日本海 (列車)
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日本海(にほんかい)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)・東日本旅客鉄道(JR東日本)が大阪駅~青森駅間を東海道本線・湖西線・北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線(日本海縦貫線)経由で運行する寝台特別急行列車。
ここでは臨時急行列車の「あおもり」・「東北夏祭り」についても記載する。
目次 |
[編集] 運行概要
[編集] 運行区間
[編集] 担当車掌区
[編集] 使用車両
[編集] 日本海
[編集] 牽引機関車
全線、西日本旅客鉄道の福井地域鉄道部敦賀運転派出に所属するEF81形電気機関車が牽引する。一部、トワイライトエクスプレス色の機関車が牽引する場合がある(写真参照)。
[編集] 客車
- 1・4号
- 上が大阪方、下が青森方である。
- *閑散期には9~12号車を連結しない日がある。また、1号車はオロネ14形300番台(京都総合運転所所属)になることがある。
- 3・2号
- 東日本旅客鉄道の青森車両センターに所属する24系客車が使用される。
- 上が大阪方、下が青森方である。
- 1号車:オハネフ24形:開放式B寝台
- 2号車:オハネ24形:開放式B寝台
- 3号車:オハネ24形:開放式B寝台
- 4号車:オハネフ24形:開放式B寝台
- 5号車:オハネ24形:開放式B寝台
- 6号車:オハネ24形:開放式B寝台
- 7号車:オハネフ24形:開放式B寝台
- 8~10号車:オハネ24形:開放式B寝台
- 11号車:オハネフ24形:開放式B寝台
- 12号車:オロネ24形:開放式A寝台
- 電源車:カニ24形
- *閑散期には7~10号車を連結しない日がある。オハネ24形はオハネ25形に、オハネフ24形はオハネフ25形になることがある。
[編集] あおもり・東北夏祭り
[編集] 停車駅
- ●:停車。↓・↑・|:通過(↓・↑は矢印方向に運行、|は両方向に運行)。
- 背景色が■及び■の区間ではB寝台を普通車座席として利用できる。寝台券も参照のこと。
- 列車名 日本海:日本海、あ:あおもり、祭:東北夏祭り
- 号 数字は号数、臨は臨時列車
列車名→ | 日本海 | あ | 祭 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
↓駅名\号→ | 1 | 2 | 3 | 4 | 臨 | 臨 |
大阪駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
新大阪駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
京都駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
敦賀駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
福井駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
加賀温泉駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | | | ↓ |
金沢駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
高岡駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
富山駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
魚津駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | | | ↓ |
糸魚川駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | ● | ● |
直江津駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
新津駅 | ● | ● | ● | ↑ | | | ↓ |
村上駅 | ↓ | ● | ● | ↑ | | | ↓ |
あつみ温泉駅 | ↓ | ● | ● | ↑ | | | ↓ |
鶴岡駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ↓ |
酒田駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ↓ |
象潟駅 | ↓ | ● | ● | ↑ | ● | ● |
羽後本荘駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
秋田駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
八郎潟駅 | ↓ | ● | ● | ↑ | ● | ● |
東能代駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
鷹ノ巣駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
大館駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
碇ヶ関駅 | ↓ | ↑ | ↓ | ↑ | | | ● |
大鰐温泉駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
