浜川崎駅
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浜川崎駅(はまかわさきえき)は、神奈川県川崎市川崎区南渡田町および鋼管通五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)および日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
南武線と鶴見線の駅は、道路を挟んで別の駅になっている。いずれも島式ホーム1面2線の地上駅で、南武線側が1・2番線のホーム、鶴見線側が3・4番線のホームを使用している。南武線側の1番線には停車する旅客列車はなく、柵が設けられている。鶴見線の駅には跨線橋があり、この跨線橋には南側のJFEスチールへ抜ける専用の出入り口も設けられている。
どちらの旅客駅も無人駅である。各駅に自動券売機(Suicaの利用可能)および簡易Suica改札機が設置されている。 なお Suicaを利用し当駅で乗り換える場合は、当駅の簡易Suica改札機には触れずに乗り換える必要がある。
- のりば
南武線・東海道貨物線と鶴見線の線路は、当駅の昭和駅寄りで繋がっており、当駅を発着または通過する貨物列車と、当駅経由で鶴見線(鶴見線営業所)から南武支線経由で中原電車区に送り込まれる旅客回送列車が通過する。
[編集] 貨物駅概要
JR貨物の貨物駅は旅客駅の東側にあり、JR貨物の駅員が駐在する(神奈川臨海鉄道浜川崎運輸所に委託)。
- 駅構造
貨車を仕分けする仕分線がある。この仕分線は鶴見線扇町駅・安善駅方面、南武線川崎新町駅方面からは直接進入できるが、東海道貨物線川崎貨物駅方面からは直接進入することが出来ない。そのため川崎貨物駅方面から当駅に進入する貨物列車は川崎新町方の引き上げ線に入った後、推進で進入する構造になっている。また、当駅から川崎貨物駅方面へ行く列車は機関車を川崎貨物駅方に連結してこの逆の手順で発車する。川崎新町方の引き上げ線はそのまま着発線になっている。
鶴見線昭和駅手前から分岐し、東亜石油扇町工場へ続く専用線がある。
- 取扱貨物
- 車扱貨物
- 現在は石油のみ。宇都宮貨物ターミナル駅、倉賀野駅等に発送される。
- その他
1998年8月まで、デイ・シイ川崎工場への専用線もあり、奥多摩駅から石灰石輸送貨物列車が運転されていた。またそれ以前は工場からのセメントの発送もあった。
1980年代まで、駅周辺にある日本鋼管(現・JFEスチール)製鉄所への専用線があり鉄鋼製品などをあつかっていた。また昭和電線電纜川崎工場への専用線や、東亜石油専用線から分岐し東洋埠頭川崎支店へ続く専用線もあった。
[編集] 駅周辺
- JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)
[編集] バス路線
- 浜川崎駅前
- 浜川崎営業所(徒歩5分)
- 川崎鶴見臨港バス
- <川24> 川崎駅前(鋼管通二丁目・追分経由)
- <川24> 川崎駅前(急行) ※平日夕のみ
- <川24> 川崎駅前(南町経由)
- <川28> 川崎駅前(京町経由)
- 川崎鶴見臨港バス
- JFE前(市営、臨港)、JEF(羽田京急) (徒歩10分)
- 川崎市交通局、川崎鶴見臨港バス、羽田京急バス
- 西方向
- <川24> 鋼管循環(富士電機前・京町経由川崎駅前) (臨港)
- <川24> ダイエー川崎プロセスセンター (臨港) ※1日朝2本のみ
- 北西方向
- <川40> 川崎駅前(渡田新町経由) (市営)
- 北北西方向
- <川24> 川崎駅前(鋼管通二丁目・追分経由) (臨港)
- <川24> 川崎駅前(急行) (臨港) ※平日夕のみ
- 西方向
[編集] 歴史
- 1918年(大正7年)5月1日 東海道本線貨物支線終点の貨物駅として開業
- 1926年(大正15年)3月10日 鶴見臨港鉄道(現在の鶴見線)の浜川崎駅が開業
- 1929年(昭和4年)3月14日 鶴見臨港鉄道が浅野~浜川崎間に渡田駅開業
- 1930年(昭和5年)3月25日 南武鉄道(現在の南武線)の新浜川崎駅、浜川崎駅が開業
- 1930年(昭和5年)4月10日 南武鉄道が尻手~新浜川崎間の旅客営業開始
- 1930年(昭和5年)10月28日 鶴見臨港鉄道が旅客営業開始
- 1943年(昭和18年)7月1日 鶴見臨港鉄道が国有化され鶴見線となる。渡田駅を浜川崎駅に統合
- 1944年(昭和19年)4月1日 南武鉄道が国有化され南武線となる。新浜川崎駅を浜川崎駅に統合
- 1971年(昭和46年)3月1日 無人化(鶴見線の改札のみ)
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅となる。
- 1993年(平成5年) 南武線の改札も無人化
かつて、国鉄時代には同一駅名でもそれぞれの路線の駅が別に設けられている例として、ここ浜川崎駅の他に尼崎駅(東海道本線・福知山線と福知山線支線)・宇美駅(香椎線と勝田線)・石巻駅(仙石線と石巻線)の3駅が存在したが、路線の廃止や統合によって消滅し、現存するのはここ浜川崎駅と、1985年(昭和60年)に新たに開業した新花巻駅(東北新幹線と釜石線)、そして1988年(昭和63年)に新たにホームが新設された折尾駅(鹿児島本線・筑豊本線と両線の連絡線)位になっている。
この浜川崎駅の場合は、南武線を建設したのが南武鉄道、鶴見線を建設したのが鶴見臨港鉄道と別の鉄道会社によるもので、それぞれが戦時買収で国有化されて国鉄になった事が原因である。それでも南武鉄道の新浜川崎駅は国有化時に、乗り換えの便を図るため元鶴見臨港鉄道の浜川崎駅へできるだけ近づけるよう移設がなされている。
[編集] 隣の駅
- 日本貨物鉄道(東日本旅客鉄道)
- 南武線(尻手短絡線・浜川崎支線)
- 鶴見線(貨物線)
- 東海道貨物支線