ひぐらしのなく頃にの登場人物
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ひぐらしのなく頃にの登場人物では、同人サークルである07th Expansionによって製作された同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』及び、それを原作としたテレビアニメ・漫画・ドラマCD作品の登場人物について述べる。
以下の声優はドラマCD・アニメ・PS2版「祭」・ひぐらしデイブレイクにおいて共通である(ただし、アニメ及び「祭」は収録スケジュールの関係などから一部声優が異なるキャラクターがいる)。
目次 |
[編集] 部活メンバー
[編集] 前原 圭一
(まえばら けいいち) 声:保志総一朗
出題編3作(鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編)及びPS2版「祭」の主人公並びに解答編「罪滅し編」「皆殺し編」の中心人物その1。画家である父・伊知郎と母・藍子の3人家族。元々は東京で暮らしていたが、昭和58年5月に雛見沢へ引っ越してきた。4月生まれ。
直情的で熱血漢、好奇心旺盛であり、お調子者。反面、無神経でデリカシーがなく、女心には相当鈍感なところも。成績優秀で、頭の回転は早い。また口先も大変達者で、特に同性に対しての効果は絶大。まわりを扇動させる天性の才能を指して、梨花から「口先の魔術師」との二つ名が付けられるほどである。ただ詰めが甘いので、主に魅音や沙都子の手痛い被害に遭う事も。料理は苦手で、野菜炒めを作ろうとして家を焼きかけた事がある。
父親の影響からか「萌えの伝道師」を自認しているらしく、その思想を口先の魔術によって表現して多くの人間を引き込み崇拝させているらしい。この固有結界は、不良三人組の撃退や強敵亀田の打倒他で用いられ、はては昼壊し編でかぁいいモードのレナすら聞き惚れてしまって足止めに成功する等、極めて強力な必殺技である。
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彼の口癖の一つに「クールになれ、前原圭一!」というのがある。これは、彼が追い詰められた時に冷静になろうとした時に言うセリフだが、実際は余計に錯乱し、事態を悪化させてしまう事から彼の渾名の「K」と英語の「COOL」を組み合わせた「KOOL」という造語が生まれた(ただし、海外のオンラインゲームなどではCOOLの強調形として用いられる事がある)。これは当初圭一のあだ名だったが、解答編にて「クールになれ! ○○!」という発言をするキャラクターが度々現れ、彼らの言う「クールな行動(自称)」を指すようになった。
雛見沢に越してくる以前、俗に言う受験ストレスからモデルガンを小さな子供に乱射するという事件を起こした。そんな中1人の少女の目に弾を当ててしまったことで罪の意識から両親に自白、警察に出頭。多額の示談金を支払い、逃げるように引っ越してきた。しかし、PS2版「祭」の澪尽し編で、親戚の葬式で数日だけ東京に戻った時、その少女の家に直接謝りに行き、その少女の父親に許してもらったことが語られている。ちなみに、そのときのモデルガンの弾は、もう二度と、誰も傷つけないという誓いとして今でも持っている。賽殺し編では、あの事件から学んだからこそ今の自分があると、それまで逃げて続けてきた過去をついに直視し、今後の人生において罪滅しを行うスタート地点に立てたことを語っている。
出題編では、当初は好奇心だけから怪死事件に関わって自分の一身のために仲間たちを疑って殺害する醜態も見せた(鬼隠し編)。だが、やがて仲間を思う気持ちから行動するようになり、最後は仲間たちの死(綿流し・目明し編)や雛見沢を呪う結末(祟殺し編)になったにせよ、次第に主人公らしい姿を見せるようになる。罪滅し編では惨劇そのものを未然に防ぎ、皆殺し編以降は村全体の悪弊を打ち破る「新しい風」と呼ばれるほどにまで成長した。疑心暗鬼に負けずに仲間を信じる強い気持ち、絶望的運命にも諦めず打破してみせる行動力、周囲の人間を次々味方に引き込んでいくカリスマといったものを繰り返される悲劇の中で身に着けていった成長型の英雄といっても良いであろう。
「口先の魔術師」と呼ばれるのはあまり好きではないようで、澪尽し編で、「何だ口先の魔術師とは?せめて『K・ザ・マジシャン』とでも呼べっての!」と言ったが、梨花に「・・・ますます胡散臭いのです。紅茶好きの司令長官さんですか?」と言われ、即却下された。
澪尽し編では受験を控えた魅音に代わりクラス委員長と部活の部長になった。
古手梨花が惨劇回避の為の鍵と示した3人の人間の一人。その中でも、惨劇と雛見沢滅亡の運命をもたらす3つのルール(皆殺し編)全てを打破するための中心的位置に立つ以上、最も重要な人物といっても良いかもしれない。その意味では「主人公」という肩書きに最も相応しいといえる。
[編集] 竜宮 レナ
(りゅうぐう レナ) 声:中原麻衣
圭一と同い年の7月生まれで、同級生の女の子。本作のメインヒロインで、特に「鬼隠し編」及び「罪滅し編」の中心人物。雛見沢出身。幼い頃に親の仕事の都合で茨城に引っ越していたが、昭和57年に雛見沢へ戻ってきた。本名は「礼奈(れいな)」だが、雛見沢に帰ってからは「レナ」と自称し、他人にもそう呼ばせている。
転校してきたばかりの圭一の面倒を見たりと、献身的な性格で無自覚な善意の塊。奥手な面もあり、圭一と魅音には格好のからかいの対象にされている。性格的に圭一とはいい意味で対称的。普段はぽけ~っとしているが、時には並々ならぬ実力を見せる。「~かな? かな?」「~だよ? だよ?」など、語尾を繰り返す特徴的な話し方をする。一撃必殺の視えないパンチ「れなぱん」を持ち[1]、主に圭一や魅音へのツッコミに使っている。特技は料理でその腕前は逸品。圭一のことが好き。
「かぁいい」ものに目がなく見つけると「かぁいいモード」となり、暴走(超人化)し、大小関わらず手当たり次第に「お持ち帰り」してしまう悪癖がある。その対象は北条沙都子・梨花らクラスメイトに留まらず、果ては粗大ゴミまで多岐に渡る。それ故に、ダム工事現場跡地の粗大ゴミ置き場(不法投棄場所)が彼女の宝の山である。口癖は、「はう~」「かぁいいよ~」「お持ち帰りぃ~」。ちなみに暴走中のレナは物理法則無視能力と無敵の攻撃力を誇り、何者にも止めることができない。
