亀山駅 (三重県)
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亀山駅(かめやまえき)は、三重県亀山市御幸町198番地にある東海旅客鉄道(JR東海)と、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。
駅構内には、JR東海の亀山運輸区と亀山変電所、JR西日本の亀山鉄道部と亀山CTCセンターがある。国鉄時代は天王寺鉄道管理局の管轄だったが、民営化を控えた1987年3月に名古屋鉄道管理局に移管され、民営化により、8つあるJR東海の境界駅の中で唯一、JR東海の管轄となった。(新大阪駅や東京駅など新幹線と在来線の運営会社のねじれによる境界駅を除く)
駅舎とホームはJR東海の管轄であるが、構内にJR西日本の亀山鉄道部があるため、建物や車両留置線の一部はJR西日本の管轄という複雑な状態になっている。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
単式1面・島式2面の複合型3面5線のホームを持つ地上駅。通常は2面3線を関西本線、1面2線を紀勢本線が使用する。かつて機関区や客貨車区などが置かれた要衝の駅だった名残で、構内はかなり広く、東西方向に1km以上に渡って続く。出入口は北側(1番線側)のみにあり、各ホーム間は跨線橋で移動する。
自動改札機の設置があり駅舎内には自動券売機とみどりの窓口、売店、待合所がある。直営駅である。自動券売機には、東海区間と西日本区間を区別する機能は付いておらず(ただし、往復券と回数券は除く)、片道普通乗車券の券面はすべて「東海会社線」と表示される。
1 | ■関西本線(上り) | 四日市・桑名・名古屋方面(単式ホーム、昼間時はこのホームから) |
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2 | ■関西本線(上り) | 四日市・桑名・名古屋方面(ラッシュ時のみ発着) |
3 | ■関西本線(下り) | 柘植・加茂・奈良方面(通常はこのホームを使用) |
■関西本線(上り) | 四日市・桑名・名古屋方面(ごく一部のみ) | |
4・5 | ■紀勢本線 | 津・新宮・伊勢市方面(通常は5番線から発車) |
■関西本線(下り) | 柘植・加茂・奈良方面(朝の時間帯のみ) |
[編集] 駅周辺
- 慈恩寺
- 亀山城跡
- 亀山市役所
- 亀山駅前郵便局
- 亀山公園
[編集] バス路線
- 亀山駅前
[編集] 歴史
- 1889年11月23日 - 関西鉄道四日市~亀山間試運転。
- 1890年12月25日 - 関西鉄道四日市~上柘植(現在の柘植)間開通時に同社の駅として開業。
- 1891年8月21日 - 関西鉄道津支線(紀勢本線の前身)亀山~一身田間開業、乗換駅となる。
- 1907年10月1日 - 国有化。
- 1908年11月 - 奈良大演習御統監のため、明治天皇が亀山駅を通過。
- 1910年11月16日 - 皇太子(後の大正天皇)が女子師範学校に行啓。亀山駅にて下車。
- 1928年5月25日 - 亀山駅構内に操車場が完成。
- 1932年3月25日 - 省営バス亀山駅~三雲間開通。
- 1932年12月25日 - 省営バス亀山駅~草津間開通。
- 1940年6月10日 - 伊勢神宮親謁のため、昭和天皇が亀山駅を通過。
- 1945年8月 - 参宮線列車が亀山駅~下庄駅間の阿野田トンネル付近でアメリカ軍艦載機の機銃掃射を受け、当駅に多数の遺体が安置される。
- 1948年7月9日 - 省営バス亀山駅~関間(白木経由)開通。
- 1949年7月1日 - 亀山駅前郵便局開設。
- 1951年11月20日 - 昭和天皇が三重県内を巡幸。亀山駅前奉迎場にて郡民奉迎する。
- 1952年4月1日 - 三交バス亀山駅~白子間開通。
- 1956年3月 - 国鉄バス亀山駅~住山線開通。
- 1959年5月1日 - 三重交通、亀山駅~草津間に急行バスを運行。
- 1959年7月 - 紀勢本線亀山~和歌山間全通に伴い、亀山駅構内にディーゼル機関車基地設置。
- 1961年7月 - 亀山駅前広場拡張計画の一環として、駅前西丸線の駅前~国道1号間が開通。
- 1962年5月19日 - 昭和天皇、皇后が伊勢神宮および熊野路へ行幸。亀山駅を往路通過。復路は25日。
- 1962年7月 - 亀山駅構内操車場地下道に蛍光灯を設置。
- 1965年3月 - 駅前広場拡張・整備工事が竣工。駅前広場が以前の3倍の広さとなる。
- 1965年8月 - 駅前広場が指定駐車場以外駐車禁止となる。
- 1966年1月29日 - 亀山駅の新信号扱所が完成し、名古屋駅~亀山駅間が自動信号化。
- 1969年10月1日 - 国鉄四日市~石薬師~亀山駅間にワンマンバスを運転開始。
- 1972年10月14日 - 国鉄100年記念イベントの一環として、国鉄OB会亀山支部主催で機関車の公開展示、機関区見学、写真即売会を実施。
- 1973年8月3日 - 皇太子夫妻(今上天皇・皇后)、総体臨席と地方視察のため三重県に行啓。亀山駅で下車し菰野の宿泊所へ。
- 1973年10月 - 国鉄無煙化計画のもと、ダイヤ改正に伴って関西本線と紀勢本線から蒸気機関車が姿を消す。
- 1974年4月30日 - 関西本線名古屋駅~亀山駅間の電化が内定。
- 1976年2月3日 - 関西本線名古屋駅~亀山駅間の電化が認可される。
- 1977年8月 - 亀山駅にみどりの窓口が設置される。
- 1979年10月10日 - 駅前美化と交通安全のため、タクシー待避所横や陸橋下などへの自転車・単車の放置が全面禁止される。
- 1982年1月22日 - 関西本線名古屋駅~亀山駅間で初の電車試運転。
- 1982年5月17日 - 関西本線名古屋駅~亀山駅間が電化完成し開業。記念列車「亀山市民号」運転。
- 1986年5月2日 - 県道建設に伴い、駅前ロータリーに能褒野神社の鳥居が移転。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海の駅に。
- 1991年5月14日 - 亀山CTCセンターでの方向優先テコの操作が信楽高原鐵道列車衝突事故を引き起こす。
- 1998年3月 - 亀山駅物資部(亀山ストア)廃止。
- 1999年11月23日 - JR東海亀山CTCセンターを東海総合指令所に統合。JR西日本は引き続き亀山CTCセンターを継続。
- 2003年11月4日 - 三交バス亀山駅~シャープ亀山工場間(亀山関工業団地線)運行開始。
- 2006年3月18日 - 急行かすがの廃止に伴い、当駅発着の優等列車が消滅。
[編集] 隣の駅
- ■西日本旅客鉄道
- 関西本線
- 亀山駅 - 関駅
[編集] 駅弁
- 駅前の店舗(いとう弁当)でお茶漬弁当が買える。