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国鉄211系電車 - Wikipedia

国鉄211系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

211系電車(211けいでんしゃ)は、1985年昭和60年)に登場した直流近郊形電車。当初は日本国有鉄道(国鉄)が、国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)により設計・製造された。

国鉄211系電車
東海道本線川崎付近を走る211系(2005年2月22日撮影)
東海道本線川崎付近を走る211系(2005年2月22日撮影)
営業最高速度 110km/h
120km/h(名古屋地区0番台・JR西日本車)km/h
設計最高速度 120km/h
減速度 1.7km/h/s(MT比2:3時)

2.1km/h/s(MT比1:1時)
2.5km/h/s(MT比2:1時)km/h/s(常用最大)

車両定員 座席62・立席56(クモハ211形クロスシート車)
座席58・立席84(クモハ211形ロングシート車)
座席59・立席49(クロスシート制御車)
座席55・立席77(ロングシート制御車)
座席68・立席64(クロスシート中間車)
座席64・立席92(ロングシート中間車)
座席64(サロ210・211形)
座席90(サロ212・213形)
全長 20,000mm
全幅 2,966mm
全高 4,086mm
車両重量 23.2t(サハ211形2000番台)
~36.3t(クモハ211形1000番台)
軌間 1067mm(狭軌)mm
電気方式 直流1,500V(架空電車線方式
モーター出力 120kW(MT61)×4=480kW(電動車1両あたり)
歯車比 16:83=1:5.19
駆動装置 中空軸平行カルダン撓み継手方式
制御装置 直並列組み合わせ抵抗制御界磁添加励磁制御
ブレーキ方式 回生ブレーキ
電気指令式ブレーキ
抑速ブレーキ
予備直通ブレーキ
耐雪ブレーキ(0・2000番台を除く)
保安装置 ATS-SN、P(JR東日本)、ST(JR東海)

Template(ノート 解説)鉄道PJ

目次

[編集] 概要

1962年昭和37年)から20年以上に亘って製造された113系115系に代わる国鉄近郊形電車のフルモデルチェンジ車であり、軽量ステンレス製車体や構造の簡便なボルスタレス台車回生ブレーキの使用可能な界磁添加励磁制御電気指令式空気ブレーキなど、省エネルギーや保守費低減に配意した新機軸が各所に採用されている。ユニットあたりの力行性能の向上により、電動車比率を下げ、2M3T編成で25‰区間までの通常の使用ができる設計とし、新製コストと運営コストの減少をねらった設計とした。これにより2M3T編成においても113系115系の2M2T編成と同等以上の走行性能をもつ。

車体は、片側3ヶ所に両開きの扉を設けた国鉄近郊形電車の基本的構成であるが、両端の側出入口の位置を端寄りにそれぞれ寄せた配置としている。また暖地・平坦線用の113系と寒地・勾配線用の115系を統合し、細部の仕様変更を行うことで両系列の取替に対応している。また座席は従来と同様のセミクロスシートの他、長距離通勤の増加に伴う混雑に対応するためにロングシートの車両も製造した。クロスシート・ロングシートともバケットタイプとし、ロングシートの1人分の幅を広げた。クロスシートはシートピッチ1,490mmのままでスペースと通路幅を広げた。また、セミクロスシート車も混雑緩和のため、415系700番台同様車端部はロングシートとした。

国鉄時代は付属編成のみがロングシートとされたが、国鉄分割民営化後の増備車はすべてロングシートが基本となっている。さらに、車体の構造と台車は同時期に製造された415系1500番台にも採用され、民営化後も基本構造を流用した車両が登場している。

[編集] 基本番台

[編集] 0・2000番台

暖地向け仕様車で、0番台はセミクロスシート車、2000番台はロングシート車(制御車トイレ対向部を除く)である。

[編集] 東京地区向け

国鉄時代は、東海道本線東京口用のグリーン車2両組込の0番台10両編成(TcTMM'TTsTs'MM'Tc'))6本60両と2000番台5両編成(TcTMM'Tc')5本25両の計85両が製造され、田町電車区(現・田町車両センター)に配置された。主制御器・主抵抗器を搭載する中間電動車のモハ211形と、奇数向き制御車のクハ211形は本グループのみに存在する。