弘前駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
川部駅 | ↓ | ↑ | ↓ | ↑ | | | ● |
青森駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
[編集] 沿革
- 1924年7月31日 神戸駅~青森駅間に、羽越本線の全通を受けて急行列車を設定(富山駅以北は普通列車扱い)。
- 1926年8月15日 全区間を急行列車化。
- 1929年9月15日 運行区間を大阪駅~青森駅間に改める。
- 1943年2月1日 大阪駅~青森駅間運転の急行列車廃止。
- 1947年7月5日 大阪駅~青森駅間に、現在の「日本海」の元となる急行列車が運行を開始。
- 1950年11月8日 前記の急行列車に「日本海」と命名。
- 1961年2月9日 羽越本線を走行中の急行「日本海」が崩れた土砂に乗り上げて脱線。C57機関車が大破。鉄道事故も参照のこと。
- 1968年8月 名古屋駅~青森駅間を東海道本線・東北本線経由で臨時急行「あおもり」が運行開始。
- 1968年10月1日 いわゆる「よん・さん・とお」と称されるダイヤ改正に伴い、「日本海」に20系客車を導入し、寝台特急化。
- なお、ダイヤ上は特急「日本海」を新設し、急行「日本海」を「きたぐに」に改称した形となっていた。
- 1969年 北陸トンネル内で、「日本海」の列車火災発生。3年後に「きたぐに」で同様の火災が発生し30名の死者を出す惨事となったが、この時は乗務員の判断で列車をトンネルから脱出させたため大事とならなかった。北陸トンネル火災事故も参照。
- 1971年 名古屋駅~秋田駅間に臨時急行「あきた」が運行開始。
- 1973年 東北・上越新幹線建設に伴い、臨時急行「あおもり」を日本海縦貫線経由に変更。
- 1975年3月10日 「日本海」湖西線経由となる。また、14系客車に変わる一方、食堂車廃止。14系座席車を使用した季節列車(1976年からは24系25系客車へ変更)と合わせ2往復体制となる。14系使用列車は長崎県の早岐客貨車区所属車が「あかつき」で大阪に来た編成の間合い運用として使用され、長崎県の客貨車区に所属する車両が定期営業列車が青森まで運用されるということでファンの間で話題となった。このときからヘッドマークの掲出を取りやめる。
- 1978年10月2日 季節運転の「日本海」定期昇格。24系客車・24系25形客車各1往復ずつの設定に。
- 1982年11月15日 同じ区間を走る急行列車「きたぐに」が、新潟駅発着となったため、大阪駅~青森駅を運行する唯一の夜行列車となる。
- 1982年12月 名古屋駅~秋田駅間の臨時急行「あきた」が運行終了。
- 1984年2月1日 「日本海」にヘッドマークの掲出を再開。
- 1986年 名古屋駅~青森駅間の臨時急行「あおもり」が運行終了。
- 1986年 夏季期間中のみ「日本海1・4号」にマニ50形荷物車を連結し日本海モトとレールとして、オートバイ搬送も行う。(1998年度に終了)
- 1987年 3・2号にA寝台車両を連結開始。
- 1988年 青函トンネル開業によりJR西日本保有車両で運行される1・4号が函館駅まで運転区間を延長。この際、函館行きの初列車はトンネル開業の前日(3月12日)に大阪駅を出発という設定となったため、翌日から運転開始だった「北斗星」に先駆け、青函トンネルを通過する寝台特急第1号の栄誉を担った。
- このとき同列車には食堂車復活の構想があり、食堂車が入る予定の5号車は欠車扱いだった。しかし、この食堂車は結局「トワイライトエクスプレス」に使用され、復活は実現しなかった。
- また、郵政省が発行した「青函トンネル記念切手」には、当列車のヘッドマークを付けたED79形機関車がデザインされている。これは切手の図案を起こした時点では「北斗星」の愛称やヘッドマークが決まっていなかったからと思われる。
- 1989年 札幌駅発着の「トワイライトエクスプレス」が運行開始。ただし北海道内は日本海1・4号を考慮して、トワイライトエクスプレスは渡島支庁内無停車で、胆振支庁・石狩支庁のみに停車。
- 1990年12月 大阪駅~青森駅間に臨時急行「あおもり」運行開始。この列車は臨時寝台特急「日本海81・82号」だったが使用されていた車両が20系客車だったため、急行に格下げしたものである。
- 1994年12月3日 20系客車の老朽化に伴い、臨時急行「あおもり」の使用車両を583系電車に変更。また、東北方面では20系客車を使用した最後の営業列車だった。
- 1998年12月 寝台特急「瀬戸」のサンライズエクスプレス化により余剰となったA個室「シングルデラックス」を1・4号に連結。
- 2004年10月23日~11月28日 新潟県中越地震の影響により全列車・全区間運休。
- 2004年11月29日 日本海1・4号のみ運転再開。ただし、長岡~柏崎間は徐行運転。 日本海3・2号は引き続き運休。
- 2004年12月13日 日本海3・2号も運転再開。ただし、同上区間徐行運転であった。
- 2005年12月25日 - 2006年1月18日 羽越本線で発生した列車脱線事故(JR羽越本線脱線事故を参照)の影響により、全列車が全区間運休となった。
- 2006年3月18日 日本海1・4号の函館乗り入れが利用客減少により廃止となり、再び全列車大阪~青森間に運行に変更。これで大阪対渡島支庁間の寝台列車がなくなる。廃止された区間については青森で函館行きの「白鳥」・「スーパー白鳥」に乗り換えする形となった。
- 2006年7月13日~2006年8月8日 羽越本線小岩川-あつみ温泉間の土砂崩れにより運休。
[編集] 外部リンク
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