和田岬駅
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和田岬駅(わだみさきえき)は、兵庫県神戸市兵庫区の和田岬にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・神戸市営地下鉄の駅である。またかつては神戸市電の駅も設置されていた。神戸市営地下鉄の駅番号はK06。
駅周辺は三菱重工業、三菱電機(およびその関連企業)の工場が広がる工場街であり、当駅の利用者も工場への通勤者が多数を占める。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 単式ホーム1面1線を有する地上駅。現在は無人駅である。
- おもに朝方に一気に降車する多数の通勤客のため、駅舎を経由せずに、ホームの中ほどに横の一般道路と直接接続する出入口が設けられている。
- その特異性から昼間は全く列車が設定されていない。
- かつては駅員がおり有人改札口や出札窓口があったが、現在は自動改札機や券売機もなく、兵庫駅の和田岬線ホームにJスルーカード・ICOCAが利用できる和田岬駅の設備に相当する自動改札機(中間改札)と券売機がある。よって和田岬駅までの乗車券は兵庫駅で回収され、和田岬駅からの乗客は兵庫駅で乗車券を買うことになる。(東武大師線・大師前駅および名鉄築港線・東名古屋港駅も同様)
- 現在路線は構内で終結しているが、かつてはその先の三菱重工業神戸造船所へ専用線が続いていた。
[編集] 神戸市営地下鉄
- 1面2線の島式ホームである。
- 改札口が地下1階、ホームが地下2階にある。
[編集] 利用状況
駅南側にある三菱重工業、三菱電機(およびその関連企業)工場への通勤者が多数を占める。
年間乗車人数は次のとおり。
- 山陽本線(和田岬線)
- 1999年度 2,894千人(2,759千人)
- 2000年度 2,804千人(2,671千人)
- 2001年度 2,458千人(2,344千人)
- 2002年度 2,196千人(2,116千人)
- 2003年度 1,975千人(1,883千人)
- 2004年度 1,829千人(1,732千人)
- 神戸市営地下鉄 海岸線
- 海岸線各駅の中では新長田駅の次に多い。
カッコ内は定期利用者の再掲
- 「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)による
[編集] 駅周辺
- 兵庫津の道
- 和田岬砲台
- 三菱重工業神戸造船所
- 三菱電機神戸製作所、電力システム製作所
- 三菱神戸病院
- 兵庫県立兵庫工業高等学校
- 兵庫県立神戸工業高等学校
- 神戸ウイングスタジアム
[編集] 歴史
- 1890年(明治23年)7月8日 - 山陽鉄道の和田崎駅として開業。当時は貨物営業のみの貨物駅。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1911年(明治44年)11月1日 - 旅客営業を開始。
- 1924年(大正13年)8月5日 - 神戸市電が駅前に乗り入れ。
- 1945年(昭和20年)2月 - 現駅舎へ改築。
- 1971年(昭和46年)3月14日 - 神戸市電が廃止。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)7月1日 - 兵庫駅~当駅間が電化。
- 7月7日 - 神戸市営地下鉄海岸線の駅が開業。
[編集] 隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- 山陽本線(和田岬線)
- 兵庫駅 - 和田岬駅