モチーフとなったキャラクターは「ファイナルファンタジーV」のヒロイン・レナ(原作者・竜騎士07のペンネーム及びサークル名「07th Expansion」の由来にもなっている)。
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過去に両親の離婚騒動を受けて荒れていた時期があり、その時にオヤシロさまの言葉を聴いて雛見沢への帰郷を決意。同時に自分の「い」やな部分(後述)を除くという意味で、礼奈ではなくレナと名乗るようになった。 劇中ではおどけているが、その実非常に冷静で知的な思考を持つ、ある意味部活メンバーで一番現実的(リアル)な人物。名探偵と呼ばれる推理能力は圭一の夕食あて(鬼隠し編)から梨花・沙都子誘拐犯人の特定(綿流し編)にまで発揮され、雛見沢大災害の予測や連続怪死事件の真相の一部すらも(罪滅し編、とらのあな編『ひぐらしのなかせ方』も参照)明らかにする。
出題編ではその行動理由が謎につつまれており、オヤシロ様や園崎家のために敵を殺害している等の解釈では目の色が違う豹変レナを「ひぐらし(オヤシロ)モード」と呼ぶこともあった。だが実は、圭一の心理異常が鬼隠し編のレナや魅音の言動を正反対にみせ、巧みな演出でユーザーもそれを信じてしまうというミステリのトリックであること、当初体験版でそれを見抜けた者の割合が正解率1%の真相であったことが、原作者から公式掲示板にて明らかにされた。実際のレナの行動理由は、連続怪死事件から仲間たちを救って幸せな生活を守ることに命を懸けるというものであった。これも両親の離婚に端を発する。妻のために尽くして捨てられた父が廃人然となったのを心配して、礼奈が声をかけた時、父は浮気相手を知っていたかと尋ねた。実は母親は、礼奈には浮気のことは何も知らせずに事前に何度か会わせて懐かせようと工作していた。頷いた礼奈を父は生まれて初めて殴打し、礼奈は離婚は全て自分のせいだとして一度は自殺も試みた。その後「レナ」となった自分には、今度こそ自分の大切な人たちの幸せを守る義務があると思い続けていた、というのが罪滅し編によるレナの行動理由の真相である。なお、自分が辛いときは笑顔やかぁいいモードの演技で誤魔化すのが常なのは、上記の罪悪感から親も失って自分より不幸な沙都子や梨花等を気遣ったため(罪滅し編)。
しかし、悟史を救えなかった仲間たちの行動に失望しており(罪滅し編)、自分自身の力だけで幸せを守ろうとしていたことが罪滅し編の悲劇につながった。こうして彼女の思いは必ずしも報われず過ちを犯すこともあったが、梨花のいうある「奇跡」を起こし、圭一とともに外からの「新しい風」へと成長していく。皆殺し編以降は「クラスのお母さん」と言われる世話や揉め事の仲裁の役目、困難な状況を冷静に分析して圭一たちに穏便な善処策を提案する「青い炎」と呼ばれる役目が中心になってくる。
圭一への恋心はデートの誘いを受けたりキスするシーンもあるなど(鬼隠し編)隠そうともしていないが、仲間に遠慮しているときには決して見せない(綿流し編など)。魅音は自他共に認める親友であり、彼女を傷つけるような言動は圭一であっても容赦しない(だからこそ罪滅し編では裏切られたと感じたことが許せなかったようだ)。
[編集] 園崎 魅音
(そのざき みおん) 声:雪野五月
圭一やレナより1学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格。「綿流し編」のヒロイン。雛見沢村御三家の筆頭家である園崎家の次期頭首として興宮の親元を離れ、園崎家現頭首のお魎と暮らしており、頭首としての修行により料理、合気道、裁縫、お華、お琴、銃器、無線機、ヘリコプターの操縦等数々の特技を持つ、と言われる。園崎家には頭首の名に「鬼」の1文字を加える習慣があり、これは「鬼を継ぐ者」を意味する。「魅音」の名前もそれに由来する。詩音の双子の姉。あまり表には出さないが圭一に恋心を寄せている。
テンションが高くノリが良いアクティブな性格で、年齢・性別を問わず周囲を退屈させない快活なノリでクラスメイト達を引っ張っていく。時折おじさん臭くなる(一人称も「おじさん」になる)事があるが、女の子らしい一面も数多く持っている。自己のテンションの影響が2乗で効いてくるタイプで、ノったときは何者をも恐れない最強キャラとなる一方、落ち込むときは奈落の底まで落ち込む。
勉強は苦手なのか、下級生である圭一にレナと共に勉強を教えてもらっている光景がしばしば見られる。趣味はカードゲーム・ボードゲーム等の非電源系ゲームで、放課後に「部活」の名目の下、圭一達と様々な遊びで盛り上がる事を日課としている。部活創設当初は弱く、自分で定めた罰ゲームの常連であったらしいが、現在は1位を取る為ならば手段を選ばないプレイで、周囲を恐れさせるほどに上達した。
私服姿では常にモデルガンをホルスターに入れた状態で携帯している。
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彼女の背中には頭首の証である鬼の刺青があるのだが、それを彫る日にたまたま姉妹が入れ替わっていた。つまり、彼女は双子の妹、本来の「園崎詩音」である。その事に関して、彼女は「姉から『頭首』の座を奪った」という負い目を感じている。そのためか、詩音に対してやたらと遠慮しがちになったり、詩音以上に姉妹の平等性にこだわる傾向がある。
問題編では村の陰惨な事を話したがらない態度や大石や鷹野の入れ知恵、彼女と入れ替わった詩音の態度などから事件の深い部分に関わっていると認識されがちだったが、実際には原作では事件にどう関わっていたかについてはほとんど語られていない。確かなのは、孫誘拐事件で山狗と園崎家の行動が連動しお魎に赤坂の殺害を提案するなど魅音もその一部に関わっていたこと(暇潰し編)、富竹の死に際して彼の正体を知っているかのような会話をお魎としていること(目明し編)、鷹野に殺されるとき自分が殺されることに驚いたこと(皆殺し編)、といった入江機関と接点があると推測可能な言動の存在である。これには鷹野の研究ノートを失踪後に何故か園崎家が持っていたこと(罪滅し編)も関連する可能性はある。他には次期頭首として(これは誤解や被害妄想ではなく)実際に邪魔となる人間の処理に踏み切った贄殺し編のケースもある。
