ALWAYS 三丁目の夕日
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ALWAYS 三丁目の夕日 |
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監督 | 山崎貴 |
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製作総指揮 | 阿部秀司 |
脚本 | 山崎貴 古沢良太 |
出演者 | 吉岡秀隆 堤真一 薬師丸ひろ子 小雪 堀北真希 |
音楽 | 佐藤直紀 |
撮影 | 柴崎幸三 |
編集 | 宮島竜治 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2005年11月5日 |
上映時間 | 133分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 32.3億円 |
次作 | ALWAYS 続・三丁目の夕日 |
allcinema | |
『ALWAYS 三丁目の夕日』(オールウェイズ さんちょうめのゆうひ)は、漫画『三丁目の夕日』を原作とした2005年の日本映画である。11月5日公開。配給は東宝。製作は日本テレビ・読売新聞・小学館・電通など。
目次 |
[編集] 概要
昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の暖かな交流を描く感動ドラマに仕上がっている。(東京の愛宕町界隈を想定している。)
また技術的な面では、建設中の東京タワーや、東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとCG(いわゆるVFX)で再現した点が特徴的である。
なお、映画に出てくる、三丁目の住宅、商店、街並みは街全体、隅々まで全てセットで再現されており、東宝第2、9ステージ及び、館林市にあるとある所有地のオープンセットで撮影された。今はなきミゼット、家電、お店の商品はほとんどが、日本全国からかき集めた本物である。
興行面でいうと、公開1週目と2週目は興行首位を記録したが、3週目に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』などが公開された影響でランクダウンしている。しかしながら2005年中に200万人超を動員する大ヒットを記録。全国200館を越す映画館で上映延長が決定し、年越しロングランヒットとなった。(翌年の3月頃まで各地で上映され、2006年12月現在なお上映中の地方もある。) 最終興行収入32.3億円。
また、多くの映画賞を受賞し、高い評価を得ている。2005年12月22日、日本アカデミー賞(日本テレビ)において全部門(13部門)で受賞。2006年3月3日、日本アカデミー賞の最優秀賞発表では、この13部門の内12部門で最優秀賞を獲得。大きな話題となった。
この映画の影響として、薬師丸ひろ子の「NHK紅白歌合戦」の出演などが挙げられる。この映画のヒットや彼女の演技が高く評価され、2005年12月28日に紅白歌合戦の審査員として出演することが発表され、31日に出演した。
公開中から続編の制作が噂されてきたが、2006年11月、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の制作が発表された。本作のラストシーンから4カ月後の、昭和34年春を舞台に描かれ、本作の出演者がほぼそのまま出演する。2007年1月クランクイン、2007年11月公開予定。
『美しい国へ』(文藝春秋、安倍晋三(現、内閣総理大臣)著)の中で、「映画『三丁目の夕日』が描いたもの」として、本作品が書かれている。また、2007年4月に中華人民共和国温家宝首相が日中会談で安倍晋三との会談の際に、本映画を見たと述べた。
[編集] 受賞記録
- 第18回日刊スポーツ映画大賞(2005年12月28日受賞式)
- 石原裕次郎賞
- 助演男優賞:堤真一
- 助演女優賞:薬師丸ひろ子
- 第1回日刊スポーツ映画読者賞(邦画242本中第1位)
- 第20回デジタルコンテンツグランプリ(2006年1月25日)
- DCAj会長賞:山崎貴監督・白組
- 第11回AMDアワード(2006年2月1日)
- Best Director賞:山崎貴
- 第27回ヨコハマ映画祭 (2006年2月5日)
- 技術賞:山崎貴
- 助演女優賞:薬師丸ひろ子
- 最優秀新人賞:堀北真希
- 2005年度日本映画ペンクラブ賞 (2006年2月6日)
- 日本映画ベスト1
- 第48回ブルーリボン賞(2006年2月7日)
- 助演男優賞:堤真一
- 助演女優賞:薬師丸ひろ子
- 2006エランドール賞(2006年2月9日)
- 作品賞「TV Taro賞」(映画部門)
- プロデューサー賞:阿部秀司
- 新人賞:堀北真希
- 第79回キネマ旬報ベスト・テン(2006年2月11日)
- 読者選出日本映画ベスト・テン第1位
- 委員選出日本映画ベスト・テン第2位
- 日本映画助演男優賞:堤真一
- 日本映画助演女優賞:薬師丸ひろ子
- 読者選出日本映画監督賞:山崎貴
- 第3回シネマ夢倶楽部賞・ベストシネマ賞(2006年2月20日)
- シネマ夢倶楽部賞:東宝(株)
- ベストシネマ賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
- 第29回日本アカデミー賞(2006年3月3日発表)
- 最優秀作品賞:「ALWAYS 三丁目の夕日」
- 最優秀監督賞:山崎貴
- 最優秀脚本賞:山崎貴・古沢良太
- 最優秀主演男優賞:吉岡秀隆
- 優秀主演女優賞:小雪
- 最優秀助演男優賞:堤真一
- 最優秀助演女優賞:薬師丸ひろ子
- 最優秀音楽賞:佐藤直紀
- 最優秀撮影賞:柴崎幸三
- 最優秀照明賞:水野研一
- 最優秀美術賞:上條安里
- 最優秀録音賞:鶴巻仁
- 最優秀編集賞:宮島竜治
- 新人俳(女)優賞:堀北真希
- 第25回藤本賞(2006年6月7日)
- 藤本賞・特別賞:阿部秀司・奥田誠治
[編集] ストーリー
東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オート。そこに青森から集団就職で六子(むつこ)がやってくる。六(ろく)ちゃんと親しまれるが、実は大企業に就職できるかと期待していた六子はボロっちい下町工場の鈴木オートに内心ガッカリ。
その向かいにある駄菓子屋「茶川商店」の主人・茶川竜之介は小説家。茶川は居酒屋「やまふじ」の美人店主・石崎ヒロミから見ず知らずの子供・古行淳之介を酔った勢いで預かってしまう。返すに返せず、二人の共同生活が始まる。
[編集] スタッフ
- 監督・脚本・VFX:山崎貴
- 原作:西岸良平
- 脚本:古沢良太
- 撮影:柴崎幸三
- 照明:水野研一
- 美術:上條安里
- VFXディレクター:渋谷紀世子
- 録音:鶴巻仁
- 編集:宮島 竜治
- 音楽:佐藤直紀
- 主題歌:D-51 「ALWAYS」
- 主演:吉岡秀隆(代表作:男はつらいよ)
[編集] キャスト
- 茶川竜之介:吉岡秀隆
- 鈴木則文:堤真一
- 石崎ヒロミ:小雪
- 鈴木トモエ:薬師丸ひろ子
- 星野六子:堀北真希
- 古行淳之介:須賀健太
- 鈴木一平:小清水一揮
- 大田キン:もたいまさこ
- 宅間先生:三浦友和
- 宅間の妻:麻木久仁子
- 宅間の娘:重本愛瑠
- 川渕康成:小日向文世
- 秘書・佐竹:小木茂光
- 古行和子:奥貫薫
- 静夫:石丸謙二郎
- 三郎:高橋征也
- 雄一郎:持丸加賀
- 精肉店・丸山:マギー
- 自転車屋・吉田:温水洋一
- 電気屋:木村祐一
- 氷屋:ピエール瀧
- 郵便配達:神戸浩
- 中島巡査:飯田基祐
- 不動産屋:松尾貴史
- 劇場・支配人:益岡徹
- 借金取り:中村有志
- 通行人:羽鳥慎一
- 富山の薬屋:村松利史
- 小学校の先生:岡田薫
[編集] 製作委員会
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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