97番 (那覇バス)
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97番 (那覇バス)(97ばん (なはばす))は、那覇バスが運行を行う市外線路線バスの1路線である。路線名は琉大(首里)線。那覇市の那覇バスターミナルを起点とし、同市国際通り(牧志)、儀保、浦添市の西原入口、西原町の棚原、琉球大学(琉大)附属病院、琉大附属小中学校前、琉大東口、宜野湾市の長田を経由し、西原町の琉大北口に至る路線。
大学入試センター試験、琉大二次試験の際には増便することがある。
琉球大学、同大学附属病院、同大学附属小学校、附属中学校、キリスト教短大が沿線上にあり乗客数の確保できる区間を単独に運行するため(上原~琉大北口間は東陽バスの58番と競合)、同バス会社の市外線で唯一健全運行のできる路線であり、最も運行本数が多い。
それぞれの大学に学生が新入学する4月からしばらくの間、通学時間帯の下りバスは座席がすべて埋まり、立ち客も窮屈な思いをするほど車内は混雑するが、運転免許証を取得して自動車通学に切り替える学生が増えるにつれ、乗客数が漸減する傾向がある。当路線の回数乗車券は琉球大学の大学生協でも購入することができる(琉大東口または琉大北口を利用する場合のみ)。
97番は那覇バスターミナルを起点、琉大北口を終点としているが、運行体系上実際は起点、終点ともに那覇バスターミナルである(詳細は後述の路線項目を参照)。
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[編集] 経緯
- 1976年以前は系統番号16番 (琉大線)が運行していた。
- 1977年4月10日 琉球大学内の一部学科が西原キャンパスに移るにあたり(同年5月11日に移転開始)、系統番号97番 (宜野湾線)として、運行を開始。また、当時一部学科はまだ首里キャンパスに在ったため、そこと西原キャンパスとを結ぶ急行便を運行開始。のちに97番 (新琉大線)に路線名が変えられる。
- 1977年8月頃 ほとんどの学科が西原キャンパスに移るにあたり、急行便が廃止。
- 1978年7月30日 ナナサンマル実施。16番(琉大線)は左側通行が困難な区間があったため(現在の金城町~県立芸大前間)、その区間の線形改良がされるまでの間、運休となる。
- 後に16番は運行再開されたが、17番(石嶺線)開南廻り(当時)に吸収される形で廃止。それにより97番 (新琉大線)から、97番 (琉大線)に改名。その時には、ほとんどの施設が首里キャンパスから千原キャンパスに移転していた。
- 後ほど、琉球バス(現琉球バス交通)の98番 (琉大(バイパス)線)の運行が開始されたため、97番 (琉大(首里)線)に改名。
- 1984年8月2日 与儀にあった琉大医学部附属病院の千原団地移転により、琉球大学移転事業完了。同時に、97番と102番(コザ(琉大廻り)線)(後のこどもの国線)が琉大附属病院乗り入れ開始。
- 2004年4月25日 125番(知花(首里)線)と那覇営業所が廃止になったため、管轄が三重城営業所になる。
- 2004年7月18日 那覇交通から那覇バスへ移管。大きな変動はなかった(運行本数も現状維持)。
- 2004年9月1日 同年7月17日に西原~普天間を走っていた102番 (西原普天間線)が廃止されたため、この路線の利用者の救済をはかるため、下り(琉大北口行き)が、宜野湾市の長田、中部商業高校を経由するよう経路変更された。それにより平日1日41本の運行から、現在のように40本に減便した。
- 2006年9月25日 三重城営業所廃止により、管轄が新川営業所になる。
[編集] 主な経由地
- 那覇バスターミナル-牧志-山川-儀保-西原入口-棚原-琉大附属病院前-琉大附属学校前-琉大東口-長田(下りのみ)-琉大北口
[編集] 路線情報
日付 | 経由名 | 方向 | 行き先 | 始発 | 終発 | 運行本数 |
平日 | 本線 | 下り | 那覇バスターミナル→琉大北口 | 5:50 | 21:45 | 40本 |
