JR東日本215系電車
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JR東日本215系電車 | |
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215系 | |
起動加速度 | 2.0km/h/s |
営業最高速度 | 120km/h |
設計最高速度 | 120km/h |
減速度 | ?km/h/s(常用最大)
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編成定員 | 830人(普)+180人(グ)=1,010人 |
全長 | 20,000(20,100)mm |
全幅 | 2,900mm |
全高 | 4,070mm |
編成重量 | 268.5 t |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1,500V |
編成出力 | 120kW×16=1,920kW |
歯車比 | 1:5.19 |
駆動装置 | 中空軸平行カルダン |
制御装置 | 界磁添加励磁制御 |
ブレーキ方式 | 電気指令式ブレーキ 回生ブレーキ 抑速ブレーキ |
保安装置 | ATS-Sn,ATS-P,ATC |
215系電車(215けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の直流近郊形電車。1992年(平成4年)から1993年(平成5年)にかけて10両編成4本(40両)が製造された。車体デザインはTDOの手銭正道、戸谷毅史による。
目次 |
[編集] 概要
増加する東海道本線東京口の遠距離通勤に対応し、着席サービスと並行する貨物線を活用した速達サービスを提供するための定員制有料通勤快速列車「湘南ライナー」・「湘南新宿ライナー(→おはようライナー新宿/ホームライナー小田原)」で運用されることを目的として211系の2階建てグリーン車をベースに設計されている。そのため、着席定員の増加を基本コンセプトとしており、両先頭車を除く全車が2階建て構造(ダブルデッカー)となっている。普通車1両の座席定員は最大で120名に及ぶ。普通車の座席はすべてボックス式クロスシートである。
[編集] 性能
基本的に211系のシステムを踏襲した界磁添加励磁制御で、主電動機 (MT61)・歯車比 (1:5.19) も同一であるが、最高運転速度120km/hに対応するために弱め界磁率を変更し、台車にも蛇行動防止ダンパ(ヨーダンパ)を装備している。補助電源装置は211系の電動発電機 (MG) から静止形インバータ (SIV) に変更された。
保安装置はATS-SN形とATS-P形が装備されたが、1993年製の第2編成以降は東京地下駅乗り入れのためATC5形を装備して落成し、第1編成にも1994年(平成6年)に装備された。
[編集] 車体・編成
車体は軽量ステンレス製(前頭部は普通鋼製)で、2階建て構造であることから断面形状は車両限界いっぱいを使用し、台車間にバスタブ状に階下部分を落とし込み、この部分に1階部分の床を設けている。編成両端の制御電動車は機器を集中搭載する関係上通常車と同様にフラットな台枠構造とされ、床下に機器を搭載するとともに2階部分の床下(台枠上)にも機器を搭載している。出入口には、普通車では幅900mmの片開き扉を、グリーン車では幅800mmの片開き扉をそれぞれ片側2か所に設けている。
10両編成のうち両端の各2両(計4両)を電動車(クモハ215形 - モハ214形)とし、中間の6両はすべて付随車である。両端の電動車ユニットの基本設計は同一で、下り熱海方は方向転換する形で使用し、上り東京方を100番台、下り方を0番台としている。
中間の付随車は、普通車はトイレ付のサハ215形を3・8号車に、トイレなしのサハ214形を6・7号車とし、グリーン車(サロ215形・サロ214形)は4・5号車に連結されている。
また当初は5両編成の付属編成の製作も計画されていたが、実現しなかった。
車体外観は「ジェントル&ノーブル」を基本コンセプトとし、幕板部をベージュ、2階窓周りをダークグレーとし、扉部をあずき色としている。先頭の鋼製部分は白に塗装し、アクセントとして貫通扉はあずき色に、運転台窓周りはグレーを前面から側面に掛けて巻いている。
[編集] 運用
[編集] 通勤ライナーと快速「アクティー」への投入
1992年に落成した第1編成は、田町電車区(現・田町車両センター)に配置され、同年4月20日から平日朝晩の「湘南ライナー」1往復および平日日中の快速「アクティー」で運用を開始した。
2次車落成後の1993年12月1日からは、「湘南ライナー」2往復および「湘南新宿ライナー」1往復に運用が拡大され、日中の快速「アクティー」にも全面的に使用を開始した。この頃には「215系=快速『アクティー』」というイメージが定着していった。同時に休日には行楽用のホリデー快速「ビューやまなし」として中央本線でも運転されるようになった。また、1998年(平成10年)3月14日のダイヤ改正からは新宿発着の東海道本線・横須賀線方面への土曜・休日運行の快速列車として運行されていたホリデー快速「ビュー湘南」・「ビュー鎌倉」にも充当された。2001年(平成13年)1月1日には山手線で臨時列車「21世紀記念列車・215 (GO) 号」(にじゅういちゴー)が当系列を使用して運転された。
[編集] 湘南新宿ラインへの転用
快速「アクティー」での当系列の運用は利用客からは好評であったが、車体の構造上の問題に加え短い10両編成での運転であったため各停車駅での乗降に時間が掛かり、遅延が目立つようになった。そのため2001年(平成13年)12月1日のダイヤ改正で快速「アクティー」の運用から撤退し、同改正から運行を開始した湘南新宿ラインに運用の場を移し、日中の横須賀線横須賀~新宿系統の普通列車および土休日の東海道本線小田原~新宿の快速列車の一部に充当された。
[編集] 湘南新宿ラインからの撤退と現在の運用
2004年(平成16年)10月16日のダイヤ改正で湘南新宿ラインの使用車両がE231系に統一されたことから運用から外れ、現行の定期運用は平日の「湘南ライナー」、「ホームライナー小田原」、「おはようライナー新宿」に限られており、これら通勤ライナーが運休となる土休日は定期的な営業運用が無く、品川~茅ヶ崎・国府津間を回送で移動するのみで、日中は茅ヶ崎駅構内の茅ヶ崎運輸区に留置されていることが多い。ただし、これまでと同様に観光シーズンには「ホリデー快速 ビューやまなし」、臨時快速「伊豆」等の運用が組まれており、波動用車両としてその独特の車内設備を生かしている。
[編集] 鉄道模型
[編集] 関連項目
- JR東日本の在来線電車 (■国鉄引継車を含む全一覧 / ■カテゴリ) ■Template ■ノート
- 近鉄20100系電車
- 新幹線E1系電車
- 新幹線E4系電車
- エアバスA380(総二階建て構造の旅客機)