扇町駅 (神奈川県)
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扇町駅(おうぎまちえき)は、神奈川県川崎市川崎区扇町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)鶴見線の駅である。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホーム上には一部屋根がある。
- のりば
■鶴見線 | 浜川崎・鶴見方面 |
駅員はいるが貨物取扱のための人員であるため改札業務は行っておらず、旅客駅としては無人。終端ホームの先にある小さな駅舎小屋に自動券売機(Suica対応)、簡易Suica改札機が設置されている。
また、当駅より浜川崎までは鶴見線の旅客列車用の電車線と貨物列車用の貨物線とが併走している単線並列区間である。複線ではない。
[編集] 貨物取扱
- 取扱貨物は専用線発着車扱貨物である。
- 入換作業は神奈川臨海鉄道が受託している。
- 専用線は、旅客ホームの北側より南へ分岐し駅西側の昭和電工川崎事業所へ至るものと、駅構内南端からさらに先へ続き三井埠頭へ至るものがある。
- かつて、日石三菱(旧・三菱石油)川崎製油所の専用線があり、そこにタンク車用出荷設備があった。当駅から各地の油槽所へ向けて石油輸送が行われていたが、石油精製を終了したため1999年に廃止された。一部列車は根岸駅発に変更され現存する。
[編集] 駅周辺
京浜工業地帯の一角、四方を運河に囲まれた「島」に駅がある。周囲には工場が多いが、駅前には少数の売店や居酒屋なども軒を連ねる。
- 昭和電工川崎事業所
- 昭和炭酸川崎工場
- 三井埠頭
- 新日本石油川崎事業所(旧・三菱石油川崎製油所)
- 川崎天然ガス発電川崎天然ガス発電所(2008年運転開始予定)
- JR東日本川崎発電所
- 東亜石油京浜製油所扇町工場
- 大同特殊鋼扇町銅材センター
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1928年(昭和3年)8月18日 - 鶴見臨港鉄道の貨物駅として開業。
- 1930年(昭和5年)10月28日 旅客営業開始。
- 1943年(昭和18年)7月1日 - 鶴見臨港鉄道の国有化により国鉄の駅となる。
- 1971年(昭和46年)3月1日 - 無人駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
[編集] 駅名の由来
当駅のある扇町は、浅野財閥による埋立地であり、その創業者である浅野家の家紋の扇にちなんで名付けられた。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- 鶴見線
- 昭和駅 - 扇町駅