だが一方で、園崎家は悟史を殺していないし魅音はお魎に悟史失踪について抗議している(祭囃し編)、圭一やレナに疑われたことも善意からの行動である(鬼隠し編・罪滅し編)。誤解の元には詩音の爪剥し(目明し編)や北条家への鉄平帰宅を伏せていたこと(祟殺し編)など、次期頭首の立場の制限内で最善策を行ったに過ぎないと思われるものもある。以上の一見矛盾とも取れる言動を説明できる解は原作でも提示されていない。これは圭一や詩音、レナや梨花と違って主人公経験がないため、その心中が断片的にしか明かされていないことが大きいであろう。また自分も詩音同様に爪を剥したことなど、困難な立場に苦しんでいると考えられる描写も多い。「澪尽し編」では、圭一に委員長の座を明け渡し、東京の学校に進学して見識を広めたいと発言したり、悟史の件に関して積極的な行動を取れなかった事を詩音に謝るなど積極的に旧習を脱して未来を切り開こうとする姿勢が見られた。
盥回し編、憑落し編(TIPS「大災害のその後」)では、大災害を生き延びている。しかし、どちらも精神的ショックで記憶障害を起こしている。憑落し編ではその後にレナの帽子で記憶を取り戻し、大災害の真相に気付き大石たちに話すものの、翌日の早朝に急性心不全で死亡してしまう。
[編集] 北条 沙都子
(ほうじょう さとこ) 声:かないみか
圭一の下級生の女の子。「祟殺し編」のヒロイン。相手の動きを予測して巧みにトラップを仕掛けるという、とんでもない趣味を持ち、「トラップマスター」の二つ名で呼ばれる。その種類はイタズラから本格的なものまで様々で、到る所にトラップの散りばめられた裏山は彼女のテリトリーとなっている。
「~ですわ」などといったお嬢様口調で話すが、その文法は間違いが多く、喋っている本人は上品なつもりでも周囲には挑発的に聞こえる。その口調や特技のせいで、一見無茶苦茶な性格に見えるが、実際は仲間内で一番の常識人。生意気盛りなので、事あるごとに圭一に対抗意識を燃やしてちょっかいを出すが、まだ幼いため逆に魅音や圭一にからかわれて泣いてしまう事も。負けず嫌いな上に懲りないので、決してめげる事はない。
運動神経が大変良く、野球は大得意。家事はどちらかといえば苦手で、特に料理の腕はブロッコリーとカリフラワーの区別が付かないほど(それでも圭一よりはましな腕で、目下修行中)。ちなみに嫌いな野菜はカボチャを初めとしてかなり多い。だが、胸などの身体的発育は同年代と比べてもかなり進んでいる模様。
両親は共に他界しており、当初は叔父夫婦と兄・悟史と共に生活していたが、叔父夫婦と悟史がいなくなってからは梨花と共に生活している。そのため、梨花と行動する事が多い。
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いつも強がっているが、両親の不仲、ダム賛同派の子供という村八分、両親死後に引き取られた叔父夫婦からの虐待、そして兄・悟史が突然の失踪など、本編中でも一二を争う不幸の運命を背負ってきた、薄幸の少女と呼ぶべき存在。兄が失踪した原因が、自分が兄に甘えすぎた事にあると深く反省しており、自らが強くなるために努力をしているが、その決意が間違った方向に進んでしまい、問題を起こす事になる。
実の親が結婚と離婚を繰り返し、そのストレスによって雛見沢症候群に罹り、L5の末期感染者となる。本編においては大分落ち着いてきているが、毎日薬(注射2本)を投与しないと発症してしまう。
両親は連続怪死事件の2年目の被害者。父親は叔父である北条鉄平をさらに強くした感じで、母親は沙都子を大人にした感じの女性だったらしい。両親が死ぬきっかけとなったのは、「祭囃し編」ではL5発症時の錯乱状態によって突き飛ばしてしまった事となっている。両親共に今度こそ沙都子と仲直りしようと手を尽くしていた最中だったという。
「澪尽し編」では、両親がダム賛同派になった理由なども語られている。また、両親が死ぬ間際の時の事を沙都子はうっすらと覚えており、死んだ理由も両親が自分を助けようとして亡くなった事、それでも強く立ち向かう成長ぶりが見られる。
独特の口調やトラップを仕掛ける趣味は、誰かに構ってもらいたい気持ちと自立しようとする心の表れであり、普通の暮らしを送ってきたならばそんな特徴はなく、年相当の小生意気で甘えん坊な少女に成長していたであろう可能性が、「賽殺し編」で示唆されている。その事に関して彼女は、両親を死なせ兄さえも失った自分を、それでも家族はいても甘えてばかりだった場合の自分よりもいいと、胸を張って悟史の帰りを待てると言ってみせる強さを示した。
[編集] 古手 梨花
(ふるで りか) 声:田村ゆかり
圭一の下級生で沙都子と同学年。「暇潰し編」のヒロインにして「皆殺し編」の中心人物その2。古手神社の一人娘で、雛見沢村御三家・古手家の最後の1人。毎年6月に行われる「綿流し」では巫女役を務める。「オヤシロさま」の生まれ変わりだと言われており、年齢不相応な冷静さと神秘性を兼ね備えた少女で、村中の人間から可愛がられたり崇められたりされている。また、友人以外の大人に対して名前を呼ぶときは名字や名前を呼び捨てにしている。
子猫のような愛くるしさで周囲をいつも和ませているのだが、その振る舞いはなかなか狡猾で、猫というよりは狸。人の不幸や失敗が大好きで、そんな人を見つけては頭を撫でて慰めてあげる事に無上の喜びを感じている。一人称が「ボク」であり、口数は少ないが「~なのです」「みぃ」「にぱ~☆」「ファイト、お~」等の口癖を持ち、不思議な存在感をかもし出している。
両親は共に他界しており、神社の集会所の裏手にある倉庫小屋にて親友の沙都子と二人暮らしをしている。一応両親がまだいた頃に使っていた家は残っているが、過去の事を思い出すという理由でめったな事がない限り帰ることがない。外出先でも沙都子と一緒にいる事が多い。年少ながら家事全般が得意で、特に料理のレパートリーは豊富。
ちなみに小柄で背が低い事と胸が無い事を、密かに気にしている。
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この物語の真の主人公であり、自らを評して曰く「100年の魔女」。どの可能性においても昭和58年6月に殺害される運命にあり、そこから抜け出すために羽入と共に何度も「世界」を繰り返してきた。ちなみに、普段の可愛い性格の梨花は「その世界の古手梨花」としての人格であり、その時の彼女の一人称や「~なのです」といった口調は、彼女に色々教えていた羽入の真似である。そして、時折現れる大人びた性格が「100年の魔女」の人格である。その意味では、長い時間を経て精神だけの存在として「各世界の古手梨花」から独立化したと言っても過言ではない。
