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宿澤広朗 - Wikipedia

宿澤広朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宿沢 広朗(しゅくざわ ひろあき、1950年9月1日 - 2006年6月17日)は、東京都生まれの元ラグビー選手、ラグビー日本代表監督。その一方で三井住友銀行取締役専務執行役員コーポレートアドバイザリー本部長を務めて金融界においても実績を残した。(なお、宿沢の「沢」の文字は、当初「沢」だったが、いつしか「澤」の旧字が使われるようになった。ラグビーでは「沢」、銀行では「澤」が使われていたが、ここでは便宜上「宿沢」とする。)

目次

[編集] ラグビー選手

[編集] 高校時代

 埼玉県立熊谷高等学校でラグビーを始める。全国高等学校ラグビーフットボール大会(花園)出場歴はなし。

[編集] 大学時代

 早稲田大学政治経済学部に入学。学業も優秀だった宿沢は、本当は東京大学への進学を考えていたが、当時の東大紛争で入試が中止されたので、やむなく早大へ進学した(宿沢は1950年生まれだが、同年生まれで、東大に現役合格した者はいない)。早大での成績は「優」が20個以上もあったという。

 英語も堪能で、ラグビーの海外遠征時には現地で英語でスピーチできるほどの宿澤は、アマチュア・ラグビー界では文武両道の「模範生」と言われた。

 1年生からレギュラーに定着した。160cmの小兵ながら、卓越したゲームコントロール、機敏なプレー、果敢なタックルで常にグラウンドを沸かせ、早大最大の黄金時代を担った。

 2年生の時には新日鉄釜石、3年生の時には三菱自工京都を破って、2年連続の日本一に輝く。

4 年生時は主将を務め、大学選手権3連覇を目指すも、決勝で明治大学に敗退。2年生でラグビー日本代表に選ばれ、1971年9月イングランドXV戦ではリザーブだった。

[編集] 総評

 日本代表キャップ3。ポジションはスクラムハーフ(SH)。歴代屈指のSHとの評価が高い。卒業後は住友銀行(現・三井住友銀行)に入行。同行はラグビー部がないため、1975年の英国遠征を最後に現役を引退した。

[編集] 銀行員

 1973年に入行した住友銀行では新橋支店に配属される。1977年末より7年半ロンドン支店に駐在。帰国後は主に為替ティーリング畑を渡り歩く。

経験した役職は順に、

  • 資金為替部上席部長代理
  • 法人部次長
  • 大塚駅前支店長
  • 執行役員市場営業第2部長
  • 同 市場営業統括部長
  • 市場部門統括副責任役員
  • 常務執行役員大阪本店営業本部長
  • 同 西日本地区法人営業推進統括責任者
  • 取締役専務執行役員コーポレートアドバイザリー本部長


[編集] 新橋支店

 埼玉県の自宅から毎日一時間半かけて通勤しながら、厳しい個人練習で日本代表の座を守る。

 大学ラグビーで活躍したため、入行前から有名な存在で、当時専務取締役の磯田一郎がやたら目をかけていた。新橋支店に配属が決まったのは支店長が東京大学ラグビー部出身だからだったという。

 また、日本代表の試合が新聞に掲載されたときのメンバー表の標記は、選手名の後に括弧書きで所属が載るが、住友銀行には楽ビー部がなかったため、「宿沢広朗(早大出)」とされていた。しかし、銀行内で「みすみす宣伝のチャンスを逃すこともなかろう」と、急遽ラグビー部が創部された。

 この支店勤務時代の同僚女性と、ロンドン駐在時代に結婚した。

[編集] ロンドン支店

 貸付業務・カントリーリスク・為替ディーリング業務に携わる。

 ラグビーのファイブ・ネイションズ(現・シックス・ネイションズ)やテストマッチを数多く観戦した。

[編集] 資金為替部上席部長代理

ラグビー日本代表の監督に選任され、スコットランドに勝利。(後述)

[編集] 法人部次長

第2回ワールドカップの指揮をとる(後述)

[編集] 大塚駅前支店長

早稲田大学ラグビー部監督を務める。(後述)

