フィンランド航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィンランド航空 | ||
---|---|---|
IATA AY |
ICAO FIN |
コールサイン Finnair |
設立日 | 1923年 | |
ハブ空港 | ヘルシンキ・ヴァンター国際空港 | |
マイレージサービス | Finnair Plus | |
会員ラウンジ | Finnair Lounge | |
同盟 | ワンワールド | |
保有機材数 | 69機 | |
目的地 | 75都市 | |
親会社 | Finnair Group | |
本拠地 | フィンランド共和国Vantaa | |
代表者 | Jukka Hienonen (CEO) | |
ウエブ: http://www.finnair.co.jp/ |
フィンランド航空( -こうくう、Finnair、フィンランド語:Finnair Oy フィンナイル・オイ)は北欧フィンランドのナショナル・フラッグ・キャリアである。ヘルシンキ・ヴァンター国際空港をハブにしてフィンランド国内、ヨーロッパ内、アジア・アメリカ方面などへ路線を展開している。フィンランド航空及び子会社はフィンランドで国内線及び国際線の両方で航空旅行市場で優位に立っている。フィンランド航空はワンワールドの一員である。2004年には810万人の利用客がいた。路線網は国内16都市、国際約55都市におよび、加えていくつかのチャーター便を運行している。
目次 |
[編集] コードデーター
- IATA航空会社コード:AY
- ICAO航空会社コード:FIN
- コールサイン:Finnair
[編集] 歴史
1923年に民間航空会社として設立されたその名も「アエロ・オイ(フィンランド語で航空会社の意)」が前身で、同社は1924年にヘルシンキとエストニアの首都タリンの間で水上飛行機により運航を開始したが、1936年には飛行場が建設されて早くも水上飛行機の時代は終わった。その後1946年に政府が同社の株式の3分の1を買収して1954年にはヨーロッパ各地への路線を拡大。1955年には西側の航空会社として初めてソ連の首都モスクワに乗り入れた。東西諸国間の架け橋となったフィンランドの航空会社ならではの現象といえるだろう。
現在の社名になったのは1968年で、翌年に初の北大西洋便となるニューヨーク線を開設し、ヘルシンキ・ヴァンター空港ターミナルがオープンした。日本への乗り入れは1983年4月だが、ここでフィンランド航空は、当時の日欧路線では考えられないような発想を日本路線に持ち込んだ。保有していたDC-10型機のうち1機の燃料タンクを増強し、3クラス200席強の旅客キャパシティでの10時間を越えるノン・ストップ飛行を可能にし、この機材を日本路線の専用機材と位置付け、ベーリング海上空経由のノン・ストップで結ぶ路線として話題になった。また、成田に到着した機材をその日のうちに折り返さず、1日ステイさせて折り返すスケジュールを組んだことで、同社が古くから誇りとしている定時性の確保も図られ、同社は日本でも「絶対に遅れないエアライン」としても注目を集めた。旧ソ連が崩壊した1991年からはシベリア上空通過ルートとなり、所要時間が大幅に短縮した。1994年から数年間、ムーミンやサンタクロースの特別塗装機(いずれもダグラスDC10型機)で話題を呼んだ。
2006年12月現在、ヘルシンキから成田国際空港へ週4便、関西国際空港へ週4便、中部国際空港へ週4便を運航している。機種は、成田線はエアバスA340-300、関西、中部線はマクドネル・ダグラスMD-11型機を利用している。2006年1月のヴァリグ・ブラジル航空 の運休に伴い、現在MD-11型機を日本路線に定期就航させているのは同社だけである。世界的に見ても、MD-11型機を旅客定期便として使用しているエアラインは決して多いとはいえない。
ハブ空港はヘルシンキ・ヴァンター国際空港であるが、第二ハブ空港としてスウェーデンストックホルムのアーランダ国際空港がある。
[編集] データ
本社:フィンランド共和国ヴァンター
就航都市:ヘルシンキ、トゥルク、ラッペーンランタ、タンペレ、ロヴァニエミ、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ、モントリオール、東京、大阪、名古屋、北京、上海、広州、香港、バンコク、シンガポール、デリー、イスタンブール、アテネ、カイロ、オスロ、ストックホルム、コペンハーゲン、ハンブルク、アムステルダム、ロンドン、ブリュッセル、フランクフルト、パリ、ミュンヘン、チューリヒ、ジュネーヴ、ミラノ、ウィーン、ソフィア、モスクワ、サンクトペテルブルク
[編集] 保有機材
フィンランド航空の機材は以下の航空機で構成される (2007年2月現在):
- エアバス A319-100型機 11機
- エアバス A320-200型機 12機
- エアバス A321-200型機 6機
- エアバス A340-300型機 1機
- ボーイング 757-200型機 7機
- マクドネル・ダグラスMD-11型機 7機
- エンブラエル170型機 10機
- エンブラエル190型機 1機
2004年6月30日にフィンランド航空は76座席 エンブラエル170型航空機を8機のオプションをプラスして、12機を発注したと発表した。2005年12月2日にフィンランド航空は最後の2機の170型機の発注を中止しエンブラエル190型機の発注のためにオプションの4機に変更した。両方の航空機は2005年9月及び2007年12月の間に引き渡しを受けすでにART 72型航空機を置き換えたように、マクドネル・ダグラスMD82/83型機材を置き換えた [1] [2]。
2005年12月7日にフィンランド航空は2007年から引き渡しを受ける3機のエアバスA340-300E型機及び2011年から引き渡しを受ける4機のオプションをプラスした9機のエアバスA350-900s型機を発注したと発表した。A350s は、2012年に引退する事になっているマクドネル・ダグラスMD11型機を置き換える事となるだろう [3]。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
ワンワールド加盟航空会社 | ||
アジア・オセアニア: 日本航空 | キャセイ・パシフィック航空 | ロイヤル・ヨルダン航空 | カンタス航空 |
カテゴリ: ヨーロッパの航空会社 | フィンランドの企業 | ワンワールド | ヘルシンキ証券取引所上場企業