グリーン車は、従来1両でトイレ・洗面所と専務車掌室をまかなってきたが(一例:サロ110形1200番台)、本系列ではトイレと洗面所のみ装備のサロ211形と専務車掌室のみ装備のサロ210形とに分けて製造し、これを組合せて運用されている。これにより、サロ110形(1200番台)に対し定員が一列4名増の64名に増加している。シートピッチはこれまで通り970mmとしたが、車体が従来より広くなったことを生かして、通路幅600mmを確保したまま座席幅を475mmに広げ(従来車は450mm)、背もたれはフリーストップ式とし、傾斜角度も従来よりやや大きくした。2階建グリーン車登場後、アコモデーション格差解消のため、背面テーブル、中肘掛と立客用の手摺が追加設置されている。

導入当初は、特定区間(東海道本線東京口は東京平塚)以外では喫煙が可能だったため、ロングシート車を含む各車両に灰皿を設けている。ロングシート車は出入台の袖仕切横と妻部に設置した。しかし、禁煙区間の拡大にともない、グリーン車を含む全車禁煙となった現在では灰皿は撤去されている。

JR東日本では、1989年平成元年)から1991年(平成3年)までに基本編成8本80両と付属編成9本45両の計125両を増備した。従来、ロングシート車は付属編成のみであったが、基本編成もロングシートの2000番台車とされ、グリーン車も定員増加を図るため、2階建のサロ212・213形とされた。従来の編成は平屋構造のサロ210・211形の組合せで連結していたが、新造の2階建グリーン車と編成を組替、14編成中12編成が2階建車と平屋車をそれぞれ1両ずつ組込んだ。0番台編成はサロ211形+サロ212形、2000番台編成(後述のN31・32編成は除く)はサロ210形+サロ213形の組成で、編成中の2階建車両の連結位置を4号車に揃えるために、サロ210形は引通しを引替え、サロ213形(1~6)は引通しを両わたりで製造の上、両車共方向転換して組成している。1991年に増備された2編成は組替の平屋グリーン車が存在しないため、初めて2階建グリーン車2両連結となって登場した(N31・32編成)。編成中のサロ213形は、当初から正規の位置に連結されているため、引通しは片わたりとなっている。 サロ213のトイレのドアが当初は折り畳み式だったがのちに引戸式に改造された。

東海道本線東京口では、2004年(平成16年)10月から2006年(平成18年)3月にかけて113系をE231系に置換えるため、113系用の2階建グリーン車(サロ124・125形)を転用して、すべてのグリーン車が2階建車両に置き換えられた。それによって捻出される平屋構造車及びそれとペアを組む2階建車は1000・3000番台と同様の耐寒耐雪装備とグリーン車Suicaシステム導入に伴うR/W(リーダ/ライタ)などを付加する改造を行い、東北本線宇都宮線)・高崎線用に転用された。東海道本線用として残存した編成も、2006年3月18日のダイヤ改正よりグリーン車Suicaシステム導入を導入したため、各座席の上部にR/Wを設置している。

[編集] 名古屋地区向け

国鉄時代に、東海道本線快速用として0番台4両編成(McM'TTc')2本8両が製造された。その後の増備が後述のロングシート車である5000番台車に移行したことから、8両のみのセミクロスシート車として異端的な存在となっている。また、クモハ211形の0番台はこの2両のみとなっている。

登場当初は東京地区用と異なり、先頭車の電気連結器と自動連解装置が非設置(代わりにジャンパ栓を装備。このため東京地区向けに比しスカート周りの造作が異なる)で、外装も青色のピンストライプを入れた独自の装いで異彩を放っていたが、同車を引継いだJR東海のコーポレートカラーオレンジ色となったことから、1988年に他車と同じオレンジ色と緑色湘南色帯に改められた。これと同時期に電気連結器と自動連解装置も設置されている。

新製時から神領電車区に配置されていたが、営業に供されるのは東海道本線のみで、中央本線は出入区回送のみにとどまったことから、1989年(平成元年)に大垣電車区(現・大垣車両区)に転属している。

1999年(平成11年)には、東海道本線に313系が大量増備され、高速ダイヤに移行したことから、最高速度を120km/h対応とする改造工事が施された。台車へのヨーダンパ設置やブレーキの増圧対応工事の他、側面行先表示器311系と同様の列車種別幕と行先幕を別個にした方式のものに変更された。また、311・313系LED表示器を操作できるよう操作盤とそれを車掌が動作確認できるようにLED装置を設置している。2005年には、バリアフリー化対応としてドアチャイムの取付とクハ210形への車椅子スペースの新設が行われた(米原方ボックス席を1組撤去の上、2人掛ロングシートを移設してその跡への設置となっている。