[編集] 執行役員市場営業第2部長

49歳の若さで、執行役員(市場営業統括部長)に抜擢され、これは住友銀行に限らず、銀行業界の中でも異例のスピード出世であった。そのため、社長人事ではないにもかかわらず、経済誌・一般紙に広く取り上げられ、話題となった。この人事には当時の頭取・西川善文の意向が働いたといわれる。

日本の社債発行体として初となる本格的なデットIRに関った。旧住友銀行が都市銀行として初めて普通社債を発行するに当たり、発行を担当する市場営業第二部長として社債投資家説明会を東京、名古屋、大阪、福岡で開催した。今では当たり前となっているデットIRの先駆けとなるものだった。旧住友銀行の社債発行で、「Debut Deal of the Year 1999」(日経公社債情報)、「Issuer of the Year 2000」(トムソン)を受賞している。

[編集] 執行役員市場営業統括部長

金融界でその実力を知られるようになったのは、2001年からの市場営業統括部長時代。金利低下局面の追い風も受けながら、同部門は金利関連の取引によって年間で4000億円もの業務純益を出したこともある。当時、三井住友銀の業務純益の4割に当たる規模。泥沼化する不良債権処理のため、利益が底なしに食いつぶされていく中で「市場営業部門の収益が大きな支えになった」(三井住友銀幹部)ともいい、同行を支えた立役者でもある。

2001年のアメリカ同時多発テロ事件の発生の際には、早大ラグビー部の酒宴後に自宅へ帰宅したところ、銀行からの呼び出しを受けた。執行役員市場営業統括部長として、3日間ほぼ徹夜同然で陣頭指揮に当たった。

[編集] 常務執行役員大阪本店営業本部長

頭取・西川善文からの特命で、いわゆる「松下問題」に取り組み、成果を挙げる。

関西経済同友会の副会長に就任、財界活動にも進出した。

[編集] 取締役専務執行役員コーポレートアドバイザリー本部長

コーポレートアドバイザリー本部は課題解決型の部門である。銀行の企業アプローチが弱くなったことを背景に、銀行業界で初めて創立され、三井住友銀行の組織改変の目玉とされた。業種ごとに分けた東西で12人の部長を配置し、宿沢が初代本部長として指揮を取った。

[編集] ラグビー監督・日本代表強化委員長など

[編集] 日本代表監督(1989年~1991年)

 監督に就任するまでは全く監督経験もなく、本場のラグビーを観戦したリポートを日本協会に送ったり、代表の海外遠征試合のテレビ解説をしていた。日本を離れていた分、海外のラグビー戦術などに精通し、しかも頭脳明晰なエリートサラリーマンであったため、就任時は「日本ラグビー界の切り札的存在」と、マスメディアでも話題沸騰だった。

 日本代表の監督就任を依頼されていた時、本人は「銀行が許してくれない」と固辞していたが、銀行から「どうせやるなら、しっかり」と言われ、快諾したという。当時の住友銀行の頭取が、1936年のラグビー日本代表の磯田一郎だったことから、銀行側の特段の配慮が窺える。しかも、監督就任当時、宿澤は資金為替部に所属していたが、法人部に異動となる。この法人部は営業支援を業務の柱としており、ディーリング部門に比べると、時間的な拘束はゆるい。しかし、ラグビーと銀行の二足のわらじを履いたことは事実。「ノーギャラで良いからディーラーをやりたい」と述べており、銀行マンとしての仕事も両立するという信条を崩していなかった。

 第2回ラグビーワールドカップ(1991年)で監督として日本代表の今までの唯一の勝利を得た。(日本は1987年の第1回大会以来、毎回、つまり5回、ラグビーワールドカップに参加しているが、今までの業績は1勝15敗という無残な記録を残している)

[編集] スコットランド戦での勝利

 1989年5月28日秩父宮ラグビー場IRB所属のスコットランドに、28-24で勝った。これは日本代表の対IRBメンバー戦初勝利である。しかも、トライ数は日本が5、スコットランドが1。この殊勲は、漫画「美味しんぼ」に取り上げられた。

 試合前日、秩父宮ラグビー場でのスコットランドの非公開練習に、宿沢はラグビー場を見渡す事のできる伊藤忠商事ビルの12階から双眼鏡で偵察した。その理由が、「見るなと言われると、余計に見たくなるのが人情」であった。