また、各編の冒頭に現れる詩の作者「Frederica Bernkastel」は、「100年の魔女」としての梨花の人格であることが「賽殺し編」で明らかになる。さらに「100年の魔女」としての梨花の人格や「賽殺し編」の内容から勘案するとTips「歯車と火事と蜜の味」「箱選びゲーム」は梨花によって語られたものである。
彼女のたった一つの目的は自分が死ぬのを防ぐだけでなく、部活メンバーと共に仲良く平穏に暮らす事を望んでいる。そのため何度も自分の「運命」に立ち向かってきたが、巻き戻せる運命が短くなるにつれ自分の終わりが近づいていると考え諦め始めていた。だが、圭一が罪滅し編で奇跡を起こしたことで、再び「運命」に立ち向かう事を決意する。
沙都子とは本当に親友だと思っており、北条家という理由だけで村から迫害されていることに胸を痛めている。また、部活メンバーが疑心暗鬼に取り付かれていた時も必死に悲劇の回避を試みる場面があるが、大抵はうまくいかない。
両親は連続怪死事件の3年目の被害者。この事件は唯一鷹野の「山狗」によって行われた偽装殺人。梨花自身何度も世界を繰り返し惨劇を回避できなかったため、死ぬと言う事実を受け入いる。だが、両親の事を決して嫌っているわけではない。また、両親に羽入の存在を語ったり、母親よりも料理をうまく作ってしまい気味悪がられていて不仲のように描かれているが、祭囃し編では雛見沢症候群の研究材料にしている事に反発している。
ちなみに沙都子や羽入をからかったりする事が好きで、「古手梨花」として沙都子をからかう時はほとんど故意でやっている事。また、沙都子には隠れてワイン(Bernkastel産)を飲んでいる(『祭』以外。『祭』では未成年の飲酒に問題があるとして「ブドウジュース」になっている)。
「祭囃し編」で死の運命から逃れられたものの、彼女から超越者としての自覚は完全には抜けていなかった。彼女が「普通の少女」として歩み始めるプロセスは「賽殺し編」にて語られる。
[編集] その他・事件に関わる者たち
[編集] 園崎 詩音
(そのざき しおん) 声:雪野五月 ※二役
魅音の双子の妹。「目明し編」及び外伝作品「現壊し編」の主人公。髪型や服装は違うものの、それも入れ替えてしまえば外見は魅音に瓜二つで、基本的には両親ですら見分ける事が出来ない。その為魅音と一緒に暮らしていた頃は度々入れ替わるいたずらもしていたようである。イタズラ半分で葛西から吹き込まれた人肉缶詰の話により、缶詰が食べられない。
魅音が、一見ガサツだが歳相応の女の子らしさを持つことに比べ、詩音は、一見お嬢様風だがかなりしたたかなタイプで、度々現れては魅音や圭一達にちょっかいをかける。魅音より一枚上手なので彼女からはどことなく苦手に思われているが、姉妹仲は決して悪くない。
雛見沢の麓の街である興宮(おきのみや)に住んでおり、そこのファミレス「エンジェルモート」でウェイトレスのアルバイトをしている。また、興宮の学校に通っているらしいが、サボっていることが多い。入江が監督を務める草野球チーム「雛見沢ファイターズ」の幽霊マネージャー。
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園崎家の家訓では継嗣問題が生じないように第一子が双子であった場合は、産湯をつかわせる前に殺すことになっているようで、実際にお魎に手をかけられそうになった。ただし継嗣問題が生じないように「詩音」の名前が与えられた。つまり、本人曰く「家を追い出し『寺』に入れるという意味で、『詩』の文字を入れた」ということである。実際、雛見沢ダム闘争の後、お魎の意向によりミッション系(つまり「寺」)の全寮制学校である聖ルチーア学院に入学させられた。もっとも、聖ルチーア学院になじめず、数年で学校から逃亡し興宮に戻ってきている。
魅音の項で説明されたとおり、彼女が双子の姉、本来の「園崎魅音」である。「妹に『頭首』の重責を押し付けた」という魅音とは異なった負い目を感じている模様。ちなみにこの事件に関して姉妹は自分たちだけの秘密と思っているようだが、一部の親戚(恐らく両親も含む)はすぐに気付いたが訂正できずにそのままにした模様。
ある時に出会った北条悟史に恋をし、昭和57年に彼が失踪した時に彼女の心は深く傷ついた。綿流し編及び目明し編では1年かけて癒えてきた心の傷が圭一を根源とする些細なきっかけで再び開き、結果として大惨劇を引き起こしてしまう。
沙都子の事は当初から「悟史くんの負担になるだけのクソガキ」扱いしていたが、上記の世界で最期まで強くなろうとする彼女を見てその気持ちを改め、以後の世界で積極的に彼女の世話をするようになる。その際、沙都子の偏食をなくすために野菜だらけの弁当を持ってくるため、沙都子は彼女の事を恐れている。しかし、今度は逆に沙都子を守る為に暴走しがちになってしまった。その経緯は「皆殺し編」及び「ひぐらしのなく頃に祭」(PS2版)の追加シナリオである「憑落し編」で語られる。
「祭囃し編」のエピローグでは沙都子とこれまで以上に仲良くなったとあり、また診療所で眠り続ける悟史の元に通う姿も描かれている。「澪尽し編」では後半に起きた事件がきっかけで沙都子は詩音のことを「ねーねー」と呼ぶようになる。
[編集] 北条 悟史
(ほうじょう さとし) 声:斎賀みつき・小林ゆう(アニメ・祭)
沙都子の兄で魅音と同学年。魅音が立ち上げた当初の部活メンバーの一人。圭一が転校する1年前、綿流しの数日後に謎の失踪を遂げた。しかし、失踪後も様々な形で物語にかかわってくるキーパーソンである。優しく大人しい性格で、困ると「むぅ…」と口ごもったりと、どことなく頼りなさそうでおっとりとした雰囲気。人の頭をなでる癖がある。
沙都子とは逆に文系タイプで運動はしないが、入江の勧誘により雛見沢ファイターズには所属していた。チームにおいては3割という打率を誇っていたが、チャンスに弱い。沙都子同様、ブロッコリーとカリフラワーの区別が付かない。ちなみに部活のゲームスタイルは、特に深い読みもなく専ら運によるもので、よく魅音を憤慨させていたとの事。
