久保田利伸
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久保田 利伸(くぼた としのぶ、1962年7月24日 - )は、日本のシンガーソングライター、音楽プロデューサー。静岡県静岡市清水区(旧庵原郡蒲原町)出身、在住。静岡県立静岡商業高等学校、駒澤大学経済学部卒業。所属事務所はFUNKY JAM、所属レコード会社はエスエムイーレコーズ。実家は八百屋。
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[編集] 人物
- 少年時代は野球少年で、元日本ハムファイターズの広瀬哲朗は地元&中学時代の先輩・チームメイトだった(後年、久保田と広瀬は日本ハムのCMで共演している)。
- 2004年、ノルウェーの外資系企業に勤める11歳年下の日本人女性と入籍。2004年12月には、第一子となる男児が誕生。
- 好きな食べ物はエビフライ。嫌いなものはウソとコネ。ラーメンは坦々麺が苦手。「食わず嫌い王決定戦」出演時の嫌いな食べ物はセロリであった。
- 口癖は、「ファンキー」、「ゲロゲロ」、「イケてる」、「マジすか!」。
- 頻繁に髪型を変えることで知られる。1995年から1997年まではちょんまげを結った髪型であった。現在は丸坊主。
- デビュー当時には日本ではまだ市民権を得ていなかったブラックミュージックを浸透させるのに一役買った功績は大きく、現在も国内外でR&Bシンガーとして活動している。
- 久保田以前にブラックミュージックを取り入れたアーティストというと、山下達郎、大沢誉志幸、吉田美奈子、佐野元春、ニューヨークサウンドという点で角松敏生などがいたが、歌唱力、リズム感、ソングライティング、すべてブラックに染まっていてまたそれをやろうとし、セールス的に大成功を収めたのは、彼が最初だった。そういう意味で彼は日本におけるR&Bのパイオニアと言われている。
- 彼はもともと1985年のKITTYとの作家契約でこの業界に入ってきていて、1980年代には多くのシンガー、アイドルに楽曲提供をしていた。主なものとしては、田原俊彦、中山美穂、小泉今日子、鈴木雅之、GWINKO、荻野目洋子、小山水城、とんねるず、バブルガムブラザーズ。特に田原俊彦には1985年から1993年までの間に多くの楽曲を提供している。1990年代に入ってからも、清水美恵、西田ひかる、森高千里、TOKIO、高橋真梨子などに楽曲を提供。最近では、CHEMISTRY、MISIA、ISSAなどに提供している。
[編集] 略歴
- 1985年 アマチュアながら音楽業界の注目を浴び、TBSラジオ『SURF&SNOW』のサウンドステッカー制作を担当する。田原俊彦のシングル曲「華麗なる賭け」、「It's BAD」を作曲。
- 1986年 シングル『失意のダウンタウン』でメジャーデビューする。
- 1987年 4枚目のシングル『CRY ON YOUR SMILE』でシングルチャート最高8位を記録し、ブレイク。
- 1988年 5枚目のシングル『You were mine』がフジテレビ系ドラマ(月9枠)『君の瞳をタイホする!』の主題歌となり、34万枚を超えるヒット。
- 1989年 1枚目のベストアルバム『the BADDEST』が125万枚のヒットを記録。シングル・アルバム通じて初のミリオンセラー。
- 1990年 『NHK紅白歌合戦』に出演。
- 1993年 日本における11枚目のシングル『夢 with You』がフジテレビ系ドラマ(水曜劇場枠)『チャンス!』の主題歌となり、シングルが34万枚のヒット。年末、ニューヨークに拠点を移す。
- 1994年 日本ハム「シャウエッセン」のCMに出演。以後、1999年まで続く。
- 1995年 「Toshi Kubota」として全米デビュー。
- 1996年 ナオミ・キャンベルとデュエットした『LA・LA・LA LOVE SONG』が、フジテレビ系ドラマ(月9枠)『ロングバケーション』の主題歌となり、186万枚の売上を記録。
- 1998年 日本における20枚目のシングル『AHHHHH!』が27万枚のヒット。これは、日本テレビ系『進ぬ!電波少年』での「朋友(パンヤオ)」の応援歌として作られたもの。
