大川駅
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大川駅(おおかわえき)は、神奈川県川崎市川崎区大川町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)鶴見線(大川支線)の駅である。
大川支線の終点駅。この駅への旅客列車は朝晩のみの運行であり、日中は 8時間ほど運行がない。2006年3月18日のダイヤ改正から土曜・休日は1日3往復のみとなった。
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[編集] 駅構造
ホームの武蔵白石寄りではない端には、1950年(昭和25年)にできたものと見られる、出札口しかない木造の簡易な駅舎が設けられている。出札口は埋められて自動券売機が一台設置されている。簡易Suica改札機設置駅。 駅舎は西側に設置されているが、貨物線を渡り東側の工業団地に連絡するための簡易的な踏切が設置されている。かつては、クモハ12が単行で武蔵白石との間を行き来していたが、103系入線に際し武蔵白石の大川行ホームが撤去されたため、武蔵白石を停車せず、直接渡り線から大川支線に入る。
駅構内の脇には桜の木があり、春の見ごろを迎えると一斉に満開となり、利用者の目を楽しませてくれる。
[編集] 貨物取扱
- 取扱貨物は専用線発着車扱貨物である。
- 旅客ホーム脇の側線から、北へ分岐し駅東側の昭和電工川崎事業所へ至る専用線が存在する。扇町駅発送の液体塩素を取り扱うため、同駅からそこまで黄タキと呼ばれるタキ5450形貨車を2両程度牽引する貨物列車が主に火曜日と木曜日、場合によっては月曜日などに運行されている。また、入換の際は空車となったタキ5450を手押しで移動させるという珍しいシーンを見ることも出来る。職員は旅客駅同様に非常駐の無人駅であり、また貨物業務は神奈川臨海鉄道がJR貨物より受託して行っている。
- かつては、駅西側にある日清製粉鶴見工場へ至る専用線も存在した。同工場で生産された小麦粉の発送をタキ24700形を用いて輸送していたが、1997年6月30日の岩沼駅への発送をもって廃止された。それ以前は、高崎駅、宇都宮駅、館林駅などの駅に隣接する同社工場へホキ2200形を使用し穀物輸送を行っていた。
[編集] 駅周辺
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1926年3月10日 鶴見臨港鉄道の駅として開業。
- 1931年 旅客営業開始。
- 1943年7月1日 鶴見臨港鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1971年3月1日 無人駅となる。
- 1987年4月1日 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 駅名は日本初の製紙技師としていくつもの製紙会社を興し、「製紙王」と呼ばれた大川平三郎にちなんでいる。
- 一時期駅名を改称したという説もあるが、公式な記録には残っていない。