難波金融伝・ミナミの帝王
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難波金融伝・ミナミの帝王(なにわきんゆうでん みなみのていおう)は、日本の漫画及び竹内力主演の映画・Vシネマ・OVA。
原作は天王寺大、作画・郷力也で、漫画ゴラクに連載中。非常に長く続くシリーズである。モデルは和田忠浩(2006年9月21日、競売入札妨害などの疑いで逮捕)とも言われている。 しかし、出版社と原作者は無関係だと主張している。
目次 |
[編集] あらすじ
幼少時代、非常に裕福な家庭で育つが、後に貧困地区に落ちた萬田銀次郎。金貸しの師匠・金造に金融のイロハを習い、探偵事務所所長・矢吹麻子と共闘しながら、ミナミのマンションの一室に闇金・『萬田金融』(「萬田銀行」と称することもある)を開く。利息はトイチ、「逃げれば地獄まで取り立てに行く」が謳い文句で、周囲からは「ミナミの鬼」と恐れられる。
[編集] 特徴
- 銀次郎は自身の舎弟、及び萬田金融に出入りする女性探偵と共闘している。ビデオ版では、話は完全な一話完結。その為、次のビデオでは舎弟が変わっていることが多い。
- 毎回、銀次郎の債務者が何者かに騙され大金を奪われ逃走。銀次郎はその債務者を追いかけるが、逃げた先で騙されたことを知る。悪党と法律を以て戦い、悪党から金を巻き上げ、騙された債務者にも最後には金を持たせ、借金をチャラにするストーリーが非常に多い。その為、視聴者は「萬田はんから金を借りれば、返すどころかお釣りまで付いてくる」というイメージを持たれる。
萬田は「債権は取れる所から取る」という方針を貫いており、これによってこのようなイメージが出来上がったと言える。ただし、原作では債務者のフェラーリを別の債権者から取り戻しながらも、最終的には萬田が差し押さえるように暗示するストーリーもあり、正義の味方ではなくあくまでも裏金融といえる。 - 原作においては上記のストーリーよりも、債務者が姑息な方法で萬田からの借金を踏み倒そうとするものや、債権回収において「同業者」や地上げ屋などが闇勢力の力を利用したり、警察に告訴(下記参照)して萬田を潰そうとするものも多い。この場合、債務者や「同業者」は地獄を見る事になる。
- (原作において)大阪府警は萬田の跳梁跋扈を黙認していない。府警は検挙を目指す方針のようであり、窓際の刑事にも萬田逮捕に血道を上げる者もいる。実際、二回ほど萬田は逮捕されている。萬田からの借金を踏み倒したい債務者や、萬田の存在を快く思わないノミ屋の謀略がきっかけであるが、粘り強い萬田の黙秘や証拠不十分、「被害者」の告訴取り下げでいずれも不起訴処分となっている。「被害者」達は萬田から報復されたのはいうまでもない。
- 長期連載の途中で現実に追い越されてしまったものか、萬田金融の採用するトイチ(十日で一割)の利息の作中での意味づけも、「鬼のような暴利」から「トサン(十日で三割)やトゴ(十日で五割)が主流の中で仏のような低金利」に変わっていった。原作においては、なぜ利息がトイチのままなのかを、ちゃんと説明している。
- かつてCBCの「ネッパ者」(現:「ノブナガ」)で、金融業を本業とする人物から「あんな金貸しはいない」と言われたことがある。
- 一年、もしくは数年に一回、映画として上映されるほか、よみうりテレビと繋がりが深く、日曜(または土曜)の昼に放送されることが多い。その他、全国各局でも深夜映画枠によく放送されている。
- 竹内力最大のヒット作である。そのため、レンタルビデオ店のランキングコーナーでは、この作品の新作がほぼ上位にランクインしている。
- 作品を初期に遡れば、現在のイメージではなく、随分明るく振舞う竹内力(萬田銀次郎)を見ることができる。
- レギュラー出演者でもあるゆうき哲也(元チャンバラトリオ)が、共同プロデューサーも兼ねている関係からか、ゲスト出演する演者は、吉本興業所属タレントが非常に多い。
