新八柱駅
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新八柱駅(しんやはしらえき)は、千葉県松戸市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)武蔵野線の駅である。
隣接する新京成電鉄八柱駅(やばしら駅)とは同一地点別構内の相互乗換駅となっている。
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[編集] 駅構造
掘割区間に駅を設けるにあたって蓋をかぶせたような形で、トンネルの中に相対式ホーム2面2線がある。その“蓋”の部分の地上が駅舎であり、(八柱)駅前広場である。みどりの窓口設置。新京成線八柱駅へは駅ビルを通じて雨に濡れずに行ける。
事実上は地下駅と言えるが、ホームの西船橋方先端部分は地上に露出している(“蓋”がない)という、比較的珍しい構造である。
エレベーター、エスカレーターの設置がされておらず、近年整備が進む他の武蔵野線各駅に比べ、バリアフリー化は進んでいない。しかしながら、トンネル内の細い相対式ホームという駅の構造上、工事は極めて困難と予想される。
- のりば
1 | ■武蔵野線 | 新松戸・南越谷・南浦和・武蔵浦和・府中本町方面 |
2 | ■武蔵野線 | 西船橋・舞浜・東京・海浜幕張方面 |
[編集] 利用状況
2005年度の乗客者数は1日平均21,605人である。武蔵野線内24駅のうち第10位であり、近年利用者は増加傾向にある。
- 八柱駅と合わせると乗降客数1日平均8万4373人を誇り、新松戸駅を抜く松戸市第二の乗降客数の駅となる。(松戸市第一の乗降客数の駅は乗降客1日平均30万人余りの松戸駅)
- お彼岸には東京都立八柱霊園の利用客で大変混雑する
- 新京成との乗り換え客よりも、周辺住宅地住民の利用の方が多い。主に東京都心方面への通勤客である。
[編集] 駅周辺
八柱駅#駅周辺も参照のこと。
開発住宅地常盤平の西端付近に位置し、駅近傍でもJRの駅開業後には住宅開発が行われている。基本的に郊外の住宅地であり、駅近傍は利用客が目立つ一方、少し歩けば日中時間帯を中心に閑静な環境を保っている。ただしマンションなど集合住宅もあるため居住人口密度が高めである。
駅前広場と八柱駅第1駅ビル、第2駅ビルがあり、スーパー、飲食店、テナントビル、進学塾、パチンコ店、理髪店、総合病院がある。
南東方へ向かう道は八柱霊園の主要参道であるため沿道に墓石店が並ぶ。
- 北方は住宅もあるが少し進むと千駄堀の湿地帯と森で、それの一部を開発して作られた21世紀の森と広場と森のホール21、県立西部図書館が北東方にある。この方向は集落が途切れる。
- 東方へ向かうと常盤平さくら通りを中心とした常盤平の住宅街に入る。
- 西方へ向かうと稔台の住宅街や県道281号線・新京成線の線路沿いを中心としてビデオレンタル屋、レストラン、鍵取り扱い店、ペット販売店などの店舗が並んでいる。稔台駅まではそれほど遠くなく徒歩圏内にある。
最近になって開発がとても活発になってきており、数年前にはマンション建設ラッシュがおきたが開発する土地が飽和状態になったため現在では八柱駅周辺から離れた牧の原や松戸新田といった地域で「新八柱」及び「八柱」を名乗ったマンションなどが建設されている。
- 最近は近くの「町会」(町内会の松戸市での呼び名)が住民過多を理由に分割されたりしている。
[編集] 駅周辺の主な施設・店舗
- 新京成電鉄新京成線八柱駅(乗換駅)
- 八柱駅第二ビル
- 21世紀の森と広場
- 森のホール21(松戸市文化会館)
- 松戸市立博物館
- 千葉県立西部図書館
- 八柱市民センター・松戸市立図書館八柱分館
- 常盤平さくら通り(日本の道100選)
- 東京都立八柱霊園(柔道の創始者嘉納治五郎の墓がある)
- 河原塚古墳
- 松戸市立常盤平第三小学校
- 新八柱台病院
- 千葉西総合病院
- イトーヨーカドー八柱店
- ウェアハウス((株)シチエの経営するビデオ・CD・漫画等総合レンタル店)
- パチンコロッキー八柱店
- 市進学院八柱教室
- 栄光ゼミナール八柱校
- NOVA
- リコー書店
- 松戸市立第六中学校
[編集] バス路線
駅前に乗り入れる松戸新京成バスの停留所名は、「八柱駅」である。(八柱駅を参照)
[編集] ラッシュ時の激しい混雑
- 武蔵野線内でも朝夕ラッシュ時に非常に混む駅の代表駅である。駅の補助員を急募しているほどの混み具合で、時給を1100円/時と比較的高給設定している(契約バス運転士の時給に近い)。
- 混雑の要因としてはホームの幅が狭い(1つの乗車口につき2列×5人前後しか並べない)ことやホームの端の狭い階段しか出口がないことなどがあげられる。
- 従って夕ラッシュ時は先頭車両(8号車)に客が集中し、階段付近はドアからホームに出られないほど混み合うこともしばしばである。
[編集] 名前の由来
本駅はしんやはしらと読むが、乗換駅である新京成線八柱駅はやばしらと読む。駅名は、この駅付近より南方に広がる地域の旧村名東葛飾郡八柱村(1938年に旧松戸町(松戸駅周辺)と合併により廃村)に由来する。ただし、現在の駅のある場所は旧八柱村ではなく旧東葛飾郡高木村という地にある。 「八柱」の名前自体の由来は「八つの村(集落)が柱となって造った地域」から。
ちなみに武蔵野線建設計画時の仮駅名は「新」は付かずただの「八柱」であった。
[編集] 駅前自転車問題
駅から80メートルも離れたところに市営の自転車置き場があるが、平日の日中は通勤通学をする人の自転車でほぼ満車になっており、自転車置き場内では本来駐輪スペースでない枠線の外にまで定期駐輪の自転車が駐輪してある。そのため、路上駐輪の自転車も多くなっている。
松戸市当局も撤去作業や地面に駐輪禁止マークを貼って呼びかけたりしているが撤去作業が早朝などにしかやっていない日がみられるなど、あまり効果が出ていない。近頃はこの問題もわずかながら解消されつつある。
[編集] 歴史
- 1978年(昭和53年)10月2日 - 開業
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化。武蔵野線はJR東日本の管轄となる。
- 2005年(平成17年)10月20日 - Suica専用改札設置