- 2004年 2月、松尾潔の呼びかけで集まったアーティストたちが久保田の楽曲をカバーしたトリビュート・アルバム『SOUL TREE ~a musical tribute to toshinobu kubota~』が発売。参加アーティストは、MISIA、倖田來未、中島美嘉、ATSUSHI(EXILE)、BoA、ゴスペラーズ、Rhymesterほか。
- 2004年 11月上旬に米国のテレビ番組『ソウル・トレイン』(英語版を参照)に出演。日本人アーティストとしてはYMOに次いで2番目。ソロアーティストとしては初出演となった。
- 2006年 1995年10月から続いていたラジオ番組『久保田利伸のプラネット・フレーヴァ』が2006年3月に終了。翌月からエフエム大阪で『JAM FOR REAL』がスタート。
- 2007年 3月、「mtv iCON 久保田利伸 powerd by 楽天オークション」がSHIBUYA-AXにて開催された。平井堅、SunMin、AI、DOUBLE、ATSUSHI(EXILE)、VERBAL(m-flo)、KREVAらが参加し、久保田の楽曲をカバーした。
[編集] エピソード、関連人物など
- デビュー当時は、自分のやってる音楽を分かってくれる人が少なかったり、レコード会社のスタッフからも、「とても面白い音楽だと思うし、歌もうまいね、久保田君。でも、厳しいよ」と言われたりという孤独な状況だったという。
- 曲作りは追い込まれた状況によって創作意欲が湧くタイプであり、さまざまな文化が交錯するニューヨークの街は曲作りには最適な場所だと本人が語っていた。
- 1987年にフジテレビ系『夜のヒットスタジオDELUXE』で共演して以来、とんねるずの二人と仲が良く、彼らが司会をするバラエティー番組にはよくゲスト出演する(『とんねるずのみなさんのおかげです』、『とんねるずのハンマープライス』、『木梨サイクル』)。
- 1996年に『LA・LA・LA LOVE SONG』でデュエットしたナオミ・キャンベルとは、当時同じマンションに住んでいて、そのエレベーターで会って話したのがきっかけで共演が実現したという。
- 2000年にあるテレビ番組でDREAMS COME TRUEと共演した際、軽いセッションを行ったことがあった。このとき、犬を散歩中の吉田美和とニューヨークですれ違ったことがあると告白。
- 2005年にTBS系の音楽番組『月光音楽団』に出た際、ベッキー、安田美沙子、山本梓、夏川純、石垣佑磨らと一緒に番組のテーマを即興で作って驚かれた。
- 芸能界の友人としては、とんねるず、石井竜也、米倉利紀、バブルガムブラザーズ、富樫明生、赤坂泰彦、山口智充、山下達郎、松尾潔が挙げられる。海外では、Angie Stone、Musiq、TONY TONI TONE、Mos Defなど。
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- 石井竜也は1988年のツアーパンフレットでインタビューを寄せていたり、デビュー前では同じライブハウスでライブ活動も行っていた。米米CLUBでは「TIMEシャワーに射たれて」のパロディ曲「ライスシャワー」を歌っている。1990年の野外イベントで米米と久保田が出演した際、先に登場した米米が「ライスシャワー」を歌ったところ、久保田のファンにバカ受けした。その後本家の久保田が登場した時の一曲目が「TIMEシャワーに射たれて」だった。先の米米のパフォーマンスを意識したのか、「オレが本物だ」と言わんばかりのかなり気合の入った演奏だった。
- 米倉とは『Gift』というアルバムで彼が久保田の楽曲をカバーした際、久保田が絶賛したことがきっかけで付き合いが始まる。
- 同じ事務所の面々でバーで飲んでいた際、同じバーに山下達郎がいたので、久保田が山下に同じ事務所の後輩である森大輔を紹介した。そのとき、「あまりにもファッションが若いもんだから久保田君に似てる人かと思った」と言われたエピソードがある。
- Musiqが来日した際、客席にいた久保田はステージ上から彼に呼ばれ、サプライズゲストとして出演した。
- Mos Defとはニューヨークで一緒に演劇を見に行くほどの仲だという。
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- 平井については、何度か久保田が平井のレコーディングにプロデューサーとして参加したことがあり、平井自身も久保田のファンだったこともあって付き合いがスタート。今年は雑誌での対談が一度あった。
