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1952年のプロ野球日本シリーズは、2年連続セ・リーグを制した、水原茂監督率いる読売ジャイアンツと同じく2年連続パ・リーグを制した山本一人監督率いる南海ホークスとの対決。
[編集] 戦評
- 後楽園球場で始まった第1戦。巨人の先発は別所毅彦、南海の先発は大神武俊。先制したのは巨人。2回裏別所のヒットで1点奪うと、川上哲治の2ランホームランで3点あげる。
- 南海も4回表、飯田徳治の2ランホームランと堀井数男の連打で同点に追いついたが、その裏巨人が3点突き放す。これが決勝点になってしまい6-3と巨人が1勝目。
- 続く第2戦は、巨人打線が大爆発し、11-0と大勝してしまう。
- 舞台を大阪球場に移した第3戦。南海の先発柚木進が巨人打線を完投勝利。昨年大乱調だった雪辱を果たす。
- 第4戦は第1戦で好投した別所が完投勝利し、6-2と巨人が王手をかけた。
- 第5戦は、南海・江藤正が先発。1回に1点を奪われるが、飯田のタイムリーで同点に追いつく。3回には相手のエラーと連打で3点を奪う。これが決勝点になって4-1と崖っぷちの南海が2勝目を挙げた。
- 舞台を後楽園球場に移った第6戦。先制したのは南海。1回表森下正夫の2ランホームランで2点を挙げた。
- しかし、5回裏巨人は千葉茂のタイムリーで同点に追いつき、6回裏、川上のヒットと、柚木のワイルドピッチで1点を奪う。これが決勝点になって3-2と巨人が4勝2敗で2年連続2回目の日本一に輝いた。
[編集] 試合結果
[編集] 第1戦
10月11日 後楽園球場 入場者数 23794人
南海 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
巨人 |
0 |
1 |
2 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
(南) |
大神、●中谷(1敗)、服部、井上 - 筒井 |
(巨) |
○別所(1勝) - 広田 |
本塁打 |
(南) |
飯田1号2ラン(4回別所) |
(巨) |
川上哲1号2ラン(3回中谷) |
[編集] 第2戦
10月12日 後楽園球場 入場者数 26799人
南海 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
巨人 |
0 |
3 |
0 |
2 |
2 |
1 |
0 |
3 |
x |
11 |
(南) |
●中原(1敗)、井上、小畑 - 筒井、松井 |
(巨) |
○藤本(1勝) - 広田 |
本塁打 |
(巨) |
藤本1号2ラン(4回中原)、与那嶺1号ソロ(8回小畑) |
[編集] 第3戦
10月14日 大阪球場 入場者数:23744人
巨人 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
南海 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
X |
4 |
(巨) |
●大友(1敗) - 楠、広田 |
(南) |
○柚木(1勝) - 筒井 |
[編集] 第4戦
10月15日 大阪球場 入場者数:20117人
巨人 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
2 |
0 |
3 |
0 |
6 |
南海 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
2 |
(南) |
●服部(1敗)、江藤、大神 - 筒井、松井 |
(巨) |
○別所(2勝) - 広田 |
[編集] 第5戦
10月16日 大阪球場 入場者数:15297人
巨人 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
南海 |
1 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
X |
4 |
(巨) |
●藤本(1勝1敗)、大友 - 広田 |
(南) |
○江藤(1勝) - 広田 |
[編集] 第6戦
10月18日 後楽園球場 入場者数:34595人
南海 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
巨人 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
1 |
0 |
0 |
X |
3 |
(南) |
●柚木(1勝1敗)、中原、中谷 - 筒井、松井 |
(巨) |
藤本、○別所(3勝) - 広田 |
本塁打 |
(南) |
森下 1号(1回2点藤本) |
(第7戦の放送予定については書きかけです。)
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※朝日放送が制作した中継放送は、第1・2・6戦は中部日本放送・ラジオ九州・信越放送・神戸放送を結んで、第3・4・5戦は左記に加えラジオ東京・四国放送・北日本放送をも結んで放送された。
[編集] 外部リンク
[編集] 関連項目