星島二郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
星島 二郎（ほしじま にろう、1887年11月6日 - 1980年1月3日）は岡山県倉敷市児島出身の政党政治家。衆議院議員選挙に連続17回当選し、46年にわたって代議士として活躍した。
政界入りする前は弁護士であり、東京・日比谷に片山哲らと中央法律事務所を開設し、森戸事件等を担当した。上品で物静かな紳士的政治家として知られ、金権には無縁な清廉さが身上の政党人であった。戦前は普通選挙運動、婦人参政権、公娼廃止に熱心な自由主義的・進歩的な立場を貫き、戦時中も議会政治擁護の立場を変えなかった。戦後は山崎首班工作に関与して顰蹙を買うなどの頼りなさが目立ったといわれるが、一方であと4年議員を続ければ議員在職50年の表彰を受けることが出来るにもかかわらず世襲をせず秘書の加藤六月を後継者に指名して引退したので、その引き際の美しさが国民に大きな印象を与えたことでも知られている。政界引退後は自由民主党顧問、共立女子大学理事を務めた。
[編集] 略歴
- 1917年：東京帝国大学法科大学法律学科を卒業。弁護士となる一方犬養木堂の秘書として政治の勉強をする。
- 1920年5月10日：立憲国民党公認で郷里から総選挙に立候補し初当選。
- 1922年：9月1日、所属政党の国民党が解党。11月8日、革新倶楽部の結成に参加。
- 1925年：治安維持法に反対する。政革合同に際しては師の木堂に従い立憲政友会に合流。
- 1939年5月20日：政友会の分裂に伴い久原房之助、鳩山一郎らとともに正統派（久原派ともいう）に属する。
- 1941年11月10日：鳩山、尾崎咢堂ら翼賛政治に反対する議員とともに同交会を結成。
- 1942年：4月30日、翼賛選挙に非推薦で当選。5月14日、同交会が解散。
- 1945年11月9日：旧政友会正統派─旧同交会の流れを汲む日本自由党の結成に参加。
- 1946年：自由党政調会長に就任。5月22日、第1次吉田内閣に商工大臣として入閣。
- 1947年1月31日：内閣改造に伴い閣内移動で無任所の国務大臣となる。
- 1951年：サンフランシスコ講和会議の全権委員として渡米。
- 1954年：自由党鳩山派の1人として自由党を離党、日本民主党の結成に参加。
- 1955年：保守合同に伴い自民党に参加。所属派閥ははじめは鳩山派、同派分裂後は岸派から藤山派。
- 1958年：6月11日、衆議院議長に就任するが警職法改正をめぐる国会混乱の責任を取ってわずか半年後の12月13日に辞任。
- 1966年：政界引退。
- 1980年1月3日：老衰のため92歳で死去。
[編集] 外部リンク
|
|
|
|
|
|