- このヒットに便乗し、全く関係無い会社が木村一八や岸本祐二、萩原流行主演で「キタの帝王」「新・キタの帝王シリーズ」というビデオを製作したことがある。内容も全く関連性はない。その他、ミナミの帝王を製作するケイエスエスも同様に中条きよし主演の「闇金の帝王」を製作している。同じ会社が製作しているものの、内容に関連は無い。
- 映画版に関しては、先行する金融漫画の「ナニワ金融道」にそっくりだとして、同作品作者の青木雄二が訴訟を起こし、結局「ミナミの帝王」側が「ナニワ金融道」の掲載されていた週刊モーニングに謝罪広告を出した。青木雄二はこの作品をその様な経緯から敵視し、主人公のパロディである「銭田掏二朗」といった人物を「ナニワ金融道」に登場させ、同作品の主人公である灰原に叩かせるといったこともしている。
- 幼少時代の銀次郎が、裕福な家庭から一転貧困に陥り、金貸し業として立ち上がるまでの内容を描いた作品『ミナミの帝王ヤング編・金貸し萬田銀次郎』が、2006年に映像化された。なお、ここでの主演は、竹内力ではなく、ERIKUという俳優である。またビデオ製作会社も別会社である。
- 銀次郎も相手の金貸し・極道も法の落とし穴を利用して利益を上げるが、そのシーンに法律条文や出演者の解説的せりふがはいるので、分かりやすい法律解説ビデオとも言える。しかしながら、法改正により現在ではその手は使えなくなっていたり厳罰化されていたりするものがあるので、過去のビデオ作品を視聴する際には注意を要する。
- 本作を見て、竹内力が大阪人だと誤認する人が大勢居るが、実は大分県出身であり、作品初期には関西弁に大変苦労したという逸話がある。
[編集] 映画・Vシネマ版キャスト
[編集] 現在の出演者
- 萬田銀次郎:竹内力
- ミナミの高利貸し・萬田金融を経営する。貸した金は手段を選ばずきっちり回収することから、通称・ミナミの鬼と呼ばれる。愛車はベンツSL500(過去にBMW325iケーニッヒ、ジャガー、ブラバスSL500だった時期もあった)。ちなみにシートベルトは絶対に使用しない。
- 銀次郎が使う現在の探偵。スクーターに乗り活発なところを見せる。
- 上坂亮:西興一朗
- 銀次郎の現在の舎弟。
- 沢木英雄:ゆうき哲也(元チャンバラトリオ)
- 大阪の暴力団・沢木組(沢木興業)の組長であるが、人情に厚く、義理堅い人物。面倒見がよく市民からも慕われている。萬田銀次郎の人柄に惚れ、何でも協力する。
- 広瀬昇一:天田益男
- 沢木組の組員で幹部。おっちょこちょいではあるが、銀次郎が沢木に依頼した事には手となり足となり、協力する。
- 梅子:梅垣義明(不定期)
- 大阪でゲイバーを経営するオカマ。銀次郎に惚れている。
[編集] 過去の出演者
[編集] 歴代の舎弟
- 坂上竜一:柳沢慎吾
- 銀次郎の最初の舎弟。関東で一旗上げると言って銀次郎の元を離れる。ベテランの柳沢は名脇役として、初期の作品を盛り立てた。
- 順平:長江健次
- 第4話では銀次郎の舎弟。その他のシリーズでは脇役としても登場する。
- 金子竜也:大森嘉之
- 警察官だったがギャンブルと女遊びで道を踏み外し、銀次郎の元で金貸しとして再出発する。婦人警官の妹がいる。
- お調子者の遊び人だが、堅気の婚約者が出来、銀次郎の勧めもあって銀次郎の元を去る。
- 新庄公平:山本太郎
- ごつい体の金融屋だが正義感は失っておらず、「兄貴、これでいいんですか?」と銀次郎に疑問をぶつけ、銀次郎を動かす。
[編集] 探偵・その他
- 矢吹麻子:竹井みどり
- 矢吹探偵事務所の所長であるが、萬田金融の一員となっている。かつては銀次郎と恋仲にあった。
- 矢吹金造:横山やすし
- 麻子の父親であり、銀次郎の金融の師匠でもある。
- 桃子未来貴子
- 探偵。第4話と第5話に登場。
- 矢吹探偵事務所員。主に水城拓也と一緒に行動する(金子竜也や新庄公平と組むこともあった)。
- 速水翔子:川島なお美
- 探偵。変装が得意。新庄公平と組んで登場する。
[編集] 主なゲスト出演者
- 黒沢年雄
- 中尾彬
- 山城新伍
- 夏八木勲
- 梅沢富美男