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実は失踪したのではなく、雛見沢症候群の末期レベルになってしまい、入江診療所の地下で治療を続けている。元々は沙都子を守る為に叔父夫婦の酷い虐待から庇い続けて来たせいで、発症寸前までストレスが溜まっていたが、昭和57年の綿流しの日に叔母を殺害、数日後にピークを迎えついに末期症状に至ってしまった。
現在も治療を施されているが、目の前の全てが敵に移るほどの被害妄想と極端な攻撃性のため、強制的に眠らされ昏睡状態となっている。「祭囃し編」を経て後、沙都子には未だ知らされないものの、詩音に寄り添われながら目覚める日を待ちつつ治療を続けられている。また、「澪尽し編」では別の結末が待っている。
ちなみに、「目明し編」のお疲れ様会では圭一と悟史の意外(?)なやり取りを見ることができる。
[編集] 大石 蔵人
(おおいし くらうど) 声:茶風林
XX県警興宮警察署に勤務する刑事。とある理由から毎年雛見沢で起こる連続怪死事件を、一つの意思(園崎家)に基づいた連続殺人事件と見ており、連続怪死事件の最初の被害者が親しい人物であったため、1年後に迫った定年退職までに事件を解決させようと執念を燃やす。
接触した人物が必ず鬼隠しに遭う為、村人からは「オヤシロ様の使い」と呼ばれている。
幾重もの経験に裏付けられた自信と知識、老獪さで立ち回る、徹底的な叩き上げのベテラン。しかしそれ故にその捜査手法はかなりアウトローなものであり、しつこく事件を調べる彼を疎ましく思う村人は多い。定年間近の年齢ではあるが、柔道で鍛えられた腕力や握力はかなりのもので、彼に一掴みされると大抵の者は身動きが出来なくなる。非常にもったいぶった話し方や、粘着質なしつこさは聞く者に不快感を与える。
同じく興宮署に勤務する老年の鑑識の男性職員(名前は不明)から「悪タレ時代を思い出してみろ」などと言われている事から、若い頃にはそれなりのやんちゃだった事が伺える。ヘビースモーカー。よく麻雀を仲間内でしており、腕はツバメ返しが出来るほどである。夜遊びと酒にも強く、バニー萌えであるという意外な一面もある。
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実は本人が意図せずして接触した人物の疑心暗鬼を煽り、結果として事件を起こさせてしまう役回りを担っている。その点に置いては、「オヤシロ様の使い」という異名はあながち間違ってはいない。
ほとんどの可能性では疑心暗鬼を与える存在として部活メンバーとは事件後に接触するためあまり良い印象を与えないが、事件が起きる前に接触すると味方寄りになる。
出題編発表当時は、各編で敵味方の立場がはっきり分かれる人物と表現されてきた。だが実際は連続怪死事件の犯人逮捕のために手段を選ばず行動しているにすぎないと見たほうが良いであろう。圭一たちを犯人への囮として平然と利用し(鬼隠し編・綿流し編・目明し編・罪滅し編)、捜査を妨害するなら容赦しない(祟殺し編)が、犯人側に狙われているとなったら躊躇なく人員を投入して護衛し(罪滅し編・皆殺し編)、自ら上司と対立してでも犯人側と戦って事件解決のために行動する(祭囃し編)。
事件を離れれば人情味溢れる警官といってもよく、皆殺し編では署長の強制排除命令に逆らって圭一の市役所側との交渉を支援し、いちはやく沙都子救出のために手をまわしてまで見せた。駆け出しの頃融通の利かない警官であったのを「おやっさん」(一年目の被害者)に諌められたのが、その人格形成に影響していたようだ。このように被害者が人生の師であった事が犯人逮捕に執念を燃やした背景でもある(祭囃し編)。
[編集] 赤坂 衛
(あかさか まもる) 声:子安武人(ひぐらしデイブレイク)・小野大輔(アニメ・祭)
「暇潰し編」の主人公で、警視庁公安部に所属する刑事。階級は警部。建設大臣の孫の誘拐事件の捜査の為雛見沢を訪れ、大石と梨花に出会う。雪絵という妻がいて、「暇潰し編」の時点(昭和53年)で彼女は出産を目前にしている。
暇潰し編時点で大卒後まもなくにもかかわらず警部であることから考えるとキャリアである。入庁試験、警察学校では、抜群の成績で常に主席を争っていたエリート。しかし暇潰し編時点ではまだ経験不足を否めず、大石に村に来た理由を見抜かれたり、誘拐犯人グループの制圧戦でも苦戦するなどしている。昭和58年以降においては豊富な経験によって優秀な捜査官となっているが、かつて梨花が口にした願いに答えることが出来ずに後悔する事になる。
学生時代は麻雀にはまっており、都内、特に高田馬場を中心に高レートの雀荘に出入りする、「馬場の衛」の異名で知られた雀士だった。しかしレートを上げすぎ[2]て各地で出入り禁止になった上、当時交際中だった雪絵にこってりしぼられたため、現在は足を洗っている。とはいえその実力は衰えておらず、今でもプロ級の実力を誇る。
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古手梨花が事件解決の為の鍵と示した3人の人間の一人。暇潰し編で語られたように、多くの世界において雛見沢来村による自分もしくは雪絵の死を迎える運命にある。梨花はそれを救うための助言をする代わりに、自分の未来における死の運命を変えてくれることを懇願する。これには全ての世界で答えることが出来ず、繰り返し後悔する事になる。
だが、祭囃し編においてついに梨花の願いに気づき、昭和58年6月の雛見沢にやってくることになる。そして優れた偽装工作能力と格闘能力で、梨花を死の運命から救うために戦う事になる。
[編集] 富竹 ジロウ
(とみたけ ジロウ) 声:大川透
ダム戦争の少し前から、季節毎に東京から雛見沢を訪れ、一週間ほど滞在するフリーのカメラマン。本人曰く、野鳥と風景の撮影を専門にしているらしい。雛見沢を訪れた数は既にかなりになる為、その顔と名前は村人に広く知られている。彼自身も村人とは面識があり、爽やかな性格ゆえ評判も悪くない。 「富竹ジロウ」はカメラマンとしてのペンネームで、本名は不明。国鉄総武線の沿線に住んでいると思われるが、それ以上の事は何も分かっていない。
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古手梨花が事件解決の為の鍵と示した3人の人間の一人。組織「東京」の連絡員であり、階級は二尉。雛見沢に定期的に報告を聞きに来ている。元々自衛隊の射撃教官だったため、銃の扱いは非常に手馴れている。少なくとも鷹野に惹かれており、何かと孤独になりがちな彼女の力になりたいと考えている。特殊部隊「番犬」を呼ぶことができる。
