東松戸駅
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東松戸駅(ひがしまつどえき)は、千葉県松戸市紙敷にある北総鉄道と東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 北総鉄道
- 島式ホーム1面2線の高架駅であり、JR武蔵野線を跨ぐためホームは地上20mの高さにある。3階が改札コンコース、4階がホームとなり各階はエスカレーターで結ばれているが、バリアフリー設備が未整備である。また駅自体は開業当時より2面4線へ拡張可能な構造となっており、2010年度の成田新高速鉄道開業に向け現在拡張工事が進行中である。これにより東松戸駅での通過待避が可能となる。
- のりば
1 | ■北総線 | 京成高砂・日本橋・羽田空港・横浜方面 |
2 | ■北総線 | 新鎌ヶ谷・印西牧の原・印旛日本医大方面 |
[編集] JR東日本
- のりば
1 | ■武蔵野線 | 新松戸・南越谷・南浦和・武蔵浦和・府中本町方面 |
2 | ■武蔵野線 | 西船橋・舞浜・東京・海浜幕張方面 |
[編集] 利用状況
- 北総鉄道の1日平均乗降客数は11,938人である(2005年度)。
- JRの2005年度の乗客数は1日平均10,170人である。武蔵野線内で最も乗客が少ない。
[編集] 当駅の乗り換え客が少ない理由
- 北総鉄道の運賃が割高な上都心まで行くには京成電鉄や都営地下鉄の3社局運賃合算により合計運賃額が高くなる
- 北総線無料特急・急行が停車せず北総線の本数が少ない(JR武蔵野線の本数以下)
- JR武蔵野線の近隣駅には、南流山駅(つくばエクスプレス)・新松戸駅(JR常磐線)・新八柱駅(新京成線。松戸駅でJR常磐線に接続)・西船橋駅(JR総武線、東京地下鉄東西線)など都心方面路線の接続駅があり、それらの駅からの需要がほとんどない(東京都心へ行く際に当駅経由で北総線を使う特別な理由がない)。
- 他、駅前も特段市街地ではない。
[編集] 松戸市側の対策
将来的には第4(南部第2)のターミナル駅として機能していく計画がある。
[編集] 駅周辺
当駅は開業したのが比較的近年であり、駅周辺は特に昔から開発されて来た訳でない。駅周辺には松戸市および区画整理組合の事業失敗により、10年近く作りかけのまま工事が中断した道路などが多く残されており、それらの再整備が今後の課題といえる。 また区画整理事業の遅れから、比較的同じ時期に開発された駅(八王子みなみ野駅や妙典駅、八千代緑が丘駅など)に比べると開発が遅れているのが現状である。なお現在区画整理事業が終了した駅西側を中心に大規模店舗が建てられている。
主な周辺施設
- 松戸市立福祉医療センター東松戸病院 - バス「市立東松戸病院入口」下車
- ベルクス東松戸店
- 下総史料館
- 松戸市東部老人福祉センター - バス「福祉センター入口」下車
- 松戸市東部スポーツパーク - バス「高塚」下車
- 松戸新京成バス本社営業所 - バス「紙敷車庫」下車
- 松戸市立松戸高等学校
- 東京都立八柱霊園
- 松戸市立河原塚中学校
- 河原塚古墳
- 千葉県立松戸南高等学校
- アルフレンテ(核テナントはベルクス)
今後開業予定の周辺施設
- 新しい大型マンション(グランマークス松戸、デュオステーション東松戸、クリオ東松戸、アルフレンテなど)が建設され開発が進む予定。また、駅西側1キロのところ(松戸南高校前)に大型病院が建設予定となっている。
[編集] バス路線
[編集] 歴史
- 1991年(平成3年)3月31日 - 北総開発鉄道(→北総鉄道)の駅として開業。当初バスロータリーは現在のマクドナルドの位置にあった。
- 1998年(平成10年)3月14日 - JR東日本の東松戸駅が開業。これに伴い、駅前ロータリー(現在)の供用開始。(同日開設のJR東日本の駅は他にひたち野うしく駅がある)
- 両線とも開業前の仮称は「紙敷」だったが、開業時に「東松戸」と命名された。JR武蔵野線には結果として「方角駅」が増えた事になる。
[編集] JR東日本の駅が開業するまで
北総の東松戸駅は1991年に完成していたが、交差するJR武蔵野線にはそれから7年間駅がなかった。当時、新京成線と北総線が相互乗り入れをしており、北総線~JR武蔵野線の乗り継ぎ客は新京成線を経由して新八柱駅を乗り換え駅としていた。しかし、1992年に相互乗り入れが解消され、新設の新鎌ヶ谷駅と新八柱駅で2度の乗り換えを強いられたため、北総線沿線の住人にとっては不便を強いられる事となった。
そこでJR武蔵野線に駅を設置する様に利用者や松戸市などから要望が相次いだが、設置の予定はなかった。しかし、費用負担を松戸市も行うという事(支出したのは紙敷土地区画整理組合)などでJR側の方針を押し切り、1998年の開業となった。その為、JR武蔵野線では最も新しい駅となっている。
北総線の駅も仮称「紙敷」が「東松戸」になったこと、そしてそもそもがJR武蔵野線の交差点に開業したことから、北総鉄道や出資者の松戸市当局は当初からJR開業をにらんでいたと見られる。
[編集] 今後の予定
[編集] 特急停車運動
- 成田新高速鉄道の開業にあわせ、同駅への特急停車を要望する運動が一部で行われている。