さくら夙川駅
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さくら夙川駅(さくらしゅくがわえき)は、兵庫県西宮市神楽町11-28にある西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線(JR神戸線)の駅。アーバンネットワークエリアに属しており、Jスルーカード・ICOCA及びSuica(東日本旅客鉄道)・PiTaPa(スルッとKANSAI協議会)利用可能駅でもある。
駅名は、駅西方約200mの所を流れる夙川の河川敷にある夙川公園に桜が多く植えられ、ここでの花見が例年名物になっていることにちなんでいる。この位置に当駅が設置された経緯については「その他」を参照のこと。
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[編集] 駅構造
甲南山手駅などと同様、複々線の内側線(緩行線)を走行する列車のみが停車する島式1面2線ホームの高架駅。改札口は南側に1ヶ所設けられている。
駅舎のデザインについては、「自然のうるおいを感じられる駅」を基本コンセプトとし、夙川の流れを波状の屋根で、夙川公園の桜を駅舎の壁のイメージカラーとすることで表現していると説明されている。
- のりば
- ■ 三ノ宮・明石・姫路方面
- ■ 尼崎・大阪・北新地・京都方面
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
[編集] 隣の駅
[編集] その他
- 駅業務はジェイアール西日本交通サービスに委託されている。JR西日本管内の終日有人駅としては数少ない、女性駅員のみを配置している駅である(ただ何故か券売機発行の乗車券には、無人駅である事を示す「ム」マークがついている)。また駅員の制服も当駅オリジナルである。
- 当駅設置に至った経緯は特殊である。通常、新駅は地元自治体などから働きかけて設置となる請願駅のケースが殆どだが、当駅については、駅新設工事は「県道拡幅工事の付帯事業」とみなされるため、国から補助金が出ることになっている。このため、西宮市は基本的に負担の必要がないことから、JR西日本から地元自治体の西宮市側に新駅設置を働きかけ、設置が決まった。
- 駅の真下を通る県道大沢西宮線はかねてから拡幅工事(片側1車線⇒2車線)が行われており、駅新設工事はそれと並行して行われた。
- 近隣には夙川駅(阪急)や香櫨園駅・西宮駅(阪神)がある(ともに半径500m以内)が、地元では「新幹線乗り換え駅の新大阪駅まで乗り換えなく1本で行ける」という好意的な意見も聞かれている。
- 駅開業に先立ち、2006年10月28日に阪急阪神ホールディングス傘下の阪急電鉄神戸線と阪神電気鉄道本線等でダイヤ改正が同時に実施された。阪急では、夙川駅に特急・通勤特急が新規に停車する様になり、また阪神では、香櫨園駅に朝運転される区間特急が新規に停車する様になった。これらは、さくら夙川駅開業に備えた対抗措置であると言われている。
- 運転士に対して実地での停車練習をせず、机上訓練のみとなり労組から反発がでた。開業以降、初停車となる運転士には指導員が立ち会う。
- さくら夙川手前の内側線第0閉塞及び外側線第4閉塞手前には、運転士に停車を知らせる「夙川停車」の看板が掲示されている。
- 駅前には阪急バス・阪神バスの「JRさくら夙川」バス停が開業日に設置された。場所は北行き(阪急夙川駅方面)は大沢西宮線の高架下だが、南行き(阪神西宮駅方面)は数十m北に離れている。
- 全国的にも珍しい専用ロゴマークがある駅である。なお、駅到着時のメロディにコブクロの『桜』のサビが電子音で流れる。また駅の自動改札機のカバーも桜をイメージした模様になっている。
- 喫煙コーナーを設置しておらず、終日全面禁煙である。
- なお、改札口の位置は肝心のさくらのある夙川公園とは逆側にしかないので、観光などには多少不便である。よって、夙川公園へは阪急神戸線の夙川駅の方が便利である。