現在は、もっぱら同線の普通列車として、浜松~米原間で運用されている。

[編集] 1000・3000番台

211系3000番台(2005年10月7日 上野駅)
211系3000番台(2005年10月7日 上野駅)

東北本線上野口(宇都宮線)と高崎線用の寒地仕様車で、115系非冷房車の置換え用として登場したものである。1000番台はセミクロスシート車、3000番台はロングシート車で、共にスノープラウ(排雪器)、耐雪ブレーキ、半自動ドア、レールヒーターなどの耐寒耐雪装備がなされている。

編成は、東海道本線用0・2000番台と異なり普通車のみの5両編成(McM'TTTc')で、1000・3000番台共同一である。セミクロスシート車1000番台11本55両とロングシート車3000番台22本110両の計165両が製造され、民営化後は東海道本線用と同様にロングシートの3000番台のみが1991年までに40本200両が増備されている。国鉄時代には、1000番台×1本+3000番台×2本で15両編成を組むように計画されたため、1000番台と3000番台の運用も分けられていたが、3000番台のみの増備となった民営化後は共通運用となった。

新製配置は1000番台が全車両新前橋電車区(現・高崎車両センター)で、3000番台は当初クモハ211形・モハ210形の車番3001~3046までが新前橋電車区、3047~3062が小山電車区(現・小山車両センター)配置であったが、2000年(平成12年)からE231系が小山電車区に新製配置になったことにより、2007年(平成19年)現在、高崎車両センターに配置となっている。そのため、本線系統運用では東北本線より高崎線の方が多い。

高崎車両センターでの編成番号は、1000番台がB1~B11、3000番台がA1~A62となっている。2000番台と同様運転席背後の仕切窓、荷物棚、吊手などに製造年次による変化がある。

宇都宮線と高崎線での10~15両編成の他、信越本線高崎横川間と両毛線の全線でも5両編成で運用している。湘南新宿ラインでも運行開始時から2004年10月15日まで10両または15両編成で使用していた。

[編集] JR東日本所属車の転用

[編集] 東海道本線用グリーン車の置換え

サロ212形グリーン車両(東京駅)
サロ212形グリーン車両(東京駅)
宇都宮線・高崎線の1000番台グリーン車。登場時に比し、背もたれに立客用手摺が増設されている
宇都宮線・高崎線の1000番台グリーン車。登場時に比し、背もたれに立客用手摺が増設されている

2004年(平成16年)10月から東海道本線東京口で運用されていた国府津車両センター所属の113系がE231系に置換えられるのにともない、211系仕様で製造され113系に組込まれていた2階建グリーン車34両(サロ124形29両・サロ125形5両)を211系に改造し、転用することとなった。また、グリーン車の利用率が高く平屋構造車を併用していた東海道本線用グリーン車については、すべて2階建車に置換えることとして24両を東海道本線用に転用改造した。また平屋構造車とそれとペアを組む2階建車12組24両を捻出し、残りの10両と共に東北本線宇都宮線)・高崎線として転用することとした。また、113系がすべてE231系に置換えられた2006年(平成18年)3月18日のダイヤ改正から東海道本線・伊東線でもグリーン車Suicaシステムが運用開始となることから、それに対応するための改造も併せて実施されている。

東海道本線へは、トイレ・洗面所付きのサロ125形4両と車掌室付きのサロ124形20両が転用された。しかし、置換え対象編成が12本あることから、サロ124形のうち8両は方向転換のうえ車掌室にトイレ・洗面所を設置する改造を行っている。また、同時に側面行先表示器がLED化されている。これにともない、改造編入車はサロ212形とサロ213形の100番台と改番されている。新旧番号対照は次の通り(2007年1月1日時点)。

  • サロ125-1・2・3・5→サロ213-101・102・103・105
  • サロ124-6・7・9・14・16・17・18・28→サロ213-106・107・109・114・116・117・118・128
  • サロ124-1・3・5・8・10・15・23・24・25・26・27・29→サロ212-101・103・105・108・110・115・123・124・125・126・127・129