- 室田日出男
- 宇梶剛士
- 前田吟
- 持田真樹
- 夏樹陽子
- 隆大介
- 峰岸徹
- 荻島真一
- 桑名正博
- 太平サブロー
- 太平シロー
- 西川忠志
- 岩本恭生
- 萩原流行
- 平泉成
- 笹野高史
- 上岡龍太郎
- 西川峰子
- 秋野太作
- カズ山本
- 六平直政
- 長谷川初範
- 遠藤憲一
- 渡辺裕之
- 佐藤B作
- 森脇健児
- 山田雅人
- ラサール石井
- そのまんま東
- 九十九一
- 堀ちえみ
- 大沢あかね
- デビット伊東
- エド山口
- 友近
- 村上ショージ
- 河原崎建三
- 島崎俊郎
- 千原浩史
- 川野太郎
- 石井光三
- 西川のりお
- 内場勝則
- 辻本茂雄
- 丹古母鬼馬二
- Mr.オクレ
- ルビー・モレノ
- 轟二郎
- 円広志
- 岸部四郎
- 羽野晶紀
- 喜多嶋舞
- 高杢禎彦
- 島田洋七
- 島田洋八
- トミーズ健
- 大沢逸美
- 笑福亭鶴光
- 尾美としのり
- 松本竜介
- 桂ざこば
- 宮谷信也
- 本田博太郎
- 北野誠
- 伊藤美紀
- 布施辰徳
- 松居一代
- 立花理佐
- 正司花江
- 斉藤洋介
- 小西博之
- 清水よし子
- 竹内都子
- 森川正太
- 志賀勝
- 月亭八方
- 桂きん枝
- 片桐竜次
- レツゴー正児
- 彦摩呂
- 笑福亭松之助
- 仲本工事
- 山西道広
- 石橋正次
- 中村有志
- 上方よしお
- 青山知可子
- ベンガル
- 天宮良
- 清水圭
- 和泉修
- 宮川大助
- 薬師寺保栄
- 山口美也子
- ぜんじろう
- 佐藤蛾次郎
- オール巨人
- 増田恵子
- 松尾伴内
- 金山一彦
- 板尾創路
- 風祭ゆき
- 黒部進
- ぼんちおさむ
- 嘉門洋子
- ダン池田
- 河原さぶ
- 川谷拓三
- 沖田浩之
- 安原麗子
- 白石ひとみ
- 佐川満男
- 芦屋小雁
- 下川辰平
- 丹波義隆
- 住田隆
- 亀山忍
- 北原佐和子
- 加納竜
- 小宮孝泰
- 高山トモヒロ
- 加藤明日美
- 堀朱里
- 増田未亜
- 大杉漣
- 河内家菊水丸
- 誠直也
- モンキッキー(おさる)
- 岡八郎
- 角田信朗
- 前田五郎
- ほんこん
- 中田ボタン
- 土建屋よしゆき
- 尾崎小百合(かつみ・さゆり)
- 木之元亮
- 頭師孝雄
- 島田一の介
- 太平かつみ(かつみ・さゆり)
- 大木こだま
- 里見まさと
- 長原成樹
- 櫻木健一
- ラッシャー板前
- 本郷功二郎
- 石田靖
- 中山美保
- 西川弘志
- 青田典子
- メッセンジャーあいはら
[編集] スタッフ
[編集] 過去の作品
- 難波金融伝ミナミの帝王「トイチの萬田銀次郎」 1992年
- 難波金融伝ミナミの帝王2「計画倒産」1992年
- 難波金融伝ミナミの帝王3「金貸しの条件」 1993年
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅠ「銭の一 トイチの結婚」「銭の二 一千万円の女」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅡ「銀次郎VS整理屋」
- 難波金融伝ミナミの帝王4「言われなき借金」 1993年84分
- 難波金融伝ミナミの帝王5「キタの女闇金」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅢ「愛人契約」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅣ「破産―乗っ取り」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅤ「甘い罠」 1995年
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅥ「偽装結婚」
- 難波金融伝ミナミの帝王6「欲望の街」
