秦野駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
秦野駅(はだのえき)は、神奈川県秦野市大秦町1-1にある、小田急電鉄小田原線の駅で、駅長所在駅である。
小田原管区秦野管内として、鶴巻温泉~新松田間を管理している。
目次 |
[編集] 駅構造
島式2面4線のプラットホームを有する地上駅。改札は自由通路が南北に通う橋上駅舎内にある。現駅舎が完成(1996年)する以前は、駅舎が線路の北側に置かれ、南側は臨時改札すら設けられず原野と紛う状態に放置されていたが、現駅舎の完成と合わせて区画整理がなされて急激に拓けた。なお、ホームの番号は駅舎の位置とは無関係に当初から海側が1番とされていた。
現駅舎はデザイン性の高さから1997年に通商産業省(現・経済産業省)のグッドデザイン賞を受賞している。
[編集] のりば
海側(南側)から
1 | ■小田原線(下り待避線) | 小田原・箱根湯本方面 |
2 | ■小田原線(下り) | 小田原・箱根湯本方面 |
3 | ■小田原線(上り) | 相模大野・町田・新宿方面 |
4 | ■小田原線(上り待避線) | 相模大野・町田・新宿方面 |
[編集] 利用状況
- 41,102人(2005年 全線70駅中26位)
[編集] 路線バス
[編集] 北口
- 秦野駅
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- <秦50> 横野(榎木堂経由) (神奈中)
- <秦51> 渋沢駅北口(榎木堂・横野経由) (神奈中)
- <秦52> 高砂車庫(榎木堂経由) (神奈中)
- 3番乗り場
- <秦08> 渋沢駅北口(運動公園前・日立製作所経由) (神奈中)
- <秦10> 日立製作所(運動公園前経由) (神奈中)
- <秦11> 高砂車庫(運動公園前経由) (神奈中)
- <秦12> 渋沢駅北口(運動公園前・上河原経由) (神奈中)
- <秦17> 羽根 (神奈中)
- 4番乗り場
- <秦23> 藤棚(くず葉台経由) (神奈中)
- <秦26> 神奈川病院循環(くず葉台経由) (神奈中)
- <秦20> 蓑毛 (神奈中)
- <秦21> ヤビツ峠(蓑毛経由) (神奈中)
- <秦22> 神奈川病院 (神奈中)
- <秦27> くず葉台循環(神奈川病院経由) (神奈中)
- <秦25> 曽屋弘法 (神奈中)
- 5番乗り場
- <秦18> 渋沢駅北口(畑中・日立製作所経由) (神奈中)
- <神01> 渋沢駅北口(土橋経由) (湘南神奈交)
- <神05> 土橋 ※平日1本のみ (湘南神奈交)
- <秦15> 比奈窪(畑中経由) (神奈中)
[編集] 南口
- 秦野駅南口
[編集] 駅周辺
駅周辺には名水百選の一つに選ばれる程に名水が多く、それらは古くから地域住民に親しまれ、保全活動が活発である。
- 弘法の清水
- 今泉名水桜公園
- 水無川
- 震生湖
- 小田急マルシェ秦野
- 大秦ショッピングセンター(カネマス書店、ローランドRMS音楽教室 システムサウンド21、他)
- グランドホテル神奈中秦野
- 神奈中スイミング 秦野校
- マツモトキヨシ秦野駅前北口店
- イトーヨーカドー秦野店
- マツモトキヨシ秦野駅前南口店
- 八木病院
- まほろば大橋
- 秦野駅前郵便局
- 弘法山
[編集] 歴史
- 1927年4月1日 大秦野駅(おおはたの)として開業。「直通」の停車駅となる。(尚、「各駅停車」は、新宿駅~現在の向ヶ丘遊園駅である稲田登戸駅間のみの運行であり、当駅までの運行はなかった。)
- 1927年10月15日 「急行」が登場し、停車駅となる。
- 1944年11月 大東亜戦争の戦況悪化に伴い、「急行」の運行が中止される。
- 1945年6月 従来、新宿駅~稲田登戸駅(現、向ヶ丘遊園駅)間のみの運行の「各駅停車」が全線で運行されることとなり、「各駅停車」の停車駅となる。(同時に、「直通」は廃止される。)
- 1946年10月1日 「準急」が登場し、停車駅となる。
- 1949年10月1日 「急行」が復活し、停車駅となる。
- 1955年3月25日 「通勤急行」が登場し、停車駅となる。
- 1960年3月25日 「通勤準急」が登場し、停車駅となる。
- 1987年3月9日 秦野駅(はだの)に改称。
- 1996年12月13日 橋上駅舎と南北自由通路が完成。供用開始。
- 1997年 橋上駅舎が通商産業省(現・経済産業省)グッドデザイン賞受賞。
- 1998年8月22日 特急のロマンスカー、の一部停車開始。
- 1998年10月14日 関東の駅百選に選定される。
- 2004年12月11日 「快速急行」、「区間準急」が登場し、停車駅となる。
- 2005年10月29日~11月23日までの土休日 臨時列車「秋のレジャートレイン」が東京メトロ千代田線綾瀬駅から運行され、本駅が終着駅となる。
- 2006年5月13日 9000形のさよなら運転が実施され、本駅が始発駅となった。
[編集] 駅名の由来
開業当時、湘南軌道という軌道線が既に秦野には走っており、その路線の駅名に「秦野駅」があったため、「大秦野駅」(おおはたの)と名付けられた。また、駅の設置場所が旧秦野町内に予定されていたが、町内の各地区の意見が分裂し、結局旧南秦野村に設置することとなった。そのため、「秦野町の駅ではなく、秦野地域の駅」という意味で「大」の文字を付けたとも言われる。湘南軌道が1937年に廃止された後も「大秦野駅」という駅名のままであったが、1987年3月9日に地元の要望と秦野が「はだの」と呼ばれている現状を受けて「秦野駅」(はだの)に改称した。
[編集] その他
[編集] 乗降人員数
- 41102人(2005年度)
- 40346人(2000年度)
- 42833人(1995年度・当駅の乗降人員数最高値年度)
- 40002人(1990年度)
- 33485人(1985年度)
- 28795人(1980年度)
- 27736人(1975年度)
- 25617人(1970年度)
- 21874人(1965年度)
- 16222人(1960年度)
- 11469人(1955年度)
- 8518人(1950年度)
- 9607人(1946年度・<1945年度は資料なし>)
- 2897人(1940年度)
- 1243人(1935年度)
- 1504人(1930年度)
- 1438人(1928年度・<1927年度は資料なし>)
1995年度以降、乗降人員数は減少傾向にある。
[編集] 隣の駅
なお、1945年、本駅と渋沢駅の中間地点付近に、軍需工場が完成し、工員輸送のための駅が新設されることとなり、ホームが完成させたが、その時点で終戦をむかえたため、駅が設置されることはなかった。