NEO FASCIO
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NEO FASCIO | ||
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氷室京介 の アルバム | ||
リリース | 1989年9月27日 2003年7月21日(再発) |
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録音 | - (SOUND SKY STUDIO) (FREEDOM STUDIO) (HITOKUCHIZAKA STUDIO) |
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ジャンル | J-POP | |
時間 | 46分12秒 | |
レーベル | 東芝EMI/イーストワールド | |
プロデュース | 佐久間正英 | |
チャート順位 | ||
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売上枚数 | ||
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氷室京介 年表 | ||
FLOWERS for ALGERNON (1988年) |
NEO FASCIO (1989年) |
Higher Self (1991年) |
NEO FASCIO(ネオ・ファッショ)は日本のミュージシャン、氷室京介の2ndアルバムである。
1989年9月27日に東芝EMI/イーストワールドよりリリースされた。
その後、2003年7月21日にリマスタリングされ、紙ジャケット仕様で再リリースされた。
初の完全コンセプト・アルバム。ファシズムの持つ危険性を音楽で表現している。カネボウのCMソングとして使用されたシングル『MISTY』を収録している。
[編集] 解説
前作『FLOWERS for ALGERNON』が大ヒットし、また前年に解散した自身のバンド、BOØWYの作品が解散後、急激に売上を伸ばした事により、莫大な利益を得た事に対し、氷室は音楽産業に危惧感を抱き始める。音楽業界が企業による利益優先の産業であると同時に、ミュージシャンという職業であっても自分はそのような体質に迎合する人間では無く、よりストイックに音楽を作っていくという信念を再び確認した氷室は、自らが音楽を作っていく意義を求め始める。折りしも、中国では天安門事件が起こり、世界では多くの民衆が血を流して自由や平和を求めて戦い、まるで人事のようにテレビのブラウン管からそれが流れていた。これにインスピレーションを受けた氷室は、ファシズムの否定をテーマに、また、それが音によって構築されるアルバムの作成を謀った。そのため、詞の多くは作詞家に依頼し、「もしかしたら、このアルバムは売れないかもしれない」という本人の弁の通り、BOØWYとの違いを明確にした。また、BOØWY時代を含めてそれまでに作り上げてきたアルバムの中で、『MORAL』が最も同質であるとも語っている。しかし、本アルバムは初登場1位を獲得し、セールス的には充分な成果を上げる。奇しくも、同年11月にはドイツでベルリンの壁崩壊という事件が起こり、2年後の1991年には湾岸戦争の勃発など、氷室の意に反して世界情勢は蠢きを見せ始めていく。参加ミュージシャンは氷室を含めて基本的に3人しかいない(氷室自身がギターを弾いている曲もある)。これは、同じバンドメンバーだった布袋寅泰がソロアルバムを基本的3人で作ったことに対してのライバル心の現われと言われている。
[編集] 収録曲
- OVERTURE
(作曲・編曲:佐久間正英) - NEO FASCIO
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英) - ESCAPE
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英) - CHARISMA
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)- 独裁者の苦悩と狂気を描いた楽曲。
- COOL
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英) - SUMMER GAME
(作詞・作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)- 3rdシングル曲。夏をイメージした曲で、先行シングルとしてリリースされたが、「このアルバムのなかでは異質な曲」と後に氷室自身が語っている。
- RHAPSODY IN RED
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)- 3rdシングル『SUMMER GAME』のカップリング曲、「Rhapsody in blue」とはアレンジ・歌詞が変更され、レゲエ調の曲になっている。
- MISTY
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英) - CAMOUFLAGE
(作詞:松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)- デヴィッド・ボウイの『FASHION』という曲に触発されて作られた曲。
- CALLING
(作詞:氷室京介・松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)- 何十回も、喉が壊れるまでボーカル録りをやり直したという曲。2005年に発売されたゲームソフト、FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDRENのテーマ曲として使用された。
- LOVE SONG
(作詞:氷室京介・松井五郎 / 作曲:氷室京介 / 編曲:氷室京介・佐久間正英)
[編集] 参加ミュージシャン
オリコン週間アルバムチャート第1位 1989年10月9日付 |
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前作: 聖飢魔II 『WORST』 |
氷室京介 『NEO FASCIO』 |
次作: 久保田利伸 『the BADDEST』 |
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