多摩都市モノレール線
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多摩都市モノレール線(たまとしモノレールせん)は、東京都の東大和市と多摩市とを結ぶモノレール。第三セクター会社の多摩都市モノレールが運営する。一般には多摩モノレールと呼ばれる。
沿線の学生の間では、『モノ』『多摩モノ』と略されて呼称されている場合がある。
目次 |
[編集] 路線データ
- 路線距離(営業キロ) : 16.0km
- 方式 : 跨座式(日本跨座式)
- 複線区間 : 全線
- 電化方式 : 直流1500V
[編集] 概要
南北方向の交通手段の整備が望まれていた多摩地区を縦断する路線である。基本的には高架駅で統一されているが、中央大学・明星大学駅のみ地上駅となっている。
本線の沿線はおおむね住宅地であるため、通勤・通学客の多い朝夕は非常に混雑する。 また、周辺には大学などの教育機関が点在するため、その最寄り駅や他社線との接続駅は学生で賑わっている。 しかし悪天候に弱く、降雪や台風による強風の影響などで遅延や運休が発生しやすい(改札付近に、運休の可能性がある旨の告知がしばしば見られる)。
[編集] 沿線風景
[編集] 上北台~玉川上水
東京都道43号立川東大和線(芋窪街道新道)の真上に位置しバスターミナルなどと隣接する上北台駅は、2006年現在鉄道のない武蔵村山市の住民の足も担っている。発車すると間もなく右手から芋窪街道旧道が合流し、この先延々と広がる住宅街を両手に見ながら走る。左にカーブを切ると左手に森永乳業東京多摩工場が見えてくる。桜街道駅は芋窪街道と桜街道という東大和市の市道の交差点の真上にある。しばらく進むと左手には佼成霊園という立正佼成会の霊園が広がり、間もなく玉川上水駅に到着する。この駅の構内に立川市との市境がある。
[編集] 玉川上水~立川北
玉川上水駅を発車すると西武拝島線と交差。左手には西武鉄道の玉川上水車両基地が見える。西武拝島線と交差すると玉川上水を渡り、相変わらず変わらない住宅街の風景を見ながら走っていく。砂川七番駅を発車すると間もなく東京都道7号杉並あきる野線(五日市街道)と交差。左にカーブし南東を向くと右手に泉市民体育館が現れ泉体育館駅へ。発車すると右へ大きくカーブして南西を向き芋窪街道から分かれ、ここから先は広大な工業地帯となる。右手に立飛企業が見えると立飛駅、さらにいなげや青果センターなどが見えてくると三角のデルタ線にぶつかる。これは多摩都市モノレールの車両基地への引込み線となっている。デルタ線を通過すると列車運転の基点となる高松駅へ。発車すると左にカーブし南を向く。すると右手に自治大学校や農林水産省の施設などの施設が見えてくるやがて両手から工場は消え、百貨店など商業施設が目立ってくると間もなく立川北駅に到着する。
[編集] 立川北~高幡不動
立川北駅を発車すると大きくS字カーブを描きその真下に中央快速線・青梅線・南武線立川駅を見る。この周辺の建設では建設予定地にあったデパートでさえも取り壊すほど大規模な開発が行われた。立川南駅を発車すると、目立った商業施設は消え、住宅街を再び見る。間もなく東京都道29号立川青梅線(奥多摩街道)と交差すると柴崎体育館駅へ。さらに坂を下り東京都道29号(新奥多摩街道)と交差すると多摩川を渡って日野市に入る。立日橋を渡り終えると左に大きくカーブし南東を向き、国道20号(甲州街道)と交差し甲州街道駅に到着。さらにその先で中央自動車道をオーバークロス。万願寺駅を発車すると国道20号(日野バイパス)と交差。緩いカーブを描きながら南西を向き、浅川を渡り、間もなく高幡不動駅に到着する。ここからは右手に京王電鉄の高幡不動駅を、左手に京王電鉄の高幡不動検車区が見渡せる。
[編集] 高幡不動~多摩センター
高幡不動駅で京王線・京王動物園線をオーバークロスすると東京都道41号稲城日野線(川崎街道)と交差。ここから先は多摩丘陵に造成された住宅地を走っていく。左手に京王動物園線が並行すると程久保駅へ。さらに京王動物園線と共にカーブをうねりながら進むと次第に住宅は少なくなり、南を向き多摩動物公園を右下に見て多摩動物公園駅に到着。ここで都道(神奈川県道・東京都道503号相模原立川線)から分かれ左手に明星大学日野キャンパスを見ると唯一のトンネルを抜け東を向き八王子市へ入る。中央大学多摩キャンパスと明星大学日野キャンパスに挟まれるこの付近のみモノレールは地上を走り、中央大学・明星大学駅へ。再び高架になり坂を下ると東京都道20号府中相模原線と交差し大塚・帝京大学駅に到着。さらにその先で大栗川を渡ると南を向き松が谷駅へ。次第に谷が開け、手前に巨大商業施設が見えてくると左へカーブし南西を向く。この時モノレールは非常に高い場所を走っており、多摩丘陵の土地の起伏性を思い知らされる。小田急多摩線・京王相模原線をオーバークロスすると多摩センター駅に到着する。
[編集] 歴史
[編集] 駅一覧・接続路線
駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
上北台駅 | 0.0 | 東京都 | 東大和市 | |
桜街道駅 | 0.7 | |||
玉川上水駅 | 1.5 | 西武鉄道:拝島線 | ||
砂川七番駅 | 2.5 | 立川市 | ||
泉体育館駅 | 3.0 | |||
立飛駅 | 3.6 | |||
高松駅 | 4.2 | |||
立川北駅 | 5.4 | 東日本旅客鉄道:中央本線、青梅線、南武線(全て立川駅) | ||
立川南駅 | 5.8 | |||
柴崎体育館駅 | 6.5 | |||
甲州街道駅 | 8.0 | 日野市 | ||
万願寺駅 | 9.3 | |||
高幡不動駅 | 10.5 | 京王電鉄:京王線、動物園線 | ||
程久保駅 | 11.3 | |||
多摩動物公園駅 | 12.3 | 京王電鉄:動物園線 | ||
中央大学・明星大学駅 | 13.4 | 八王子市 | ||
大塚・帝京大学駅 | 14.3 | |||
松が谷駅 | 15.1 | |||
多摩センター駅 | 16.0 | 京王電鉄:相模原線(京王多摩センター駅) 小田急電鉄:多摩線(小田急多摩センター駅) |
多摩市 |
[編集] 運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り3km | 200 |
4~5 | 250 |
6~7 | 300 |
8~10 | 350 |
11~16 | 400 |
1駅区間は100円(立川北と立川南間は特例として一駅のくくりとされており、高松-立川南、立川北-柴崎体育館乗車でも100円となる)。
多摩モノレールは共通乗車カードパスネットを導入しているが、他社とは違い自動改札は1枚のみしか投入できなかった。しかし、IC乗車券PASMOを導入するにあたってIC読み取り機能と乗車券の2枚投入が可能な改札機への切り替えを進めている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 多摩都市モノレール : 路線図、運賃表、時刻表など各種の情報が掲載されている。