ちなみに、とある事情で入江から「リサさん」とあだ名を付けられてしまう。また、毎回同じ死因で死んでしまうために、お疲れ様会にて「時報」という不名誉(?)なあだ名を頂戴するハメになった。
[編集] 鷹野 三四
(たかの みよ) 声:伊藤美紀
入江診療所に勤める看護婦。
普段は知的で物腰柔らかいが、時に他人を見下したような態度をとり、ヒステリックな面も垣間見せる。
筋金入りのオカルトマニアで、一部の者にだけ知られているが、雛見沢の暗黒史や残酷な儀式に興味を持ち、民俗学的見地からそれを研究する事をライフワークとしている。しかしその好奇心は、純粋な民俗学的見地からと言うよりは、猟奇趣味に基づくところが大きい。連続怪死事件についても様々な説を立てては、村の子供に聞かせている。
一方で野鳥観察、ぬいぐるみ集め等至って普通の趣味も持つ。季節毎に訪れる富竹と仲がいい事が知られており、富竹と一緒にいる時は、二人してカメラを持ち歩き、村の中をあちこち歩き回って撮影しているという。
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その実態は「東京」から派遣された三佐。雛見沢症候群の研究をしている入江機関の実質的な最高責任者。自分の直属の部下「山狗」をもっている。医師免許を持っているが、自分の趣味でナース服を着ているようである。
祭囃し編の主人公の1人であり、誰よりも強固たる意志を持つ本作における梨花達の最大の敵。本名は田無美代子(たなし みよこ)。小さい頃に両親が交通事故に遭って死亡し、施設に入れられるが、大人達の監視や暴力に耐えきれなくなり、脱走。父の知り合いである高野一二三(たかの ひふみ)に助けを求め、一緒に暮らすようになる。三四の名は一二三の後を受け継ぎ、さらにその先を行くという気持ちを込めてつけた。
一二三が行っていた、雛見沢症候群と寄生虫の研究を受け継ぎ、後世まで研究が語り継がれる=神になることで永遠の存在であろうとする。しかし、年を経るごとに研究促進に暗礁が出始めて混乱、そこを政治クライアントに付け込まれて終末作戦への途を突き進む事になる。
疑心暗鬼になっている部活メンバーに見せているスクラップ帳は、疑心暗鬼を増幅させ暴走させる力がある。なお、このスクラップ帳は対象をわざと暴走させて警察の捜査撹乱を誘う為に故意に見せていたことが後にわかる。
[編集] 入江 京介
(いりえ きょうすけ) 声:関俊彦
雛見沢村唯一の医療施設・入江診療所の所長。村の草野球チーム「雛見沢ファイターズ」の監督をやっている事から、圭一達からは親しみを込めて「監督」と呼ばれている。他にも、綿流し実行委員会の役員など、村の行事にも積極的に関わっている。園崎本家の侍医でもある。悟史と沙都子の兄妹に特に優しい。
独身で、若そうに見えるが、実際はそこそこの年齢との事。その口調や仕種から落ち着いた大人の印象を与え、年代問わず村民の信頼は厚い。しかし、無類のメイド好きである事を所構わず公言している。「メイドインヘヴン」なる固有結界を持っているとの事であり、興奮すると時々暴走し、メイドの魅力を周りに伝導する。暴走中の入江は、かぁいいモードのれなぱんすら二発は喰らっても平然と復活する漢である(三発目で痙攣しながら撃沈)。
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その実態は東京から派遣された二佐。雛見沢症候群の研究をしている入江機関の最高責任者なのだが、鷹野よりも立場は低い。ちなみに、祭囃し編のかけらつなぎで、入江は、富竹に自分のことを「入江二佐」ではなく、「入江所長」と呼んでくれと頼んでいる。
雛見沢症候群を研究する前は若くして精神外科医(当時からこの分野は医学界では異端的と見られていた)として名を知られていた模様。彼がその道を歩んだのは両親の晩年に関係がある。 祭囃し編の最後の戦いの後年、人間の精神に関する論文を学会に発表する。そこには故高野一二三と鷹野の文献からの引用があり、鷹野が求め続けて叶わなかった高野再評価を成し遂げる事になる。
[編集] 前原 伊知郎
(まえばら いちろう) 声:松本保典
圭一の父親。職業は画家。金持ち(息子の圭一はあまり自覚が無い)の部類に入り、家はとても大きく、雛見沢に移ってきたばかりであるにも拘らずかなり大きな家を建てていた事から、「前原屋敷」と村中で噂になっていた。ただし圭一曰く大半が彼のアトリエで、出入りを禁止されており、生活範囲は普通の家と変わらないとの事。自宅に仕事の関係者を招いて大きなパーティを催すことがある。
至ってマイペースで、仕事に詰まると一時的に不機嫌になる事が多いムラ気な性格。頻繁に妻とともに上京している。ある理由から雛見沢への引越しを決めた。
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実際は画家というよりも同人作家らしくペンネームは「前原画伯」。かなりの大手サークル「Front Field」の人気作家であって、豊かな生活はそこからの収入によるらしい(所謂同人成金)。引越しの理由は圭一が過去に起こした事件と関連し、家族の再出発を願っての決断であった。
ただの脇役ではあるのだが、昭和58年の雛見沢に圭一が引っ越してくるには、過去に伊知郎が仕事で雛見沢を訪れたときに前原家が建つ事になる空き地で梨花と羽入を目撃していることが絶対条件。 圭一なくして雛見沢が救われることはないので、ある意味、彼なくして物語は完結しない。
[編集] 前原 藍子
(まえばら あいこ) 声:松井菜桜子
圭一の母親。律儀な性格で、物事全般にソツがない。料理上手で推理小説マニア。夫・伊知郎の創作活動のマネージャーでもあり、権利関係の調整や、税金の申告など裏方の仕事を手伝っている。
某有名女子大出身であり、圭一の教育にも熱心。それゆえ田舎の人間とはソリが合わないのか、村会には所属しているが村の会議には「婦人会」に一度出たきりで出席しておらず、村民とはあまり親しくないらしい。ただ、レナとは親交があり、一緒に買い物をしたり漬物をおすそ分けしてもらったりしている。
[編集] 園崎 お魎
(そのざき おりょう)声:尾小平志津香
