南城竜也
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南城 竜也(なんじょう たつや、1948年9月20日-)は、日本の元俳優。本名・清宮達夫。東京都出身。
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[編集] 来歴
日本大学法学部在学中に俳優を志し、東映演技研修所に入所。研修所の同期には、後に『快傑ライオン丸』の主演を務める潮哲也がいた。
1970年、映画『最後の特攻隊』に本名の清宮達夫名義でデビュー。 翌年、宣弘社制作のスポ根ドラマ『ガッツジュン』に野球部員役でレギュラー出演。続いて、『打ちこめ!青春』『刑事くん』などに出演する。 1972年、東映制作の特撮時代劇ヒーロー作品『変身忍者嵐』で主役のハヤテ役に抜擢され、芸名を南城竜也とする。途中から嵐の声は第9話以降は池水通洋が吹き替えている。また、第39話で月の輪(双子の兄)と合体した後は、ハヤテの声を市川治が吹き替えている。どうして嵐やハヤテが彼の声ではなくなった事については「南条が声を痛めて出せなくなったのではないか」という憶測がある。翌年にはピー・プロダクションの特撮ヒーロー作品『鉄人タイガーセブン』でも主演。
以後、80年代半ば頃までテレビ・映画を中心に俳優として活躍。 この頃、元俳優の滝波錦司(プレイガール、Gメン75や特捜最前線などに出演、南城自身もGメンや特捜に出演していた)が赤坂で経営していたTeasersという店で働いていた。この店は他に元女優、声優、ミュージシャンなどが働いており、売りは替え歌を取り入れたお笑いだった。当時はバブル景気も手伝い、店は連日、満員で盛況だった。残念ながら今から7,8年位前にオーナーである滝波が病気で亡くなったため閉店となり、同時に南城の消息がわからくなった。現在は当時の従業員が同じ場所、店名で営業を再開している。
尚、南条竜也と表記されることがあるが、これは誤植である。
俳優を引退し、長らく公の場に姿を現すことはなかったが、2005年に徳間書店刊「HYPER HOBBY」のインタビューに登場し、ファンを喜ばせた。
[編集] 主な出演作品
[編集] テレビ
- ガッツジュン (1971年 宣弘社、TBS)…本間浩
- 打ちこめ!青春 (1971年 東映、NET)
- 刑事くん (1972年 東映、TBS)…第19話
- 変身忍者嵐 (1972年 - 1973年 東映、MBS)…変身忍者嵐 / ハヤテ
- 鉄人タイガーセブン (1973年 - 1974年 ピー・プロダクション、CX)…鉄人タイガーセブン / 滝川剛
- 闘え!ドラゴン (1974年 宣弘社、TX)…第7、8話:田坂隼人
- Gメン'75 (1976年 - 1977年 東映、TBS)…第46、51、57、129話
- 快傑ズバット (1977年 東映、TX)…第23話:ダンディハリー
- 恐竜戦隊コセイドン (1979年 円谷プロダクション、TX)…第48話:宗方博士
- 江戸の牙 (1979年 テレビ朝日、三船プロダクション)…第1話
- 噂の刑事トミーとマツ (1980年 大映テレビ、TBS)…第12話
- 仮面ライダー(新) (1980年 東映、MBS)…第24話:川口博士
- 特捜最前線 (1980年 - 1984年 東映、ANB)…第187、213、223、269、289、330、367話
- 連続テレビ小説 / まんさくの花 (1981年 NHK)
- 西部警察 (1981年 石原プロモーション、ANB)…第85話
- ロボット8ちゃん (1981年 東映、CX)…第20話:医師
- 竜馬がゆく (1982年 中村プロダクション、TX)…望月亀弥太
- ザ・ハングマンII (1982年 松竹芸能、ABC)…第14話「ニトロ式コルセットで悪の減量を!」:津山
- 十六文からす堂 初夜は死の匂い (1983年 三船プロダクション、CX)
- 素浪人罷り通る6 矢立峠に裏切りを見た (1983年 三船プロダクション、CX)
- 銭形平次 (1984年 東映、CX)
- ザ・ハングマン4 (1984年 松竹芸能、ABC)…第3話「若い身体から内臓が奪われる!」:立花
- 必殺仕切人 (1985年 松竹、ABC)
- スケバン刑事 (1985年 東映、CX)…第18話:特命刑事・片桐
- 金曜女のドラマスペシャル / サギ狼 (1985年 CX)
- 太陽にほえろ! (1985年 東宝、NTV)…第664話