こどもの国駅 (神奈川県)
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こどもの国駅(こどものくにえき)は、神奈川県横浜市青葉区奈良町にある横浜高速鉄道こどもの国線の駅である。
名前の通り、遊園地「こどもの国」の南西に位置している。
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[編集] 駅構造
単式の行き止まり式ホーム1面1線のみで、駅舎もこぢんまりとした小さなものである。無人駅で、施設は横浜高速鉄道が保有するが、営業上は長津田駅の被管理駅となっている。そのため通常は同駅から遠隔監視を行っており、同駅の駅員がインターホンにより対応する。また、障害者用に駅用のFAXも備えている。通常は自動改札機が3通路あるが、行楽時期になると自動改札機の左側にある臨時改札を設置し、こどもの国開園時間中のみ有人駅扱いとなる。
パスネット・PASMO・Suicaの使える自動改札機、自動精算機や東急線(東京急行電鉄)の乗り継ぎを含めた回数券用の自動券売機を備えているため、駅員無配置でもある程度の事ができる様にシステムが整備されている。例えば乗車券を間違って購入してしまった場合でもその乗車券をもう一度自動券売機に挿入して長津田駅から遠隔操作で払い戻しができるなど、一連の簡単な対応ができる様になっている。また、自動精算機は乗車券を購入しなかった乗客の運賃の支払いにも対応している。
[編集] のりば
こどもの国線 恩田・長津田方面
当駅のホームは1面しかなく、方面標識も番線表示がないが、接近時には「1番線に電車がまいります」の放送がなされる。
[編集] 駅舎
開業当初は、こどもの国園内にある皇太子記念館と同様の形状の屋根を持つ駅舎で、乗車券発売は有人で行っていた。ワンマン運転開始以降は列車が到着している時のみの販売となった。現在の駅舎は、横浜高速鉄道として運行するために駅に無人化対応を行った以降に建設された。
[編集] ホーム
ホームは、開業当初から5両編成の列車の発着ができる様に建設されている。これは現在の今上天皇である皇太子ご夫妻が来園した際に特別列車が発着できる様にしたためと、多客時の臨時電車の運転に対応できる様にしたためである。
[編集] 線路
こどもの国線が弾薬庫線であった時代は当駅から先も線路が続いていた。現在、駅前から延びている桜並木がその線路跡である。当時は、そのまま奈良川を渡り、こどもの国中央広場周辺に貨物ホームが設けられていた。
なお、弾薬庫線時代には、上記廃線の他にも現在のこどもの国~恩田間に設けられた信号所から奈良橋バス停留所付近を斜めに横断して奈良川を渡り、こどもの国第2駐車場へ至る線路があった。しかし、こちらも現存せず、一部廃線跡が残るのみとなっている。
地元の住民から「小田急の鶴川駅まで延伸して欲しい」という要望が挙がっている。しかし、町田市・横浜市・川崎市など複数の自治体を跨る事になり、調整が難航する事が予想され、実現する可能性は低いと言われている。
[編集] 利用状況
- 1日平均乗降人員 9,335人(2004年度)
- 1日平均乗車人員 4,908人(同上)
通勤線化される前は、周辺に住宅がなく、こどもの国への来園者がほとんどで、乗降客数も千人台だったが、住宅が建つに連れて、通勤線化後は乗降客数が大幅に増加している。
[編集] 駅周辺
[編集] 路線バス
- こどもの国駅(駅前バスロータリー)
- こどもの国入口(こどもの国正門前)
- こどもの国(こどもの国正門前)
[編集] 歴史
- 1941年 - 国鉄長津田駅からの弾薬庫線建設。
- 1967年4月28日 - こどもの国線開業により駅を開設。施設保有はこどもの国協会。
- 1997年8月1日 - こどもの国線の第3種鉄道事業免許がこどもの国協会から横浜高速鉄道に譲渡されたため、同鉄道所有に。
- 2000年3月29日 - こどもの国線が通勤線化される。
[編集] 隣の駅
- 横浜高速鉄道
- こどもの国線
- 恩田駅 - こどもの国駅