[編集] グリーン車の宇都宮線・高崎線への転用

東海道本線で運用していた113系のE231系への置換えに伴って余剰となるサロ124形9両・サロ125形1両と、前述の東海道本線用211系グリーン車の全面2階建化によって捻出される24両の計34両を活用し、東北本線(宇都宮線)・高崎線用211系にもグリーン車を連結することとなった。これにより、従来の5両編成を2本合せてサハ2両を抜き、グリーン車2両を両編成の向い合う先頭車間に連結するという組成変更を行った。これは貫通編成にするには編成を丸ごと方向転換する必要があること、211系の場合普通車付随車であるサハにはトイレ未設置であり、貫通編成にした場合にサハへのトイレ設置工事が必要なことなどによる。グリーン車の組込は3000番台の編成34本を使用して行われ、2006年6月までに10両基本編成17本が組成された。これらの編成は、C1~C17編成と称されている。登場当初は、乗務員室に従来からの編成番号札も存置したまま、新たな編成番号札を追加したが、現在は従来からの編成番号札は取り外されている。

当初は、1000番台も使用して組成変更が行われる予定であったが、1編成あたりの定員に差が出てしまう事や、後述のE231系投入計画の変更に伴い、他地区(房総地区・新潟地区)への転出が予定されることから対象から外された。1000番台は現在は主に附属編成として使用されている。

<<黒磯・宇都宮/前橋・高崎                            上野>>

  • +クモハ-モハ-サハ-サハ-クハ+クモハ-モハ-サハ-サハ-クハ+クモハ-モハ-サハ-サハ-クハ+(旧編成)
  • +クモハ-モハ-サハ-サハ-クハ+クモハ-モハ-サハ-サハ-クハ+サロ-サロ+クモハ-モハ-クハ+(新編成)

転用されたグリーン車は、寒冷地仕様への改造が行われ、1000番台に改番された。外観上は扉脇への半自動扱スイッチの設置が目立つ。東海道本線用211系からの転用車は当時のペアのまま転用改造が実施され、113系からの改造車は10両中9両がトイレ・洗面所を装備しないサロ124形であることから、このうち4両は方向転換の上車掌室部分にトイレ・洗面所を設置する改造を併せて施工している。これにともない、改造編入車は、サロ212形、サロ213形の1100番台とされている。また、E231系のグリーン車に導入しているものと同じグリーン車Suicaシステムを導入するため、全座席の上部にSuicaをタッチするためのR/W(リーダ/ライタ)も設置されている。

番号の新旧対照は次の通り(2007年1月1日時点)。

  • サロ212・211-1~6→サロ212・211-1001~1006
  • サロ213・210-1~6→サロ213・210-1001~1006
  • サロ125-4→サロ213-1104
  • サロ124-2・12・20・22→サロ213-1102・1112・1120・1122
  • サロ124-4・11・13・19・21→サロ212-1104・1111・1113・1119・1121

短期間で対象車全ての改造を施工させるため、サロ124-1~8からの改造車は、台車が引続きTR69系を履いており、211系で唯一非ボルスタレス台車の車両となっている。また、カラーシートの貼り方が異なる横須賀線系統からの転入車を改造した車両については、カラーシートの貼替は実施されなかった。

なお、この改組で余剰となるサハ211形34両は、全車廃車となり、2006年5月30日に4両が、6月14日に6両が、7月9日23日8月8日にそれぞれ8両ずつが長野総合車両センターへ回送され、その後解体が行われている。

廃車・解体されたサハ211形3000番台は次の通り。

  • サハ211-3003・3004・3007・3008・3011・3012・3015~3018・3021・3022・3025・3026・3029・3030・3033~3038・3043・3044・3097・3098・3101・3102・3111・3112・3115・3116・3119・3120

なお、グリーン車組込(後述)が終了してから順次、乗務員室(クモハ・クハ)にデジタル無線対応工事を施工中である。 工事が完了した乗務員室は、乗務員室の天井付近2ヶ所から装置が入ったボックスが、客室へ突き出されているので車内から一目瞭然である。また、運転台には「デジタル無線対応済み」と書かれたシールが貼ってあったり、小さなモニターが設置してある。2007年4月現在搭載している各車両センター所属毎の編成は以下の通り。

[編集] E231系投入計画変更と211系の房総地区への転用

房総地区向け211系3000番台(2007年2月25日 幕張駅)
房総地区向け211系3000番台(2007年2月25日 幕張駅)