- 久保田が2005年に『笑っていいとも』のテレフォンショッキングに出演した際、次に回したのはスガシカオだった。
- 松任谷正隆とは、1986年に小泉今日子へ楽曲提供を行った際、そのアレンジをしていたのがきっかけで知り合った。1991年には、松任谷由実のアルバムにコーラスでゲスト参加している。デビューアルバムのレコーディングには武部聡志らユーミンクルーと中村哲ら山下達郎クルーが参加しており、レコーディングスタジオにスマイルガレージも入っている。
- 富樫明生とは、1989年の仙台市での野外ライブイベントJT SUPER SOUNDでバブルガムブラザーズ、アマゾンズらと共に共演している。
- 芸能界のファンでは、ナインティナインの岡村隆史、松本明子、山口智子が代表的。ツアーには必ず来ている面々である。
- 作家の山田詠美と仲が良い。彼女のエッセイにしばしば「久保田君」として登場する。
- 2006年のライブツアーの代々木公演の会場には、岡村隆史、飯島直子、ゴスペラーズの黒沢薫、高木ブー、CHEMISTRYの堂珍嘉邦、仲間由紀恵、オセロの中島知子、平井堅、山田詠美、KREVA、島谷ひとみ、天海祐希、加藤茶らが来ていた。このライブのアンコールの場面では、岡村がゲストとして客席から呼ばれ、ステージ上でダンスを披露した。
- 『SMAP×SMAP』ではコントにも挑戦したことがある。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル(日本)
- 失意のダウンタウン(1986年6月21日)
- c/w せめて Good Time 今夜だけ
- デビュー曲。ベストアルバム未収録。
- TIMEシャワーに射たれて(1986年12月21日)
- c/w 流星のサドル(Dub Version) / TIMEシャワーに射たれて(DANCE REMIX)
- GODDESS-新しい女神-(1987年2月26日)
- c/w 一途な夜、無傷な朝
- Cry On Your Smile(1987年10月21日)
- c/w TAWAWAヒットパレード
- 初めてチャートで10位以内に入った(最高位8位)。
- You Were Mine(1988年2月26日)
- c/w 永遠の翼(HEAVENLY VERSION)
- フジテレビ系ドラマ『君の瞳をタイホする!』主題歌。自身初のテレビドラマ主題歌。
- GIVE YOU MY LOVE(1990年6月21日)
- c/w GIVE YOU MY LOVE(The Vicious Mix)
- バブルガムブラザーズへの提供曲のセルフカバー。
- Be wanabee(1990年10月1日)
- c/w MAMA UDONGO ~まぶたの中に~
- FOREVER YOURS(Duet with Alyson Williams)(1991年3月21日)
- c/w MAMA UDONGO(English Version)
- 『NHK紅白歌合戦』で披露。
- Honey B / Keep On JAMMIN'(1991年9月1日)
- 雨音(1991年11月1日)
- c/w Love Like a Rastaman
- 三貴「カメリアダイアモンド」CFソング。
- 夢 with You(1993年5月14日)
- c/w POLE POLE TAXI
- フジテレビ系ドラマ『チャンス!』主題歌。ドラマに出演した三上博史も、主人公の名前である本城裕二名義でこの曲をリリースしている。
- ふたりのオルケスタ(1993年5月14日)
- c/w Our Masterpiece
- コカ・コーラCMソング。
- 夜に抱かれて ~A Night in Afro Blue~(1994年11月2日)
- c/w JAM WIZ ME
- 日本テレビ系ドラマ『夜に抱かれて』主題歌。
- ZA-KU-ZA-KU Digame / SUNshine, MOONlight(1994年12月1日)
- 「SUNshine, MOONlight」は日本ハム「シャウエッセン」CMソング。
- 虹のグランドスラム(1995年7月7日)
- c/w 女 D.J. "FONK"
- テレビ朝日系アニメ『H2』主題歌。自身初のテレビアニメ主題歌。
- LA・LA・LA LOVE SONG(1996年5月13日) ※久保田利伸 with NAOMI CAMPBELL名義
- c/w What's The Wonder?