御三家の一つである園崎家の現頭首で、魅音、詩音の祖母に当たる。戦後の混乱期、夫・宗平の遺した財産を巧みに流用し雛見沢を復興、園崎家に絶大な繁栄をもたらした。その偉業から鬼ヶ淵死守同盟で中心に動き、雛見沢で一番の発言力をもっている。通称は「園崎天皇」(PS2版では「園崎明王」)もしくは「鬼婆」。魅音からは「ばっちゃ」と呼ばれる。興宮全域から鹿骨市政にいたるまでの絶大な政治的影響力を誇り、警察は連続怪死事件への関与を疑っているが市上層部からの政治的圧力によって捜査の実行はできない。刀の扱いに慣れている。
厳格かつ頑固、非常に気難しい性格で、一度機嫌を損ねると容易には直さない。しかし気に入った人間には助力を惜しまない一面もある。
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家訓に逆らって詩音を殺さなかったことや、市の幹部の孫がなくなったときの言動、誘拐された犬飼建設大臣の孫にみせた配慮(もっとも園崎家は実行犯ではなく富竹ら実行グループに協力したのみ:祭囃し編)、北条兄妹に対する後悔の念などを勘案すると、本来は情の深い人物であることが伺われ、厳格ときに非情な態度は雛見沢の指導者としての立場によるものと思われる。圭一と対決したときのように、協力したいが立場上できないという場合に表面だけ突っぱねてあとで支援するという場合もあり、理解のある人々にはその優しさが伝わっているようだ(皆殺し編)。
ダム工事への賛否をめぐる対立から北条家への村ぐるみでの嫌がらせを開始し、北条家に続いた惨劇の原因をもたらした人物である。だが、後にはそれによって北条兄妹を苦しめていたことを後悔していたことも明らかになる(祭囃し編)。皆殺し編では圭一らの意気を評価し、鹿骨市長に会って沙都子を救う決定打としての働きもなしている。
圭一やレナといった「新しい風」による村の変革を願い、既に老いた自分に代わって魅音にそれを受け止める役割を期待している。
[編集] 葛西 辰由
(かさい たつよし) 声:立木文彦
詩音・魅音の実父が組長を務め、鹿骨市一帯を勢力圏に置いている『園崎組』の幹部。「目明し編」にて初登場[3]。詩音の世話係兼ボディーガードの任を受けている。サングラスと派手なネクタイがトレードマーク。実に渋い人。
ちなみにかなりの酒豪であり、医者から止められているにも拘わらずやめようとしない。また、大の甘党でもある。 名前の由来は元プロボクサーの葛西裕一と辰吉丈一郎と思われる。
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[編集] 公由 喜一郎
(きみよし きいちろう)声:塚田正昭
雛見沢村御三家の一つ・公由家の現当主。雛見沢村の村長[4]で、暇潰し編では鬼ヶ淵死守同盟の会長を務めていた。所謂好々爺で人当たりがよい人物であるが、鬼ヶ淵死守同盟の頃は機動隊と衝突していた。村長であるが、御三家の力関係からお魎には頭が上がらない。
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子供の頃詩音を最も可愛がっていた人物の一人でもある。北条家に対しては他の村人同様の敵意を持っていたが、皆殺し編では圭一らの説得に打たれて沙都子を救うために役所への陳情への先陣を切る姿も見せた。
[編集] その他・本編に登場する人物
- 知恵 留美子(ちえ るみこ) 声:折笠富美子
- 圭一達の学校のただ一人の教師。雛見沢ダム戦争当時、ダム推進派の方策により廃校の憂き目にあった雛見沢分校に教育委員会の指示を振り切って着任。ダム戦争終了後町会の働きかけで正式に分校教師に赴任した。子供達の事を第一に考える立派な先生で、村民からの信頼も厚い。
- 壮絶なまでのカレー狂。毎日三食カレーで、カレーの悪口を言う生徒は許さない。挙句の果てには校舎裏に「カレー菜園」なるものまで作っている。
- 月姫の知得留先生のパロディキャラクターである[5]。なお、声優も真月譚 月姫のシエルと同じである。元ネタの影響で人気投票の際は7位を狙って投票されるのが恒例になっており、公式サイトでの第1回・第2回人気投票、カップリング投票(カレーとカップリング)では実際に7位になっている。ちなみにスパゲッティーは見るのも嫌との事。
- 園崎 茜(そのざき あかね) 声:井上喜久子
- 魅音と詩音の実の母親。「目明し編」にて初登場。
- 魅音と詩音の実父が組長である『園崎組』の大幹部であり、建前上は組の持つ園崎興業株式会社の代表取締役社長。ゆえに大石からは皮肉を込めて「園崎社長」と呼ばれている。
- 本来は魅音でなく彼女が次期頭首なのだが、ある時家出をし結婚相手として現在の園崎組組長を連れ帰ったところ、勘当され次期頭首の資格を失った。彼女の名前「茜」は、園崎家の頭首の名に鬼の一文字を加えるという慣わしにより元は「蒐」と書いたが、本家からの勘当後は「茜」という字を使っている。
- その性格は結構ノリがよく「デイブレイク」では魅音と詩音を足したようだと葛西に言われた事もある。ちなみに本人はそろそろ上品なイメージを持ちたいと思っており、優雅な振る舞いを心掛けているが、側近達が彼女の目を盗んで昔の武勇伝を話して回っているので、なかなか思い通りにはなっていない。
- 嫌いなものは嘘とシイタケ。
- 赤坂 雪江(あかさか ゆきえ)声:神田理江・水野理紗(アニメ)
- 赤坂衛の妻。容姿端麗で育ちもよく、絵に描いたような深窓の令嬢だった。
- 先天性の持病を抱えているため身体が弱く、「出産に母体が耐えられる保証がない」と医師に宣告されているが、彼女は衛との子をもうけたいと強く願い、「暇潰し編」では二度目の出産に臨もうと入院している。
- 基本的に優しくお淑やかだがかなりのイタズラ好きで、二人きりになるとまるで小悪魔のように衛をおちょくるらしく、衛は彼女には頭が上がらない。「暇潰し編」のコミック版・アニメ版では、美雪(みゆき)という名前の女の子を出産している。
- 熊谷 勝也(くまがい かつや)声:川村拓央
- 興宮署に所属する刑事で、大石と組むことが多い相棒。通称「熊ちゃん」。
- 現場経験がまだ少なく、彼の多くの意見は大石に笑い捨てられているのだが、彼の柔軟な発想は彼をも時折驚かせるほどであり、大石は必ず耳を傾けている。大石は彼を「経験ではどうしても補えない才能に恵まれている」と評し、将来立派な刑事になることを期待している。尋問や交渉の際には、主に大石が脅し役、熊谷が宥め役を担当して成果を上げている。