2006年3月、JR東日本は東北本線宇都宮線)・高崎線上野駅発着列車においてグリーン車連結率を100%にすることを決定した。上記の組込を完了しただけでは80%程度であったため、7月までにE231系を110両追加投入し、211系のグリーン車非組み込み編成を置換えた。そのため、211系の中でグリーン車を組込んでいない編成が、付属編成として運用されるものを除き、113系の置換えに伴う転用なども含めて大幅に変更されている。

グリーン車連結の編成は10両×17本(170両)であり、34本がグリーン車組込編成に使用され、さらに付属編成分の17本を差引くと211系の余剰分がちょうど今回増備される分のE231系と同数である110両(5両×22本)になる。これらの編成のうち、70両(5両×14本)は海岸線沿いを走行し、塩害による腐食などが進んでいる房総地区各線の113系の置換え用として、幕張車両センターに転用することになった。残りの40両は、宇都宮線・高崎線の輸送力増強分に振り向けられている。2006年7月ダイヤ改正では上野口の15連運用が増加したため、宇都宮~黒磯間(一部小金井~黒磯間)で運用されているE231系5両運用の大半が211系5両運用(一部5両+5両運用もあり)に変更されている。(まだE231系5両運用もあり)

転用編成は、前面種別表示器をLEDから幕式への復元と、車体帯色を変更した上で大宮総合車両センターなどから2006年8月以降順次出場した。113系やE217系のスカ色とは違い、255系と同色の黄色に薄い青とされた。2006年10月21日から運用を開始した。

路線カラーによる行先表示は、113系が行先なのに対し、211系は先頭車前面上部が路線を、側面上部には路線を上に、行先を下に表示している。

転用時に半自動ドアスイッチは残されたままだが、2006年12月2日からは、千葉駅蘇我駅を除き、駅での停車時間が5分以上ある場合に限り、扉横の半自動ドアスイッチの通年使用が行われている。

[編集] 所属及び使用線区

JR東日本所属車

JR東海所属車

上記中の■■は帯色を示す。

[編集] JR東海仕様車(5000・6000番台)

[編集] 特徴

5000番台先頭車(岡崎駅)
5000番台先頭車(岡崎駅)

1988年(昭和63年)に登場したJR東海仕様車である。2M3Tを基本とする在来車と異なり、4両編成(McM'TTc')あるいは3両編成(McM'Tc')を基本とする電動車比率(MT比)の高い編成となっている。

名古屋静岡都市圏で使用されることから、ラッシュ対策のため室内はオールロングシートとし、当初はトイレをすべて省略した。また室内からの展望に配慮して前面貫通扉と運転室助士席側の窓サイズが213系と同等になり、乗降扉の客室側を化粧板仕上げとした。

補助電源は、従来車の三相交流440Vから直流600Vとしたことから従来車のブラシレス電動発電機に代わってDC-DCコンバータを採用し、冷房装置もインバータ制御方式の集約分散式C-AU711D形2基に変更された。

1989年(平成元年)の増備車からは、中央本線での長距離運用に配慮してクハ210形にトイレを設置した5300番台車が登場し、4両編成に組込まれた。また、同時にクモハ211形にも狭小限界トンネルの存在する中央西線中津川以北や身延線への入線に備え、屋根の一部をわずかに切下げ、狭小限界対策パンタグラフC-PS24A形を装備した5600番台が登場している。1990年(平成2年)には1M仕様車であるクモハ211形6000番台も登場している。1991年(平成3年)増備車は、側窓が一部を除いて固定式に変更されている。

5000・6000番台は、1991年までにクモハ211形77両(5000番台48両・5600番台20両・6000番台9両)、モハ210形68両、クハ210形77両(5000番台57両・5300番台20両)、サハ211形20両の計242両が製造された。製造後の改造として転落防止柵(いわゆる外幌)の取付、ドアチャイムやクハ210形への車椅子スペース設置が行われたほか、シングルアーム式パンタグラフへの取替工事や速度計(120km/h対応)の交換が進んでいる。

[編集] 所属と運用

[編集] 神領車両区

神領車両区には、4両編成20本(80両、K1~K20編成)と3両編成17本(51両、K101~K117編成)の計131両が在籍する。4両編成のクハ210形はすべてトイレ付車両である5300番台が組込まれるが、3両編成にはトイレが設置されていない。また、4両編成のうち9本には狭小トンネル対応車である5600番台のクモハ211形が組み込まれている。

