キユーピー
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷一丁目4番13号 |
電話番号 | 03-3486-3331 |
設立 | 1919年(大正8年)11月30日 |
業種 | 食料品業 |
事業内容 | マヨネーズ、ソースなどの製造販売等 |
代表者 | 代表取締役社長 鈴木豊 |
資本金 | 241億04百万円 |
売上高 | 455,000,000万円(2006年度) |
従業員数 | 2,444人 |
決算期 | 11月 |
主要株主 | 株式会社中島董商店 |
主要子会社 | 株式会社キユーソー流通システム キユーピータマゴ株式会社 デリア食品株式会社 |
関係する人物 | 中島董一郎(創業者) |
外部リンク | http://www.kewpie.co.jp/ |
キユーピー株式会社(読みはきゅーぴー、英語表記はQ.P. Corporation)は1919年に設立されたマヨネーズなどの調味料を主力としている食品メーカーで、キユーピー・アヲハタグループを形成している。
目次 |
[編集] 概要
母体は現在の中島董商店で、創立者の中島董一郎が若い頃のアメリカ留学時代にマヨネーズと出会い、1919年、東京都中野区小滝町に食品工業(株)を設立。1925年3月に国産初のマヨネーズ(キユーピーマヨネーズ)の製造を開始、1957年に社名を「キユーピー株式会社」に変更。 現在でも母体の中島董商店がキユーピー・アヲハタグループの中核となっている。
有名なマヨネーズのほかにも様々な食品、調味料、業務用製品も手がけている。食品流通トップのキユーソー流通システムはキユーピーから独立した会社。
[編集] 社名と商標
- 社名・商標は小字を用いず「キューピー」ではなく、「キユーピー」である。
- ロゴマークの由来はキューピーちゃん人形であるが、背中に羽根がないところがオリジナルのものと異なる。
- キユーピーの社名は「Q.P.」と綴るが、製品のマヨネーズに印字される文字は常にキューピー人形と同じ「KEWPIE」である(公式のドメインもkewpie.co.jpである)。瓶入りマヨネーズなどごく一部の製品にこの文字が印字されている。
- キユーピーのマークは1922年に日本で、1965年にアメリカで商標登録を行っている。
- 企業キャッチフレーズは「Food, for ages 0-100」。
- 上記コピーについては、一部で「100歳以上お断り」と誤解されることがある。
- 1998年、ローズ・オニール遺産財団からキューピーの日本での著作権を譲り受けた「日本キューピークラブ」の代表が、キユーピーマヨネーズのロゴマークは著作権侵害に当たると裁判を起こしたが、原告の請求は棄却された。[1]
- 東京都世田谷区に「キューピータクシー」という社名のタクシー会社があったがキユーピー本社が商標使用で訴えた為、2000年3月1日付けで「ビゲスト」(Biguest=BigとGuestの合体語)に社名を変更した。
[編集] 沿革
- 1919年11月 現在の中島董商店が中心となり食品工業株式会社設立。
- 1925年3月 食品工業株式会社 マヨネーズの製造開始。
- 1957年9月 食品工業株式会社、キユーピー株式会社と社名変更。
- 1966年2月 キユーピーの倉庫部門が分離・独立し、「キユーピー倉庫株式会社(現キユーソー流通システム)」として設立。
- 1968年3月 本社新社屋、渋谷に竣工。
- 1972年12月 キユーピー株式会社、中島董商店の販売部門を継承。
[編集] 工場・事業所
[編集] 工場
- 階上工場(青森県三戸郡階上町)
- 五霞工場(茨城県猿島郡五霞町)
- 仙川工場(東京都調布市)
- 中河原工場(東京都府中市)
- 富士吉田工場(山梨県富士吉田市)
- 挙母工場(愛知県豊田市)
- 伊丹工場(兵庫県伊丹市)
- 泉佐野工場(大阪府泉佐野市)
- 鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)
- 五霞、仙川、挙母、伊丹、鳥栖工場は見学可。
[編集] 事業所
- 支店:札幌、仙台、関東、東京、横浜、名古屋、大阪、高松、広島、福岡
- 営業所:全国23ヶ所
- 研究所:東京都府中市住吉町五丁目13番1号(府中工場に併設)
[編集] 主力商品
- キユーピーマヨネーズ
- キユーピーパスタソース
- キユーピーパン工房シリーズ
- キユーピードレッシング
- アヲハタジャムシリーズ(製造はアヲハタ株式会社・販売は中島董商店)
- ヴェルデスープシリーズ(販売は中島董商店)
[編集] その他
- キユーピーマヨネーズの広告に関しては、ライトパブリシティの秋山晶と細谷巌らが40年以上一貫したトーン&マナーでクオリティの高い作品を制作している。
- 2004年秋に放送を開始した「キユーピー あえるパスタソース たらこ」のCMは、たらこの格好で行列行進するキユーピーちゃん人形CM(通称:たらこキユーピー)・たらこを連呼するCMソング(『たらこ・たらこ・たらこ』、唄:増山加弥乃(AKB48)→キグルミ)という内容で、各方面に大きな衝撃を与えた。このCMを制作したのはCM監督の加藤良1。
たらこキユーピーはキモかわいいとして人気を集め(これに対し加藤良1は2006年11月6日付の日本経済新聞朝刊のインタビューで「僕にはかわいいとしか思えない。感覚がずれているのかなあ」と語っている)、CMで本来宣伝するはずだった「あえるパスタソース」よりも有名になった。キユーピー社内では本来、たらこキユーピーのキャラクター商品を販売する予定はなかったが、関係者らに配布した携帯ストラップが評判になったため、商品化に踏み切った。 - 2006年にはロックバンドthe brilliant greenのボーカルの川瀬智子のソロプロジェクト「Tommy heavenly6」がリリースしたシングル「I'm GONNA SCREAM+」のPVで、たらこキユーピーがゲスト出演している。
[編集] 新聞広告
キユーピーマヨネーズの新聞広告は、キユーピーマヨネーズ300g瓶とシルエット、それをバックに料理皿を持ったキユーピーのイラストが描かれたレイアウトになっている。キユーピーが持っている皿に乗っているのはマヨネーズをかけたサーモンである。これはキユーピーマヨネーズが世に出た当初(1920年代)まだ日本では生野菜を食べる習慣がなく、マヨネーズは主に魚料理に使うよう発売されていたためである。このレイアウトが60年以上使用されており、現在の広告には「毎日のお食膳に」と記されている。
[編集] テレビ・ラジオの提供番組
*はかつての提供番組
- テレビ
- ラジオ
- JRN系ラジオ局早朝のニュース・天気予報
- ハート・オブ・サンデー(TOKYO FM)
- AOHATA MORNING GROOVE(J-WAVE)
- キユーピー・バックグラウンド・ミュージック(TBSラジオ)*
- キユーピー・メロディホリデー(文化放送 年数回、祝祭日に放送)
30秒のテレビ提供番組は数が多い(例えば、東海テレビ制作フジテレビ系全国ネットの昼帯ドラマや『ドラマ30』※ともに隔日の提供※『ザ!世界仰天ニュース』『ぴったんこ・カンカン』『情報プレゼンター とくダネ!』『クイズ$ミリオネア』『ベリーベリーサタデー!』『旅の香り』『TVチャンピオン』『ウェークアップ!ぷらす』など)。※2006年5月現在