- フジテレビ系ドラマ『ロングバケーション』主題歌。185万枚を売り上げた。タイトルは名曲「La.La.Means I Love You」に由来する。
- Just The Two Of Us -Butcher Bros. LP Remix-(1996年9月21日)
- Caron Wheelerとのデュエット。
- BODY-CATION(1996年10月10日)
- Cymbals(1997年2月21日)
- c/w Cymbals(Weeping Harp Version)
- AHHHHH!(1998年9月18日)
- c/w Love Reborn(KC'S "WHAT'CHA GONNA DO?" REMIX)
- 日本テレビ系『進ぬ!電波少年』の企画「電波少年的アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイクの旅」の応援歌。
- SOUL BANGIN'(1999年7月28日)
- c/w SOUL BANGIN'(DJ HASEBE REMIX) / the Sound of Carnival(SOUL BOSSA TORIO REMIX '99)
- the Sound of Carnival(1999年7月28日)
- c/w HIROO Document「W@ARAI」
- Messengers' Rhyme ~Rakushow, it's your Show!~(1999年9月8日)
- c/w No Lights...Candle Light
- 映画『メッセンジャー』主題歌。
- ポリ リズム(2000年8月30日)
- c/w ポリ リズム(Aborhythm Mix)
- Always Remain(2000年11月1日)
- c/w His Sugar / Always Remain(Soul Bossa Trio "Simply Bossa" Remix)
- PVに小泉今日子が出演。
- Candy Rain(2001年11月14日)
- c/w In your flow
- フジテレビ系ドラマ『水曜日の情事』主題歌。
- Respect(this & that)(2002年2月20日)
- Our Christmas / La vie son Musique / FUNKY DOGS(2003年12月10日)
- a Love Story(2005年4月27日)
- c/w Sign of Love / a Love Story ~Dancing with the Universe Mix~
- アメリカモード全開のスロージャム。映画『Shall We Dance?』日本語吹き替え版主題歌。
- Club Happiness(2005年8月24日)
- c/w Summer Sweet / Club Happiness ~Moogie Woogie Mix~
- 君のそばに(2005年11月2日)
- c/w Rock wit me Poh'!
- 映画『同じ月を見ている』主題歌。PVに黒木メイサが出演。
[編集] シングル(米国)
- Funk It UP / Nice&EZ(1995年)
- Just the two of us(1996年)
- Caron Wheelerとのデュエット曲。So So DefのJermaine DupriによるREMIXも収録。ノトーリアス・B.I.G.の声ネタを使用したHIPHOP的な曲になっている。
- nothing but your love(2000年)
- Jay DeeによるREMIXを収録。マニアの間では非常に人気の高い一曲。
- masquerade(2000年)
- プロデュースは米人気ヒップホップバンドthe roots。
- Living for Today(2004年)
- 米人気ラッパー、俳優のmos defをフィーチャー。buck wildがプロデュースを務める。デバージの「A DREAM」を下敷きにしたREMIXがDJの間で話題に。クラブヒットに繋がる。
- Breaking Through(2004年)
- 本人の発案からカーティス・メイフィールドのクラシック「Tripping Out」をサンプリング。プロデュースを手がけたのはIvan&Carvin。Soul Trainで披露。
[編集] オリジナルアルバム
- SHAKE IT PARADISE(1986年9月10日)
- GROOVIN'(1987年4月22日)
- レコーディングメンバーをマザーアース(杉山卓夫、羽田一郎、中村キタロー、江口信夫、木村真)に固定し、自身の音楽性を突き進めている。