主として中央本線名古屋中津川南木曽間)で運用され、ロングシートの収容力を活かし、混雑の激しい同線の主力車両となっている。ラッシュ時を中心に最大10両編成で運用されるほか、313系213系5000番台との併結も多数行われている。その他、関西本線(名古屋~亀山間)でもラッシュ時にわずかな運用がある。

2005年日本国際博覧会(愛・地球博)期間中には、「エキスポシャトル」として10両編成が組まれ、終日愛知環状鉄道線万博八草(現・八草)まで乗入れていた。万博終了後は、定期列車として同線への乗入れ列車が設定され、本区分番台も用いられている。

神領車両区では313系1000番台の予備編成が確保されていないため、検査時には本番台が共通予備車として代走する。また、予備車が不足する場合には4両編成からサハ211形を外し3両編成の代走を行うこともある。「エキスポシャトル」運転時にも3両編成が不足したため、同様の処置がとられていた。

編成
4両編成 - クモハ211-5000(5600)(Mc) - モハ210-5000 (M') - サハ211-5000 (T) - クハ210-5300 (Tc')
3両編成 - クモハ211-5000 (Mc) - モハ210-5000 (M') - クハ210-5000 (Tc')

[編集] 静岡車両区

静岡車両区には、3両編成31本(93両、SS1~SS11編成11本及び大垣車両区から転入のLL1~LL20編成20本)及び2両編成9本(18両、GG1~GG9編成)の計111両が在籍する。

このうち、2両編成を構成するクモハ211形は6000番台に区分される1M車であり、C-CS59A形主制御器やC-MT64形主電動機を搭載するなど走行装置は213系5000番台とほぼ同仕様である。新製当初は御殿場線を中心に運用されたが、ワンマン化による313系3000番台の投入で、2007年現在は主に東海道本線静岡地区で使用されている。

LL編成は、2006年9月30日まで東海道本線名古屋地区の普通列車(主として浜松岐阜間)で運用されていたが、翌10月1日のダイヤ改正で同地区の運用が消滅した。それ以降、これまでのC編成(C11~C30編成)をLL編成(LL1~LL20編成)と改め、静岡地区において113系115系313系への置換えのつなぎ役として運用されている。

3両編成・2両編成ともに静岡地区の東海道本線(熱海豊橋間)を中心に運用されるが、比較的長距離運用が多いにもかかわらず、いずれの編成にもトイレ付き車両が在籍していない。そのため、トイレ付きの313系と組み合わせて使用されるケースが多くなっている。

編成記号のうち「SS」はかつての「するがシャトル」に由来している。これは119系で運用されていたが、高速性能が劣るため東海道線の運用には不向きだった。そのため、置換えられることとなり、その置換え用として投入されたのがSS編成である。

編成
3両編成
クモハ211-5600 (Mc) - モハ210-5000 (M') - クハ210-5000 (Tc') - (SS編成)
クモハ211-5000 (Mc) - モハ210-5000 (M') - クハ210-5000 (Tc') - (LL編成)
2両編成 - クモハ211-6000 (Mc) - クハ210-5000 (Tc')

[編集] スーパーサルーン「ゆめじ」

スーパーサルーン「ゆめじ」(2007年1月1日撮影)
スーパーサルーン「ゆめじ」(2007年1月1日撮影)

JR西日本が1988年4月10日本四備讃線瀬戸大橋線)の開業時に新製した団体・イベント用の車両で、快速「マリンライナー」用のグリーン車クロ212形と同仕様の3両編成である。「マリンライナー」用の電動車は1M方式の213系であるが、この編成は普通鋼製車体で、しかも重量増加のため、電動車はユニット方式の211系(クモロ211形モロ210形)となった。またこの編成は最高運転速度が120km/hとされており、編成を組むクロ212形は1000番台として区別されている。

「マリンライナー」が213系で運用されていた時代は、「ゆめじ」用車両がクモロ+モロ、クロに分割して編成に組込まれることがあった。2003年10月1日に「マリンライナー」が213系から223系5000番台及び四国旅客鉄道(JR四国)の5000系に置換えられ、「マリンライナー」用のクロ212形0番台は運用から退いたが、この編成は2007年現在も岡山電車区電車センターに所属し、団体専用列車などに使用されているが、近年では稼働率が悪く、また製造から20年を迎えるため、今後の動向が注目される。

[編集] 関連商品

[編集] 関連項目

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