) DOUBLE
「Rollin' on remix feat.AI」
- THE LIVE ANIMAL 03 JAPAN TOUR ~TOKYO'S FINEST~ (2005年1月19日) ZEEBRA
「GOLDEN MIC (REMIX) feat.KASHI DA HANDSOME,AI,童子-T,般若」
[編集] メディア
[編集] CM出演
[編集] 映画出演
- 嫌われ松子の一生 (2006年-女囚役)
[編集] 関連アーティスト
[編集] 邦楽アーティスト
- 51-GOICHI-
- 安室奈美恵
- 坂本龍一
- 童子-T
- 傳田真央
- 般若
- 日之内絵美
- 平井堅
- AFRA
- BOY-KEN
- Char
- DABO
- DELI
- DOUBLE
- DR Period
- GICODE
- HAB I SCREAM
- Heartsdales
- HI-D
- KAMINARI-KAZOKU
- KASHIDA HANDSOME
- Lofey
- MICHICO
- Mummy-D
- m-flo
- SOUL'd OUT
- SUITE CHIC
- SPHERE of INFLUENCE
- TUCKER
- UZI
- VOICE OF LOVE POSSE
- ZEEBRA
[編集] 洋楽アーティスト
- Janet Jackson
- Joe Budden
- Rain
- Shaggy
- Trey Songz
- Yalin
[編集] 外部リンク
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