25番 (那覇バス)
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25番 (那覇バス)(25ばん (なはばす))は、那覇バスが運行を行う沖縄本島の路線バスの1路線である。路線名は普天間空港線。那覇市の那覇空港(国内線旅客ターミナル前)を起点とし、同市の国際通り(牧志)、首里儀保町、宜野湾市の真栄原、長田を経由して同市の普天間へ至る路線。1日に2本だけだが、琉大東口を経由する中城経由線がある。
那覇空港から普天間に行く際、那覇空港の起点は「国内線旅客ターミナル前」だが、普天間から那覇空港に行く際、那覇空港の終点は「貨物ターミナル前」である。
(上り下り問わず、停車順は「国内線旅客ターミナル前」「国際線旅客ターミナル前」「貨物ターミナル前」の順となる。)
当記事では既に廃止された24番 (石川(大山)線)、25番 (石川(首里)線)、26番 (石川(昆布)線)、124番 (知花(大山)線)、125番 (知花(首里)線)、また、運行予定だった26番 (知花石嶺線)、126番 (美里石川線)についても記載する。
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[編集] 経緯
- 那覇交通時代、那覇バスターミナル~具志川村(現うるま市)の栄野比間に栄野比線として開設。後に系統番号25番を割り振られる。
- 1970年代中頃に、石川バスターミナル(現在は廃止)まで延長。路線名は25番 (石川(首里)線)になる。当時、那覇~石川間を結んでいた同系統以外の路線には24番 (石川(大山)線)があった。
- ちなみに、路線名に(首里)が付けられているのは、当時琉球バス(現琉球バス交通)が運行していた23番 (石川(平良川)線)(現在は具志川線、具志川バスターミナル発着)との区別のためである。
- 後に、26番(屋慶名(首里)線)が(石川(昆布)線)に変更になり、那覇交通が運行する那覇~石川間の路線は3路線になる。
- その後、石川バスターミナルの廃止に伴い、沖縄市の中部営業所(現在は廃止)までの124番 (知花(大山)線)と125番(知花(首里)線)を開設。125番は一部空港発便もあった。元々運行本数の少なかった26番は廃止されたが、24番と25番は石川市の住民のためしばらくは中部営業所から回送し運行されていた。
- 1998年8月1日に、24番と25番が廃止。一旦25番という番号が消滅する。
- また、那覇交通の経営合理化に伴い2004年2月1日に124番は廃止。同年4月25日に中部営業所と那覇営業所が廃止され、125番は具志営業所に移管して運行範囲も普天間折り返しとし、同時に全便那覇空港発着となり、系統番号を25番に変更して現在に至る。
- この改正に伴い、運行本数が著しく減少している。2000年当時はほぼ毎時4本、上下とも60本近い本数があったが、現在では3分の1程度に減らされている。
- また、その当時のダイヤでは営業所間の運行なので遅くまで運行できた(22:30まで下り便があった)が、現在は営業所のない普天間で折り返すダイヤなので下りの終発もかなり早くなっている。
[編集] 主な経由地
- 首里経由(本線):那覇空港-那覇バスターミナル-牧志-山川-儀保-西原入口-真栄原-長田-普天間
- 中城経由:那覇空港-那覇バスターミナル-牧志-山川-儀保-西原入口-真栄原-琉大東口-普天間
[編集] 路線概要
日付 | 経由名 | 方向 | 行き先 | 始発 | 終発 | 運行本数 |
平日 | 本線 | 下り | 那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→普天間 | 6:00 | 21:00 | 18本 |
上り | 普天間→那覇空港(貨物ターミナル前) | 7:00 | 22:20 | 18本 | ||
中城経由 | 下り | 那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→普天間 | 7:00 | 16:20 | 2本 | |
上り | 普天間→那覇空港(貨物ターミナル前) | 7:10 | 16:10 | 2本 | ||
土曜 休日 |
本線 | 下り | 那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→普天間 | 6:00 | 20:30 | 18本 |
上り | 普天間→那覇空港(貨物ターミナル前) | 7:00 | 22:00 | 18本 | ||
