開幕戦
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開幕戦(かいまくせん)はスポーツなどでのシーズンや大会の最初の試合のこと。
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[編集] プロ野球開幕戦
プロ野球では2001年以前は前年度の公式戦の成績を反映して上位3チームの本拠地球場で開幕戦を実施していたが、2002年はサッカーFIFAワールドカップ開催年とあって人気維持を目指すべく特例的に全国6大都市(札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡)で開幕戦を施行した。本来は各球団の本拠地球場が使われるが、西武ライオンズは当時準本拠地を計画していた札幌ドーム球場で開幕試合を主催した
それ以後は2年前の公式戦の成績が開幕戦の会場選定に反映される。従って2007年は2005年の公式戦上位3チームずつが主催できる。但し、2005年のパシフィック・リーグに関しては、大阪近鉄バファローズ(2003年3位)とオリックス・ブルーウェーブ(同6位)の合併→オリックス・バファローズへの移行に伴い、開幕権に関しては、2003年4位だった千葉ロッテマリーンズが3位扱いで取得できた。 開幕戦の対戦カードの組み合わせは、2年前の最終的な順位の1位対4位、2位対5位、3位対6位の対戦となった。2007年度の開幕戦は、セントラル・リーグでは阪神対広島(京セラドーム大阪)、中日対ヤクルト(ナゴヤドーム)、横浜対巨人(横浜スタジアム)、パシフィック・リーグではロッテ対日本ハム(千葉マリンスタジアム)、ソフトバンク対オリックス(福岡Yahoo!JAPANドーム)、西武対楽天(グッドウィルドーム)となる。
[編集] 開幕投手
プロ野球の開幕戦には各球団ともエースクラスの投手を先発させることが多く、投手にとっても開幕投手に指名されるのは名誉なことである。
しかし、1996年の千葉ロッテマリーンズは開幕戦(対福岡ダイエーホークス戦)においてエースクラスの伊良部秀輝や小宮山悟ではなく、園川一美を開幕投手にした。この際、相手球団監督の王貞治は『開幕投手には格ってもんがある』と発言した。2004年の中日ドラゴンズの開幕戦(対広島東洋カープ戦)では3年間1軍登板実績がなかった川崎憲次郎を開幕投手にした。
2006年の千葉ロッテマリーンズは開幕戦(対福岡ソフトバンクホークス戦)において、先発3本柱である清水直行、渡辺俊介、小林宏之をワールド・ベースボール・クラシックに供出し、千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督の意向でワールド・ベースボール・クラシック出場の投手は開幕カードを休ませることにしたため、2004年の自由獲得枠制度で獲得した2005年の新人王、プロ2年目の久保康友を開幕投手に抜擢した。
阪急ブレーブスの山田久志は1975年から12年連続開幕投手を勤めた。
読売ジャイアンツの斎藤雅樹は1993年から1997年まで5年連続で開幕投手を務め、1994年からは3年連続完封勝利。1997年の開幕戦はヤクルトスワローズ戦で、小早川毅彦に3連発を浴び、敗戦投手となる。
横浜ベイスターズの三浦大輔は前年には二桁勝利を挙げるなどの活躍をしているにも関わらず、開幕戦に限っては6戦全敗という相性の悪さを持っている。
[編集] Jリーグ開幕戦
Jリーグでは、開幕前年の12月に実行委員会が行われ、翌年度開幕カードが組まれる。
J1においては、前年度上位チーム同士の対戦や、ダービーマッチなど話題性のあるカードが開幕戦で組まれることが多くなっている。2006年はガンバ大阪対浦和レッズという1週間前のゼロックス・スーパーカップと同一のカードが場所を万博記念競技場に移して行われた。このカードは最終節でも行われ、リーグ優勝決定戦となった他、天皇杯の決勝戦でも顔を合わせることになる。