 また、試合前から「スコットランドには勝てると思います」と公言していた(以下の宿沢の発言を参照)。

 ただし、スコットランドはレギュラークラスを半分ほど、ブリティッシュライオンズ(イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズでの選抜代表チーム)の遠征に取られていたため、来日時は「代表」(ナショナルチーム)とはせず、「プレジデントフィフティーン」とした。しかし、代表チームに準じる相手との対戦であることに変わりはない。

 ライオンズのNZ遠征も勝利の要因であったが、加えて来日中好調だったスコットランドのキッカーのゴールが入らなかった。試合前の国歌斉唱で「フラワー・オブ・スコットランド」を流すべきところを、イングランド(イギリス)の「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」を流したことにより、士気を下げコントロールを崩したとも考えられる。ただし、この当時のテストマッチでスコットランド国家として「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」が演奏されることは一般的であった。ラグビーアンサムとして「フラワー・オブ・スコットランド」が用いられるのは後の時代の話である。

 宿沢以降の日本代表の遠征では、アイルランドに9-78(監督・平尾誠二)、ウェールズに6-80、スコットランドに8-100(監督はともに萩本光威)という壊滅的な敗戦を喫している。

[編集] ワールドカップでの初勝利

 ワールドカップでは、アフリカのジンバブエに52-8で勝利した。この52得点は、当時のワールドカップでは一試合の最多得点記録である。しかし、スコットランドに9-47の敗北、アイルランドに16-32の善戦と、2試合の敗戦を喫していたので、決勝トーナメントに進めなかった。

 次のワールドカップで、日本はニュージーランドに17-145で破れ、同記録を更新された。この醜態がラグビーの人気低下を招いたと言われ(監督は小藪修)、宿沢が強化委員長として就任した2002年に、小藪が監督を務めた1992年からを「失われた10年」と呼んだ。

 宿沢のワールドカップでの実績は、辞任時の当時のマスコミでは賛否両論であった。その理由が選手起用。宿沢は上記の3試合とも、ほとんど同じメンバーで戦う。マスコミの論調は「最後のジンバブエ戦では圧勝できたのに、控えメンバーの若手は“試さ”ないのか。一試合も出場できない選手がいるのはかわいそう」。宿澤はこうした意見に「われわれの目標はワールドカップで勝つ事だ。その目標の真っ只中にいるのに、今さら何を“試す”のか」と反論。しかし、初戦となったスコットランド戦では、宿澤の大学の後輩の堀越正巳は使わず、新鋭の村田亙を起用した。

 また、アイルランド戦では、「アイルランドは主力メンバー8人を温存、それでもダブルスコアが付いた」との見方・意見もあり、宿沢は「もっと体の大きい人材を育てていかないと、IRB諸国(世界ベスト8レベル)には勝てない」と苦しい心情を吐露。東京中日スポーツ記者の大友信彦は「宿沢監督は、歴代の代表監督と寸分たがわぬ事を口にした。しかし、就任以来、カリスマ的な指導力を発揮してきた指揮官にしては、ひどく凡庸な言葉に聞こえた」と、宿沢監督の総括に疑問を呈している。

[編集] 総評

在任期間の戦績は5勝9敗。しかし、得失点差などの数値は歴代の監督でも最良で、宿澤の優秀な手腕が窺える。しかも、ラグビー協会の欧州のIRB重視の強化策には「もっと現実的な相手と試合したほうが強化につながる」と消極的で、アジア環太平洋の国々と数多く強化試合を組んだ。

選手の選考基準は、1.ディフェンスができる、2.外国人に通用する物を持っている。歴代の代表監督と違って、具体的なものを示した。

また、従来は関東地区の大学・社会人チームに偏りがちだったのを、全国を見て歩いての選手発掘を行い、前監督の日比野弘の時代から大幅に選手が入れ替わった。

その結果、代表チームの中では比較的「防御を中心に走ることのできるチーム」だったと言える。同時に、ラインアウトとゴールキックの重要性も訴えた。細川隆弘という正確なゴールキッカーも確保、後はラインアウトの精度を上昇させることができれば、とのレベルまで達した。

