東灘信号場
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東灘信号場(ひがしなだしんごうじょう)は、神戸市灘区灘南通6丁目の東海道本線(JR神戸線)灘駅 - 六甲道駅間に置かれた信号場である。西日本旅客鉄道(JR西日本)が保有する。
東灘信号場 | |||
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[編集] 概要
元々は東灘駅という貨物駅であった。当駅と神戸港駅の間から分岐する神戸製鋼所神戸製鉄所岩屋地区(現在閉鎖)への専用線が接続し、貨物輸送を行っていた。しかし専用線が廃止されたため貨物取扱を廃止し、東灘操車場となり操車場に格下げされた。その後貨物輸送の削減と方針転換で役目を終え、信号場となった。
かつては貨物駅の神戸港駅へ向かう支線(通称、神戸臨港線)が分岐していたが、2003年12月1日に神戸貨物ターミナル駅が開業したことで神戸港駅は廃止されたため、現在では貨物列車の待避(新快速を先に通すため)と異常時の車両留置のための信号場となっている。
複々線の両側にそれぞれ数本の待避線が設けられており、長大貨物列車の待避に備えて総延長は1kmほどある。
かつては留置線や待避線が多数存在したが、前述した支線の廃止によりその大部分は撤去されている。
[編集] 歴史
- 1904年(明治37年)2月1日 - 灘信号所として開設。
- 1907年(明治40年)8月20日 - 神戸港駅へ至る貨物支線の開通と同時に、灘聯絡所に改称。
- 1910年(明治43年)10月1日 - 灘駅として開業。貨物駅。
- 1917年(大正6年)12月1日 - 現在の灘駅開業に伴い東灘駅に改称。貨物駅。
- 1972年(昭和47年)10月1日 - 貨物取扱を廃止。東灘操車場に格下げ。
- 1981年(昭和56年)4月1日 - 規模を縮小し、東灘信号場に格下げ。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の信号場になる。
- 2003年(平成15年)12月1日 - 神戸港駅への貨物支線が廃止。
[編集] その他
灘駅の東にあるということから「東灘」と命名されたが、所在地は東灘区ではなく灘区である。また、阪神本線の西灘駅や阪急神戸線の王子公園駅(旧・西灘駅)とはほぼ南北に並んだ位置関係にある。
[編集] 隣の駅
かつて存在した路線
- 東海道本線(支線)
- (東灘信号場) - 神戸港駅(2003年12月1日廃止)