中城経由 | 下り | 那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→普天間 | 7:05 | 16:25 | 2本 | |
上り | 普天間→那覇空港(貨物ターミナル前) | 7:50 | 16:20 | 2本 |
[編集] 沿線上の施設
- 国内線旅客ターミナル前・国際線旅客ターミナル前
- 那覇空港
- 沖縄都市モノレール那覇空港駅
- 那覇バスターミナル
- 沖縄都市モノレール旭橋駅
- 県庁北口
- 沖縄県庁
- パレットくもじ(リウボウ)
- 沖縄都市モノレール県庁前駅
- 松尾
- 国際通り
- 牧志・安里
- 沖縄都市モノレール牧志駅
- 国際通り
- 南西観光ホテル
- ホテルロイヤルオリオン
- 大道中央病院前
- 大道中央病院
- 坂下琉生病院前
- 沖縄ホテル
- 琉生病院
- 沖縄都ホテル前
- 沖縄都ホテル
- ホテル日航那覇グランドキャッスル
- 山川
- 沖縄県立首里高等学校
- ホテル日航那覇グランドキャッスル
- 儀保
- 沖縄都市モノレール儀保駅
- 若夏学院前
- 沖縄県立若夏学院
- 那覇市立城北中学校若夏分校
- 平安病院前
- 平安病院
- 総領事館前
- 米国総領事館
- バークレーズコート
- 中部商業高校前
- 沖縄県立中部商業高等学校
- 宜野湾市役所前
- 宜野湾市役所
- 簡易裁判所前
- 簡易裁判所
- 国立沖縄病院前
- 国立沖縄病院
- 琉大附属学校前
- 琉球大学教育学部附属小学校
- 琉球大学教育学部附属中学校
- 琉大東口
- 琉球大学(中城門)
[編集] 24番・25番・26番について
- 石川バスターミナルが閉鎖されるまでは、3系統で1日片道120本以上の運行があった(1時間に3~6本)。1997年7月20日に石川バスターミナルが廃止される際、この3系統は全て廃止される予定だった。しかし、石川市議会からの要請により26番は廃止するが、24番と25番は本数を大幅に減らして(2系統で1日片道20本)運行を続けることになった。その後、乗客数の減少により1998年8月1日に2系統同時に廃止となった。
[編集] 124番、125番について
- 124番は空港発の路線ではもっとも運行本数が多かったが、他の路線との競合が激しかったため、2004年2月1日に廃止となった。
- 125番と中部営業所も当初は124番と同時に廃止される予定だったが、沿線上の住民からの要望により廃止されず、2004年4月24日まで運行を続けた。しかし、4月25日に廃止された。
[編集] 126番について
- 1997年に石川バスターミナルが閉鎖される際に24番・25番が廃止された場合、124番・125番の那覇~知花間だけの運行になると、知花~石川間の路線が全くなくなってしまうことになり、その補完として中部営業所~石川間の126番を運行する計画もあり、現に方向幕も用意されていた。(24番、25番がしばらく運行を続けることになり、その後24番、25番が廃止となった後は琉球バス(現琉球バス交通)が75番(石川砂辺線)(現石川北谷線)を開設したため運行されなかった。)
[編集] 新26番について
- 沖縄都市モノレール開通前の2003年5月頃、那覇交通が当時の125番 (知花(首里)線)のうち儀保~那覇バスターミナル間を廃止して、儀保から首里駅、首里りうぼう前を経由し、石嶺営業所に至る26番 (知花石嶺線)を運行する計画があった(那覇交通が民事再生法の申請を行ったため計画は中止)。
- なお、26番という系統番号は、以前は那覇交通が26番 (屋慶名(首里)線)と(石川(昆布)線)として運行しており、同路線の廃止後、琉球バス(現琉球バス交通)が名護こどもの国線として26番を使用していた。(名護こどもの国線も、琉球バスから琉球バス交通への経営委譲の際に廃止された。)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
1番 (首里牧志線) | 2番 (識名開南線) | 3番 (松川新都心線) | 5番 (識名牧志線) | 6番 (那覇おもろまち線) |
7番 (新都心循環線) | 9番 (小禄石嶺線) | 10番 (牧志新都心線) | 11番 (安岡宇栄原線) | 15番 (寒川線) |
17番 (石嶺(開南)線) | 25番 (普天間空港線) | 33番 (糸満西原(末吉)線) | 45番 (与根線) | 46番 (糸満西原(鳥堀)線) |
97番 (琉大(首里)線) | 101番 (平和台安謝線) | 111番 (高速バス) |