つくバス
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つくバスとは、茨城県つくば市のコミュニティバスの愛称・名称である。この愛称は公募による。2006年4月1日から、福祉循環バス「のりのりバス」を廃止し、新たにコミュニティバスとして運行を開始。案内上名称は「つくバス」(TSUKU-BUS)に統一されている。運賃は均一制と区間制。つくば市が運行の計画をし、実際の運行業務は関東鉄道が行う。
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[編集] 概要
旧のりのりバスの13の運転系統を基礎に、広い市域をカバーする。
つくば市の公式発表によれば「市内2次交通の利便性向上」のため、福祉循環バス「のりのりバス」、コミュニティバス「つくつくバス」を廃止し、運行時間の拡大、ノンステップバスの導入等を行ない、また、自動車からバスへの転換を促すことにより、交通渋滞の緩和や環境への負荷軽減を目的に運行を開始した。
将来的には独立採算を目指す。
のりのりバスの経緯についてはのりのりバスの項目を参照のこと。
[編集] 運転系統
- センター循環 [C] - 内回り・外回りともに24便、一周22分
- おもな経由地は、つくばエキスポセンター・メディカルセンター病院・つくば国際会議場・つくばカピオ
- つくばセンターを中心に、筑波研究学園都市センター地区を循環する都心型路線。一度廃止されたつくつくバス「センター地区循環」と同じである。内・外回りともに30分間隔運転だが、目的地に辿り着けるという点では実質15分間隔。
- 地域循環 (コース名 (運行地区) - 運行本数(右回り・左回り)、起終点、おもな経由地、の順)
- 1コース (筑波) - 右5左4、筑波庁舎、筑波山口・筑波山神社入口(1月1~3日、4・5・10・11月の土曜休日は経由せず)
- 2コース (筑波) - 右4左5、筑波庁舎、筑波西中学校・筑波山口
- 3コース (大穂・筑波) - 右7左6、大穂庁舎、筑波庁舎・桜老人福祉センター(栗原)
- 4コース (大穂・豊里) - 右5左4、大穂庁舎、豊里中学校前・吉沼出張所
- 5コース (桜) - 右8左7、つくばセンター、桜庁舎・桜老人福祉センター・桜公民館(栄)・学園並木
- 6コース (大穂・豊里) - 右7左6、つくばセンター、研究学園駅・豊里庁舎(右回りのみ)
- 7コース (谷田部・豊里) - 右7左6、つくばセンター、谷田部庁舎・万博記念公園駅・豊里庁舎(左回りのみ)
- 8コース (谷田部・豊里) - 右5左4、谷田部庁舎、みどりの駅・万博記念公園駅
- 9コース (谷田部) - 右9左8、谷田部庁舎、科学万博記念公園・つくばセンター
- 10コース (谷田部) - 右7左7、つくばセンター、谷田部庁舎
- 11コース (谷田部) - 右5左4、谷田部庁舎、谷田部南小学校・みどりの駅
- 12コース (茎崎) - 右7左7、茎崎老人福祉センター(下岩崎)、茎崎庁舎・つくばセンター
- 13コース (茎崎) - 右3左3、茎崎老人福祉センター、レイクサイドくきざき・みどりの駅・谷田部庁舎・茎崎庁舎
- 旧のりのりバスの13系統を基本として部分的に経路修正された13系統で、市内のほぼ全集落をカバーする。
※旧つくつくバスの「春日近隣シャトル」に代わる系統は設定されていない。「松代近隣シャトル」は、関東鉄道の一般路線に継承(路線はつくつくバスの当初路線と同一)。
[編集] 使用車両
- 地域循環:三菱ふそう・エアロミディME
- センター循環:クセニッツ
- 北部シャトル:いすゞ・エルガミオ
全車両ノンステップバス、ユニバーサルデザイン仕様である。 地域循環は青紫色、センター循環はオレンジ色、北部シャトルは緑色を主体としたオリジナルカラーとなっている。車両故障・検査時などは他のバスが代走することがあるが、そちらもノンステップ車両による。
[編集] 運賃
- 大人運賃
- 北部シャトル - 200円・300円・400円 (乗車区間による)
- センター循環 - 100円(均一)
- 地域循環 - 200円(均一)
小児の乗車や身体障害者手帳などを提示した場合は半額となる。
- 乗車券類
- 一日乗車券 - 400円 (発行当日に限りセンター循環と地域循環が乗り降り自由)
- 回数乗車券 - 500円(50円券11枚)、1000円(100円券11枚)、2000円(200円券11枚)の3種類
- 定期乗車券 - 通勤定期券、通学定期券、片道通学定期券、持参人式定期券(通勤)の4種類
[編集] 停留所
- 車椅子の乗降を認めない停留所がある。車椅子乗降可能な停留所は、つくば市バスマップ(冊子版)に記載されている。
- つくばセンターバスターミナルの乗り場は、北部シャトルは1番乗り場、センター循環は3番乗り場、地域循環は8番乗り場である。これらどの乗り場も、つくば駅エレベーター地上口との間は離れておらず、水平移動が可能である。
- 地域循環の停留所名は、基本的に地名を採用しており、のりのりバスの企業名・屋号等を付けた停留所名は継承されていない。例:のりのりバス「志ち乃」→つくバス「桜三丁目」
- 関東鉄道一般路線などと同じ地点のバス停は、のりのりバス停留所名と異なっていたものは一部を除き一般路線に併せている。例:「山崎商店」→「気象台」
- 停留所標識板は一般路線に似た、独自のものを使用している。
[編集] 利用状況
[編集] つくば市バスマップ
つくば市では、つくバスを中心とした市内バス路線の路線図を作成し、区会(集落組織)を通じて各戸配布した。冊子版では、つくバス各系統ごとの路線地図、全停留所の時刻表と車椅子乗降可能停留所を記している。なお、市の庁舎及び公民館等、つくば駅のつくば市総合案内所で配布している。
[編集] 運行事業者
つくバス運行を請け負うに際して、つくバスの愛称が発表される前の2005年12月頃から、非正規社員扱いの運転士を自社ウェブサイトなどで募集し、事実上の事業拡大であるコミュニティバス事業に対応した。