五日市線
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五日市線（いつかいちせん）は、東京都昭島市の拝島駅から東京都あきる野市の武蔵五日市駅までを結ぶ東日本旅客鉄道（JR東日本）の鉄道路線（幹線）である。
日中はすべて線内折り返しで、朝夕の一部列車は青梅線・中央線に直通する。
武蔵五日市駅からはスイッチバックして岩井支線（武蔵五日市～武蔵岩井間）が分岐していたが、廃止されている。現在は同駅が高架化・改築されたため、駅手前に一部廃線跡がある程度である（武蔵岩井までの区間は西東京バスの武蔵五日市駅～松尾・つるつる温泉間の路線バスで代替している）。
 
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目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄（事業種別）：東日本旅客鉄道（第一種鉄道事業者）
- 路線距離（営業キロ）：11.1km
- 軌間：1067mm
- 駅数：7駅（起終点駅含む）
- 複線区間：なし（全線単線）
- 電化区間：全線（直流1500V 架空電車線方式）
- 閉塞方式：単線自動閉塞式
- 運転指令所：拝島CTCセンター
[編集] 運行形態
日中の線内折り返し列車は、先頭車の前面に『青梅・五日市線』と表記された豊田電車区所属の201系6両編成で運行される。
また、青梅線・中央快速線を経由して東京駅まで直通する列車があり、朝は2本（土曜・休日は1本）運転され拝島駅で八高線高麗川駅始発の4両編成を増結する。一方、下りも2本（土曜・休日も同数）運転されるが、1本目は拝島駅で6両編成を、2本目は八高線高麗川駅発着の4両編成を解放する。車両は中央快速線用の201系H編成が使用されてきたが、2007年3月18日のダイヤ改正からはE233系も運用を開始し、2007年6月までにこの運用をすべて置き換える予定である。さらに、これ以外の201系も2008年3月までにすべてE233系に置き換える予定である。
この他、土曜・休日には新宿駅発着で「ホリデー快速あきがわ号」が3往復運転されている。詳しくはおくたま (列車)を参照のこと。
[編集] 女性専用車
2007年3月19日から、平日朝の武蔵五日市発東京行に女性専用車が導入された。
[編集] 歴史
五日市線は私鉄の五日市鉄道が建設したものである。1930年に立川～拝島～武蔵五日市～武蔵岩井間が全通し、立川～拝島間では青梅電気鉄道（現在の青梅線）と完全に並行していた。1940年に南武鉄道に合併され、同社の五日市線となったが、1944年に南武鉄道が戦時買収により国有化され、本路線も国有鉄道五日市線となった。その際、青梅線と並行する立川～拝島間は不要不急線として休止され、戦後復活することはなかった。
ただし、立川～武蔵上ノ原～西立川間は現在も南武線及び中央本線下り線（つまり立川駅南側）との連絡線として利用されている。
[編集] 年表
- 1925年（大正14年）4月21日 - 五日市鉄道 （仮）拝島～五日市間が開業。（仮）拝島駅、東秋留駅、西秋留駅、増戸駅、五日市駅新設。
- 1926年（大正15年）7月1日 - （貨）多摩川駅新設。
- 1930年（昭和5年）4月4日 - 病院前停留場新設認可。
- 7月13日 - 立川～拝島間延伸開業。（立川駅）、武蔵上ノ原駅、郷地駅、武蔵福島停留場、南中神駅、宮沢停留場、大神停留場、武蔵田中停留場、南拝島駅開業。
- 1931年（昭和6年）5月28日 - 熊川停留場新設。
- 1940年（昭和15年）10月3日 - 南武鉄道に合併し同社五日市線となる。武蔵多摩川駅廃止。
- 1944年（昭和19年）4月1日 - 買収・国有化され五日市線となる。停留場を駅に格上げ。病院前停留場を武蔵引田駅に改称。武蔵上ノ原駅、南拝島駅廃止。
- 10月11日 - 立川～拝島間、貨物支線 武蔵田中～拝島多摩川間休止（実質廃止）。郷地駅、武蔵福島駅、南中神駅、宮沢駅、大神駅、武蔵田中駅、（貨）拝島多摩川駅休止。
- 1952年（昭和27年）3月20日 - 大久野～武蔵岩井間の貨物営業を廃止。
- 1961年（昭和36年）2月17日 - 拝島～武蔵岩井間を電化（直流1500V）。
- 1971年（昭和46年）2月1日 - 大久野～武蔵岩井間廃止。武蔵岩井駅廃止。武蔵五日市～大久野間の旅客営業を廃止。全線にCTCを導入。
- 1982年（昭和57年）11月15日 - 武蔵五日市～大久野間廃止。（貨）大久野廃止。立川～武蔵五日市間の貨物営業廃止。
- 1987年（昭和62年）3月31日 - 西秋留駅を秋川駅に改称。
- 4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道が継承。
- 2007年（平成19年）3月18日 - 中央線直通の201系の置き換えで、E233系が乗り入れ開始。
[編集] 駅一覧
| 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 拝島駅 | - | 0.0 | 東日本旅客鉄道：青梅線、八高線 西武鉄道：拝島線 |
東京都 | 昭島市 |
| 熊川駅 | 1.1 | 1.1 | 福生市 | ||
| 東秋留駅 | 2.4 | 3.5 | あきる野市 | ||
| 秋川駅 | 2.2 | 5.7 | |||
| 武蔵引田駅 | 1.5 | 7.2 | |||
| 武蔵増戸駅 | 1.3 | 8.5 | |||
| 武蔵五日市駅 | 2.6 | 11.1 | |||
[編集] 廃止区間
括弧内は起点からの営業キロ。
- 岩井支線（1982年11月15日全線廃止）
- 武蔵五日市駅（0.0km） - 大久野駅（2.1km） - 武蔵岩井駅（2.7km）
- 本線（1944年10月11日休止）
- 立川駅（0.0km） - 郷地駅 - 武蔵福島駅 - 南中神駅 - 宮沢駅 - 大神駅 - 武蔵田中駅 - 拝島駅（8.1km）
- 貨物支線（1944年10月11日休止）
- 武蔵田中駅（0.0km） - （貨）拝島多摩川駅（3.0km）
[編集] 廃駅
- 1982年11月15日廃止
- （貨）大久野駅
- 武蔵岩井駅
- 1944年10月11日休止
- 郷地駅
- 武蔵福島駅
- 南中神駅
- 宮沢駅
- 大神駅
- 武蔵田中駅
- 拝島多摩川駅
- 1944年4月1日廃止
- 武蔵上ノ原駅（立川～郷地間）
- 南拝島駅（武蔵田中～拝島間）
- （貨）武蔵多摩川駅（熊川～東秋留間）
