河内家菊水丸
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河内家菊水丸(かわちや きくすいまる、1963年2月14日 - )は、新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭家元で男性タレント。大阪府八尾市出身。本名は岸本起由(きしもと きよし)。吉本興業所属。此花学院高等学校卒業。父は河内音頭の師匠の14代目河内家菊水、母はピアノ講師。
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[編集] 経歴
9歳で家元を継承、1984年、新しい流派『新聞詠み(しんもんよみ)』を興し、以来大阪を拠点に、盆踊りの櫓(やぐら)で歌う。
エレキギター、シンセサイザーなどを用いて、「グリコ・森永大事件」、「豊田商事事件」、「リクルート事件」、「阪神タイガース優勝物語」、「ワイは横山じゃ!」、「喜劇王・藤山寛美一代記」「アントニオ猪木一代記」など、世相・事件を題材にした曲を発表。
1991年、リクルートのアルバイト情報誌「フロム・エー」のテレビCMソング「カーキン音頭」が大ヒット、全国区進出を果たす。同年ソ連崩壊3日前に赤の広場でゲリラライブ敢行。 リクルート事件をモチーフにした曲を発表したにも関わらず、同社刊行のアルバイト求人誌「フロム・エー」の仕事を受けるという信じられないような珍事もある。当然リクルート側が「えっ?菊水丸・・、なんかしませんでしたか?」と吉本側に問い合わせたが「いいえ、全然関係ありません」と言い張ったそうである。 1998年、東大阪市の架空住民登録容疑事件に絡み逮捕された市長の進退をめぐり、市役所前で「東大阪市長 やめさらせ!音頭」を披露した。
2005年1月24日、東京都渋谷区のNHK放送センター前の路上で、漫才師の西川のりおとともに、海老沢勝二NHK会長(当時)の解任を求めるゲリラライブを行い、海老沢を痛烈に批判する「怒りの河内音頭」を披露した。
2006年8月19日、大阪府貝塚市での盆踊りで、「通算8,888櫓」を達成する。
2005年→2006年及び2006年→2007年は兵庫県洲本市で年越しを迎えた。
[編集] 人物
菊水丸の自宅は京都府南部の南山城村にあり、出身地の八尾市内に既に自分が入る予定のお墓も購入している。大の相撲好き、レコード収集家としても有名。また、なんば花月で使われていた大きな名札も何枚か所持している。もちろん、自分の名札も所持している。また、飲みかけの清涼飲料水のペットボトル、噛んで味が無くなったガムなど、漫画家のやくみつると同様に、有名人が使用した変わった物を収集することも趣味としている。フセイン・イラク大統領から載いたとされる(?)壷、エリツィン・ロシア大統領から戴いた目覚まし時計(但し時間が来ても鳴らない)もその中に含まれる。
嘉門達夫と同様、芸能界でも有数の、1970年に大阪・千里丘陵で開催された日本万国博覧会(大阪万博)の関連グッズのコレクターでもある。大阪万博の包装紙、記念切符、ソノシートなどを保有している。
30年間日記をつけ続けているという。日記の分量は一日で400字詰め原稿用紙二枚分にも及ぶという。
アナログ派芸人としても有名。携帯電話は持っているが、メール機能は使用しない。急な連絡には速達を使用するという。
所属する吉本興業では御法度とされる「直の仕事」(会社を通さない仕事)を、櫓に関してのみではあるが認められている数少ない芸人である。
90年代前半に全国区進出を果たしたが、現在は活動拠点を関西に戻し、かつラジオの帯レギュラーを持っているため、以前ほど、全国区での露出は多くない。そこで在京マスコミから「あの人は今…」的な企画での出演、取材要請を受けることが多い。が「東京での露出が少ない、というだけで人を『終わった芸人』扱いするとは無礼千万」として一切断っている。
1994年当時失踪騒ぎを起こしていた元女流棋士林葉直子を「ドバイで見かけた」と発言。後に姿を現した林葉自身がそのことを明確に否定し、あまりに目撃場所がとっぴもないことから、結果的にガセネタ扱いとなる。が、菊水丸自身は今でも「アレは確かに林葉さんだった」と固く信じているようである。
1998年、松本竜助を社中に迎え「河内家ピンポン丸」を名乗らせる。若手時代に世話になり、その当時事業失敗等で窮状にあった竜助を救済せんがための行動であった。前述の通り、菊水丸は本業の音頭取りとしては吉本興業のマネジメントを受けていない。金銭トラブルで吉本を絶縁された竜助を音頭取りの社中とすることで、吉本興業と調整を着けたものと思われる。しかし、入門当初からトチリ(無断欠勤、遅刻)を繰り返すピンポン丸を見かねて早々に破門している。ただ、破門後は師弟関係ではなくなった為、その後生前の竜助に対するコメントを出す際は「先輩芸人 松本竜助」として礼を失しない態度で接していた(それだけ「社中としては無関係」を強調したい側面はあったと言える)。
盆踊りシーズンは多忙を極め、分刻みのスケジュールで各地を飛び回る。それを見た月亭八方が「菊水丸は太鼓の中に札束を隠している」と暴露。無論ネタなのだが、あまりに各地で吹聴するので税務調査を受けたらしい。が、この話は菊水丸のネタと思われる。
本人曰く「誕生日が誕生日だけに」大のチョコレート好き。日に数回の歯磨きを欠かさないにも関わらず、就寝前にはチョコを食べ、そのままの状態で床につく。「口の中が幸せな状態で眠りにつきたい」とは本人の弁。尚、酒は全くといっていいほど飲めない。
[編集] 受賞歴
- 1992年 第10回「咲くやこの花賞」大衆芸能部門
[編集] 現在出演中の番組
[編集] 過去の出演番組
- 朝はトコトン菊水丸(MBSラジオ)
- 冬眠返上菊水丸(MBSラジオ)
- 河内家菊水丸のスーパーギャング(TBSラジオ、1991年7月~1992年3月、火曜1部)
- ウッチャンナンチャンのやるならやらねば(フジテレビ)
- まんが日本史(NHK教育)
[編集] 出演した映画
- ファンキーモンキーティーチャー
- サラリーマン専科・単身赴任
- パチンコ無宿
- パチンコ物語~浪花の勝負師~
- 難波金融伝・ミナミの帝王(劇場版)
[編集] レコード・CD
- カーキン音頭
- オロチョンパ
- 明石家さんま物語(歌詞の著作権問題で裁判になったLPレコード)
[編集] CM
[編集] 本
- 河内家菊水丸総額一億円あっと驚く秘宝伝(リトルガリヴァー社)
- ぼく記し岸本!!菊水丸の発禁見聞録(K2種出版)
- 日本一あぶない音楽、河内温度(宝島社)
- ケロと菊水丸の笑撃プロレス塾(宝島社)
[編集] ビデオ
- 河内家菊水丸の河内音頭の楽しみ方