ホームウェイ (列車)
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ホームウェイとは、小田急電鉄が運行している特急列車の愛称の一つである。
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[編集] 概要
1999年(平成11年)に運行を開始。2004年(平成16年)12月現在、小田急電鉄では18時以降に新宿駅を発車する下りの特急列車のすべてにこの愛称をつけており、この時間帯の特急がJRでのホームライナーに相当するということを強調するための列車愛称である。小田原線を走る「はこね」・「さがみ」に相当する系統、江ノ島線を走る「えのしま」に相当する系統、そして多摩線に直通する系統に大きく三分できるが、小田原線系統と江ノ島線系統を途中駅まで併結した列車も存在する。
特筆すべき運用としては、20000形「RSE」の充当列車が多摩線乗り入れ列車2本(日によっては1本の場合もある)に充当されている点と、新宿駅19時発まで小田原線系統の列車は箱根湯本駅へ乗り入れているという点である。
平日は殆どが満席での発車となり、発車の数時間前までに満席となってしまうことが多い。特急券を購入しないと乗車できないため、夕方になって乗ることを思いついてもすぐの列車には乗れないことが多い。
- 多摩線系統よりも小田原線・江ノ島線系統の方がより早めに満席になる。
- 利用客数の他に多摩線系統の約半数には特急料金が約2倍弱となるスーパーシートが設置されている事が要因の一つである
- 多摩線系統の満席直前には空席がスーパーシートのみであることも多い。
- 利用客数の他に多摩線系統の約半数には特急料金が約2倍弱となるスーパーシートが設置されている事が要因の一つである
- 但し、予約しても切符を買っていない乗客の分の特急券が約15分前から発売されるため、満席になっていてもこの分を狙って券売機に並ぶ人もいる。
小田原線・江ノ島線系統は町田駅または相模大野駅、多摩線系統は新百合ヶ丘駅で、乗客の大半は降車し全区間を乗る乗客は少ない。これは特急料金がかかっても(これらの3駅は400円)座って帰宅したいと思う人が多いからである。 深夜は本厚木行きや、町田行きもある。
[編集] 列車番号
- 小田原線系統の場合、江ノ島線系統との併結列車は上2桁を09とし、単独運転の列車は上2桁を06とする。下2桁は原則として奇数番号を順番につけるが、上2桁の06・09は区別しない。
- 江ノ島線系統列車の場合、上2桁を09とし、小田原・箱根湯本駅行き列車と併結運転時には50を小田原・箱根湯本駅行き列車の号数に加え、単独運転では90番台が与えられる。
- 多摩線系統列車の場合、上2桁を09とし、下2桁は70番台が与えられる。
[編集] 停車駅
- 小田原線系統
- 江ノ島線系統
- 多摩線系統
- (列車番号 09XX、予約コード 9XX)
- 新宿駅―新百合ヶ丘駅―小田急永山駅―小田急多摩センター駅―唐木田駅
[編集] 車両
このうち、20000形「RSE」については、特別席である「スーパーシート」が設定されている。
[編集] 沿革
- 1967年(昭和42年) 朝夕時間帯、新宿駅~新原町田駅(現、町田駅)間に特急「あしがら」を設定。それまでの小田急特急は箱根または江の島への観光列車のみであったが、この時初めて「通勤列車としての特急」が登場。同時に、それまで認められていなかった定期乗車券と特急券の組み合わせによる特急乗車を認めた。これは、全国的に見ても「通勤客用着席確保列車」の祖先にあたるものとなった。
- 1999年(平成11年) 従来から存在していた特急列車の内、18時以降に新宿駅を発車する列車の愛称を「ホームウェイ」に変更。愛称は公募による。
- 2000年(平成12年) 新宿駅~唐木田駅間に「ホームウェイ」を設定。多摩線に定期列車として初めて特急が運行される。
- 2003年(平成15年) 藤沢駅止まりの「臨時ホームウェイ」を運行開始。
- 2004年(平成16年) 藤沢駅止まりの「臨時ホームウェイ」を定期化。また、江ノ島線系統の「ホームウェイ」の列車号数を小田原線系統の「ホームウェイ」と分離。
[編集] 関連項目
小田急ロマンスカー |
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現行列車 |
「スーパーはこね」・「はこね」・「さがみ」・ 「えのしま」・ 「あさぎり」・ 「ホームウェイ」・ 「ニューイヤーエクスプレス」 |
現用車両 |
7000形「LSE」・ 10000形「HiSE」・ 20000形「RSE」・ 30000形「EXE」・ 50000形「VSE」 |
導入予定車両 |
過去の車両 |
1600形・ 1700形・ 1910形・ 2300形・2320形・ 3000形「SE」・「SSE」・ 3100形「NSE」・ キハ5000形・キハ5100形(御殿場線直通用) |