逝去時の宿澤の評伝で、スポーツライターの藤島大は「ロンドン駐在で、世界のラグビーを知る男は、決して世界を模倣せず、独自性を培った」と書いている。

ワールドカップ時のメンバー
背番号 ポジション 名前 所属 最終学歴
1 PR 大田治 NEC 明治大学
2 HO 藤田務 日本IBM 明治大学
3 PR 田倉 三菱自工京都 京都産業大学
4 LO エケロマ・アイルヒ ニコニコドー
5 LO 大八木淳史 神戸製鋼 同志社大学
6 FL 梶原 東芝府中 筑波大学
7 FL 中島修二 NEC 明治大学
8 №8 シナリ・ラトゥー 三洋電機 大東文化大学
9 SH 堀越正巳 神戸製鋼 早稲田大学(村田亙/東芝府中/専修大学)
10 SO 松尾勝博 ワールド 同志社大学
11 WTB 吉田義人 伊勢丹 明治大学
12 CTB 平尾誠二 神戸製鋼 同志社大学
13 CTB 朽木英二 トヨタ自動車 日本体育大学
14 WTB 増保輝則 早稲田大学 私立城北高校
15 FB 細川隆弘 神戸製鋼 同志社大学

[編集] 早稲田大学(1994年)

1994年に早稲田大学の監督としてラグビー界に再登場。住友銀行の支店長職と兼任した。

関東大学対抗戦は2位(明治大学には、15-34で敗退)。全国大学選手権では準決勝で大東文化大学に敗退(41-50)。

[編集] 戦績(公式戦のみ)

1994/09/25 関東大学対抗戦  東大 ○ 108-9

1994/10/01 関東大学対抗戦  立教大 ○ 64-0

1994/10/09 関東大学対抗戦  帝京大 ○ 32-10

1994/10/16 関東大学対抗戦  青山学院大 ○ 75-15

1994/10/30 関東大学対抗戦  筑波大 ○ 30-15

1994/11/06 関東大学対抗戦  日体大 ○ 28-11

1994/11/23 関東大学対抗戦  慶大 ○ 80-10

1994/12/04 関東大学対抗戦  明大 ● 15-34

1994/12/18 大学選手権 1回戦 大阪経済大 ○ 62-0

1994/12/24 大学選手権 2回戦 日体大 ○ 27-21

1995/01/02 大学選手権 準決勝 大東大 ● 41-50

[編集] 総評

 日本代表のウイング・増保輝則の卒業で戦力が大幅に低下。月田伸一、石川安彦などのスーパールーキーの誕生も、懸念されていた得点力の向上にはつながらず、ゴールキッカー頼みであった。特に、大学選手権2回戦の日体大戦では、ゴールキッカーの隈部が1人で9本のペナルティーゴールを決め(ノートライ)、これは当時の日本新記録であった。

 大学選手権の準決勝大東大戦は50点も献上し、日本代表監督時代から「ディフェンス重視のラグビー」を掲げてきた宿沢にとっては、相容れない結果となった。宿沢は「無駄に大型化を目指しすぎた」と反省の弁を語り、わずか1年で引責辞任した。

[編集] 日本代表強化委員長・専務理事(2002年~2005年)

従前の関東、関西、九州に分かれていた3つの社会人リーグを統一した「ジャパンラグビートップリーグ」を創設。さらに、日本代表監督や選手の評価を客観的に行う「世界8強進出会議」を設置。しかし、ラグビー協会内の混乱に伴い、形骸化した。

代表監督の人選が特定の学閥に偏っている(早大か同志社大学出身者)事に嫌悪感を示し、委員長時代に向井昭吾東海大学卒)の就任を発表した。宿澤が、日本代表監督時代も、メンバーに自身の後輩(早大関係者)はわずかに2人(堀越正巳増保輝則)、コーチには1人(植山信幸)であった。なお、コーチに、現在は関東学院大学の監督を務める春口廣がいた。

2003年の第3回ワールドカップ後に強化委員長を辞任し、専務理事として協会に残った。

しかし、逝去までの数年は銀行での転勤・異動が頻繁で、大阪勤務時代の2005年6月をもって退任している(これには諸説あり。後述)2006年4月に専務執行役員として東京に戻ったが、ラグビー協会の役職には就任しなかった。それでも、ラグビー界には根強い宿沢待望論があり、「ラグビーには宿澤がいる」が合言葉だった。

