有井駅
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有井駅(ありいえき)は、三重県熊野市有馬町にある東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅。駅名の有井は有馬と井戸を合成した、開業当初の所属していた村の名前による。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。開業当初からの駅舎は解体され、台形の簡易駅舎が設置されている。無人駅で、自動券売機や乗車駅証明書発行機の設置もない。
[編集] 駅周辺
この駅のある有馬町は熊野市駅のある木本町とは山ひとつの隔たりがあり、木本からは市街地が続いていない。しかしここから先新宮方面しばらくは、海岸線に沿って人家がある程度集まって存在している。
そのため紀勢本線に並行する国道42号には三重交通と熊野交通のバスがおよそ30分毎に運行されており、紀勢本線には料金や時間の面で劣るとはいえ、便利である。この駅から北西に1kmほど進んだ場所には近畿大学工業高等専門学校があり、当駅を利用して通う生徒もいる。
このあたりから鵜殿辺りまでの海岸は七里御浜とよばれ、色とりどりの御浜石のある自然海岸が美しいといわれているが、紀勢本線は若干内陸部を走っているため、車窓からはまったくといっていいほどその姿を見ることはできない。
[編集] 歴史
この駅は昭和15年8月、国鉄紀勢西線の新宮駅から紀伊木本駅(現在の熊野市駅)の開通により国鉄紀勢西線の有井駅(ありいえき)として開業した。その後当駅は昭和34年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受け国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。
- 1940年(昭和15年)8月8日 - 国鉄紀勢西線の駅として開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 亀山駅から和歌山駅(のちの紀和駅)までが紀勢本線とされる。
- 1983年(昭和58年)12月 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により東海旅客鉄道の駅となる。