播州赤穂駅
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播州赤穂駅(ばんしゅうあこうえき)は、兵庫県赤穂市加里屋328番地にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)赤穂線の駅である。
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[編集] 概要
赤穂線内の当駅まで、JR西日本のアーバンネットワークに組み込まれており、ICOCA・Suica・PiTaPa・Jスルーカードが利用可能。山陽本線姫路以遠直通の新快速・快速列車が数多く運転されている。
開業当時、長野県の飯田線に赤穂駅(あかほえき、現・駒ヶ根駅)が存在したため、頭に「播磨国」(兵庫県西部の令制国名)の別称である「播州」を冠した。
青春18きっぷシーズン中には、岡山方面、姫路方面への乗り継ぎを行う旅行者で混雑する。
[編集] 駅構造
[編集] のりば
- 1番のりば 相生・姫路・神戸・大阪・京都方面(始発列車) ……朝~日中にかけて使用
- 2番のりば 日生・西大寺・岡山方面(最終姫路行) ……日生方面からの折り返し列車
- 3番のりば 相生・姫路・神戸・大阪・京都方面(始発列車) ……主に新快速列車
- ※1番のりば、2番のりばは12両編成に対応している。3番のりばは8両編成が限界だが、12両分までの延伸スペースが用意されている。
[編集] 信号機
出発信号機は上下線ともすべての番線に設置されているが、場内信号機は以下のように設置されている。
- 相生方からの場内信号機 本(1番線)、副(3番線)
- 日生方からの場内信号機 本(2番線)、副(3番線)
[編集] 利用状況
2005年度の1日あたりの平均利用者数(乗車人員)は3,812人である。(兵庫県統計書より) 2004年度は3,652人であった。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
- 1951年(昭和26年)12月12日 国鉄の駅として開業。当初はこの駅が赤穂線の終着駅だった。
- 1955年(昭和30年)3月1日 赤穂線が日生まで延伸。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)12月12日 橋上駅舎の運用開始。
- 2003年(平成15年)11月1日 相生駅から当駅までICOCAの使用が可能になる。
なお国鉄駅開業前の1921年(大正10年)から、国鉄駅開業前日まで赤穂鉄道の播州赤穂駅がこの駅の南側にあった。
[編集] その他
- 第3回近畿の駅百選に選ばれた。
- 国鉄・JRの旧国名を冠した駅の中で、正式な国名ではなく「~州」という呼び方を採用しているのは当駅のみである。これは「~州」を名乗る事が国鉄において忌み嫌われた(飯山鉄道の「信州」を冠する駅を、戦時買収によって飯山線とした際、全て正式国名の「信濃~」に直したりしている)中で例外的なものであり、その理由としては「播磨赤穂」では通りが悪いことや、それ以前に存在した赤穂鉄道の駅に名を合わせた「播州赤穂」で全国的に知られているため観光誘致の面で有利だったことが挙げられる。