[編集] 強化委員長の退任事由

まず、コーポレートアドバイザリー本部という新設部署の初代責任者に就任し、単に仕事が忙しくなった事が考えられる。知人の森重隆(明治大学~新日鉄釜石、元日本代表)が「(宿沢は)ラグビー界を見捨てたのではないか」と心配して尋ねると、宿沢は「今、ラグビー界に戻ると、株主代表訴訟で訴えられるかもしれないなあ」と苦笑したという。

もう一つは、強化委員長時代のラグビー協会との不仲である。強化委員長就任直後から、様々なマスメディアに登場し、ラグビー界の改革の重要性を訴えていた宿沢。それを快く思わない古参幹部もいたと思われる。宿沢によると、協会からいきなり電話たげで「2005年6月までに理事をやめていただきたい」と通告されたという。

退任する時、宿沢は親しくしているラグビー界の知人に「辞めるべきは、他にいるだろう」、「協会の専務理事をやめてやった」と語ったという。

また、ラグビー協会内での討議決定事項の内容が記者会見では摩り替わっており、温厚な宿澤が「最高意思決定機関が機能していない。組織として信じられない」と怒りをあらわにしていたという。宿澤が専務理事を退任した際、後任の勝田隆は宿澤色を一掃。ユース強化担当の上田昭夫も解任された)。

[編集] 死去

2006年6月17日、登山中に心筋梗塞を発症、55歳で急逝。

告別式の際、当時の頭取で旧住友出身の奥正之が弔辞の中で、「君の人生が不規則バウンドして、ノーサイドを迎えたことが悔しい」と述べている。銀行マンであると同時にラガーマンとしての実績をもっと遺憾なく発揮してほしいということを代弁していたと云われている。

また、宿澤の葬儀には、4000人が参列。主な参列者に政界からは森喜朗河野洋平町村信孝、財界からも多数の著名人が出席、また平服のラグビーファンまでつめかけ、宿澤との別れを惜しんだ。

[編集] 逸話・エピソード

ラグビーの用事は、基本的に土日祝日・有給休暇しか使わない。1994年に早大の監督を勤めた時も、毎週水曜日だけは定時に退社してグランドに駆けつけ、後は土日祝日を利用していた。前早大監督の清宮克幸はこの「サラリーマン監督」の考えには否定的で、フルタイムでないと監督を引き受けないと明言。また、現監督の中竹竜二もフルタイム監督であり、最近の大学ラグビーの監督は関東学院大学春口廣慶應義塾大学の松永敏宏のように、監督専任が主流となりつつある。日本ラグビー協会の強化委員長に就任していた際も、前述のように大阪転勤が決まったたため、ラグビー関係の役職から全て退く意向を示して辞任している。

ロンドン駐在時代に、NHKニュースのコメンテーターとして出演、ラグビーのテレビ解説者としてもNHKに頻繁に登場していた(その際のNHKアナウンサーは斉藤洋一郎が多かった)。

銀行内で初代コーポレートアドバイザリー本部長として指揮を取った際、会議で宿沢の部下である部長職の人間が「この業界は新聞報道によりますと・・・」と述べたところ、宿沢の怒りに火がつく。「”新聞報道によりますと”とは何事だ。銀行員がもっと業界事情に精通して、新聞に情報を流さなくては。そのくらいの気概を持て」と指導した言われている。

座右の銘は「努力は運を支配する」「勝つ事のみ善である」。

講演会などで「戦略は大胆に、戦術は緻密に」「リーダーは選ぶものではではなく、育てるもの」と自身の信条をよく述べていた。

鹿島アントラーズ社長の大東和美は、早大ラグビー部で宿沢の2年先輩である。大東は日本代表にも選ばれている。

[編集] 宿沢の発言

[編集] ラグビー関係

[編集] スコットランド戦勝利

  • 「お約束通り勝ちました。ね。だから言ったでしょ。しっかり守れば、勝てるって」(スコットランド戦勝利後のインタビューの第一声)
  • 「英国の4カ国、それから仏、NZ、豪、南ア、この8カ国だけがIRBの正メンバー国。その8カ国に勝つのが日本の夢だった。どれだけ価値があるかというと、本場の名門の国に勝ったという事。今はもうそういうの、少し薄れてきちゃったけれども、当時としては歴史的な事だったのは確か」
  • 「3割あったら『これ、勝てる』それを5割以上に引き上げていけばいいんだから。あの時、じゃあ、オールブラックス(NZ代表)とやるといったら、勝てるとは絶対言わない。だって(勝てる確率は)ゼロなんだから。0%の確率を50%に持っていく、これは無理。3割ぐらいの確率がある試合を、5割以上に持っていくことはできる」

