峠の群像 (NHK大河ドラマ)
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峠の群像(とうげのぐんぞう)は1982年の第20作NHK大河ドラマ。放送期間は1982年1月10日-12月19日。忠臣蔵を題材とした作品。
放送時の同時代と江戸時代の元禄が同じような時代の方向が変化する時期となる「峠」の時代だとする原作者堺屋太一の観点を軸に、忠臣蔵事件を現代的に描いたドラマ。
NHK大河ドラマ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第19作 | おんな太閤記 | 1981年1月11日 ~1981年12月20日 |
第20作 | 峠の群像 | 1982年1月10日 ~1982年12月19日 |
第21作 | 徳川家康 | 1983年1月9日 ~1983年12月18日 |
[編集] 作品の特徴
赤穂藩断絶を現代の企業倒産になぞらえ、仇討ちのヒロイズムよりもサラリーマンつまり赤穂の藩士たちがいかに行動したかを再考する作品となっている。脚本にはデビューして間もない冨川元文が起用され、これによる各回のサブタイトルがユニークであった。というのも、大河におけるサブタイトルのほとんどは名詞形を主体としており、本作のように動詞形のそれが用いられることはあまり例がないのである。配役面では当時人気絶頂にあった"たのきん"のひとり野村義男をはじめ、三田寛子、小泉今日子、錦織一清など、次世代のアイドルが多数起用されている。
1995年に放送された『八代将軍吉宗』で刃傷松の廊下事件が出てくるが、本作の映像が使用された。
[編集] スタッフ
[編集] 主なキャスト
- 浅野内匠頭:隆大介
- 片岡源五右衛門:郷ひろみ
- 堀部安兵衛:磯部勉
- 堀部弥兵衛:北見治一
- 不破数右衛門:小林薫
- 奥田孫太夫:毒蝮三太夫
- 小野寺十内:小栗一也
- 矢頭右衛門七:野村義男
- 矢頭長助:奥村公延
- 大野九郎兵衛:山内明(予定は木村功だったが、急逝のため変更)
- 高田郡兵衛:名高達男
- 藤井又左衛門:藤木悠
- 奥野将監:立原博
- 萱野三平:中村梅雀
- 田中貞四郎:林邦史朗
- 早見藤左衛門:片岡五郎
- 矢田五郎右衛門:坂西良太
- 田原伊右衛門:所ジョージ
- 堀部ホリ:五十嵐めぐみ→岩井友見
- 阿久里:岡本舞
- 浅野大学:東村晃幸
- 徳川綱吉:竹脇無我
- 柳沢吉保:岡本富士太
- 町子:吉田日出子
- 牧野成貞:神田正夫
- 徳川綱豊:堀内正美
- 徳川光圀:宇野重吉
- 上杉綱憲:松橋登
- 伊達村豊:薬丸裕英
- 浅野綱長:山内雅人
- 亀井茲親:田辺宏章
- 色部又四郎:藤岡重慶
- 隆光:金子信雄
- 荻生徂徠:藤木孝
- 鶴見内蔵助:丹波哲郎
- 堀内伝右衛門:小林稔侍
- 庄田下総守:森山周一郎
- 近松門左衛門:中村梅之助
- 大文字屋ゆう:古手川祐子
- 飛脚屋伝平:愛川欽也
- 嶋屋美波:樋口可南子
- 和泉屋仁左衛門:片岡仁左衛門
- 岸部屋九郎兵衛:今西正男
- 川口屋甚兵衛:梅津栄
- 鈴木庄蔵:拡森信吾
- 祐海:内田朝雄
- 房五郎:花沢徳衛
- 徳造:岡本信人
- 銀平:二見忠男
- くめ:正司歌江
- かる:三田寛子
- つる:小泉今日子
- 茶屋の女:あき竹城
- 薬売り:沼田爆
- 町人:千葉繁
- その他:市川勇、谷津勲、頭師佳孝、頭師孝雄、富沢美智恵、須永慶、田原アルノ、長克巳、剛たつひと、森康子、滝沢ロコ、宮内幸平、江幡高志、信沢三恵子、依田英助
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