上り | 琉大北口→那覇バスターミナル | 6:45 | 22:35 | 40本 | ||
土曜 休日 |
本線 | 下り | 那覇バスターミナル→琉大北口 | 6:10 | 21:15 | 24本 |
下り | 琉大北口→那覇バスターミナル | 7:00 | 22:20 | 24本 |
[編集] 沿線上の施設
- 那覇バスターミナル
- 沖縄都市モノレール線旭橋駅
- 県庁北口バス停
- 沖縄県庁
- パレットくもじ(リウボウ)
- 沖縄都市モノレール線県庁前駅
- 松尾バス停
- 国際通り
- 牧志バス停・安里バス停
- 沖縄都市モノレール線牧志駅
- 国際通り
- 南西観光ホテル
- ホテルロイヤルオリオン
- 大道中央病院前バス停
- 大道中央病院
- 坂下琉生病院前バス停
- 沖縄ホテル
- 琉生病院
- 沖縄都ホテル前バス停
- 沖縄都ホテル
- ホテル日航那覇グランドキャッスル(山川バス停との中間地点に位置)
- 山川バス停
- 沖縄県立首里高等学校
- ホテル日航那覇グランドキャッスル
- 儀保バス停
- 沖縄都市モノレール線儀保駅
- 若夏学院前バス停
- 若夏学院城北中若夏分校
- 沖縄県立首里東高等学校
- 平安病院前バス停
- 平安病院
- 棚原入口バス停
- 沖縄県立西原高等学校
- キリスト教短大入口バス停
- 沖縄キリスト教学院大学
- 沖縄キリスト教短期大学
- 琉大附属病院前バス停
- 琉球大学医学部・附属病院
- 琉大附属学校前バス停
- 琉球大学教育学部附属小学校
- 琉球大学教育学部附属中学校
- 琉大東口バス停
- 琉球大学中城口(東門)
- 琉球大学法文学部・教育学部・理学部
- 長田バス停
- 沖縄国際大学
- 中部商業高校前バス停
- 沖縄県立中部商業高等学校
- 琉大北口バス停・琉球大学構内駐車場
- 琉球大学正門
- 琉球大学工学部・農学部・千原寮
- バスはそのまま琉球大学構内の駐車場に乗り入れる。
[編集] その他
- 沖縄都市モノレール開通前の2003年5月ごろに那覇交通が儀保~那覇バスターミナル間を廃止して首里駅を経由し、石嶺営業所に至る93番 (琉大石嶺線)を運行する計画があった。また97番自体も儀保~山川間が桃原経由から鳥堀経由になる計画もあった。(ともに那覇交通が急激な経営危機に陥ったため実現しなかった)。
- 当路線には那覇バス市外線で、唯一730車から移し変えられた方向幕を使用している車両がある(市内線では9番、11番がある)。その方向幕は97番運行開始の初期に作られた「新琉大線」の方向幕の「新」の部分を消したため、「97」という数字と「琉大線」の間に1文字分の空白がある。
[編集] 志真志住宅前~志真志ハイツ入口間について
- 今までは琉大に行く際は志真志ハイツ入口バス停から琉大北口バス停に行き、那覇に行く際は再び、琉大北口バス停から志真志ハイツ入口バス停を行く経路だったが、2004年9月1日より、長田、中部商業高校前を経由するようになったため志真志住宅前~志真志ハイツ入口間は一方向のみの運行になった。そのため、バス停は琉大北口行、那覇バスターミナル行ともに同じバス停・同じバス(那覇に行く場合も琉大行のバスに乗車)を使用する。なので志真志住宅前バス停からは琉大経由、那覇バスターミナル行となる。つまり、当路線は実際には循環路線であり、起点、終点ともに那覇バスターミナルであり、琉大北口は経由地となる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
1番 (首里牧志線) | 2番 (識名開南線) | 3番 (松川新都心線) | 5番 (識名牧志線) | 6番 (那覇おもろまち線) |
7番 (新都心循環線) | 9番 (小禄石嶺線) | 10番 (牧志新都心線) | 11番 (安岡宇栄原線) | 15番 (寒川線) |
17番 (石嶺(開南)線) | 25番 (普天間空港線) | 33番 (糸満西原(末吉)線) | 45番 (与根線) | 46番 (糸満西原(鳥堀)線) |
97番 (琉大(首里)線) | 101番 (平和台安謝線) | 111番 (高速バス) |