- Such A Funky Thang!(1988年9月30日)
- Rod Antoonをプロデューサーに迎え、初めて全編海外(ロサンゼルス)でレコーディングを行った。
- BONGA WANGA(1990年7月15日)
- 前年から一時住み始めたニューヨークでレコーディング。VIPミュージシャンを久保田の希望で招き入れ、彼のアルバムの中で最も制作費のかかった一作となった。ジョージ・クリントン、ブーツィー・コリンズ、JuJuらが参加。サウンドプロデューサーにはバンドメンバーであった柿崎洋一郎を起用。このときから現在に至るまでの彼とのコンビがスタートする。前作よりもよりソウルフルになった一方、ポップさが少し抑えられた内容。
- PARALLEL WORLD I“KUBOJAH”(1991年9月21日)
- 全編レゲエで固めたアルバム。サウンドはよりナチュラルなものになり、開放感あふれるポップアルバムとなった。この流れは次作にも受け継がれている。大ヒットとなった1988年リリースの「You were mine」のリテイクやSoul 2 SoulのボーカリストCARON WHEELARとのデュエットが実現したBILL WITHERS「Just the 2 of us」のカバーなどを収録。「北風と太陽(Bro.HUSSEIN & Bro.BUSH)」では過去の自作を反戦歌に変えて歌っている。
- Neptune(1992年7月1日)
- 「海の神」というタイトルどおり、海や水、夏といったものをテーマに置いた曲が多く、メロディーで聞かせる曲が多い。ミシェル・ンデゲオチェロがベースで参加している。
- BUMPIN' VOYAGE(1995年1月28日)
- 前年にリリースできなかった楽曲を収録したアルバム。全米デビューのために曲を書き続けていた時期に発表された。今作はソウルミュージシャンとしての彼の色がより出ている内容になっているが、どちらかというと、ソウルフルというよりは、都会的いわゆるアーバンソウルぶりがより出ている内容になっている。
- LA・LA・LA LOVE THANG(1996年12月2日)
- ミリオンセラーとなったシングル『LA・LA・LA LOVE SONG』に基づいて作られたアルバム。Loveをテーマにした楽曲が並ぶ。前半がポップな流れであるのに対し、後半は少しコアなソウルが展開する内容になっており、本場アメリカでソウルをやってきた影響が出てきている内容となった。デビュー以来たびたびコンビを組んできた作詞家川村真澄が久しぶりに一曲作詞で参加している。80万枚のセールスを記録。
- As One(2000年9月27日)
- United Flow(2002年4月10日)
- FOR REAL?(2006年3月1日)
- オリジナルとしては4年ぶり、間にリリースしたアメリカでの3作目『TIME TO SHARE』からは1年半ぶりとなったアルバム。ただポップなだけではなく、ソウル色も織り込まれているアルバムとなった。冒頭の「Dr.Party」、「Riding to the Sight」、「Club Happiness」のポップさや「U drive me crazy」、「Sign of Love」の洗練されたネオソウルぶり、「a Love Story」のスウィートソウルぶり、「君のそばに」、「隙間」などの壮大なバラードなど、彼の20年の活動の集大成とも言える内容。シンガーのSAKURA(コーラス)、森大輔(作曲)、松尾潔(作詞)らが参加。ZEEBRA設立のUBG所属ラッパーKM-MARKIT(ラップ)も参加、「Club Happiness」のREMIXで共演。久保田が日本人ラッパーと楽曲上で共演するのはこれが初めてとなった。
[編集] アルバム(米国)
- Sunshine Moonlight(1995年)
- 他の米国盤に比べメロディアスな曲が多い。ナイル・ロジャース、Caron Weeler、D'wayne Wigginsらと共演。
- Nothing But Your Love(2000年)
- ネオソウルの影響を強く感じさせる温かみのあるサウンドとNY HIPHOPベースの乾いたサウンドが融合された作品。ザ・ルーツ、pras(フージーズ)、raphael saadiq、angie stone、soulshock&karlinらと共演。
- Time To Share(2004年)
- ネオソウル的なサウンド。このアルバムがドン・コーネリアスの耳にとまった事からSoul Trainへの出演が実現。angie stone、mos def、ali(A.T.C.Q.)、buck wild(D.I.T.C.)らと共演。
- THE BRIDGE(1997年)
