武田尾駅
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武田尾駅(たけだおえき)は、兵庫県宝塚市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線(JR宝塚線)の駅。武庫川橋梁とトンネルで構成されており、武庫川からホームまでの高さがあるのは、武庫川にダムが計画されているからである。
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[編集] 駅構造
駅の半分がトンネルと橋の上にある。相対式2面2線のホームである。また、橋梁の尼崎寄りは西宮市域となっている。
無人駅となっており、入口付近にICOCA、Jスルー対応の簡易改札機と、自動券売機が設置されている。ホームへはそこから階段を登ることになる。
- のりば
- ■ 三田・篠山口・福知山方面
- ■ 宝塚・尼崎・大阪方面
[編集] 乗車人員
2002年度の1日あたりの乗車人員は平均660人、乗降客数は約1,460人。山に挟まれていて周辺にほとんど住宅もないため、宝塚市内の駅では最も利用者が少ない。秘境駅と言われてきたが、停車列車本数は非常に多く、しかも停車するのは新型電車だけであり、駅も無人駅ではあるが簡易改札機などもあり、「秘境」と言えるのは周囲の雰囲気だけという状況である。
[編集] 駅周辺
- 駅から西へ徒歩10分程度。
- 阪急田園バス「JR武田尾」バス停 西谷、東部、波豆方面行き
- 現在の駅前ロータリーとバス道が旧線跡地を利用したもので、その名残がある。
- 武田尾~生瀬間旧線廃線跡
- 廃線後から口コミで広がり、今は人気のハイキングコースとなっている。元来は立入禁止の場所であるが、入口に「事故が起きても当社(JR西日本)は一切責任を負いません」と書かれた看板を設置し、怪我など何らかのトラブルが発生しても全て通行者の自己責任になることを明記した上で、ハイカーの通行はすぐに黙認されるようになった。通行する場合は、照明のないトンネルも多いため懐中電灯など明かりになるものは必携。水場も途中には全くない。
- 桜の園
[編集] 歴史
- 1899年(明治32年)1月25日 阪鶴鉄道の駅として開業。旅客・貨物取扱開始。
- 1907年(明治40年)8月1日 国有化。
- 1971年(昭和46年)3月1日 貨物取扱廃止。
- 1986年(昭和61年)8月1日 生瀬~道場間の新線切り替えに伴い、駅を移転。同時に無人駅化された(代わりに西宮名塩駅に駅員を配置)。旧駅跡は道路として整備された。
- 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となる。