[編集] ワールドカップ

  • 「色々な課題も出たけど、通用した部分も確かにあった。今回(第2回ワールドカップ)はパワーの部分で負けたからと言って、これまでの方針を変える必要は全くないし、このチームをベースに、少しずつ足りない部分を補っていけば、ベスト8も決して夢ではないと思う」(第2回ワールドカップを振り返っての感想)
  • 「取材で『善戦したい』という発言をすると、選手は『善戦程度か』と思ってしまう。だから『絶対勝つ』と言うが、それにはリスクもある。でも『善戦したい』では絶対勝てない。勝つためにどうしたらいいかを考え、そういう監督を信用してくれる選手達も勝つつもりでやる訳である。だから、自分がやると決めたらやる、というのは選手や子供達に対するメッセージである」
  • 「データには必ず誤差がある。いくら試合のビデオをみても、日本人とやったらどうなるかは分からない。できるだけ自分の目で確かめるべき」

[編集] 早稲田ラグビー、その他

  • 「そのボールを取る人間が、良いタイミングで走り、良いポジションに位置する事は、誰にでも出来る事ではなく、それは練習によってのみ、なし遂げられるである。たったあの一度の場面のために、1年間練習したと言っても決して過言ではあるまい」(宿澤の大学3年次に日本選手権で三菱自工京都と対戦。ほぼ敗戦が濃厚であったが、最後のワンプレーでスーパープレーが飛び出しての勝利。この発言の通り、宿澤は監督就任後の劇的な勝利を「宿澤マジック」と呼ぶことを非常に嫌った)
  • 「私が実際に早稲田でキャプテンをやった経験から言えば、ラグビーのキャプテンは、プレーが続く80分間はとにかく決断の連続である。途切れることなく決断しつづけなくてはいけない。判断し決断することの繰り返し」
  • 「英国のラグビー界では才能のある選手に10歳ぐらいから目を付けて英才教育を施し、育った人材は年齢に関係なく最初からリーダーとして抜てきする」