- Michael Sembello主導による企画アルバム。久保田は「send me an angel」、「gone」、「change on change」の3曲で歌声を披露。Michael Sembelloの歌う「send me an angel」の日本語バージョンでは、作詞、コーラスを担当している。
[編集] ベストアルバム
- THE BADDEST(1989年10月8日)
- THE BADDEST II(1993年9月22日)
- 1988年の『Such A Funky Thang』から1993年のシングル『夢with You』までの楽曲の中から選曲されたベストアルバム第2弾。一部リテイクとリミックスがあるが、ほぼオリジナルで収録されている。Alyson Williamsとのデュエット「FOREVER YOURS」はオリジナルアルバム未収録曲。
- THE BADDEST III(2002年12月4日)
- 1994年から2002年までにリリースしてきた楽曲の中から選曲されたベストアルバム第3弾。従来の『THE BADDEST』シリーズと違い、リテイクはなし。一部リミックスされているが、ほぼ全曲オリジナルで収録。アルバム未収録となっていた多くのシングルはここに収録されている。ソウル色が強く現れている曲が多い。ヒット曲「LA・LA・LA LOVE SONG」、「AHHHHH!」、「Messengers' Rhyme ~Rakushow, it's your Show!」などを収録。
- THE BADDEST~Only for lovers in the mood?(2002年7月24日)
- ベストアルバムの番外編。コアなファン向けに制作された完全限定盤。スウィートなアーバンソウルを中心にセレクトしたもので、コンセプトに合わせた山田詠美書き下ろしのオリジナル短編小説『ウォッカ・ニット』が封入されている。久保田本人は、自作のアルバムでは比較的よく聞くアルバムだと語っている。アルバム初収録となるウィスパーズのカバー曲「In The Mood」も収録。
[編集] コンピレーションアルバム
- ~KISS MY THANG~トシノブ・クボタズ・セレクション(1990年12月1日)
- 久保田監修による洋楽コンピレーションアルバム。現在は廃盤となっている。
[編集] その他音楽関連事項
- 楽曲提供(作曲)
- プロデュース
- HEAT UP - 平井堅
- Keep Holding U - SunMin thanX Kubota
- 韓国の新人歌手をフックアップするという形態をとってリリースされたシングル。映画『日本沈没』主題歌。
- カバー
- SOUL TREE~a musical tribute to toshinobu kubota~ - MISIA、倖田來未、中島美嘉、ATSUSHI(EXILE)、BoA、ゴスペラーズほか
- TIMEシャワーに射たれて… - THC!!
[編集] ラジオ番組
- HITACHI FAN! FUN! TODAY(ニッポン放送、木曜出演)
- ランド・オブ・グルーヴ(TOKYO FM系列)
- ポレ・ポレ・タクシー(~1994年、TOKYO FM系列)
- Peace Sound Design(1994年頃から、TOKYO FM)
- SHAKE IT PARADISE(FM横浜)
- 久保田利伸のプラネット・フレーヴァ(1995年10月~2006年3月。TOKYO FM、エフエム大阪他、全国ネット。)
- JAM FOR REAL(2006年4月開始。『プラネット・フレーヴァ』の後番組だが、エフエム大阪のみの放送。)
[編集] 関連項目
- 赤坂泰彦
- 石井竜也
- 岡村隆史
- 陣内孝則
- ナオミ・キャンベル
- バブルガム・ブラザーズ
- 平井堅
- ブラザートム
- 松尾潔
- 松任谷由実-彼女のアルバム『DAWN PURPLE』の1曲目「Happy Birthday to You~ヴィーナスの誕生」で、ゲストボーカルをつとめる。
- 森大輔
- 山下達郎
- 米倉利紀
- KREVA-2007年コラボレーションツアーを行い、久保田利伸 meets KREVA名義でシングルをリリース予定。
- アリソン・ウィリアムス
- アンジー・ストーン
- ザ・ルーツ
- J Dilla
- ジョージ・クリントン
- ダイアン・ウォーレン
- トニー・トニー・トニー
- ナイル・ロジャース
- ベビーフェイス
- ブーツィー・コリンズ
- モス・デフ
- ソウルトレイン
- ソウル
- ファンク
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