国府津車両センター
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国府津車両センター(こうづしゃりょうせんたー)は、神奈川県小田原市にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。同社横浜支社の管轄。
御殿場線の国府津駅~下曽我駅間の西側に並行する形で用地があり。国府津駅を介して出入庫が行われる。
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[編集] 概要
1980年の東海道線・横須賀線分離によりそれまで大船電車区(→鎌倉総合車両センター→鎌倉車両センター)に配置されていた電車のうち東海道線用・伊東線用を移管する形で発足した。
1996年10月の横浜支社発足に伴い同支社の管轄となった。それに伴い、1996年12月に相模線用の車両が豊田電車区(八王子支社)から移管されている。
主に「仕業検査」と「交番検査」を担当する。
[編集] 配置車両の車体に記される略号
「横コツ」・・・横浜支社を意味する「横」と、国府津を意味する「コツ」から構成される。
[編集] 歴史
- 1968年2月 - 着工。
- 1975年11月17日 - 国府津機関区国府津電車基地として一部で使用開始。
- 1979年9月1日 - 全面使用開始。
- 1985年11月1日 - 運転部門を分離し、国府津電車区として発足。当時は日本国有鉄道東京南鉄道管理局の管轄で、略号は「南コツ」。
- 1987年 - 国鉄の分割・民営化によりJR東日本に移管し、東京地域本社(→東京支社)の管轄となった。略号は「東コツ」に。
- 1996年 - 横浜支社の発足により同支社に移管される。略号は「横コツ」に。
- 2004年6月1日 - 組織改変に伴い、国府津車両センターに改称される。
[編集] 配置車両と運用
[編集] 一般型車両
- E231系
- 基本編成の10両編成42本、付属編成の5両編成34本が配置されている。付属編成は基本編成の東京・前橋寄りに連結され、最大15両編成を組む。また、付属編成のみで単独運転の列車も少数ながら存在する。
- 基本編成には全編成の4・5号車に2階建てグリーン車2両が組み込まれている。大半が新製配置されたが、K-01編成以外の基本編成の6・7号車には小山車両センターからの転用車が組み込まれている。
- 基本編成は東海道線東京~沼津間・伊東線、宇都宮線・高崎線(上野~高崎)、湘南新宿ラインの東海道線~高崎線系統(小田原~高崎・前橋間)、付属編成は東海道線東京~熱海・御殿場線国府津~山北間、湘南新宿ラインの東海道線~高崎線系統(小田原~籠原)で運用されている。稀にダイヤが乱れたときなど、臨時運用で宇都宮線(東北本線)で湘南新宿ライン・上野口関係なく運転される場合がある。
- E217系
- 205系
- 113系
- クモハ40形
- イベント用の旧形電車として2両の籍が残っているが、実車は保存前提で大宮総合車両センターに保管されている。
- クモヤ143形
- 3両が配置されている。構内入れ換えのほか、国府津駅~国府津車両センター間の職員輸送に使用される牽引車。
[編集] その他
[編集] 配置車両以外について
- 中原電車区所属の南武線・南武支線・鶴見線用の車両(205系・209系)が、車輪の転削を行うために回送されてくる事がある。
- 時間帯によっては、田町車両センターの211系・215系・185系・251系及び松本車両センターのE257系・E351系が留置されている。
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