- 難波金融伝ミナミの帝王7「銀次郎VS悪徳弁護士」
- 難波金融伝ミナミの帝王スペシャル劇場版「ローンシャーク」 1996年
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅦ「先物取引の蟻地獄」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅧ「詐欺師の運命」
- 難波金融伝ミナミの帝王特別編「密約」
- 難波金融伝ミナミの帝王8「詐欺師潰し」 1997年
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅨ「保険金横領」
- 難波金融伝ミナミの帝王9「銃撃の復讐」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partⅩ「待つ女」
- 難波金融伝ミナミの帝王「墜ちる女」 1998年
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXI「追憶」
- 難波金融伝ミナミの帝王「嘆きのニューハーフ」
- 難波金融伝ミナミの帝王長編5時間版 「運命」「陰謀」「裏切り」「屈辱」「逆襲」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXII「逆転相続」 1999年
- 難波金融伝ミナミの帝王「消えない傷痕」
- 難波金融伝ミナミの帝王「システム金融」
- 難波金融伝ミナミの帝王「破産 金融屋殺し」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXIII「リストラの代償」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXIV「借金極道」 2000年
- 難波金融伝ミナミの帝王「アリバイ証明の罠」
- 難波金融伝ミナミの帝王「トイチの身代金」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXV「商工ローン・保証人の落とし穴」
- 難波金融伝ミナミの帝王「非情のライセンス」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXVI「借金セミナー」2001年
- 難波金融伝ミナミの帝王「極道金融」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXVII「プライド」
- 難波金融伝ミナミの帝王劇場版partXVIII「騙しの方程式」
- 難波金融伝ミナミの帝王Ver.40「裏金略奪」 2002年
- 難波金融伝ミナミの帝王「闇の裁き」
- 難波金融伝ミナミの帝王「絆~KIZUNA~」
- 難波金融伝ミナミの帝王「裏切りの報酬」
- 難波金融伝ミナミの帝王「男たちの過去」 2003年
- 難波金融伝ミナミの帝王「詐欺の手口」
- 難波金融伝ミナミの帝王「海に浮く札束」
- 難波金融伝ミナミの帝王「誘惑の華」
- 難波金融伝ミナミの帝王「一千万の銃弾」 2004年
- 難波金融伝ミナミの帝王「仮面の女」
- 難波金融伝ミナミの帝王スペシャルVer.50「金貸しの掟」
- 難波金融伝ミナミの帝王「恐喝のサイト」
- 難波金融伝ミナミの帝王「闇の代理人」 2005年
- 難波金融伝ミナミの帝王「破産の葬列」
- 難波金融伝ミナミの帝王「賠償金の行方」
- 難波金融伝ミナミの帝王「金になる経歴」
- 難波金融伝ミナミの帝王「野良犬の記憶」 2006年
- 難波金融伝ミナミの帝王「ブランドの重圧」
- 難波金融伝ミナミの帝王「銀次郎vs夜逃げ屋」
- 難波金融伝ミナミの帝王「仕組まれた結婚」
[編集] OVA(アニメ)版
[編集] キャスト
- 萬田銀次郎=安原義人
[編集] スタッフ
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