新鹿駅
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新鹿駅(あたしかえき)は、三重県熊野市新鹿町にある東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅。ここから三木里駅までが紀勢本線最後の開通区間である。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームと駅舎を遮断機つきの構内踏切が結ぶ。なお駅はカーブにかかっているため、ホームは湾曲している。
開業当初からの駅舎が残る。周りの駅も開業の時期がほぼ同じなので駅舎の意匠はよく似ている。無人駅。駅舎内部には窓口も残るが、シャッターが下りたままである。
- のりば
- 熊野市・新宮方面/尾鷲・紀伊長島・多気方面(反対列車行違い待ちの時のみ発着)
- 熊野市・新宮方面/尾鷲・紀伊長島・多気方面(通常はこのホームに発着)
- 2番線が1線スルーとなっているため、上下線とも通常は駅舎反対側の2番線に入る。
[編集] 駅周辺
二木島駅から逢神坂トンネルを経由して当駅に抜けた紀勢本線は、針路を西から南東に変え、その後は海岸線から若干離れた所を通って波田須駅に向かう。
駅は新鹿湾のほとりに開けた新鹿の集落に所在。集落には熊野市役所新鹿出張所、熊野警察署新鹿駐在所、熊野市立新鹿小学校、熊野市立新鹿中学校、新鹿郵便局がある。
当駅から徒歩数分のところにある新鹿海水浴場は入り江にあるため波が静かであり、また砂浜も清潔である。夏季には海水浴客の利用を見込み特急「南紀」が当駅に臨時に停車している。 また、南紀に乗車しているとこの駅より少し北よりの付近で夜間以外で夏季になると新鹿海水浴場の紹介がLED表示機で表示される。
[編集] 歴史
1956年(昭和31年)4月、国鉄紀勢西線の紀伊木本駅(現在の熊野市駅)から当駅までの延伸に伴い開業。当時この駅は紀伊半島の反対側、和歌山駅(現在の紀和駅)からの終着駅であった。
1959年(昭和34年)、当駅と三木里駅との間が開通、三木里以北はすでに開通を見ていたため、これをもって紀勢本線が全通した。その後当駅は国鉄の分割民営化を経て東海旅客鉄道の駅となり、現在に至っている。
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 紀勢西線の駅として開業。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 三木里駅から当駅までが開通。全通に伴い紀勢本線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道に承継。