- 大石の刑事ぶりに心酔しており、彼を目標の刑事像にしている。フットワークが軽く、大石が苦手なフィールドワークを得意としている。どこへでも何時であろうとも飛び出していく、まさに「足が武器」を地で行く刑事。
- 大石の勧めにより、柔道部や麻雀研究会に強制入部させられ、日々小遣いを巻き上げられている。
- ちなみに彼の立ち絵はPS2版「祭」で初登場。
- 富田 大樹(とみた だいき)声:松元恵
- 圭一の後輩で、学校のクラスメイト。実家は豆腐屋。痩身でメガネをかけており、どことなく理屈っぽそうな印象を与えるが、屁理屈などとは無縁の存在。実際、祟殺し編では弁当の評価をめぐって「口先の魔術師」圭一と議論で対決し、完敗に終わっている。親友の岡村といつも一緒にいる。沙都子萌え。
- 結果の為には過程を問わないタイプだが、部活メンバーほど常識を逸脱している訳ではない。岡村とともに、その秘めた情熱はしばしば圭一の力となっている。
- 岡村 傑(おかむら すぐる)声:瀧本富士子
- 圭一の後輩で、学校のクラスメイト。純粋でぽやんとした、ちょっと小太りの田舎少年。親友の富田といつも一緒にいる。梨花萌え。
- 過程を重んじる性格で、結果が良ければ過程は問わないという部活の掟とは相容れない。だが、圭一の部活での活躍を見ているうちに、次第にその考えに変化が現れていく。
- 亀田 幸一(かめだ ゆきかず)声:田中一成
- 県立大島高校の野球部に所属するエースピッチャー。その左腕から繰り出される豪速球は全国級で、甲子園でも「弾丸直球」の異名で恐れられている。
- 一見、昔ながらの体育会系で、周囲や世間にはニヒルなキャラクターとして浸透しているが、その実態はスイーツと萌えを愛でる、限りなく圭一に近い波長の持ち主。「エンジェルモート」の常連客でもある。
- とある事件をきっかけに圭一の口先の魔術にはまり、彼を「K」と呼び崇拝するようになってしまった。
- 公由 夏美(きみよし なつみ)声:水橋かおり(祭)
- 村長の親戚で、以前は興宮に住んでいたが父親のマイホーム購入に伴い都会へ引っ越した少女。現在、通っている学校が創立記念日で休校となった際に両親・祖母と里帰りし、雛見沢で綿流し祭を見て回る。魅音や詩音、梨花とは面識があるらしい。
- 元々は外伝「鬼曝し編」の主人公だが、PS2版「祭」にゲストキャラクターとして登場する。
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出番は前半パートと綿流し編の電話のセリフ、澪尽し編で昏睡状態になった沙都子の代わりに綿流しのお祭りで遊ぶシーンのみ。なお、公式ガイドブックに彼女の発狂モードの表情が用意されているほか、発表初期の雑誌情報では「3本+αの新規シナリオ」と記述されている事から、もっと出番が多い、もしくは「鬼曝し編」を収録予定だったがディスクの容量不足(もしくは版権面、直近で発生した少年事件を考慮するなどの倫理面での問題)で断念したと思われる。
[編集] iアプリ版のみに登場する人物
[編集] 本編
以下はタイトーが配信しているiアプリ版の本編に追加された人物である。
- 牧野 沁子(まきの しみこ)
- セブンスマート店員。原作では「暇潰し編」の時点で、妙子と呼ばれる女性と共に園崎本家の家政婦をしていることがTIPSで述べられている。
- 公由 真由美(きみよし まゆみ)
- 村役場(実際は鹿骨市の支所ないし出張所であり、編入合併以前に役場であった施設を引き続き「役場」と通称していると思われる)の職員。
[編集] 贄捜し編
以下はドワンゴ・携帯ゲーム百選でiアプリ向けに配信されている番外編「贄捜し編」(にえさがしへん)の登場人物である。キャラクターデザイン・坂井久太。
- 梶原 稔(かじわら さとし)
- 「贄捜し編」の主人公。元警察官の私立探偵。行方不明になった雑誌記者の消息を調べて欲しいと編集部から依頼され、単身雛見沢村へ向かう。
- 鈴山 恵子(すずやま けいこ)
- 若手の雑誌記者。昭和54年にダム工事現場で発生し、未解決となっているバラバラ殺人事件の真相を探るべく雛見沢村で取材を行っていたが、3週間前に消息を絶ってしまう。
- 川島 正則(かわしま まさのり)
- 雑誌編集長。雛見沢村へ取材に行ったきり行方不明になった恵子の捜索を梶原に依頼する。大柄な体格で強面だが、どこかオカマっぽい。
- 猪上 若葉(いのうえ わかば)
- 雛見沢村の地元住民である少女。ほとんど全ての村民が恵子の取材活動を警戒する中、一人だけ恵子と仲良くなるが3週間前に恵子が行方不明になってから元気がない。
[編集] 注
- ^ 出題編おまけゲーム「れなぱん」他。知覚不能のジャブとも肘や膝からの一撃とも言われる。
- ^ 最高レートはデカリャンピン(1000点で2000円)だった
- ^ 綿流し編のTIPSでも登場しているが、立ち絵は実装されていない
- ^ 首長ではなく雛見沢地区の連合町会長
- ^ ただし、TYPE-MOONからきちんと許可を得ている。カレー好きという設定も同様
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本編 | (出題編)鬼隠し編 - 綿流し編 - 祟殺し編 - 暇潰し編 (解答編)目明し編 - 罪滅し編 - 皆殺し編 - 祭囃し編 (ファンディスク)礼‥賽殺し編 - 昼壊し編 - 罰恋し編 (PS2版)祭‥盥回し編 - 憑落し編 - 澪尽し編 (未公開シーン)蔵出し編 |
外伝 | (短編小説)猫殺し編 - 橋渡し編 - 羞晒し編 (漫画)鬼曝し編 - 宵越し編 - 現壊し編 (ゲーム)贄捜し編 |
関連作品 | (ゲーム)デイブレイク - Tactics (文学賞)大賞 (Webラジオ)猿回し編 |
用語 | 登場人物 - 雛見沢村 - 鹿骨市 |
音楽 | (原作)解サントラ (イメージアルバム)Thanks/you - かけらむすび (アニメ)第1期OP - why, or why not - 第1期サントラ |
製作 | 竜騎士07 - 07th Expansion |
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