[編集] 銀行・自己啓発・その他

  • 「仕事とラグビーはオンとオフの関係。ラグビーから学んだのは情報、戦略、戦術の重要性だ」
  • 「ラグビーは非日常」
  • 「誰かの真似ではなくて、オリジナルの戦略である事も大切。大胆に決めるという事は、一方では何かを捨てなくてはいけない。あれもこれもと求めないで、一方を思い切って捨てるくらい大胆でないと戦えない。それが本当の戦略」
  • 「いつも背伸びして、手を目いっぱい挙げ、その指先が届くかどうかのレベルにチャレンジする事だ。辛いいけど、そうすれば自身が磨かれる、成長できる」。
  • 「オリジナリティーとトレード・オフはスポーツの戦略決定にとどまらず、ビジネスプランや自分の進路を考える際にも重要なファクターである」
  • 「僕のところにもヘッドハンティングが来る。一度、どんな条件を提示されるのか聞いてみたいと思って会ったけど、年収が4倍に増え、ラグビーに対する活動も全面的に保証してくれるんだって」
  • 「どれだけ組織が大きくなっても、内部に競争がなければ外部のライバルに勝てない」
  • 「決断の正しさを求められるのは当たり前の話で、要は正しい決断をいかに速く行動に移せるかである。決断の正しさと同じぐらいスピードは重要。数年前に『選択と集中』が流行ったが、他社と同じ事をやっているのでは本当の戦略とはいえない。他人と違うオリジナルのアイデアを大胆に実行するのが戦略である」
  • 「親の仕事での地位というのも相当意識していて、社会的に有用な事をしているんじゃないかと子供が感じると、親を一目置いて見るようになる。そうなると子供は、『こういう事は違うんじゃないか』という事を余りやらなくなるのでは」
  • 「家族でも夫婦でも職場でもそうなんですが、ユーモアのセンスを共有できることはとても大切だと思う。偉そうな事を言うよりも、ユーモアを交わせる方がうまくやれる。仕事でも、信頼できる人とはユーモアのセンスを共有できるし、そういうセンスが合えば大事な仕事もうまくいく」
  • 「スポーツでも、音楽でも、美術でもいい。その子によって興味を示すものがある。親がこれをやれって決めちゃうのはいけない。色々な事をやらせてみて、本人がこれをやりたいっていうのが出てくればいいのではないか」
  • 「学生は勉強が日常的な事で、それ以外のスポーツなり、芸術なりの非日常的なものを小さい頃からずっと持っている、それが重要なことだと思う」
  • 「大体、欠点の方に目が向いてしまいがちだが、それを直そうとするのは相当なエネルギーがいる割に、余り成果がない。いい所を伸ばしてやった方が、総体的に良くなる」
  • 「監督をやった頃は、銀行の了解を得なければならなかった。2年なり3年なりやらせてくれと。今は役員だから、仕事に影響がなければ報告をしておけばいい。銀行が必要ないと言えば、ラグビーに賭ける覚悟はある。ただ、両方やっていないと、価値がないんじゃないかと思う」
  • 「会社員にとって『自分がやりたい事』と『人事や周囲の人たちがやらせたい事』は往々にして違う。仮に違っても、それはそれでチャンスだと思う」
  • 「ロンドン駐在時代に強く意識したのはチェース・マンハッタンなどだし、初めて支店長になった時は他の都銀だった。いつもライバルに勝つために全力を注いだ」
  • 「私が入行した当時、何でもこなせる人材が有能とされたが、経営を取り巻く環境が変わった。いまは専門性を持つ人材が重要になった。社員も『これをやりたい』と主張するより『これで専門性を高めたい』という意識改革が必要だ」
  • 「けれども、スペシャリストも基本的な知識は不可欠。銀行業務に関する基礎知識があって初めて、ディーラーの専門性が生かせる」
  • 「ディーラーに求められる資質は果敢かつ慎重である事。慎重さは経験で学べるが、果敢さの基である『強気』は、元来弱気な人が取得するのは大変難しい。リスクをとれる強気な人材は数十人に1人ぐらい。その強気な人材を発掘することが私の部長としての仕事だ」
  • 「重要なポイントは決して部下と競わない事。どの組織にも自分より優秀な人材はいる。彼らと張り合っては駄目だ。だが、これは案外難しい。私は優秀な人材が能力を発揮できる環境づくりに専念している」
  • 「日本人は組織で動いたほうが、社員の力を発揮できるのではないか」
  • 「私たちの取引は住友銀行の格付けや設備、信用があって初めて成立する」
  • 「高給が欲しい人は辞めてもらって構わない。穴を埋める人材は組織の中でもどんどん育つ。痛くはない」
  • 「能力さえ示せばリーダーシップを発揮できる仕組みは、高い報酬以上のインセンティブになる」
  • 「『私はサラリーマンが嫌だ』という人は多い。その理由は疲れる割に自分の存在感が薄いことだろう。サラリーマンの醍醐味は『組織の長として自分の思うように組織を動かせる』事に尽きる。それを経験せずにサラリーマンを論ずることはできない」
  • 「なんでストレスがあるかというと、負けてしまうから、仕事がうまくいかないからである。で、勝つためには、相当緻密に考えて、情報を集めて、戦略を伝達して実行させる必要が出てくる」

[編集] 著書

共著・講演会の収録含む

  • 『Test match』(講談社)
  • 『日本ラグビー復興計画』(阪急コミュニケーションズ)
  • 『リーダーの研究』(日本経済新聞)
  • 『キリカエ力は、指導力 常識も理屈も吹っ飛ぶコーチング』(梧桐書院)

[編集] 関連項目

先代:
日比野弘
ラグビー日本代表監督
1989年-1991年
次代:
小藪修
Wikinews
ウィキニュースに宿澤広朗に関連するニュースがあります。
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